異世界に転移したのは日本だけではなかった~SCP財団日本支部召喚~   作:M6A1(晴嵐)

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M6A1 晴嵐です。

護衛艦搭載の単装速射砲って、オートメラーラ製54口径とアメリカ製62口径の2種類があるんですね。
この物語書かなかったら全く知らなかったかも…

それでは本編をどうぞ。

―追記
一部矛盾を確認したため、修正しました。


襲撃

―アマノキ上空 パーパルディア皇国監査部隊ワイバーンロード隊

「隊長、間もなくフェン王国の首都、アマノキに到着します」

「パーパルディア皇国に楯突いたらどうなるのか思い知らせてやるぞ、蛮族!」

 

隊長は鼻息を荒くする。

 

「攻撃はそうだな…フェン王城と港に泊まるあの白い船にする!半数に分かれ作戦開始!」

 

ワイバーンロードは上空で散会した。

 

―海上保安庁 巡視艇 いなさ

パーパルディアが狙った白い船というのは、海上保安庁所属巡視艇 いなさ だった。

護衛艦ではフェン王国の港の水深が浅すぎて入れない為、外交官を護衛艦へ送迎するために付随していた。

もう1つ理由として、護衛艦では国交を結んでいない国をむやみに刺激する恐れがあったからだ。

数十分前、海自より飛行物体接近中との報告を受け、いなさはエンジンを始動し上空を警戒していた。

 

「ワイバーン、我が艦に急降下してきます!」

「エンジン始動、最大速度で発進せよ!」

 

いなさに放たれる15発の火炎導力弾、いなさは急発進でこれの直撃を回避したが、2発のみ艦尾に当たってしまった。

 

―護衛艦 はつづき

「ワイバーン、巡視艇いなさに向け降下!もう半数のワイバーンは王城へ攻撃を行いました!」

「まずい、やつらやはり敵か!現時点をもって、ワイバーン部隊を敵と認識する。対空戦闘開始!全騎落とせ!」

 

いなさが攻撃を受けた直後に、第3護衛隊群と第16護衛隊はワイバーン部隊を撃墜することを決定。

一瞬にしていなさを攻撃したワイバーンは上空で護衛艦の砲撃により撃墜、王城を攻撃した部隊も次の瞬間撃墜された。

 

―フェン王国

「「「……」」」

 

これを見たシハン達はあまりの衝撃に言葉を失ってしまった。

大砲が空を飛ぶワイバーンを撃墜するのはあり得ない事態であり、更に攻撃を仕掛けてきたのはパーパルディア皇国のワイバーンロードだろう。

ワイバーンロードは通常のワイバーンを品種改良したものであり、圧倒的な能力を持つ。

ワイバーンロードにはワイバーンロードで、それが当然なのだ。

ワイバーンロードを1騎でも撃ち落とせたら、周辺国に「我々はワイバーンロードを撃墜できる」と誇れる。

それをいとも簡単に、30騎も撃ち落としたのだ。

目の前で自分たちの常識を覆されたのである。

 

「…出来るだけ早く二ホン国と国交を樹立したいな。可能ならば安全保障条約も結びたい」

 

ワイバーンロードの火炎導力弾により燃えている自分の城を眺めながら、シハンはそう呟くのだった。

 

―ワイバーンロード隊 竜騎士 レクマイア

彼は海上を漂いながら呆然としていた。

上空で散会し、白い船へ攻撃したことまでは覚えている。

だが火炎導力弾を発射した途端、フワッと宙を舞い頭から海へ落ちた。

最初はワイバーンロードから落下してしまっただけだと思った。

だが顔を海面へ出した時、驚くべき光景を目にした。

フェン王城へ攻撃した僚機が、全騎爆発したのである。

それもワイバーンの攻撃等でなく、大砲で撃墜されたのだ。

大砲が空を飛ぶワイバーンを撃墜する、それも全弾命中などあり得ない。

なかなか当たらないからこそ、大砲を80門や100門も搭載した戦列艦が建造されるのだ。

そんな呆然としたレクマイアに、白い船から浮き輪が投げられた。

 

―護衛艦 はつづき

「全騎撃墜を確認。撃墜した際に、ワイバーンに乗っていた1人が海へ落下。現在いなさが救助中」

「いなさへの被害は?」

「いなさの艦尾へ2発命中、火災が発生したものの消火完了とのことです。負傷者は0」

「人的被害が出なくてよかった…それにしても本当に攻撃してくるとは。だが何故軍祭に合わせて来たんだ?理由なく攻撃に来るとは流石に思えんが…」

「現在外交官の方々がフェンと急遽話し合いを出来るよう調整しているそうです。そこで何か分かるといいですが」

「私の想像だが、パーパルディアが攻撃してくることをフェンは知っていたのではないか?だから我々を巻き込んだ」

「もしそうなら、この国(フェン)に一杯食わされましたね」

 

艦長と副長がそう話していると、

 

「報告します。レーダーにこちらへ向かってくる艦隊を捕捉。速度12kt、数22、距離180km。西側からこちらに向けて接近中」

「ふむ、もしかしてパーパルディアの艦隊か?」

「あり得なくはないですね…どうしますか?」

「我々だけでは判断出来ん。護衛隊群と協議しよう」

 

―フェン王国 首都アマノキ

「なんてことだ…」

 

フェン王国に派遣されている日本国外務省の外交官 島田は、謎の部隊を撃墜する様子を見て混乱する。

明らかに部隊は巡視艇に先制攻撃し、実際被害が出てしまったため、海自の攻撃は正当防衛だろう。

それにあのまま放っておいたら、外交官である自分たちにも被害が出る可能性があったため、判断は間違っていない。

それにしてもよりによってこのタイミングで…、島田は自分の運の無さを呪った。

 

その後様々な筋から情報を集めたところ、先ほどのワイバーン部隊はパーパルディアのものであると判明。

何故軍祭に合わせて攻撃してきたのかは定かではないが、いわゆる砲艦外交と思われる。

そして、護衛艦よりフェン王国の西180kmから速度12kt、22隻の艦隊が接近中、とのこと。

 

この情報に慌てた外務省は、本来夕方に行われるはずだった会談を急遽フェン王国に求めた。

フェン王国はこれに応じた。

 

来賓室で待つ日本国外務省の一団、フェン王国の来賓室は豪華さは無いが、奥ゆかしく趣がある部屋であり、非常に質がいい。

一時して、フェン王国の騎士長と剣王 シハンが入室した。

 

「二ホン国の皆さま、この度はフェン王国に奇襲を仕掛けてきた者たちを、見事な武技で退治して頂きありがとうございます」

「いえ、我々は貴国への攻撃を追い払ったのではなく、我々に攻撃が及んだので振り払っただけであります」

 

深々と頭を下げた騎士長に対し、外務省は牽制する。

 

「早速、国交開設の事前協議を…実務者協議の準備をしたいのですが」

 

フェン王国は、もう日本を味方に引き入れたくてたまらないようだ。

 

「貴国は現在戦争状態なのではありませんか?状況が変わりましたので、我々の権限では、戦争状態の貴国と現時点で国交開設の交渉が出来ません。事態の重大さを考えるに一度帰国し、内容を詰めてから再度ご連絡しようと思います」

 

外務省は西から来ている艦隊が到着する前に、一刻も早くフェン王国から引き揚げたかった。

 

「分かりました。いい返事を期待しております。ただ1つ、これだけは心に留めておいてください。あなた方があっさりと片付けた部隊は、第3文明圏の列強、パーパルディア皇国です。我が国は、パーパルディアから土地の献上という一方的な要求をされ、それを拒否ました。それだけで襲ってきたような国です。過去に我々の様に、懲罰攻撃を加えられた国がありました。その国は、パーパルディアのワイバーンロードに対し、不意打ちで竜騎士を狙い殺しました。かの国はパーパルディアに滅ぼされ、反抗的な国民は全て処刑、その他の国民は奴隷として売られていきました。王族は親戚縁者全て皆殺し、王城前に串刺しでさらされました。パーパルディア皇国というのは、強いプライドを持った国というのを、お忘れなきようお願いいたします」

 

ぞっとする話を聞いた後、外務省一団は王城から港に向かった。

 




暫く原作通りに推移しそうなので、どうしようか…

現在艦艇の名前を募集中です。
詳しくは活動報告をどうぞ。

今後のパーパルディアは?

  • 原作通りに敗北
  • 更に大敗北を喫す
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