異世界に転移したのは日本だけではなかった~SCP財団日本支部召喚~   作:M6A1(晴嵐)

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どうもM6A1 晴嵐です。

前回からアンケートを取り始めましたが、皆さんのパーパルディアへの殺意が予想の数十倍高かったです…
そしてUAが10000を超えました!ありがとうございます!

それでは本編をどうぞ。

追記
用語に間違いがありましたので、訂正しました。ご指摘ありがとうございます。
「本来SCP用の兵器…」→「本来SCiP用の兵器…」


出撃

I5サイト群の海上機動部隊基地ではパーパルディアへの攻撃準備が行われていた。

今回の作戦司令を務める石井は確認をする。

 

「護衛艦の主砲弾数は最大まで積載されているな?」

「はい、あとミサイルのプログラムの開発も間に合いました」

「それはよかった。次に空母だが例の新型ミサイルは?」

「現在空対艦誘導弾と換装中です。あと半日で終了予定です」

「潜水艦は?」

「こちらは既に換装が完了しており、現在最終確認中です」

「分かった…最終確認を含めて18時間後に出撃する」

 

「I5サイト群の艦隊は18時間後に出撃するとのことです」

「そうか…パーパルディアもバカな判断をしたものだ」

 

新藤は有田と軍事部門長の松本からI5サイト群の基地の報告を受けていた。

 

1週間前、フェン王国にいる邦人3000人を守るため日本政府は自衛隊の派遣を決定。

日本はパーパルディアに『①フェン王国に展開している部隊を撤退させる。②フェン王国に対し、損害賠償を行う。③日本人虐殺について日本国へ謝罪をし、賠償を行う。④今回の虐殺について、日本の刑法に基づき処罰するため事件に関与した人物の身柄を全て日本に引き渡す』と告げた。これをパーパルディアは拒否したため、日本はパーパルディア軍をフェンから実力で叩き出すと通達、それに対しパーパルディアはフェン制圧後に会談、日本が服従するか抗うかの最終通告を行うと告げてきた。

 

結果、フェンに展開していたパーパルディア軍は降伏した一部の部隊を除き自衛隊に滅ぼされた。

その後行われた会談にてパーパルディアは(何故か)日本に対し宣戦布告。

民族浄化、所謂殲滅戦を行うと通達。これに対し、日本政府は個別的自衛権の発動を決定、会見を行った。

そして外務省から宣戦布告を受けたと聞いた財団は、日本国民と財団職員、その関係者を守り抜くため防衛権の発動を決定した。

 

「今回の作戦は?」

「はい、まずはパーパルディアと日本の間にある島国 アルタラスを攻撃します。ここは現在パーパルディアが統治おり、この基地をたたきアルタラスを独立させることで、パーパルディア解体のモデルケース、第一歩となります」

「確か今アルタラス王女のルミアス様が日本に亡命していたな。その関係か」

「はい、更にアルタラスにはムー国が作った空港があり、ムーからはここを日本が改良、使用してもいいと言われています」

「それは是非とも抑えたいな」

「またパーパルディア本土への爆撃のため、この空港を使用することも考えております」

「ということは、空港の改良工事が必要だな」

「現在の予定では民間機は3日、軍用機は5日ほどかかると予測されます」

「もう少し短縮できないか?」

「結構むちゃぶりですよ…財団専用機器の許可を頂ければ半分ほどになるかと」

「そうか…使用を許可する。書類は後でも構わん」

「分かりました」

「空港改良後の作戦は?」

「はい、改良後すぐに爆撃機を駐留させ爆装します。爆撃機が到着後、入れ替わるように艦隊をエストシラントへ向かわせ、エストシラント沖合150kmへ展開させます。爆撃機は全機爆装完了後、空港より発進しパーパルディア3大陸軍基地であるエストシラント基地を爆撃します。ここは皇都防衛の要となっており、多くのワイバーンや地竜などを確認しています。ここを叩くことで相手にかなりの打撃を与える事が可能です」

「皇都防衛ということは近くに住宅街などがあるのでは?」

「いえ、パーパルディアは近代戦を行ったことがないからか、都市郊外に大きな基地を作り戦力を集中させているようです」

「なら心配する必要はないな」

 

新藤はうなずく。

 

「相手がワイバーンとはいえ、爆撃機に護衛は付けるよな?」

「もちろんです。空母から戦闘機と早期警戒機を発艦させ、上空を監視しつつワイバーンは中距離対空ミサイルにて撃墜します。また、敵のワイバーンを離陸させないよう対地ミサイルにて滑走路等を簡単に破壊します。これで陸軍基地を壊滅させます。同時にエストシラント港にも攻撃を開始、おそらく600隻以上の戦列艦が歓迎に出て来ると思いますが、一部を除き全て撃沈、港も民間用以外は全て破壊します。これでエストシラント作戦は終了し、次作戦へ移行します。次作戦は後にお伝えします」

「分かった。そういえば爆撃機は無誘導爆弾か?」

「はい、本当ならJDAMを使いたいのですがパーパルディアに割ける衛星は1基のみで、エストシラント港への攻撃のために準備しているので…」

「まあ、写真を見た感じかなり大規模な基地だから無誘導爆弾で充分だろう」

 

新藤は衛星写真を見ながらそう言った。

 

「パーパルディアはこの攻撃で降伏するでしょうか」

 

有田がそう聞いてくる。

 

「いや、おそらく徹底抗戦をしてくるだろう。なにせプライドが高いからな」

「私としては徹底抗戦の方が色々武器や戦闘のデータを得られるのでありがたいですが」

 

松本が少し悪い顔をしながらそう言う。

 

「本来SCiP用の兵器ばかりだからオーバースペックだと思うが…作戦の成功を祈る。頼んだよ」

「承知いたしました」

 

これでエストシラント攻撃作戦の説明は終了した。

 

 

―18時間後 I5サイト群海上機動部隊基地

「司令、準備完了しました」

「了解。全艦発進準備!目標アルタラスパーパルディア基地!」

 

財団の護衛艦隊(潜水艦を含めて26隻)はアルタラス王国にあるパーパルディア基地を攻撃するために出撃した。

 

 

―その頃アルタラス王国 反パーパルディア組織

「パーパルディアの統治機構の連中め、逆らえないのをいいことに好き勝手しよって」

 

元王国第1騎士団長、反パーパルディア組織を仕切っているライアルは吐き捨てる。

統治機構は年頃の娘を「パーパルディアに逆らった」という理由をでっち上げ連行し、弄んだ後口封じの為に殺していた。これは統治機構長官のシュサクの指示という噂がある。

また、脅しをかけてお金を巻き上げる行為も多発しており、国民全員が奴隷の様に扱われていた。

 

少し前にルミアス様が亡命している日本から魔信があった。

『長い夜にも必ず朝が来る。東方より日はまた昇る。苦しみの期間が長いほど、太陽はより輝く。良運はタスの日。』

 

この詩はアルタラス王国が昔侵略を受けた際、奇跡の勝利をもたらした英雄が読んだもので、タスの日は3日後に迫っていた。

反パーパルディア組織はアルタラス王国奪還の為、準備を始めていた。

 

 

―1週間後 アルタラス沖合

「間もなくアルタラスです」

「よし、第一種戦闘配置!空母は早期警戒機を発艦、戦闘機用意!」

「早期警戒機よりレーダーリンク。アルタラス上空並びに周囲にワイバーンを確認。また60km先に5隻の艦隊、港に20隻の戦列艦を確認しました」

「ワイバーンはミサイルにて撃墜、敵艦は砲撃にて撃沈する。敵陸軍基地はどうだ」

「衛星写真より既に攻撃の割り振りは完了しました」

「F-056発艦!ワイバーンを撃墜、並びに陸軍基地への攻撃を開始せよ!」

 

財団の開発した艦上戦闘機 F-056 20機は、制空権の確保と基地攻撃のため飛びたった。

一方護衛艦はつづきは、アルタラス周囲にいる艦隊を掃討していた。

 

「艦隊を目視で確認。国旗は…パーパルディアです」

「砲撃用意。射程に入り次第砲撃始め」

 

付近を哨戒していたパーパルディアの戦列艦5隻は護衛艦はつづきにより一瞬で撃沈され、姿を消したのだった。

 

 

―アルタラス パーパルディア陸軍基地

「フェンに展開していた部隊はほぼ全滅したらしいな。一体何が…」

「皇軍が負けるなど正直信じられません。相手は数で攻撃してきたのでしょうか」

「いや、それでも作戦の遅延は考えられるが全滅はないだろう。今戦いは何かがおかしい…まさか他の列強、いやムーが後ろに付いているのでは」

「そ、そんな!?」

 

そんな最悪な想像をするパーパルディアの陸軍大将とその補佐。

もちろんその最悪な想像より現実は残酷な訳だが、そんなことは知らない。

 

「いやまさかな。いずれにせよ、アルタラスはパーパルディア本国からも近く、フェンからは遠い。敵がここまで来ることはほぼないだろう」

 

そんな特大フラグを建てながら、2人は港を見る。

港には見る者に威圧感を与える皇国の100門級戦列艦が誇らしげに停泊している。

20隻の艦隊は、通常国と比べ比類なき強さを誇る。

 

「美しい景色だ」

「そうですね」

 

そう率直な感想を述べる。と…

一瞬光が後ろからさしたかと思うと、凄まじい爆音と共に爆風が吹き荒れた。

 

「な、なんだ!?」

 

振り返ると基地中心部が猛烈な火災に包まれていた。

啞然としていると、今度は港から爆音が響く。

港を見た時、既に20隻の艦隊は港の底に沈んでいた。

 

「一体何が…」

 

再び基地で大爆発が起き、衝撃波が襲う。

空から轟音が響き見上げると、見たこともない速さで飛行機械が飛んでいた。

その機体に日本の国旗が描かれているのを確認できた。

 

「通信兵!日本の飛行機械に攻撃を受けていると本国に伝えろ!」

 

通信兵がパーパルディア本土に魔信を送った直後、猛烈な光とともに基地にいた者たちはこの世を去った。

 

 

―護衛艦隊旗艦 空母じゅんよう

「基地への爆撃に成功。目標は全て沈黙しました」

「アルタラス周辺にいたパーパルディアの艦隊は全て撃沈」

「よし、アルタラス王国に3日留まり、エストシラントへの攻撃作戦を行うぞ」

 

その後パーパルディアのアルタラス統治機構は、武装した反パーパルディア組織の前に降伏。

アルタラスはその統治権を取り戻した。

また、財団の護衛艦隊は海上自衛隊としてアルタラス王国に接触。

最初は警戒されたものの、ライアルを始め日本を知っている者も多く順調に物事は進んでいった。

そして3日後、空港が完成し爆撃機が到着。

パーパルディアへの本格攻撃が始まるのだった。




現在潜水艦の名前を募集中です。
詳しくは活動報告をご覧ください。

今後のパーパルディアは?

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