異世界に転移したのは日本だけではなかった~SCP財団日本支部召喚~ 作:M6A1(晴嵐)
もう12月ですね。
おでんが美味しい季節ですが、自分は霜焼けする体質なので、冬が一番嫌いですw
それでは本編をどうぞ。
ー追記
一部、文書を改変しました。
皇国が御前会議を行っている頃、聖都パールネウスにある3大陸軍基地の1つ、パールネウス陸軍基地の南方50km上空をワイバーンロードの部隊が哨戒していた。
エストシラント陸軍基地と皇国海軍の壊滅の情報はまだ届いていなかったため、警戒態勢は引かれていない。
「基地司令も警戒しすぎだよな、たかが文明圏外国家相手に」
「全くだよな。列強の本土まで攻撃来るわけがないのにな」
「2人とも口を慎め。アルタラスの戦闘で飛行機械の目撃情報があるんだ。警戒して損はないだろう」
部隊長が2人を叱る。
まだこちらの基地には配属されていないが、相手は文明圏外国家、飛行機械も数は少ないだろう。
多少の数ならば数的有利で勝てる。
部隊長はそう考えていた。
―パールネウス陸軍基地 南方150km
「艦長、ミサイル装填完了しました」
この世界に本来存在しない潜水艦隊、その旗艦を務める潜水艦 潮はパールネウス陸軍基地を攻撃するため用意していた。
潮の周囲には念の為、7隻の潜水艦が展開し周辺を警戒している。
「そうか…新型のミサイルだよな?」
「はい、開発課が短距離弾道ミサイルを改造、射程を短くした代わりに圧倒的な速度と加速力を得たやつです」
「名前は何だったかな?」
「超短距離弾道ミサイルって言ってましたけど、安直すぎるからネーミングは任せたって」
「なんじゃそりゃ…何かいい名前ない?」
「私に振るんですか…じゃあ短距離強襲ミサイルとかどうです?」
「お、いいんじゃない?採用」
「これでいいんですか…」
「よし、短距離強襲ミサイル発射用意!弾数8、詳細目標 竜舎 2、滑走路 2、予備滑走路 1、武器庫並びに弾薬庫 3。終末誘導はGPSに設定」
「了解。システム設定中…設定完了。発射準備完了」
「ミサイル発射始め!」
潜水艦上部のVLSが開き、8発のミサイルが姿を現す。
8つの光はパールネウス陸軍基地へ飛翔していった。
―ワイバーンロード部隊
「もし日本が戦いに来るとしたらやはり飛行機械だよな」
「そうだろうな。対空魔力探知レーダーに反応しないだろうから、奇襲されたら多少被害は出るだろうな」
「まぁ、我々に勝てるわけがないg…」
そう言いかけた時、前方に黒い点が見えた…見えた気がした。
それが何かを視認する前に、その物体は通り過ぎていった。
「な、何だいm…」
その言葉がそれ以上続くことはなかった。
なぜなら彼らはそれの放つ衝撃波により、上空でバラバラに散ってしまったからであった。
―パールネウス陸軍基地
「上空の異変は全て漏らさず報告しろ、か…基地司令は警戒しすぎだ」
魔力探知レーダーで監視している職員はそう呟いた。
相手は文明圏外国家だ、例えムーの兵器を使っていても、こんな内陸に攻撃できるわけがない。
「ん?」
と、レーダーに映っていたワイバーンロードの部隊がふと姿を消した。
「故障か?」
そう呟いた瞬間、外から閃光が走った。
それが彼の見た最期の景色だった。
潮から放たれた短距離強襲ミサイルは、全弾目標に命中。
着弾時、マッハ20を軽く超えている速度で突っ込んできた物体を止められる訳もなく、マッハ20の運動エネルギーとそれから生じた衝撃波は圧倒的破壊を生み出した。
基地にとどまらず、凄まじい爆風と轟音がパールネウスの都市全体に響き渡り、町のあちこちでガラスが割れる。
基地周辺は煙が立ち込め、基地から離れた位置からはキノコ雲が見えた。
煙が晴れた後、そこにはクレーターしか残っていなかった。
―同時刻 工業都市デュロ 南方150km
デュロ南方150kmの海域に、空母2隻と護衛艦12隻が輪形陣を引き、展開していた。
エストシラント沖海戦後、運よく生き残った者も少なくなかったため、空母を除いた護衛艦16隻が救助活動を行い、その後予め決められていた4隻に乗せかえ、日本本土まで連れて行った。
残った艦隊は工業都市デュロを攻撃するため、移動していた。
「そろそろ潜水艦隊がパールネウスを攻撃する時間ですね」
「核を使わず運動エネルギーで同等の破壊力を生み出そうなんて、とんでもないことを考えるんだな…」
作戦司令の石井はじゅんようの艦長と話していた。
「それにしても陸軍基地1つと海軍が全滅し、敵には傷1つ付けられないのにまだ戦おうなんて、現実が見えていないのでしょうか?」
「プライドが高い国らしいからな、現実が見えてないんじゃなくて、見たくないんだろう」
「愚かですね…」
艦長が呆れながらそう言った。
「全くだ…さて、そろそろ時間だな。全艦に告ぐ、現時刻をもってSCP第2段階に移行!工業都市デュロを攻撃する!F-056発艦!早期警戒機、レーダーリンク開始せよ!」
「早期警戒機より情報来ます。デュロ上空に多数の飛行物体を確認。数60。速度からワイバーンロードだと思われます」
「港に戦列艦42隻を確認。出航の予兆なし」
「衛星からの偵察で、対空陣地は全て把握できているな?」
「はい、あと諜報部からの情報で対空魔光砲という物があるらしいです」
「対空魔光砲?何だそれは?」
「あまり情報はありませんが、どこか別の国から密輸された兵器らしいです」
「パーパルディアがわざわざ輸入している、ということは彼らより上位…エモールやミリシアルの兵器の可能性があるな。設置されている箇所は?」
「秘密裏に研究されているらしく、見つからないそうです」
「実践投入もあるえるな。もしかしてその為に
「了解」
「B-029爆撃編隊、作戦通りに合流予定」
「よし、F-056攻撃開始!敵航空戦力を殲滅せよ」
―デュロ 上空
「何で文明圏外国家が飛行機械を使ってるんだ?」
「一部ではムーが代理戦争を仕掛けてきたって言われてますが…信じられません」
「だが、飛行機械を使ってるのはムーだけだ。ムーめ、姑息な手を使いやがって…」
そう話しながらワイバーンロードの編隊が飛ぶ。
デュロには、エストシラント陸軍基地の壊滅の情報が入っており、警戒態勢を引いていた。
デュロ陸軍基地のワイバーンロードはほぼ全騎上がっており、哨戒状態は万全だった…いや、万全だったと思われていた。
「部隊長、もう少し南も見に行きませんか?」
「そうするか」
一糸乱れぬ動き、それは練度の高さを伺わせ、美しく見える。
直後、彼らは煙に包まれ、爆音が響く。
この様な光景がデュロ上空でほぼ同時に発生した。
ーデュロ陸軍基地
「一体どうなっている!?」
「全ての竜騎士と魔信途絶!魔力探知レーダーからも反応が消えました!」
「敵の反応は!」
「敵、確認出来ません!飛行機械だと思われます!」
「日本の攻撃か!警戒アラートを鳴らせ!総員戦闘配置!対空戦闘用意!」
基地司令の的確な判断により、非常事態は基地全体に伝わった。
対空用バリスタが整然と並び上を向く。
「基地司令、あれを使いましょう」
「…まさか対空魔光砲か?」
「はい、このままではエストシラント陸軍基地の二の舞です。敵に一矢報いましょう!」
「分かった、使用を許可する」
パーパルディアは日本に対抗するため、動き出した。
だが、その動きは全て筒抜けとなっていた。
ー空母 じゅんよう
「諜報員より連絡。敵は対空魔光砲を使用するもよう」
「やはりか」
「敵の魔信の探知に成功。対空魔光砲の位置が判明しました!」
「GPSに座標入力。B-045、爆弾を投下せよ」
デュロの超高空で待機していたB-045爆撃機(パイロットは長時間待たされ愚痴っていた)は、誘導式地中貫通弾を投下。
魔信により場所を探知されていた対空魔光砲は、隠し倉庫ごとその役目を果たす前に吹き飛ばされた。
「諜報員より連絡。対空魔光砲の破壊に成功」
「B-029、攻撃を開始せよ」
ーデュロ陸軍基地
「対空魔光砲、破壊されました!原因不明!」
「な、何だと!?ならば迎撃手段は!?」
「残念ながら…ありません…」
司令室を絶望の沈黙が支配した。
F-056が対空陣地を破壊しつくし、B-029が凄まじい爆撃の嵐を巻き起こす。
デュロ陸軍基地だけでなく、兵器製造工場にも爆炎が上がり、全てが煙に包まれた。
また、デュロの港に停泊していた艦隊も、F-056の対艦クラスターミサイルにより消し飛ばされ、造船所などもトマホークで破壊された。
ここに、パーパルディアは全ての陸軍基地と工業都市を失ってしまったのだった。
ーサイト-8100
「…というわけで、SCP*1は第2段階が終了しました。1週間以内にパーパルディアが降伏しなければ、第3段階へ移行します」
「そうか、損害並びに死傷者は?」
「今のところ0です。捕虜は全員自衛隊に引き渡しました」
「万事順調だな。それにしてもやり過ぎじゃないか?エストシラント港は復旧に数年、陸軍基地は全部クレーターなんて…文字通り灰燼に帰してるじゃないか」
「在庫が余ってたのと、少し実戦のデータが欲しくて…」
「必要な時にデータ取る相手がいなくなるぞ…」
管理室で新藤は、軍事部門長の松本から報告を受けていた。
相手は魔法を使えるそうで、奇跡論の原理とはまた違うもののようだ。
奇跡論の下位互換の様なものとは言え、未知のものということもあり、流石に緊張していた。
「暫く降伏のビラを撒いてみますが、おそらく…」
「こういうのはパフォーマンスだ。行動した、といのが大事だ」
「それもそうですね。…ところで、
松本が声を抑え、チラッと目を走らせる。
「…全員一旦席を外しなさい」
新藤がそう言うと、松本以外の全員が部屋を出ていった。
「…進捗はどうだ?」
「順調です。明後日、水遊びが開催できます。残念ながら、見れるのは保護者だけですが」
「もっと大きい会にしたかったな…私の代わりに出てくれる予定だよな?」
「はい。その勇姿、ちゃんと見届けてきます」
「妹はどんな感じだ?」
「一通り形は出来てますね。後は練習を通して、調整していくだけです」
「姉の方は?」
「こちらは結構大変みたいです。なにせ一から振り付けないといけないんですから」
「そうか。まぁ姉の方はまだ先でもいい。妹と彼女を急がせたいな」
「ですね。でも良いんですか?本部にバレたらどやされますよ?」
「生き残るためだ。その為には彼女たちの力が必要だ」
最後、「何言ってるんだこいつら?」ってなったと思いますが、彼らは普通に話しています。
訳わからん、又は答え合わせしたいって方は、同時投稿の設定集をご覧ください。
もしかしたら、ヒントがあるかも…
誤伝達部門より
誤伝達部門とは?下記リンクからどうぞ
http://scp-jp.wikidot.com/domc-hub
「誤伝達部門 ハブ」は`MaliceAforethought`作「誤伝達部門 ハブ」に基づきます。
http://scp-wiki.wikidot.com/domc-hub
訳者:sharkcrash;JP版:http://scp-jp.wikidot.com/domc-hub
ライセンス:CC BY-SA 3.0
今後のパーパルディアは?
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