異世界に転移したのは日本だけではなかった~SCP財団日本支部召喚~   作:M6A1(晴嵐)

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M6A1 晴嵐です。

投稿遅れてしまい申し訳ありません。(何度目だよ、しっかりしろ)

それでは本編をどうぞ。


第3段階-2

―パーパルディア デュロ地域

1週間前の爆撃により、更地と瓦礫の山と化していたデュロ。

軍が動けない為、デュロや付近に住んでいる有志の臣民により、撤去作業が行われていた。

とはいえ、陸軍基地と工業地帯全域が被害にあっていた為、全体の数%しか進んでいなかった。

住居から離れた海岸近くは尚更である。

 

そんな海岸に数隻の小型艦が音もなく近づくと、静かに何十もの人影が姿を見せた。

 

「周囲警戒」

「サーモグラフィーに反応なし」

「動体センサーも反応なし」

「上陸せよ」

 

あっという間に闇夜の海岸に部隊が展開する。

乗員を下ろした小型艦はスーッと夜の海へ消えていった。

 

「作戦通りに展開、遭遇した相手が民間人、軍人構わず気絶させて無力化せよ。決して傷つけるな。ただし、民間人の場合は即座に開放、軍人は捕虜として捕縛せよ」

 

 

―5時間後 皇都エストシラント 軍務局

軍最高司令のアルデは徹夜で自室に詰めていた。

日本により毎日行われているカウントダウンは今日が「0」となる。

攻撃されても対応できるよう、ずっと起きていたのだ。

 

「流石に考えすぎか…」

 

そうアルテが思った時だった、誰かが自室のドアを激しくノックする。

アルテが返答する前に、扉があいた。

 

「失礼します、アルテ様。報告に参りました!」

 

入ってきた幹部はとても青い。

 

「何だ、一体何があった!」

「報告によりますと、今日未明デュロ地域に日本軍が上陸、既に一帯は占領されたもようです!」

「な…」

 

想像の斜め上の報告を聞いたアルテは、一時思考が停止してしまった。

 

「そ、それは本当か!?」

「敵襲の報告を受けたデュロ付近の部隊が向かいましたが、『相手は日本だ』という報告とともに通信が途絶しました」

「そんな…馬鹿な…」

 

北からは73ヵ国連合とリーム王国が攻めてきており、既に皇軍は限界である。

更にデュロからは日本、とても対応出来る状況とは言えない。

 

アルテは絶望で頭を抱えるのだった。

 

 

―皇都 カイオス邸

「ついにデュロへ上陸したか…」

 

とうとう本土上陸か…予め日本から作戦を聞いていたとはいえ、改めて報告を受けると心に来るものがある。

 

「謹慎は明日まで…どうなる事か…」

 

 

―デュロ臨時防衛軍

「くそっ、まさか本土上陸まで許すとは…だが、これ以上は行かさんぞ!」

「全員銃を構え、一斉射撃用意、てぇー!」

 

指示にならい銃を構え撃つ、その姿からは練度が高いのが見て取れる。

だが…

 

「あれ、弾が出てこないぞ!」

「俺もだ!どこも壊れていないはずなのに…」

 

引き金を引くが、うんともすんとも言わない。

一人二人なら故障かもしれないが、全員撃てないとなると相手が何か図った可能性がある。

だが、一度も相手と接触していないのにどうやって…

 

彼らが結論に辿り着く前に、彼らは目の前が真っ暗になった。

 

―デュロ 財団機動部隊

「パーパルディア皇軍、68名を沈黙させました」

「よし、捕縛せよ。…捕縛したのはこれで何人目だ?」

「えっと、既に190名を超えています」

「やはり列強と言うだけあって多いな。まぁいい、このまま防衛するぞ」

 

魔素を無力化された皇軍では財団の機動部隊を突破することは出来ず(仮にマスケット銃を使えても突破出来ないのだが…)、デュロはこのまま財団が押さえ続ける事となる。

 

 

―エストシラント 皇城

「…まさか日本が上陸作戦を行ってくるとは…人数が少ないと聞いていたのだが」

 

アルテとほぼ同時に報告を受けたルディアスは、顔を青くしながらそう呟いた。

いくら壊滅したとはいえ、デュロは皇国にとってかなり大事な都市であり、工業地帯の再建計画を立てるよう財政局に命令を出したばかりである。

日本は質が高いが数が少ないという報告を受けていた為、本土上陸は不可能だろうと考えていたのだが…

 

「日本は我の予想より遥かに強いというのか…」

 

パーパルディアは多くの属国を持っている為、陸を押さえる効率的な方法を知っている。

その経験を元に予想を立てたのだが、相手は想像以上のようだ。

 

「アルテに伝えろ!必ず皇都を守り抜けと」

 

命を出す彼の顔は列強の皇族として威厳を保ち、様になっていたが、心の中はそうではなかった。

 

 

―パーパルディア皇国 属領統治軍簡易基地

「ということで、明日11:00に我々はカイオス様と立ち上がる。皆、心の準備をしておいてくれ」

「とうとうこの時が来たのですね…」

「正直来てほしくなかったけどな」

「あの、質問よろしいでしょうか?」

「おう、どうした?」

「何故11:00なんです?行動は早いほうがいいと思いますけど」

「ふむ、なるほど。これは色々理由があってな。1つ目は、行政機関を押さえるためだ。11:00に皇都の行政大会議場で外務局や軍務局、農務局等のお偉いさん達が一同に会する。ここを押さえれば、行政機関を押さえたと言っても過言ではない。2つ目は、日本との兼ね合いだ。仮に行政と皇族を押さえることが出来たとしても、我々以外の皇軍が健在であれば、我々が危険にさらされかねない。そのため、日本の海軍と空軍が皇都から見える位置に展開し、圧力を与える。朝や夜では見えにくいためこの時間になった、というわけだ」

「なるほど、ありがとうございます」

「よし、では詳細を説明する。まずは…」

 

皇国存続のため、カイオスと共に立ち上がる者達は、夜通し作戦を詰めていくのだった。

 

 

―サイト-8100 総合管制室

「護衛艦隊、アルタラス王国を出航、作戦海域到着まであと2時間」

「アルタラス空港に駐機しているB-029暖気運転を開始」

「監視衛星、エストシラント、デュロ、アルーニの監視を続行します」

「デュロに展開中の機動部隊、更に55名を捕縛したもよう」

 

全ての情報が集まる総合管制室、そこに新藤は詰めていた。

 

「もう2時間で作戦開始か…さすがに緊張するな」

「私もです。ここまで大規模な軍事行動はなかなかありませんからね」

「頼むぞ。これ以上戦火を広げさせないでくれ、パーパルディア…。戦争で苦しむのは君たち上層部じゃない、一般市民なのだから…」

今後のパーパルディアは?

  • 原作通りに敗北
  • 更に大敗北を喫す
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