異世界に転移したのは日本だけではなかった~SCP財団日本支部召喚~ 作:M6A1(晴嵐)
本編を同時投稿してますので、読まれてない方は本編をお先にお読みください。
以前取ったアンケート「地図から消す」を書いた作品です。
書こうかどうか悩んでアンケート投稿したので、まさかあんなに殺意高いとは……
IFルートをサプライズ(?)にしたかったので、あのような書き方でしたね。
それでは本編をどうぞ。
パラレルワールド…ある時間から分岐した並行して存在するという別の世界のこと。平行世界や並行宇宙、並行時空とも呼ばれる。(wikipedia)
今作品で分岐するのはどこだろうか。
財団がパ皇に防衛権を発動したときか、はたまたもっと前、ロウリア戦に関わったときか、色々あるだろう。
今回はその一例を紹介しよう。
時は財団により皇国主力海軍と3大陸軍基地が壊滅させられた後……
―エストシラント カイオス邸
「な、何をする!?」
「レミール様より『カイオスを捉えよ』との命でございます。抵抗せず大人しくついてきて頂きたい」
隠し部屋で日本との連絡を終えた後、自室で考え事をしていたカイオスは突如、邸宅を訪れた近衛兵に連行されていた。
「カイオスよ、何故こうなったか分かっているか?」
皇城まで連れていかれたカイオスは、レミールの前に座らせられる。
(まさか日本と連絡を取っていたことがばれたのか!?)
内心焦っていたカイオスだが、流石は外交官、顔には出さない。
「いえ、全く心当たりがございません」
「ほう、分からぬと申すか」
レミールが上からねめつけてくる。
「カイオス、お前は昨日の会議で私に何をしたか覚えているか?」
「昨日の会議でございますか…?まさか…!」
「ようやく分かったようだな。皇族に対し、身柄を日本に引き渡す、と言ったな」
「いえ、あれは、様々な方法を模索しようと…」
「言ったのは事実だ。間違っていないな?」
「うっ、それは…」
答えに窮するカイオス、その様子を見てレミールはこう言った。
「カイオス、お前を外務局監査室の権限で謹慎処分とする。本来ならば自宅謹慎なのだが、現在皇国は窮地であるため、仕事はしてもらわんと困る。よって、第3外務局から3週間出ることを一切合切禁止とする!」
ここに日本と連絡が取れないどころか、属領統治軍とすらまともに連絡が取れない最悪の状況が出来上がったのだった。
―サイト-8100
「第3外務局長 カイオスが謹慎処分?それも職場で?普通自宅じゃないのか?もはや軟禁だろ…」
「諜報員からの情報です。更にカイオスの秘書 ブアンからも外務省へ同じ情報が入っています」
「そうか…これは色々大変なことになりそうだな」
「SCP第3段階は予定通り進めてもよろしいので?」
「作戦に変更なし。準備を進めろ」
「了解しました」
「カイオスが動けないとなると、プランAは機能しない。プランBしかないだろう」
―その後毎日降伏のビラを撒き続け、1週間後とうとうデュロに上陸。
だがその編成は18式戦車25両、99式戦車30両、他多数の装甲車で構成されたガチ仕様、日本支部の(パーパルディアに見合った)全力である。
パーパルディアのマスケット銃が(地球で言えば)300年後の装甲を貫けるわけもなく、臨時防衛隊は全滅。
皇都 エストシラントを包囲するように部隊は展開していく。
更に徹底的な退避勧告を行った後、B-029による都市部に対する大規模爆撃が始まった。
この爆撃はパーパルディアの外から内にかけて、まるで皇都に追い込むかのように行われた。
―もちろん73ヵ国連合(&リーム王国)も次々と弱体化していたパーパルディア皇国の都市を陥落させており、長期にわたる理不尽な占領に鬱憤が溜まっていた連合軍は容赦なく攻撃を繰り返していた。
その光景はさながら、戦国時代に織田信長が行った一向宗の弾圧を思わせる程、凄惨なものだったと言われている。
もちろん財団はこの事を把握しており、彼らが押さえた都市以外を攻撃の対象にしていた。
―陸が駄目なら海はどうなのか、もちろん対策済である。
常に財団の護衛艦が見張っており、事前連絡がない船には停船警告、この警告を無視した場合、一瞬で海底とお友達である。
というか、第1段階の攻撃時点でエストシラント港は使いものになっていないのだが…
―陸、海、ならば空は!…もちろんOUT
常に早期警戒機がパーパルディアの上空を全て監視しており、こちらも事前連絡がない騎影は容赦なく無限の彼方に吹っ飛ばされている。
リーム王国のワイバーンが数騎行方不明だそうだが、果たしてどこに消えたのか…知っているのは消えた本人たちだけだろう。
―ということで、陸海空、全てがシャットダウンされているパーパルディア。
更に皇都には都市を爆撃され追い立てられるように臣民がなだれ込んでくる。
皇都の宿舎では入りきれず、道に座り込む人も少なくなく、配給制とはいえ食糧事情は限界になっていた。
そしてとうとう73ヵ国連合と財団は皇都の目と鼻の先まで迫っていた。
―皇都 エストシラント 皇城
「くっ、一体どうすれば…」
皇帝ルディアスは苦悩していた。
毎日のように入ってくる皇国軍敗北の報告、更に町には避難してきた臣民が溢れかえっている。
皇都はもはや限界だ。
だが、殲滅戦を仕掛けた手前、降伏が許されるわけがない。
タタタタタ…
ふと、遠くから何か連続した音が聞こえてくる。
その音がこちらに少しずつ近づいてくる。
ダン!
激しい音を立てて扉が開く。
開いた扉から見たことのない服装をした人たちが数名突撃してきた。
「動くな!」
「な、何だお前らは!」
「我々は日本の部隊だ。ルディアス皇帝陛下ですね。拘束させて頂く」
「…これまでか」
この日、財団の機動部隊が皇都の要人がいる建物に突撃し、カイオスを除いた要人は全員確保された。
要人を失った皇国は崩壊、カイオスが日本の後ろ盾の元、パーパルディア暫定政府を設置。
73ヵ国連合と日本との講和を実現したことで、民衆からの支持を得て、パールネウス民主共和国が成立。
再建国の理由として、元パーパルディア皇国本土が広大な土地であったこと、多くの皇国臣民達が難民状態になっていたこと等を踏まえ、治めるにはカイオス達元パーパルディア皇国幹部の力が必要になったためである。
とはいえ、首都はパールネウスに遷都、デュロや一部の街は日本が権利を保有し、首都等の主要都市以外は以前瓦礫の山になり果ててしまっている等、パーパルディア皇国の面影は完全になくなってしまっていた。
この後、日本…いや財団による傀儡国家となってしまったのは言うまでもない。
ここに100年の歴史を誇った第3文明圏 パーパルディア皇国は幕を閉じた。
今後のパーパルディアは?
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原作通りに敗北
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更に大敗北を喫す
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