異世界に転移したのは日本だけではなかった~SCP財団日本支部召喚~   作:M6A1(晴嵐)

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M6A1 晴嵐です。

新年早々風邪により熱を出し、寝込んでおりました。
皆さんも体調管理は万全に。

それでは本編をどうぞ。


移動

「薩摩奇跡論研究所と財団の研究員というのは、あなた方でしょうか?」

 

簡単な自己紹介が終わり、魔素について話していた4人に声がかかる。

伊吹達が呼ばれた方に顔を向けると、自衛隊の格好をした、だが財団の機動部隊と同じ雰囲気をまとった男性が立っていた。

後ろには同じ格好をした部下と思われる人たちが数名並んでいる。

 

「素性を知っている、ということはGOCの機動部隊ですか」

 

伊吹がそう言うと、男はチラッと伊吹の胸元についているマークを見た。

 

「財団の方ですか。はじめまして。私はGOC極東部門物理部門遊撃班班長の松永といいます。GOC魔王討伐特殊部隊の統括を任じられております」

「そうなんですね。私はSCP財団魔素研究室の伊吹です。こちらは相棒の杉田です。よろしくお願いします」

「私は薩摩奇跡論研究所の横田、こっちは助手の落合。よろしく」

「皆さんはアドバイザーとして呼ばれたと聞いております。是非よろしくお願いします」

 

4人全員と握手すると、松永は歩き出した。

 

「では移動しましょう。あくまで我々は援軍ですから、自衛隊に迷惑をかけるわけにはいきません」

 

松永と歩くこと数分、目の前にはおおすみ型輸送艦が1隻停泊していた。

 

「今回の移動手段はこの船ですか」

「はい、既に自衛隊と我々の装備と戦車は搭載済み、残りは食料品だけです」

「LST-4001…おおすみ型輸送艦1番艦おおすみですね。こんなに近くで見られるなんて…」

「落合さん、詳しいんですね」

「落合、でいいですよ。私、艦船が好きなので大体網羅してます」

「こいつの何がヤバいって日、米、英、仏、露、中、伊…世界中のありとあらゆる艦船全部覚えてるんですよ。それも建造中や開発案、引退したものは勿論、その規格も」 

 

そう横田が呆れた口調で言った。

 

「そうなんですか?」

「いや、そんな。普通ですよ」

「じゃあおおすみの規格は?」

「基準排水量 8900t、満載排水量 13000t、寸法は長さ 178m、幅 25.8m、深さ 17m、喫水 6m、主機関は三井造船の16V42M-Aディーゼルで2基、推進器はスクリュープロペラ2軸、馬力 26000PS、速力 22kt、20mm機関砲 CIWSを2基装備、輸送用エアクッション艇を2隻搭載、レーダーは対空用がOPS-14C、対水上用がOPS-28D、航海用がOPS-20、乗員は約135人、揚陸要員を330名乗せることが可能です」

「「「おお……」」」

 

凄まじい早口でまくし立てた落合に若干引いた反応を示す伊吹、杉田、松永。

その反応を見た横田は少し苦笑いだった。

 

 

―おおすみ艦内 食堂

「あなた方がオブザーバーですね。私は今回の派遣部隊を指揮します、日本国陸上自衛隊トーパ王国特別派遣部隊先遣小隊小隊長 百田太郎です。よろしくお願いします」

 

会議前に簡単な顔合わせを食堂で行うことになり座って待っていたところ、食堂に入ってきた1人の自衛官が4人の前で直立しそう自己紹介した。

 

「初めまして。魔素や魔法を研究しております、伊吹と申します。今回はよろしくお願いします」

「同じく魔素を研究している横田だ。今回はよろしく」

 

他2人も自己紹介を終えると、百田が話し始める。

 

「今回は魔王討伐のために助言を下さる専門家だと聞いております」

「はい、その通りです」

「では魔王の伝承についても知っておられますか?」

「ええ。防衛省から資料を渡されています」

「ちょっと見せて頂いても宜しいですか?」

「構いませんよ」

 

伊吹が百田に資料を手渡した。

 

「我々に渡されているものと同じですね。お返しします。この資料の他に気を付けるべきことはありますか?」

「いえ、実際に見たり機器で計測してみない事には我々も分かりませんね」

「そうですよね。改めて今回はよろしくお願いします。1時間後に大会議室で作戦の概要を説明するので、宜しければ来てください」

 

百田はそう言うと敬礼し立ち去っていった。

 

「本当は既に魔王の魔力計測は済んでいるし、そこから発動するであろう魔法もある程度予想出来てるんだけどな」

 

百田が部屋を出て周囲に4人と松永達だけになった時、杉田が伊吹にそう言った。

 

「まぁ、現時点で不確定要素を話してもな。まだ時間もあるし、トーパに着いた後でも余裕はあるだろう」

「そうですね」

 

と、落合が立ち上がった。

 

「あの、もしよろしければ折角の機会なので、艦内を見て回りませんか?まだ時間もあるみたいですし」

「ふむ、確かに時間はあるからな。ありではある。杉田は?」

「自分もいい案だと思います。今後何か参考になるかも」

「じゃあ行きましょう。変に入り込まなければ怒られることはないでしょう」

 

3人が立ち歩き始める。

すると、横田が松永に話しかけた。

 

「GOCが作り上げた()()は載せてるのか?」

「相手が相手なので勿論載せてますよ」

「だよな。実際どれくらい効果があると思う?」

「相手は魔王。魔法による攻撃はともかく、素の身体能力と強度がどれくらいあるのか…そこに左右されますね。まぁ、現在の想定通りなら十分効果があるかと」

「そうか。…非常用もあるのか?」

「勿論です。GOCの名に懸けて魔王という異常存在は潰しますよ」

「心強いな。頼むよ」

 

 

―1時間後 大会議室

「それでは今回の派遣の概要を説明します。今回はトーパ王国へ有害鳥獣駆除の名目で派遣されるのですが、今回の害獣は知能を持っています。レジュメの3ページ目をご覧ください」

 

各々がレジュメを見ながら説明を聞く。

 

「今回我々が倒すのは、ゴブリンやオークと言った雑魚ではなく、レッドオーガ、ブルーオーガ及び魔王の討伐です。レッドオーガ、ブルーオーガは強靭な肉体とかなりの身体能力を誇ります。そして魔王は強力な魔法を使用し、射程は最大1kmあると言われています。魔王について詳しいことは、4ページに書いてありますのでそちらをご覧ください」

 

魔王について要約すると、

・魔王は知能を持ち、他の害獣を配下にし、組織的に人間等各種族へ危害を及ぼす。彼らの主食は人間である。

・魔王は寿命がなく不老である。

とのことである。

 

「改めて説明読むとSCiPですよね」

「本当だよ。上が捕縛するとか言い出さなくて良かった」

「噂だと一部は捕まえるべきだと言っていたそうです」

「マジか。…いや言いそうだな。最高管理官がGOCに任せるって言わなかったら大変だったぞ」

 

伊吹と杉田がそう話していると、

 

「そして今回は魔王討伐のアドバイザーとして研究者さんが4名いらっしゃっている。総員起立、敬礼!」

 

百田がそう言うと、全員が4人に向かって一斉に敬礼する。

あまりの気迫に座ったままペコリと頭を下げる4人であった。

 

 

―数日後 トーパ王国

「ここがトーパ王国…結構着込んでるけど寒いな」

 

おおすみから降りると一面雪景色が広がっていた。

 

「カニが取れるらしいですよ、ここ周辺の海域」

「カニ最後に食べたのいつだったっけ?ああそうだ、SCP-2938のサンプルを本土に持って帰って来た時に実験として使用したのを食ったな」

「なんてもの食べてるんですか…」

 

何だこいつ、みたいな目で杉田を見る落合。

一方横田と伊吹は、

 

「寒冷な気候のせいでワイバーンがいないと聞いていたが、想像以上だな。もう少し着込んでくれば良かった」

「カイロ要りますか?」

「良いのか?あと何個ある?」

「いや、私自身はカイロ好きじゃないんですけど、寒いから持って行けと無理やり持たされたんですよ。はい、どうぞ」

「お、ありがとう。でも何で嫌いなんだ?」

「とあるSCiPの管理も兼任してるんですけど、それがカイロなんですよ」

「異常存在と同じものは好きになれんよな。自分もベッドに襲われてからは布団でしか寝れなくなった」

「それはお疲れ様です…」

 

そう苦労を話す2人だった。




10話「アイテム番号:SCP-■■01-JP」を本編から資料の方に移動させました。

SCP-2938「予期せぬ反応性物質」は``Drewbear``作「SCP-2938」に基づきます。
http://scp-wiki.wikidot.com/scp-2938
訳者: gnmaee;JP版:http://scp-jp.wikidot.com/scp-2938
ライセンス: CC BY-SA 3.0

SCP-078-JP「永久カイロ」は``ak1-yorunaga``作「SCP-078-JP」に基づきます。
http://scp-jp.wikidot.com/scp-078-jp
ライセンス: CC BY-SA 3.0

今後のパーパルディアは?

  • 原作通りに敗北
  • 更に大敗北を喫す
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