異世界に転移したのは日本だけではなかった~SCP財団日本支部召喚~ 作:M6A1(晴嵐)
投稿が遅れてしまい申し訳ありません。
今後も可能な限り0時に投稿しようと思いますが、若干遅れてしまうことがあると思いますが、ご了承ください。
さて、では本編です。
「転移後の混乱も無事に落ち着きましたね。もっと長引くと思ったんですけど」
「クワトイネとクイラがいなければ、そうだっただろうな」
新藤は有田秘書と今日のニュースを見ながら、転移後の処理をする。
クワ・トイネ公国やクイラ王国と日本が国交を結んでもうすぐ1ヶ月がたつ。
クワ・トイネ公国…ロデニウス大陸にある肥沃な大地を持つ農業国家。種を適当に植えてもちゃんと育つという、正に農業チート国家である。クワ・トイネ公国いわく、神の加護があるかららしい。
クイラ王国…クワ・トイネ公国と国交がある、同じくロデニウス大陸にある国家。クワ・トイネと異なり不毛の大地となっており、食料はクワ・トイネに頼っている。燃える石や燃える水があちらこちらにあり、国民からはごみ扱いされている。日本が調べた結果、それらは石炭、石油と全く同じものであり、更に日本が使っている数百年分の地下資源が眠っているようで、そのことを知った官僚の一部は驚きのあまり泡を吹いて倒れてしまったらしい。
両国とも国民の大半が、エルフやドワーフといった人種で構成されており、また獣人等もいるようで、かなり話題となった。
そのことを知った日本のとある会社が、クワ・トイネとクイラから募集を行い、日本初のアイドルグループを作る話があると言われている。
中世ヨーロッパの町並みということもあってか、日本の一部界隈では聖地扱いになっている……らしい。
地球ではない他の星に転移した、という話が国民に発表されたときは大混乱に陥ったが、クワ・トイネによる食料の確保、クイラの大量の地下資源という2つの発表はこの混乱を治める大きな話題となった。
転移前より遥かに潤沢な食料と地下資源、これにより物価は食料品から生活必需品等何から何まで安くなった。(一部では地球に戻らない方がいいんじゃないか、という人もいる)
この2国から大量の資源を輸入する代わりに、日本政府はODA(政府開発援助)でインフラの整備を開始。また、クイラ王国では石油採掘を日本主導でスタート。
そしてこの2国と国交を結んだことで、この星のある程度の情報も集まった。
[この世界には第1文明圏、第2文明圏、第3文明圏、そして文明圏外国家という枠組みがあること]、[この世界には魔法という、魔素を使った科学とは違う形態の現象があること]、[列強と呼ばれる大国が5つ存在しているということ]、そして[古の魔法帝国と呼ばれる国家が遥か昔存在しており、そのうち復活するということ]等、様々なことを知ることが出来た。
と、この1ヶ月間平和だったのだが……
「クワトイネの隣国、ロウリア王国の様子がおかしい?」
ロウリア王国が侵攻を開始する、という情報が入ったのだった。
「はい、財団諜報部からの情報です。最近王国内の様々な貴族領から徴兵されているみたいです」
「諜報部を潜入させていて正解だったな…ロウリアが動かしてくるであろう、予測されている軍勢は?」
「40万~50万ほどだと推測されます」
「クワトイネの戦力が最大5万ほどだから、およそ10倍か。武器はクワトイネと同じか?」
「はい、鉄剣や弓、槍など、同程度のものだと思われます」
ロウリア王国…クワ・トイネ公国とクイラ王国と同じロデニウス大陸に位置し、亜人を殲滅し、人間による大陸統治を目論む過激な国家。日本はロウリア王国にも使節団を派遣したが、クワ・トイネ公国らと先に国交を結んでいた為、門前払いされた。その話を聞いた財団はロデニウス大陸の不穏分子として諜報部を潜入させていた。
「どうしますか管理官?クワトイネに攻め込まれると、おそらくですが食料の輸出が止まり、最悪の場合クワトイネ、クイラ共に滅亡してしまいます。そうなったら日本は立ち行かなくなりますよ!」
「だからといって何が出来る?我々には地球の様に国交をどうにかする権利はないし、国同士の争いに武力をもって干渉することも出来ないのだよ」
「ですが、両国とも滅亡したら我々だってただではすみません!」
新藤は首を横に振りながらそう話す。一方有田は若干興奮した感じだ。
「慌てるな。何とかしたいのはやまやまだが、我々はSCP財団だ。異常物品を確保、収容、保護、これだけをしていればいいんだ」
「管理官…」
「それに、そういう事には国が動くだろう。我々には関係のない話だ。…だからといって、無視するわけにもいくまい。諜報部を使って情報を政府に伝えなさい」
「!わかりました!」
パッと顔を明るくしながらそう言うと、一礼して有田は飛び出していった。
あいつも若いな、新藤は笑みをこぼしながら転移で以前の倍ほどになった書類の山に手を付けるのだった。
―財団からの情報により慌てふためいた政府が話し合っている間に、ロウリアが侵攻を開始。食料の輸入の低下を恐れ、更にロウリア王国によるクワ・トイネの町、ギムで民間人への大虐殺があったとの情報が届いたことにより、ロウリア王国を武装勢力と認定し、転移初の自衛隊の海外派遣が決定した。
ロウリアは突然の自衛隊参加により大損害を被り、様々な作戦を立てたが財団により全て筒抜けであり功をなさなかった。
海戦では4400隻が護衛艦8隻に3000隻以上撃沈、更にワイバーン350騎を撃墜。
陸では155mm榴弾砲や90式戦車、戦闘ヘリにより10万以上の兵が土に還った。
開戦当時は500騎ほどいたワイバーンも、護衛艦や戦闘ヘリにより気づけば50騎程にまで減少していた。
日本は攻撃の手を緩めることなくロウリアの首都 ジン・ハークまで進撃、王城 ハーク城の目の前に90式戦車が陣取った。
陸自が敵の気を引いている間に、ハーク城へヘリから空挺部隊と警視庁のSATが降下、国王 ハーク・ロウリア34世が逮捕されたことで、ロウリア軍は戦意を完全に喪失。
ロウリア王国宰相マオスの判断により、ロウリア国民へ手を出さないことを条件に降伏した。
ロウリア戦書かないんかい!と思った方多いと思います。
期待していた方、申し訳ありません!!!!!┏○┓
自分も最初は書こうかな、と思っていたのですが、自衛隊の時点で壊滅だったし、別に財団へ喧嘩を売ったわけではなかったので、今回はあらましだけ書かせていただきました。
ただ、今後のパ皇戦、グ帝戦には参加させます。そこはご安心ください。
「ロウリアも吹き飛ばせ!」という方が多かったら、IFストーリーでロウリア戦だけ書こうかな……?(その際、ロウリア解体になる気がしますが)
感想で教えてもらえると嬉しいです。
では、また次回。お盆休みを楽しんでください。
今後のパーパルディアは?
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原作通りに敗北
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更に大敗北を喫す
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