異世界に転移したのは日本だけではなかった~SCP財団日本支部召喚~   作:M6A1(晴嵐)

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M6A1 晴嵐です。

えーっと最後に投稿したのは2か月前かー…理由は、えっと、その、はい。文章が思いつかなかったという事で許していただけませんか?
4月に向けて忙しくなる時期ですので、今後どうなるか分かりませんが、投稿頑張ろうと思います。

それでは本編をどうぞ。


奪還作戦計画

―ヒノマワリ王国 バルクルス基地

元々はグラ・バルカス帝国の最前線基地だったバルクルス基地、だが今は異世界が反撃を開始する重要な基地になっていた。

その基地の一室でムーを中心とした、文明圏内国家の軍幹部が集まっていた。

その中には日本国自衛隊や自衛隊に扮した財団機動部隊隊員も参加していた。

 

「グラ・バルカス帝国の戦力を大幅に削った今、彼らが立て直す前にレイフォルから、ムー大陸から追い出す必要があります。その為にはまず、ヒノマワリ王国を奪還しバルクルス基地周辺の脅威を失くすべきです。それでは只今よりヒノマワリ王国奪還作戦に関する会議を開始します」

 

そう司会役の自衛隊幹部が宣言した。

 

「まずはヒノマワリ王国の現状について。ムー国お願いします」

「我々が集めた情報によると、グラ・バルカス帝国の統制府はヒノマワリ王国王城のすぐ近くに建設されており、また陸軍施設や航空隊基地も貴族の建物が密集している地域の直近に作られており、このまま攻撃を行えば民間人にも被害が出てしまう為、非常に攻撃しにくいのが現状です」

「ありがとうございました。では次に…」

 

各国と一通り現状のすり合わせが出来たところで、奪還作戦の説明を始める。

 

「では奪還作戦の概要を説明します。まず迎撃される可能性の低い夜間にF-2がLJDAM…誘導爆弾を投下し、統制府や基地をピンポイントで破壊します。その後AH-64D アパッチ数機により残存している地上戦力の大部分を排除、もし削り切れなかった場合に備え、付近には武装装甲車(装甲車に軽速射砲が搭載されているもの)を含めた地上部隊が待機し、残存戦力を排除します。敵司令部には第2文明圏のワイバーンによる援護の元、航空自衛隊第一空挺団が侵入、占領する手筈となっています。また、司令部周辺は第2文明圏連合軍が降下し占領します。何かご質問はありませんか?」

「一つ確認したいことがあるのだが」

「ムー統括軍のミック中尉ですね。何でしょうか」

「我がムー国はヒノマワリ王国の王室、そして民衆に被害を出したくないと思っている。その為夜間に攻撃を行うのは理解しているのだが、夜のヒノマワリ王国は日本やムー程明るくない。こんな真っ暗な中、そのような精密爆撃が可能なのか?」

 

日本の武器がムーよりも格段に優れているのはこの目で見ているし、確認もしている。

正直魔帝並み、神話級の性能であり、報告書だけだったら信じていなかっただろう、その位だ。

 

「レーダーを使い目標に命中させるのは知っているのだが、今回は海や空ではない。目標周辺には多くの建物があるが、特定の建物かどうか区別することは目視せずとも可能なのか?我が国としては敵の規模は小さいため、周辺に被害が出るのであれば無理に攻撃したくはない」

 

ミックの言葉に日本を除いた他国の血気盛んな軍人たちから怒号が飛び出す。

 

「何ですと!ムー国はグラ・バルカス帝国の戦力が小規模だからと無視するつもりなのですか!」

「ヒノマワリ王国は自ら帝国に降った国、そんな国の民が幾ら傷つこうが知ったことでは無い!第2文明圏連合軍の足並みを崩す気か!」

 

あっという間に会議が紛糾する。

だが聖徳太子でも聞き取れないほど大荒れしていた部屋は、空自幹部が手を挙げて席を立った瞬間、先ほどのうるささが嘘かの様に静まり返った。

自衛隊の強さはここに居る全員がよく理解していた為、最大限の配慮がなされていた。

 

「夜間でも地上の対象施設のみの破壊は可能です」

「なんと!」

「流石は日本だ…」

 

幹部の発言に部屋中が驚愕の声に包まれた。

(でも以前ムー国に伝えた通り、可能な限りヒノマワリ王国からの要望で動きたいところだ…)

グラ・バルカス帝国軍がいるだけで攻撃するとなれば、圧倒的に自衛隊の装備が足りていない。

それにグラ・バルカスが武力をちらつかせた結果、否応なく従わせられている国も少なくないため、戦後処理の際に無用なごたごたが起きないようにとの政治判断でもあった。

 

周囲の喧騒を聞きながら自衛隊幹部らはやはり国内問題は厄介だな、と考えていたのだが、その心配はすぐに無くなる事となる。

 

一旦会議は昼休憩となり、食堂には多くの軍人らが昼ごはんを食べようと列が出来ていた。

余談だがこの食堂は海自の給養員が担当*1しており、他国の軍人らは「隊員自ら作るのか!」と驚いていた。

因みに一番人気な食品はカレーらしい。

 

「今日は何食べようかな。西は決めてる?」

「俺はカレー…の気分だったんだが、白服着てきちゃったんだよな…」

「ドンマイ。制服着てると汁物とかも緊張するよな。この間白服でうどん食べたらスープが飛んでシミになりかけたよ」

「あるある。その点作業服の部下が羨ましかったりな…」

「西田1等空佐と東畑1等空佐じゃないか。お疲れさま」

 

そんな会話をしていると彼らの後ろに一人の男が並んだ。

 

「国岳空将!お疲れさまです!」

 

突然の上司登場に慌てて敬礼する2人。国岳は軽く手を挙げて挨拶を返すと言葉を続けた。

 

「丁度良かった。先ほどこの基地にヒノマワリ王国の王女とお付き2人が亡命してきたらしい。そして王女曰く、ムー国と我々日本国と話がしたいと言っているそうだ。14時から第3会議室で会議をするそうで、私と大内田陸将は参加するつもりなんだが、2人はどうかな?」

「「はい!参加させて頂きます!」」

 

即答する2人に国岳はよろしく、と笑顔で了解の意を伝えるのだった。

 

「にしても大内田陸将も大変だよな。現場で一番階級高いからって現場指揮任されてさ。陸と空じゃ色々勝手が違うのにな」

「全くだよ。国岳空佐が居るから大内田陸将も苦労してないとはいえ、普段は上からの命令を遂行するだけなのにな…」

 

ご飯を食べながら現場に半分丸投げされている事について話す2人。

因みに西田は唐揚げ定食、東畑は日替わり定食(今日は焼き魚だった)を注文した。

 

「そういえばさっきの会談の話し、今思ったんだけどさ…この基地に外交官て居なかったよな?」

 

東畑の言葉に唐揚げに向かって伸びていた西田の箸が止まった。

 

「…ああ、居ないな」

「って事はつまり…」

「「外務省への引き継ぎ資料を作成しないといけないのか…!」」

 

他省庁への引き継ぎ資料程厄介で面倒な物はない。

周りがご飯でテンションが上がっている中、2人だけはお通夜の様な空気に包まれるのだった。

余談だが、同時刻国岳空佐は少し憑き物が落ちた様な表情をしていたそうな。

 

―同日 14時 第3会議室

コの字型に机が並べられており、中央に設置されている机に向かって見慣れない衣装を身にまとった女性3名が座っていた。

パっと見たら日本人にしか見えないが、衣装が明らかに異なる文化を歩んできたという事を物語る。

女性3名から見て左側にはムー国軍幹部らが、右側には日本国自衛隊幹部らが座る。

 

「それでは只今より3ヶ国協議を始めます」

 

ムーの進行役がそう宣言した。

*1
敵地に近い前線基地でありとても危険な為という理由らしいが、上層部からの「海自も派遣した方が見栄えが良い」という指示もあったという噂である




ある程度書いてから気づいたんですが、空自幹部に国岳っていうキャラが居たんですね。
wikiにも書いてなかったから完全に見逃してました…(大失態)
契約書とかの文章もちゃんと読もうね!

今後のパーパルディアは?

  • 原作通りに敗北
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