異世界に転移したのは日本だけではなかった~SCP財団日本支部召喚~   作:M6A1(晴嵐)

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どうもM6A1 晴嵐です。

今回の話はあまり構想がまとまっていなかったのでどうしようかと思っていたんですが、とある感想でふと点と点が繋がりました。
感想を書いてくださった方、ありがとうございます。

それでは本編へどうぞ。


閑話 ムー国~前編~

「もうすぐムー国ですね、先輩」

「ああ、流石に緊張するな…」

 

外交官である御園は現在、海保の巡視船に乗りムー国へ向かっていた。

護衛の為に海自の護衛艦も付随しているが、あまり相手を刺激しないようムー国に近づく前に護衛艦隊と別れた。

 

ムー国まで間もなく、といった所でムー国海軍と出会い、今は臨検を受けている。

 

「それにしてもムーの艦艇は前時代的ですね。まるで19世紀頃の海軍みたいだ」

 

そう話しているは、補佐の佐伯だ。

 

「佐伯、お前やけに詳しいな」

「もともと歴史が好きで、色々勉強してたんですよ」

 

そう話していると、ムーの軍人が話しかけてきた。

 

「臨検へのご協力ありがとうございます。私ムー海軍所属のイカラスです」

「どうも、私は日本国外務省の御園です。こちらは補佐の佐伯です」

「あなた方二ホン国は、我々ムーとの国交を結ぶためにいらっしゃったのですね?」

「はい、そのために参りました」

「先ほど外務省から連絡があり、会談場所をアイナンク空軍基地にしたいと」

「え、空軍基地ですか?」

 

御園と佐伯は困惑する。

 

「ええ、そのように聞いています」

「そうですか…」

 

イカラスは困惑気味の2人を見て発言する。

 

「宜しければ我々の空母から艦載機でお送りしますが」

「…少しお待ちください。相談してきます」

「分かりました」

 

数分後、御園が帰ってきた。

 

「どうされますか?」

「この船に搭載されている飛行機械で向かいます」

「え!?」

 

今度はイカラスが困惑する。

この船は確かに大きい、これが軍艦でないと聞いた時は疑ったものだ。

ただ、空母の様な巨大な甲板はなく飛行機が離陸できるようなスペースは見当たらない。

とはいえ、まさか外交官が嘘を言うとは思えない為、納得した感じを出す。

 

「分かりました、本国へそのように通達しますね」

 

 

―ムー国

ムー国軍の技術士官 マイラスは突然、アイナンク空軍基地に呼び出された。

普段空軍基地に呼ばれない為不思議に思いながらも、タクシーで向かった。

基地に付くとマイラスの上司と、見慣れない2人がいた。

 

「彼がマイラスです。軍内1と言っても過言の無い技術士官です」

「どうも、紹介に預かりましたマイラスです」

「我々は外務省の者だ。どうぞ座ってくれたまえ。今回マイラス君には、外交の場でとある新興国家の技術水準を測ってほしいのだよ」

「もしかしてグラバルカス帝国ですか?」

 

そうマイラスが尋ねると、外務省の役人は頭を横に振った。

 

「いや違う。そちらも新興国家だが、今回は『二ホン国』という国家だ。聞いたことは?」

「あります。ロウリア王国のロデニウス大陸統一を打ち破り、周辺国に影響を与えるようになったと」

「その通りだ。その二ホン国が我が国、ムー国へ船で訪れ国交を樹立したいと申し込んできたのだ」

 

役人の話は続く。

 

「そして臨検した職員によると、船は鉄で出来ており魔力感知機が反応しなかったそうだ。また船体はラ・カサミより大きいらしい。また、二ホン国の説明によるとこの船は軍艦ではなく、巡視船ということだ。そしてこれがその写真だ」

 

役人が差し出してきた写真には真っ白な船が写っていた。

臨検のために近くに止まっているムーの船と比べるとその大きさがよく分かる。

 

「この船体を魔導エンジンで動かすとなると魔導感知機が反応するはずなので、我々と同じ内燃機関が動力源と思われます。一部分からない部分もありますが、武装が少ないのは確かです。戦艦の優位は揺るがないかと」

 

役人はその発言に頷きながら、

 

「流石は軍内随一の技術士官と呼ばれるだけある。だが続きがあってだな…我々外務省が我が国の技術的優位を見せるためここ、『アイナンク空軍基地』を指定したところ、二ホン国の大使が飛行機械で訪れるというのだ」

「え!?待ってください。軍艦でない船が艦載機を搭載していてそれに乗って向かってくると!?」

「おそらくそうだろう」

 

マイラスは信じられなかった。

飛行機が発進するのにはムーの戦闘機 マリンでは大体100mほど助走しなければ飛ばすことが出来ない。

だからこそ空母の様な全通甲板の艦が必要なのだ。

確かに二ホン国の船は大きいようだが、艦載機を走らせられるほどの甲板は無いように見える。

(二ホン国は我々の知らない飛行技術を持っているに違いない!)

マイラスはそう確信する。

 

「二ホン国の外交官と我々外務省の会談が行われるのは1週間後。マイラス君にはそれまで外交官を案内してこちらの技術力の高さを見せつけると同時に、二ホン国の技術力を探ってほしい」

「その大役お引き受けします。それで二ホン国の飛行機はいつ頃到着するのですか?」

「もう間もなくと聞いている。頼んだよマイラス君」

 

マイラスが滑走路に移動した数分後、バタバタバタ……と大きな音を立てながらその飛行機は飛んできた。

速度自体は遅いようで迎えの為に向かっていたマリンより若干遅いくらいだ。

変わった飛行機械だがマリンの方が早いため制空権はこちらが有利だろう、そう思ったマイラスだったが着陸する際に絶句することになる。

何とその飛行機は空中停止した後、凄まじい風を発生させながらゆっくりと垂直に降下してきたのだ。

今までもムーは機体を空中停止させたり、垂直離着陸する方法を模索してきたが全て失敗しており、現在までそのような飛行機は作れていなかった。

(確かにあの飛行機械であれば空母の様に全通甲板がなくても飛び立てるだろう)

そうマイラスが納得していると、その飛行機械は着陸し中から2人出てきた。

マイラスは急いで2人に駆け寄る。

 

「二ホン国の方々、初めまして。会談までの1週間、ムーを案内させていただきます、マイラスと申します」

「日本国外務省の御園です、こちらは補佐の佐伯です。マイラスさん、1週間よろしくお願いします」

 




閑話がまさかこんなに長編になると思いませんでした。
本編を円滑に進めたいので、次の投稿日は水曜日頃にしようと思います。

現在財団の潜水艦、空母の名前を募集中です。
奮ってご応募ください。

今後のパーパルディアは?

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