・ReGLOSS
僕は今日もホロメンとのコラボの会議に参戦するために雪の上を歩いている。
今の時期では珍しく、地面には雪が降り積もっていた。
「何やってるんだろ…?」
ポケットに手を突っ込み、少しでも体温を下げないようにしながら歩いていると、ホロライブの事務所があるビルの前で、しゃがんで手を動かしている黒い服を着た女の子がいた。
なんとなく見たことがあるヒラヒラしたスカートが目に入り、なんとなくその人物が分かった。
モフモフと雪の上を歩いていくが、余程熱中しているのかこちらに気づく様子はない。
「なにや…ってあわ!?」
ボフッ…!!
「…きゃっ!?」
声をかける途中で勢いよく滑ってしまい、女の子の真横で背中から地面に落ちてしまった。
雪が意外と積もっていたのと、防寒用のダウンを着ていたので痛みはなかったが、女の子の顔に雪が舞い上がってしまったらしく、女の子が驚きの声をあげる。
目を開くと、綺麗に切り揃えられた前髪…いわゆる姫カットと呼ばれるであろう髪型の女の子が僕を見下ろしていた。
「あはは…ごめんびっくりさせちゃって…w」
僕は寝転んだまま謝罪の言葉を送る。
「らでんの横で派手に転ばんでくれん…?w」
転んだのが僕だったからか、面白そうに笑う先生…。
「マジでびっくりした…」
「それはこっちのセリフっちゃw」
一生懸命なにかしていたのは、ReGLOSSの“儒烏風亭らでん”ちゃんだった。
「それはそうと何してんの?ここで」
「あぁ!ちょっと見て欲しいもんがあってのぉ〜」
そう言って何かを手に取る先生。
「ジャジャーン!!らでんの作った雪だるま〜!」
「おお〜可愛いー!」
先生の手の上には、ちょこん…と雪だるまが乗っていた。
「外出たら雪降ってたけん、雪だるまでもみんなに見せようかいなー!と思って作ってたんよ〜」
子供のように無邪気に笑う先生。
こう言う一面を見ると、タバコやらなんやらが好きな人とは思えないんだよな。
僕は先生のこう言う子供っぽい一面が意外と好きである。
「ってゆーか、、ハヤテはいつまで寝転がっとんの?w」
「僕、意外と雪の上で寝転がるの好きなんだよね〜。顔に振ってくる雪が意外と気持ちよくて…wこのままいたらいつ埋もれるのかな〜とか思いながら無心で寝てるんよ」*1
「凍え死んじゃうからやめとき?w」
感受性豊かな先生でも、あまり共感出来なかったのか苦笑いでそう言われる。
「はーい」
「どうしようかいなーコレ、、事務所の中に持ってくわけにもなぁ〜」
完成した雪だるまを手に持って頭を悩ます先生。
確かに溶けちゃうもんね。
「写真撮ってあげようか?」
「アリ!」
僕の提案にビシッと指を刺す先生。
僕はポケットからスマホを取り出してアプリを起動する。
ちょこん…
すると腕の辺りで服どうしが擦れる感触があり、見ると隣に先生が…。
「ん?なんで隣来たの?」
「え?一緒に映るために決まっとるっちゃん」
あー、うん。
うん?
まあいいか。
確かに一人で雪だるまの写真を撮られるのは嫌か。
「少ししゃがまなきゃな…」
「らでんはちっちゃくないわ!」
「そこまで言ってないっす…」
内カメにしてカメラを向けるもバランスが悪くなってしまうので、しゃがもうと呟いたら気に触ってしまったらしい。
「ごめんって、しゃがむのキツいな…ちょっと肩貸して先生」
「えっ!?ちょ…///」
僕の右側に立つ先生の右肩に腕を回して手を置く。
「よし、コレでいい感じ…先生どう?」
コレでカメラのフレーム内に収まってるし、雪だるまもいい感じに映る。
「い、いい感じやと思うよ!」
「じゃあ撮るよー…」
パシャ…!
僕は写真を確認するために姿勢を戻し、スマホを見る。
そういえばさ…。
肩に手まわすってまずくない?カメラの方に気取られて全く考えてなかった…!
「らでんにも見してやー!」
あれ、あんま気にしてない…?
僕はスッ…とスマホを下げて見せる。
「いい感じやーん!」
「お、送っとくね写真…!」
僕はそう言って先生に写真を送る。
きた!と嬉しそうに笑顔を浮かべている先生。
「ハヤテありがとーね!いい思い出になったっちゃ!」
「すごい嬉しそうじゃん」
いつもよりテンションの高い…いやそんなこともないか。
「んなこたーないっすよぉー!」
嬉しそうにはしゃぐ先生はやっぱり子供のようで……
「…かわいいなー」
「へっ…!?」
やべっ!声に出ちゃってたっぽい!
「…さっきから思ってたんやけど、ハヤテらでんのこと惚れさそーとしちょるやろ!」
「し、してないっすよ!」
誤解だ!
全部無意識にやっちゃってただけなのに!
「肩に手回したりかわいいって言ったり!」
「誤解ですって先生!!自然とやっちゃってただけなんですよ…!」
「天然タラシなんて滅びろぉー!」
「とりあえず中行きましょうよ…!」
ホストみたいだとかなんとか言いながらバタバタ暴れる先生をどうにか引っ張って事務所の中へと連れていった。
「あったかいなぁ〜」ホワホワ
「あったけぇのぉ〜」ホワホワ
さっきまで暴れていたことがこたつに入った途端、馬鹿に思えてきた。
こたつさんは偉大なり。
ガチャ…
「おっしゅ!来てやったじぇ!」
「イケメン青くん降臨!」
「音楽家の卵、奏も降臨!!」
「らでんどこ〜?」
扉から入ってきたのは先生以外のReGLOSSのメンバーである。
そして入ってきた4人は思った。
『なんだろうこのホワホワな空気間は…?』
辺りを見渡すと見慣れた女の子と白髪の男の子。
「あ、いてゃ」
「ハヤテ君も来てたんだ」
はじめと莉々華は2人に気づく。
「あー!奏もこたつ入りたーい!」
そう言ってかけ出す奏。
「ハヤテとらでんちゃんの間もーらい!!」
スポッと間に収まり、こたつの犠牲者となった。
「親子かな?」
3人仲良く並んでこたつに入る姿はどこか家族のような雰囲気を放っていて、思わず青くんが呟いてしまうほどだった。
『あったかぁ〜い』ホワホワ
「すごいホワホワしてる…!」
莉々華も3人の雰囲気を感じ取ったらしい。
まるで、こたつに取り憑かれたのではないかと疑ってしまうほどである。
ハ「気づいたらReGLOSS全員集まってた…」
こたつこわい。
落語できちまうよ。
ら「“まんじゅうこわい”ならぬ“こたつこわい”ってな〜」
うん。
僕も前座見習いとやらになろうかな。
こたつには僕の左隣に奏、その左隣に先生。僕の向かいにばんちょ、その隣に青くん、その隣にしゃちょーと言った感じで座っている。
り「2人はいつ頃来たの?」
ハ「僕は30分くらい前かな?」
ら「らでんはそのちょっと前ぐらーい…あっ!ちょっと見て欲しいものがあって〜」
か「なになに〜?」
あ「なんだろうね番長」
は「どうせどっかのびじゅちゅ作品とかでちょ」
見て欲しいもの…見て欲しいものってまさか!?
ハ「ちょ、ちょっと待っ…!」
間に奏がいるため手が届かず皆にスマホを見せてしまう先生。
ら「ほら〜!らでんが作った雪だるまー!可愛いっちゃろー?」
ら「どしたんハヤテ?」
ハ「自分の見せてる写真よく見てみ……?」
ら「……あっ」
ら「こ、、コレは違うっちゃん…!!元はと言えばハヤテが悪くて……!!」
り「随分と見せつけてくれるじゃないの…?」
あ「僕だってこんなことされたことないよ?」
顔が笑っていても目が笑ってないしゃちょーと、ちょっと寂しそうな表情の青くん。
か「…」ススス
ハ「ちょ、近くない??」
か「らでんちゃんとはいいのに奏とはだめなんだ〜??」
やばいかもしれない。
いくら奏とはいえ美少女なのは間違いないし、ドキドキしてしまう自分がいる。
すると足元でゴソゴソと何かが動く感覚がして僕の場所の毛布が捲れ上がる。
は「ぷは…!」
ハ「な、なにやってんすか!ばんちょ…!」
急に布団を潜って僕のとこに来たかと思ったら、向かい合ったまま僕の太ももに腰を下ろすばんちょ。
あの、僕の足の上に座らないでもらえますか…?
逃げられないじゃないですか!
は「ここははじめだけのとくとうちぇきでゃから」カオマッカ
あ「ず、ずるい!座られてるハヤテくんも座ってる番長もどっちも羨ましい!!」
か「ちょ、番長そこ代わってよー!!」
ら「はわわわ……」
り「じゃ、じゃあ莉々華は後ろから…!」
最近のReGLOSSは結構遠慮なくなってきてるから逃げないとまずい。
青くんになんとかSOSを…!
あ「……はっ」
僕のサインに気づいてくれたようだ。
よし、、コレで…!!
あ「番長…!奏ちゃん…!ここは、世紀のイケメンである僕の太ももに座りな!」キラッ!
ハ「馬鹿やろぉー!!そうじゃなーい!」
そんな遠回しじゃなくて、普通にばんちょを持ち上げればいいんだよぉー!
か「座んねーよ!」
は「でゃれがおめーのひじゃにちゅわんねん!」
くそぉ、なら…。
半分くらいは僕も悪いが落ち込んでる青くんを横目に、大博打を仕掛ける。
ら「はじめの可愛い顔が近くてドキドキしてきちゃうよ…」
は「ふえぇぇ……!////」
効果覿面…!
あとは腕を回して…。
は「ちょちょちょ!?待ちゅのにぇ……!までゃ心の準備が……!」
よし、、!あとは持ち上げて青くんの膝の上に……!!
か「ちょおぉい!目の前で何してんやー!」
は「きゃあ…!?」
ばんちょを抱きしめるふりをして持ち上げようと言う作戦を実行していたら、横からの奏のタックルによりばんちょが足の上から落ちる。
よしっ!!思ってたのとは違ったけどヨシ!
なんとか抜け出せたけど…。
奏とばんちょは取っ組み合いしてるし、青くんもショックだったのか放心状態だし、先生もアワアワしてるし……ってあれ?
あと1人どこ行った?
り「…っ捕まえた!」ガシ
ハ「しゃちょーさん!?何してんですか!!」
急に後ろから抱きつかれ、背中の感触は悪くはないがラインというものを余裕で飛び越えましたねこの人!
り「みんなばっかりずるいー!!莉々華もー!!」
ハ「ら、、らでんちゃん…!引き剥がして…!!」
僕に声をかけられ少し冷静になったのかこちらに駆け寄ってくる先生。
ら「莉々華なにしとんねーん!!」グググッ
パッ…!
ハ「ありがと先生!一旦逃げるわ!」
僕はそう言い残しその場から脱出した。
騒動が落ち着き、らでんは1人で写真を眺めていた。
らでんは意外と単純なのかもしれん…。
肩を組まれ、可愛いと言われ……。
挙げ句の果てには名前を呼ばれた。
全部普段からホロメンやリスナーさんにされているようなことでも、ハヤテにされるのだけは違った。
思い出すだけで顔が熱くなるっちゃ…。
ピロン…!
その時、ちょうど今考えていた人から連絡が来た。
びっくりした…。
なんだろ?
『リグロスメンバーにドッキリ仕掛けよう』
もしかしたらとは思ったが、もちろん遊びの誘いではなく企画の話。
淡い期待も儚く散っていったのだが
『いいねぇー!それ!』
そう返信し、予定を確認する。
あの罪な男は何人の女をたぶらかせば気が済むんかいなー?
博多弁むずいっす。
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ゲーマーズでハヤテくんとのお話を見てみたいのは?
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