ピロン
スマホから通知が鳴る。
最近よくスマホが鳴るのだがその理由は、今ガチのPVが公開されたことにある。
高校入試のため動画投稿と配信は控えていて、コラボ等もほとんど断わっていた。
特にホロライブの方々には良くしてもらっているが、半年ほどは特にコラボなどなく連絡はとったりしてはいるものの、最後に事務所に行って本人たちと顔を合わせたのは1年前ほどになってしまうだろう。
ホロライブのメンバー…“ホロメン”の皆さんの動画を見ることが多くなったのだが、中々に個性派ぞろいであり、まとめ役がいなかったら企画が崩壊してしまうのではというほど。
スマホの通知の原因はそのホロライブの方々がほとんどである。
僕が中2の頃の売れ始めはかなりの頻度で足を運んでいたが、それがなくなり今ガチのPVを見たホロメンの方々はご乱心のようだ。
僕はスマホを手に取る。
フブキ『ハヤテくんこれどういうこと!?』
“フブキが写真を送信しました”
送り主はフブちゃんだった。
あるきっかけで僕はフブちゃんと呼ぶようになり話すことが多くなった。…というのもホロメンの中の数少ないまとも枠だからである。
ブーッ…ブーッ…
電話かかってきたし…仕方ない。
ピッ
「はい…もしも『ちょっとハヤテくん!今ガチに出るってどういうこと!?』…フブちゃんそれについては大変申し訳ない…」
白上様はだいぶご機嫌斜めのようだ…。
今度おいなりさんを持っていこう。
『白上たちは受験で忙しいって言われて、次のコラボをまだかまだかと待ってたのにー!』
「入学してから色々とんとん拍子に進んでしまって…誠に申し訳ないです」
『それなのに今ガチ出演とか…白上たちが居ておきながら自分は優雅に恋愛ですか!そーですか!』
僕の彼女かなんかですかね…?
「何も言えない、、まじでごめんなさい」
『本当だよ!てか背伸びすぎ!これ見た時ノエルなんか残念そうにしてたし』
「背は急に伸びたね。まあこれで襲われることは無くなったかなってかんじ」
『連絡も少なかったしすごくみんな寂しがってたんだよ…?』
本当に寂しかったのか後半の声はか細かった。
「分かった…」
『?』
「今度一日フリーにしてそっちの事務所に行くよ」
『え!?ホントに!!!』
「ええ本当っす。最近はShort動画でライブ配信の切り抜きとかしか投稿してないし、一発くらち動画あげなきゃだし…コラボ動画とかとったりしよ?」
『撮影でもなんでも大丈夫だよ!なら予定決まったら白上に連絡してね!白上ゼッタイ予定空けとくから!』
その後、みんなの様子を聞いていた僕は怖いなーと思いながらいつにしようか悩んでいた。
「ということがあったんだけど…」
「…」ツーン
「あれ…なんか冷たくない?ルビー…」
「べっつにー?」
え?僕なんかしたっけ…?
めちゃくちゃつんつんしてるし、目も合わせてくれない…
ぼくかなしいよぉ(´;ω;`)
いま僕、アクア、ルビーは公園である人と待ち合わせをしている。
そこに1人の女の子が公園に入ってくる。
「おまたせ」
「待ってたわ!遅いじゃない!」
「はあ?永遠に待ってろ…」
そこに登場したのは入学初日に知り合ったかなちゃんであった。
待ち合わせの理由としては、ルビーは今苺プロ所属のアイドルである。
だがソロで活動するわけではないため、メンバーを集めようということでフリーで顔もいいかなちゃんを誘おうとなったのだ。
「先輩…私とアイドルやってくれませんか?」
かなちゃんが思考し始めて時が少し流れる。
とんっ
「はい、これでおしまい。ようこそ苺プロへ」
書類を持って椅子に座るミヤコさん。
ソファには頭を抱えるかなちゃん。
なにくわぬ顔で立っている、半ば強引に誘ったアクア。
こいつのシスコンもかなりのものだな。
「お前それ取らないのか?」
アクアは僕の顔を指差す。
そういや忘れてたわ、外しちゃおう。
仮面を外すとかなちゃんと目があった。
「…あっ」
でもまだ忘れていたことがあったのだ。
もう一個忘れていた……この場には、かなちゃん居たんだったわ。
「あの…忘れられたりしませんかね……?」
「いや無理に決まってるでしょ」
「こんなことになるんだったら目潰ししときゃ良かったな…」
「なんでそーなんのよ!?」
はぁ、まあ同じ芸能人ではあるから理解もある。
変に言いふらしたりはしないだろう。
「ったく…あんたなんで学校で仮面取らないのよ?」
「…へ?」
「アンタそんなに顔がいいなら仮面とった方がいいと思うけど」
「いや…いつ顔が世間にバレるかわからないから…」
顔あっつ…恥ずかしすぎだろ。
なんでそんな平然と言えるんだよ!
「ハヤテ顔赤いぞ? 」
「う、うるさい!茶化すなよアクア…!」
赤くなんかないわ!
あとルビー、なんでさっきから黙ってるんや?
週末…土曜日
「ここに来るのも久々だな〜…」
事務所の一室、ホロメンやスタッフの仕事部屋のとびらの前に僕は居る。
「でもなんだろう、楽しみなはずなのに妙に緊張するな…。なんかある気がする…」
よし…!
ガチャ!
「おはようございまー「ハヤテきゅ〜ん♡」おっと…」
ガシャーン!!
扉を開けると、赤い髪に海賊のハットを被った宝鐘マリンさんが僕に向かって走ってきたのでそれをかわす。
結構ギリギリでかわしてしまったのとかなりの勢いで走ってきたのとで宝鐘さんは、空の段ボールが積み上がっているところにそのまま突っ込んでいってしまった。
犬神家みたいになってますけど……?
なんで今日に限ってスカートなんですか……
丸見えっすよ船長さん?
何がとは言わないけども……
「絶対誰かしら突っ込んでくると思いましたよ…」
いい意味で目に毒なので目を逸らす。
「マリン何やってるぺこ…」
「ハヤテくんよく避けれたね…」
「ま、マリン?だいじょうぶかー?あっぶねえ、あとちょっとで団長がああなるとこだった……」
宝鐘さんに続き三期生の方々が集まってきた。
「今日三期生の方々で何か動画でも撮るんですか?」
「いや、そーゆーわけじゃないぺこけど…」
「ん?」
なんか言いたげなぺこらさん
「…背伸びたぺこねー?」
「うん、ほんとそうだよね」
ぺこらさんに続いて不知火さんも共感する。
でも三期生だけが何をしにきているんだ?
すると突然肩を掴まれ、ぐいっと引っ張られ頭の位置が下げられる。
「なかなか会えなかった坊やに会いにきたんだぞ!」
「ふひゃぁ!…ってやめてくださいよ白銀さん!?」
耳元で囁かれてしまい、情けない声を出してしまった。恥ずかしい…
仕方ないだろ!ASMRやってる人なんだよこの人!
しかも軽々僕を引っ張れる筋肉おバカさんだからなこの人は…
「もう、、こんなにおおきくなっちゃって!///」
「いや身長は確かに伸びましたけど!」
今のセリフだけ聞けば完全アウトなんだけど!?
「ノエル、ハヤテくんのことになると手に負えないんだよなー」
不知火さん!?諦めモードにならないで助けてくれーい!!!
「ほらマリン、大丈夫ぺこか?」
宝鐘さんに向かって手を差し出すぺこらさん。
「ありがとうぺこ」
「…」
パッ…
「ちょっ……!?」
ぺこらさんの声真似をする宝鐘さんに呆れたのか、ぺこらさんは宝鐘さんの手を離したためもう一度段ボールに埋もれた宝鐘さん。
これでよしっ!
「ようやく終わったぺこね」
「なんで船長だけこんな目に…」
僕たちは、崩れてしまった段ボールの山を片付けていて今終わったところだ。
踏んだり蹴ったりの宝鐘さんは涙目である。
流石に可哀想だな。
「突然あんなに走ってこられたらびっくりもするよマリン…」
不知火さんがそういう。
「うう、、ごめんなさい…」
「謝れて偉いですね。ハグは2人っきりの時じゃなきゃダメですよ?」
『…!?!?』
謝る宝鐘さんに僕は慰めの言葉をかける。
するとその場にいたみんなが驚く。
「えぇ!?2人っきりの時なら船長が抱きついてもいいんですかぁ!?」
さっきまでしょんぼりしていた宝鐘さんはパッと明るい顔になった。
ババアと馬鹿にされることもあるようだけど、こうやってみると全然20歳くらいにしか見えないんだよな〜…
まあすぐにだらしない顔になってしまったが…
全く何を考えているのやら…
「もちろん!…」
「それじゃぺこー『…冗談ですけどね!』ら、、も…?」
「あれ?ぺこらさん何か言いました?」
もちろん冗談ですよって言った時ぺこらさんがなんか言ってた気がしたんだけど…
「な、なんもいってないぺこよ〜…」( ;゚³゚)~♪
「そうですか。宝鐘さん、あなたはアイドルなので僕にはそんなことできません」
「でもー…」
「今日予定ないなら一緒にコラボ動画でも撮りましょう?」ナデナデ
「…!?撮る!」
流石にやりすぎたかもなので頭を撫でコラボを誘ったら元気よく返事を返してくれた。
元気になってよかったー。
ナデナデ
「えへへ〜…///」
「マリンばっかずるい!」
撫でていると白銀さんがそう言う。
「え〜なになに嫉妬ですか〜?船長とハヤテくんは両想いでいま二人だけの世界だったのに入ってこないでくださーい!」
調子乗っちゃったや…。
まーいっか!
「そういえばフブちゃんどこ?」
「え…?」
え、圧すご…
「…船長という女がいながらなんでほかの女の話するんですか?」
「…Ahoy♪」
逃げよ〜っと…
「逃がしませんよ?」ガシッ
僕の右腕を力の限り掴む船長さん…
思ったけど、ホロライブの人皆ちっちゃくないかな…?
僕の背が高いのか?
「……フブちゃんパイセンどこ〜?」
「えっ!?ちょちょちょーい……!!」ズルズル
小柄な割にスタイルいいからよゆーで引きずり回せるわ…
時計を見る。
見間違いかもしれない。
目を擦り、もう一度見る。
時計は長針も短針も真上を指している。
「寝坊したぁーっ!?!?」
耳とふわふわのしっぽをピンッ…!とたてた白い狐は寝癖をなおすのも忘れて準備していた服を着て荷物を持ち颯爽と家を出ていった……。
フブちゃん到着までの待ち時間…
ノエル「突如始まる〜……」
マリン「Ahoy〜♪」
三期生『ドキドキ!ハヤテくんに突撃インタビューしてみたー!!』
フレア「早速ですが、ここにハヤテくんがいるようなので突撃したいと思います!」
『レッツゴー!!』
ガチャリ!
フレア「こんにちはハヤテさん!本日はお忙しいところ、このような時間をいただきありがとうございます!」
ぺこら「え〜、早速ですが最初の質問よろしいですぺこか?」
ハヤテ「本当に唐突過ぎて今ツムツ○やってたんすけど…?」
ノエル「えぇ〜、よろしいとの事ですのでまず最初の質問!マリン船長どうぞ…!!」
マリン「ホロメンの中の最推しは誰ですかー?」
ハヤテ「えっ!?答えなきゃダメ…「当たり前です!」っすよね…///」
ハヤテ「僕の推しは……」
ゴクリ……!
ハヤテ「大空スバルさんです…!///」カァ-
ぺこら「おーっと!顔が赤くなっておりますぺこ!これは普段の動画からは想像できないぺこね!そして回答は大空スバル先輩でした!」
フレア「これは団長と推しが同じということになりますが…ノエル団長!」
ノエル「はいっ!今日の夜は朝までスバル先輩のおうちで良さを語り合いましょうね!」
マリン「おーっ!?これはもしかしてくてもムフフな展開が待っているのでは…!?ぜひ船長も混ぜていただきたいところです…!」
ハヤテ「いや!?僕明日は今ガチの収録があるんで無理なんですけど〜!?」
ぺこら「話を戻しますぺこ!ハヤテさん…どうしてスバル先輩が推しなのぺこか!?」
ハヤテ「えぇー…!まぁ…ボーイッシュで明るくて元気なところですかねー!///The“天真爛漫”!みたいな?」
フレア「なるほど〜!これはハヤテさんのリスナー…ハヤテファミリーこと“ハヤファミ”の皆さんには役立つ情報なのではないでしょうか…!?」
マリン「船長も明日ショートにしてボーイッシュな格好をしてみようと思います〜♡」
ハヤテ「あくまでも推しですから勘違いしないでくださいね!?でも、初めてサムネかなにかで見た時にスバルさんに心を打たれてしまいました…。そして動画を見ていったら明るい性格で、沼にハマっていたというか…///」
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「一旦休憩しよーぺこ」
ぺこらさんの一言で椅子に座り各々水分補給をする。
「そうですね、shortの勢いで続けると酸欠で倒れちゃいそう」
「本当だワ……。船長もなんか疲れました」
「マリンもうおばあちゃんだもんね」
「ああん!?誰があばあちゃんだとぉ〜ごるぁ!!」
「マリン落ち着いて」
白銀さんは、お決まりの宝鐘さんへの弄りをして案の定の返しが返ってくる。
不知火さんはそんな宝鐘さんを宥める。
「でもまさか団長と推しの人と推しが一緒だったなんてね!これも運命ってやつかな!?」
「白銀さん、訳わかんないっすよもう…」
白銀さんが推し推し言っててわけわかんなくなった僕である。
次回…白上フブキ登場
アンケート結果はハーレムごちゃまぜが一番票が多かったです。
ホロメンに関しては、誰との絡みが見たいか感想に書いてくれればその意見を参考にしたいと思います!
※誤字多いと思われます。ハヤテくんの一人称は“僕”です。そしてホロメンの方々の特徴的な喋り方とかこの人はこーゆー喋り方だよ…?、語尾はこうだよ…?等ありましたらご指摘お願いします!
評価https://syosetu.org/?mode=rating_input&nid=349562
感想https://syosetu.org/?mode=review&nid=349562
3期生でハヤテくんとのお話を見てみたいのは?
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母さん“宝鐘マリン”
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お姉様“不知火フレア”
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ゲーム友達“兎田ぺこら”
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ブラコン妹“潤羽るしあ”
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近所の姉“白銀ノエル”