推しの子の幼馴染は有名Vtuber   作:疾風“はやて”

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今回はあかねの炎上回を書かせていただきました。
表現が難しく、使う言葉もあっているのか分かりませんが、暖かい目で見守っていただけると助かります。
今回はホロメンの登場はありません!


 6話 炎上トリック

「派手に燃えてるね、あかね……」

 

僕はスマホを見ながらそう呟く。

 

「お前が止めに入ってなおこれだもんな…」

 

今ガチで起きた出来事…。

僕はカメラに入らないところで様子を見ていた…。理由は、虫の知らせというか…あかねが焦っていて余裕がなさそうだったから…

 

アクアは番組ウケが悪くなったら早々に手を引いたが、あかねはずっと番組に前向きだった。

それが裏目に出たのが先日だ…

 

あかねは今までに集めたメモを頼りに、今推されているカップリングを崩そうとするムーブを見せるが、根がいい子で真面目の彼女はうまく立ち回れず空回りしていた。

 

早く目立って爪痕を残さなきゃと焦る気持ちが全て裏目に出ていた…。

 

そしてあかねはケンゴと話していたのだが、番組の中心的存在であり、誰と結ばれるのかに世間が釘付けになっているゆきが彼を別の場所へ連れていこうとしたところ…。

 

ここで事件は起きた。

 

焦り、動揺によって軽い感情の昂ぶり…それは視界を狭める。

あかねは振り払おうと手を出してしまった。いや、出そうとしてしまった…。

 

僕は咄嗟にゆきとあかねの間に割って入り、ゆきに当たりそうだったあかねの手は僕の顔に触れてしまった。

といっても仮面が取れる程度だったが。

 

顔には軽い傷ができたが特になんともない。

僕はだが…。

 

その場ではお互い認め合いいい雰囲気で仲直りしたのだ。

 

でも、ネットはそれを許してはくれなかった。

 

 

 

標的を見つけたネット民はあかねを攻撃。

そのコメントの中には度を超えたものも少なくない。

 

 

 

そして今に至る…。

僕のリスナーは良くも悪くも、リスナーはその配信者に似るということで配信中少し話題になったが特になんも気にしていなかった。

 

コメント:今ガチ見てます!!!

 

コメント:可愛い女の子に殴られたいからって、陰キャがカッコつけて女の子庇うなよ…w

 

コメント:むしろあかねを褒めたほうがいい!

 

コメント:俺らに素顔を見せようとした…のか……!?

 

コメント:ティッシュ、シャンプー、洗濯用洗剤、指定ゴミ袋

 

 

な?舐めてんのか…?w

 

むしろ僕のアンチみたいなのがいるし、メモ帳に使うやつもいるし…。

少し不謹慎だぞ…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてあかねが自殺未遂というさらなる大事件が起きた。

 

 

『はやたん大変!あかねと連絡つかなくなって、家にもいないって……もしかしたら…』

 

「嘘だろ…?」

 

雨の中走り、探した。確か僕とあかねの家はそこまで距離がなく土地勘もある。

 

雨ガッパだけ着て急いで出てきたため仮面もつけてない…が、一大事だ。

あかねへの批判は正直度を超え過ぎている。中高生向けではあるため、まだ理解できていないのだろう…言葉の鋭さを…。

 

1つのアンチコメントは100万人の応援にも勝る威力があるときもある…。

 

 

それを真面目なあかねが見たらどうなるか…、

 

あかねの家からコンビニまでの道のりを辿っていくと歩道橋があった。

 

そこを登るとあかねは転落防止用の手すりに手をかけていた…。

 

 

 

 

ガシッ!!!

 

 

「い、いやぁ……!!離してっ…!!」

 

「落ち着いてあかね!僕だ!ハヤテだよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全くハヤテとアクアが警察署にいるって聞いた時は肝を冷やしたけど…まさかこんなことになってたなんてね…」

 

「もっと早く対処できてたかもしれないのに…」

 

「いや、ハヤテはよくやってくれたさ…事件を防げただけでもな」

 

「その通りよ。苺プロの社長として誇らしいわ」

 

ガチャ…

 

そこにあかねが取調室から出てくる。

今ガチメンバーが駆け寄っていく。

 

「なああかね。お前はこの後番組どうしたい?」

 

アクアがあかねにそう告げる。

あかねは決心しているようだった。

 

ならばすることは一つ。あかねを一刻も早く復帰できるような環境をメンバーで作ることだ。

 

「とはいえこの炎上の原因はあかねだけじゃないな」

 

「ああ、そうだな」

 

隣に座っていたアクアが返事をする。

 

「真面目なあかねを番組サイドがうまい具合に誘導…」

 

「焦って手がないあかねは従うしかなく、それにネットの人たちはでっかく燃え上がる炎を見続けようと薪をくべ続ける」

 

『腹たって仕方ないよね(な)…』

 

 

 

 

 

 

 

あかねはまだ今ガチに出たいと言う意思を聞き、僕とアクアはこの炎上を逆手に取る行動に出ることにした。いくつかリスクはあるが仕方ない。失敗すればあかねはもう芸能界に戻ることはできないし、僕たち全員も痛手を負うことになる。

 

でも成功するという確証がはっきりあるわけではないが、僕たちは絶対かけるべき可能性だと信じ行動にうつる。

 

警察署には記者クラブというところがあり、新たな記事の新ネタを今か今かと待ち侘びている場所がある。

そこにアクアはあかねの情報をリーク…。

 

そしてこの後、自殺未遂という大きな話題で良い方向にも悪い方向にも向くだろうが、炎上のボルテージを再加速させる。

 

「やってくれたわね、アンタたち…褒めた私がバカだったわ…。それで?着地点は見えているの?」

 

「ああ」

 

「って言ってもうまくいくかは分からないっすけどね…」

 

『ここからが本当のリアリティショーだ…』

 

僕たちはこれが可能性の低いギャンブルだとは思ってない。

 

「注目度というのは盤上にかけられたチップそのもの…このギャンブルから降りれば、あかねは勝負しないままボロボロに負ける」

 

「もちろん僕たちが火種を蒔いたせいにもなるね…」

 

「ポーカーはレイズしなきゃ勝てない…俺は、エースが一枚でもあれば勝負する」

 

「…現実はポーカーじゃないのよ…?」

 

 

 

 

 

 

 

「みんなが写ってる写真なんて何につかうのぉ〜?」

 

メムさんが不思議そうな顔で尋ねてくる。

 

「番組側の、あかねを悪役に仕立て上げたら面白いという意図が加わった演出の番組をみんなが見てる」

 

「だから僕たち目線の今ガチをみんなに見てもらおうってわけ」

 

「それって誰かの入れ知恵とか?」

 

「俺とハヤテで考えた。俺にもハヤテにも映像関係の知識はあるし、ハヤテならネットに関する知識も豊富だからな」

 

メムさんがいうには、能動視聴者数が多く、強いインプレッションが期待できる状況ってことらしい。自殺未遂という話題は、良くも悪くもセンシティブな話題のため意見しずらいし、どちらの意見を擁護すべきかを悩んでいる人がほとんどだということ。

 

そこに、共感性の高い意見を投下しすることでその人たちが共感し、大多数の人たちがその意見を正義とする…。

 

僕とアクアの賭けは、その正義となる意見を僕たち今ガチメンバーが投下しようということだ。

 

ということで、役割分担をすると僕とアクアで動画の作成、メムさんに挿画のアップロード、ケンゴに楽曲の提供をお願いした。

運よく今ガチメンバー内だけで動画を作成できたため“俺たちだけで作ったんだぞ“感が出るいい雰囲気である。

 

これは、多くの人を惹きつけるいいバズになりそうだ。

 

「それならさ〜?あのシーンは必要じゃない?あかねが私を叩こうとして私が優しくあかねを抱きしめてハヤテもあかねを優しく撫でてたところ」

 

「確かにあのシーンは必要だね。僕もちゃんとあかねとゆきの邪魔にならないところでカメラに映るようにしてたし…」

 

「お前そんなこと考える暇あったんだな…」

 

「あんときは変な胸騒ぎがしてたから、周りのカメラの配置とかみんなの立ち位置を把握するのに専念してたんだ。それで僕が助けに入ったから」

 

アクアは、そのシーンを提供してもらえるか交渉しに行った。

 

「ていうかハヤたんずっとあかねのこと気にしてたよね…?」

 

「まあ、番組の人のアドバイスの仕方とかすごく無責任な感じだったし、自分が気をつけなきゃなって思ってたけど…あかねはそれを全部メモして、自分でなんとかしようと頑張ってたから」

 

「ハヤテ、もしかしてあかねが気になるとか!?」

 

「言ったでしょ、僕は今は恋愛なんて考えてられないって…」

 

「もう、ハヤテを好きになる人が不憫で仕方ないよ」

 

そんなやついないわ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グデーン……

 

「たすけてくれぇアクアぁ…」

 

「いや…お前が俺を助けろ…」

 

周りのみんなはなんでこんな元気そうなんだ、最近の若いものはすげぇな…。

 

「それじゃあアップするよぉ!」

 

更新…

 

リツイート数は10を超え、30をこえ、60を超え、瞬く間に100を超えて行ったのだった。

 

「いける!これいけるよ!キタァ!!」

 

『ヤッタァ!!!』

 

僕はここで意識が途切れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぁあ〜」

 

「あらおっきいあくび」

 

あくびをしてたら、ゆきに見られてしまっていた。

僕とアクア、そしてメムさんとゆきはある人物を待って図書室にきていた。

 

「誰かさんたちのせいで寝不足やでな…」

 

ガラガラ…

 

「みんな久しぶり」

 

そこに現れたのはあかねだった。

 

「よかったあかね…」

 

「元気そうで何よりだよぉ!」

 

ゆきとメムさんは安心したように顔を綻ばせていた。

 

「うん、もう大丈夫だから」

 

顔に笑みを作るあかね。

 

「あかねもこれからはキャラとか作ってみれば?」

 

あかねの返事に、メムさんがそのような提案をする。

 

「そうだな、何かしら演じてればそのキャラが盾になる」

 

「あかねならすぐできそうだね、役者さんだし」

 

アクアの呟きに、僕も肯定する。

 

「アクたんは何重にも演じてるもんね〜」

 

「ハヤテは素っぽいけどね…」

 

「あはは…僕は否定はしない…かな」

 

「でも、どんな役を演じればいいんだろう?」

 

あかねは首を傾げる。

 

「…なに?」

 

なんでゆきとメムさんはこっちを見てるんだ?それもニヤニヤしながら…。

 

「ハヤたんはどういう女の人が好み?」

 

「えぇ?考えたことないな…人それぞれの良さがあるって思うし…?アクアは誰か居ないの?」

 

「理想…顔のいい女…」

 

「うっわ…」

 

「ルッキズムの権化でたな…」

 

「太陽みたいな笑顔、完璧なパフォーマンス、まるで無敵に思える言動…吸い寄せられる天性の瞳」

 

「んー、B小町のアイみたいな?」

 

「っ…!」

 

あ、アイ…?どっかで聞いたこと…。

 

「昔死んじゃったアイドルの人…?」

 

昔に、死んでしまった…アイドル…。

なんだろう記憶にはないはずなのに聞き覚えがあるような…。

 

ニュースで見たのか…。

 

「…あ、ああ。まあ大体合ってる…」

 

「こういう系が好きなんだ〜」

 

「メンクイだー!」

 

アクアの回答にゆきとメムさんが唆す。

 

「ハヤたんはどう思う?」

 

そういい写真を向けられる。

そこには吸い寄せられるような瞳をした女性が写っていた。記憶にない、やはり思い違いだったか…。

 

「ん?アクアどうしたんだ?そんなに僕を見つめて…」

 

「いや、別に…」

 

「ハヤテの反応が気になるんだよねー!」

 

「ハヤテ君はどう思う?」

 

あかねに聞かれる。

 

「確かに綺麗だなと思ったよ。何より目が特徴的だね」

 

「うん、わかった。アクア君とハヤテ君の意見参考にさせてもらうね…!」

 

「やれやれー!」

 

「アクたんとハヤたんを落とせー!」

 

やんややんやと盛り上げっているが、やはり気になる。

スーパーアイドルと呼ばれていたのにも関わらず…そしてアクアの口からも聞いたことがないのはおかしいとは思う。

 

やはり引っかかる。

 

のどに魚の小骨が引っかかったかのような感じ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それについては次の、今ガチの撮影…あかねが復帰した時にわかるのであった…。

 




感想よろしくお願いします!改善点などどしどしお待ちしております!
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感想https://syosetu.org/?mode=review&nid=349562

4期生でハヤテくんとのお話を見てみたいのは?

  • いやアナタが悪い!“角巻わため”
  • 悪魔?いや天使です“常闇トワ”
  • わがままなお嬢様“姫森ルーナ”
  • 天使?あぁ大天使ね…“天音かなた”
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