推しの子の幼馴染は有名Vtuber   作:疾風“はやて”

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今回も短めです…!ごめんなさい!!
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 8話 決心の瞳

う〜ん…?

 

目を開くと、教室の天井が見えた。

そうだ…あの時、あかねの目に星が見えて……。

 

急に目眩がして、倒れたのか…?

 

「起きたか、ハヤテ…」

 

横から声がかかり、そっちにはアクアがいた…。

その奥に窓が見えて、日はもう傾き空が暗くなり始めていた…。

 

ずっとそばにいてくれたのか…。

 

「アクア…ごめん。迷惑かけた…」

 

「お前、あかねの姿を見た瞬間倒れたんだ…」

 

「…多分、夢を見た。僕が見覚えのない、まだ物心がついてない…幼稚園の頃の…なんか別の…(湊)あくあさんの夢も見た気がしないでもないけど…

 

「そう、か……」

 

“多分”と前提に置いたのは確証がないから…。

だって記憶がない時点で、自分だけでは確認の仕様がない。

 

分からない…。

あんなことが本当にあったのか?

 

信じたくない…。

アイさんと…そしてアクア達や母さんとの大事な記憶だぞ…。

 

でも夢での出来事を考えると、僕が気になっていた点と点がどんどん繋がって行く…。

 

アイさんが亡くなったのは僕が幼稚園の頃だし…、アクア達とずっと一緒だった理由も納得出来る…。

 

「アクア…僕ってアイさんと会ったことあるのか…?」

 

「っ…それは……!」

 

「その反応……あったんだね」

 

全て納得した…。

 

「僕は小さい頃に、心に大きなショックをおったことで脳が反射的にその記憶を消した…。そして大きなストレスも体にかかり、髪の毛が白くなった…。迷信だと思ってたけど、本当に髪が白くなってるし…」

 

「…あぁ」

 

「そして、アイさんを完璧にトレースしてきたあかねを見て…それがトリガーとなり、過去の大きなショックを体が思い出してしまい意識を失った…って感じか…」

 

「………ハヤテ…きっとお前の見た夢は、過去の無くした記憶だ…」

 

アクアは言いたくなさそうな顔をしつつも、そう言った。

アクアの気持ちも分かる…。

本当だと言ったら、僕がまた辛い思いをして苦しめられるかもと思ったから…。

 

でも嘘と言わず、正直に言ったのはアクアなりの優しさなのだ…。

 

長年一緒にいたから分かる。

 

コイツら双子は小さい頃から嘘が苦手で、さらには不器用なのに思いやりがあるせいで相手のことを…周りのことを気にしてばっかなんだよな…。

 

「あかねに謝らなきゃな…あかねなりに出した良い答えを披露している時、僕がぶっ倒れたせいで途中棄権なんて…」

 

「それなら大丈夫だったよ…。アイツは番組の収録はやり遂げた…。でもお前のことを1番気にしていたのもアイツだったよ」

 

そうか…。あかねはいい子だもんな…

 

「アクア…」

 

「どうした…?」

 

「昔のお前らって、可愛いんだな…」

 

「なに言ってんだお前」

 

ガチで引くのやめてくれ。

 

「昔の話、聞かせてよ…。僕も本当に大切で印象的な記憶だけしか思い出せてないからさ…ね?」

 

「そうだな…。ミヤコさんやルビーにも説明しなきゃだし、事務所帰ってからにしよう。皆からも聞きたいだろ?」

 

「うん、そうしようか…」

 

そうして僕たちは帰路についた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…そう、記憶を思い出したのね…?」

 

場所は事務所にうつり、ミヤコさん、ルビー、アクア、そして僕の4人で話している。

 

「はい、僕は何も分からないままお世話になりっぱなしで…。ご迷惑おかけしました…!」

 

「いいえ、気にする事はないわ。むしろ、私たちの不注意でアナタまで巻き込んでしまったのだから…」

 

「ハヤくん…」

 

ルビーは俯いていて表情が少し固い…。

気にする事はないのに……。

 

「ルビー?特に気にしなくても僕は大丈夫だから。むしろ、過去の記憶は僕にとって楽しいものが多かったし…アイさんと、そしてアクアやルビー、ミヤコさんとの思い出も大切なものだから、思い出せてよかったと思ってる…。だから、そんな表情固くしなくていいよ」

 

「うん…ハヤくんがそう言うなら凄く嬉しい…!記憶戻ってよかったね!」

 

ルビーは目尻に少し涙を貯めつつも、いつもの笑顔でそう言ってくれる。

 

「あぁ、本当に良かったよ…!」

 

「なぁハヤテ…もうアイのことは、大丈夫なのか?」

 

「ん…?」

 

アクアが真剣な顔で訪ねてくる。

 

「さぁね…?僕にとっても、すごく嫌な記憶だし…アイさんには僕のことも我が子のように可愛がってもらってたから、あの光景は思い出しただけで…、、正直、意識が遠のきそうになる……」

 

「…俺もだよ……」

 

「でもさ…」

 

「…??」

 

アクアがこちらを見る…。

 

「僕は、アイさんの見れなかったものを…全て見てくるんだ…!」

 

『……!?』

 

アクアとルビーの2人が僕の目を見ているのが分かる…。

 

 

僕は、アイさんの見れなかったものを…

東京ドームの景色や芸能界トップになってからの景色は僕に見れるかは分からない…。

 

この2つはルビーとアクアがきっと取ってくれるだろう。

 

僕は………、、

 

 

 

 

“キミの目は、特別な力があるんだよ〜…その目はぜったいに、アクアとルビーを助けてくれる……そんな気がするんだぁ…”

 

 

“この子達を、私の代わりに見守ってあげ、て……”

 

 

 

 

「僕は、やるべきことがあるから!」

 

僕は彼女の残したアクアとルビーが今後どうなっていくのか、見守って行かなきゃ! 

 

なるべく近いところで見たいし、もうなりふり構って居られないな…。

 

 

一方アクアとルビーは、ハヤテの目に不思議な引力が働いていたことに気づいていた…。

 

アクアに関しては、直近でその目を見ている…。

アイをトレースしたあかねと同じ瞳…。

 

どんな人も自分へと視線を惹き付ける…自分は一番星で、ここで一番輝いているんだと錯覚させる瞳。

 

アクア達には見えていないが、彼の目にも星が…明るい碧色(へきしょく)の星が浮かんでいたのだった………。

4期生でハヤテくんとのお話を見てみたいのは?

  • いやアナタが悪い!“角巻わため”
  • 悪魔?いや天使です“常闇トワ”
  • わがままなお嬢様“姫森ルーナ”
  • 天使?あぁ大天使ね…“天音かなた”
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