これは、一人の少年と、一振りの『盟刀』の出会いから始まる『國盗り』の物語である―
東京に、刀を携えた少年が降り立った。彼の名はブレイド。
ひょんな出会いからこの國最強の王を目指し、新宿を拠点に仲間を率いることになる。
対立する渋谷クラスタとの抗争は混乱を極め、死闘の幕が開ける。
そこに風輝という男が突然登場し、二つの勢力の共通の敵となりブレイドと刀鬼は共闘する。言葉と刀を交え、風輝の隠された真意に気づき始める2人…!物語の行末は!?
「何故ここで争っているのだろうか…?」
「誰だお前は!」
「私は風輝、、そこの剣士…」
シュタ…!
風輝と名乗り、岩の高台から見下ろしていた仮面をつけた謎の男が着地する。
「なんだ?」
「王という存在がどうあるべきかを考えた上で、その言葉を言っているのか…?」
「ハッ…!んなの決まってんだろ!この世で一番強い奴が王になれる…強いもんには、そりゃ憧れちまうだろ!」
「稚拙だな…そんな者が王になった時が、この世の終焉なのだろう」
意気揚々と答えるブレイドの言葉を鼻で笑う風輝。
「なんだと…!」
「強さとは何か……もう一度考え直せ。強さの本質に気づくことができれば最強になれるかもな」
「お前にはそれが分かるのか…!」
「はっきり正しい答えがあるわけではないし 、誰しもが得られるものではないだろうな……。ただ、これだけは分かる」
「なんだ?」
「今のままでは、お前は私に勝てない」
「ハッ…!大口叩けんのも今のうちだぜ!!」
ガキンッ…!!
刀同士がぶつかり合う音が響き渡る。
「…っ!……ふんっ!」ザッ
何かに気づいた風輝は、ブレイドを弾き飛ばしてすぐさまその場から飛び退く。
先程まで風輝が立っていた所で空気を切り裂く音が鳴る。
「そいつは俺の獲物だ、、横取りされるのは気分が悪い。そして王となるのは鞘姫様だ」
「鞘姫?あの綺麗な女性か…」
遠くにいる女性を見てつぶやく風輝。
「ほう?あの女性は王になるべき資質を持っている…だがそれはお前にもあるのだぞ」
ブレイドに刀を向けて風輝は言う。
「なにっ!」
「しかし、このまま意味もなく争いを続けるようであれば、お前たちに王になる資格はない」
「クッ…!王になるのは、、俺だァ!!」
「王になるのは鞘姫様だ!!」
「ハァ!!」カン!
先に突っ込んできたブレイドの刀を弾き、弾かれて体制を崩すブレイド。
「争いが生むのは、憎しみや復讐心…。そして、新たなる争いだ…!」
すぐさまブレイドの脇腹に峰打ちをする風輝。
そして刀鬼の攻撃に備える。
「どこを見ている…!!」
「おっ…と、、あの姫は戦いは好まないのではないのか?」
間一髪のところで刀を避ける風輝。
「鞘姫様は優しい心をお持ちだ…だから俺たちは、姫が王となるために仕方なく…争わねばならない…彼女が望む、争わない世界のために…!」
「そうか……」
避けた勢いのままに、背後にいる刀鬼の腹部に鞘の部分で突きを入れる。
「グハッ……!」
怯んだところに、風輝は再び刀鬼を正面に捉えて刀を構える。
ザシュ…!!
やられたと思ったが切られた感覚がまだなく、刀鬼が瞑った目を開くとそこには……
「っ!?さ…鞘姫ぇー!!」
刀鬼の視界に映った光景は、血だらけの鞘姫であった……。
「さ、さや、、ひめ……」
「争いとは必ず犠性が伴う。それは、どんなに小さな争いでも…。守ると誓った人を傷つけられ黙っているのか?」
「クッ…!ウオアァァァ!!」
「そうだ、その犠牲により復讐の念を抱く者がいる。よって争いとは半永久的に続いていく…」
一直線に向かってくる勢いのままに、投げられて地面に体を打ちつける刀鬼。
「ガアッ……!?」
「何の生産性もない無駄な争いだ…。しかし、夢のため、はたまた守るべき人のために争うことは絶対的な悪ではない。むしろ正義とも呼べる」
「お互いの立場を理解し、尊重し合い、相手を思いやることで起きる争いは全くの別物。」
風輝は落ちていた傷写しの鞘を拾い上げる。
「傷写しの鞘……持ち主本人の傷を他人に移し替えるものとされていたが…彼女はその逆で、他人の傷を自分に全て移し替えていった。敵のものでさえもな…」
カチャン!
「ブレイド、そして刀鬼!お主らの傷は私がもらっていく…そして彼女の傷はここに居るもの全員で請け負ってもらう!」
すると、風輝の持つ盟刀は光り輝き…辺り一体はその光に飲み込まれていった。
輝きが収まり、刀鬼は鞘姫を見つめる。
「ぁあぁああ!?鞘姫…!!」
鞘姫が目を覚まし、抑えていた感情が爆発するかのように涙を流す。
「鞘姫と言ったか…何もかも自分が請け負おうとするのは優しさや思いやりではなく、自分のエゴを押し付けているだけだ。自己犠牲により仲間を守ったとしても、彼のようにあなたを想う人はたくさんいるんだ…周りを悲しませるな」
「争いの後、周りを見渡して見えるのは傷ついた仲間ばかり…ブレイド、お前はこれを見てどう思う?」
「あんま、いい気分はしねぇな… 」
「その気持ちを大切にしろ。王とは自分が強いだけではダメなんだ。信頼し合う仲間がいて、その人々を頼り、頼られる者になれれば、仲間を思いやり、自然と無駄な争いは減る。」
「お前たちには仲間がいる…王になるためのピースは揃っているんだ。お前らは争うべきではない」
そして、新宿クラスタと渋谷クラスタの抗争は収束したのだった。
「はぁーあ…!世の中すげーやつもいるもんだな!アンタは王には興味ないのか?」
「私に人を率いる力はない」
「そうか!なら俺たちと一緒に旅しようぜ!お前となら、俺は最強の王になれる気がするんだ!」
「ふっ…どうせまた戦いたいだけだろう?」
「ハッ!バレたか…!」
「(人を惹きつけるカリスマ性…か。)…やめておこう。俺は遠くから、じっくりお前が王に相応しいか確かめてやる」
そういい、スタスタと歩き始める。
「おいおいアンタ、最後に顔くらい見せてくれよ!」
カパッ…
「“昨日の敵は今日の友”。この言葉が私の柱…。お前たちが王になるまでの過程で、人との繋がりや信頼関係が生まれ、皆に敬愛される王となることを願っている」
仮面をとって振り返った風輝は優しく微笑み、全てを包み込むような瞳は人々を魅了するのだった。
この作品を見てくれている皆様、活動報告欄でアンケートとリクエスト募集してるので、ぜひ全員コメントお願いします!!⤵
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※アンケートで、橘ひなのさん忘れていたのでその他を押していただけると助かります……!!
その他が多ければ、その他の中でまたアンケート取らせていただきます!
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