今日も今日とてホロウ内。
刀でバッサバッサとエーテリアスを切っていってますよ。
本日のご依頼は探し物がホロウ内にあるとか。ちなみに依頼を受ける時は基本的に顔合わせはしないよ。
渡すものがある場合はロッカーとかに入れてる。ボンプとかの場合はホロウの外に出して別れる感じ。どこから身バレするか分からないからね。そういうのは大事。
「…これか」
見つけたのはアタッシュケース。どうやらホロウ内を移動中に落としてしまったらしい。
持ってみるが恐らく書類とかその辺かな。さて依頼完了だし帰ろ帰r…。
足音? エーテリアスじゃないなこれ。
僕は物陰に隠れる。すると覆面と二人…服装的に治安局かな?
顔は確認できなかったけど多分女性かな。一応ホロウレイダーは犯罪者なので見つかるわけにはいかないのだ。
…よし去っていったな。帰還しよう。
【依頼の品は発見した。ルミナススクエアの電子ロッカー■-■にある。番号は□□□□だ】
【分かった、相変わらず早いな。助かるよ】
【手が空いていたからな】
【パエトーンも最近は聞かないし贔屓にさせてもらうよ】
【また何かあれば連絡してくれ】
依頼を終えてふーっと一息吐く、依頼料もちゃんと振り込まれてる。
最近依頼いっぱい受けてお金にも余裕が出来たししばらくは休もうかな。
と、言うわけで本日は学校もお休みで午前中に依頼も終わったのでお暇。六分街に来たということもありラーメン食べちゃおということで「錦鯉」にやってきました。
個人的に好みなのは『白鉢海鮮』と『黒鉢海鮮冷やし』、凄い口に合う。
でも今回はがっつりいきたい気分なので『黒鉢豚骨ラーメン』を頼む。
「大将~! 白鉢赤辛肉盛り一つ!」
「あいよっ」
隣に同い年ぐらいの少女が座る。隣のビデオショップの店員だ。
「リンちゃん」
「あっ、ケイじゃん。やっほー」
僕も会員なので彼女や兄とは交流をしている。
基本的に話すのは入荷した映画のことだけど。僕はアクションとかが好きだよ。
「ごちそうさま」
「ご馳走様ー! じゃあまたお店でね!」
食べるとすぐにお店に戻ってゆく、元気だなぁ…。
あ、今ふと思い出したけど。パエトーンいなくなったなぁ…。
何か治安局に捕まったとか聞いたけどあのパエトーンがそんな簡単に捕まるわけないと思うんだよね。
案外別人に罪をもっていかせて本人は別アカウントで動いてそう。その証拠に今新しいプロキシが少しずつ名を上げているんだよね。もしかしたら~…なーんてね。
六分街をフラフラと歩きながらそんなことを思う。ここは猫もすごく多くて好きだ、ベンチとかに座っていると近くに来てくれる。たまに「撫でろ」と言わんばかりに膝に頭を乗せてくる子もいるけど。
どんっ
「あっ」
「いたっ」
そんな風によそ見していると誰かにぶつかってしまった。
「すいませんよそ見してt…」
「…私もよそ見してたから」
思わずぶつかってしまった少女の声に前を向きながら謝罪をしようと振り向くと。
「……? 私の顔に何かついてる?」
ホロウ内であった剣の少女であった。
思わず内心で冷や汗がドバっと出る。いや、僕は全身隠していたから大丈夫なはず。
言い訳しないと…。
「ご、ごめんね。知り合いに似ていたからびっくりして」
「…そう?」
「おーいアンビー!」
「ビリー…じゃあ」
アンビーと呼ばれた少女はビリーと呼ばれた知能構造体に呼ばれて去っていく。チームなのかな。
他のホロウレイダーのことも調べた方がいいのかもしれない。交友関係がインターノットも現実も狭すぎる。
「ねぇ聞いてるの!?」
ニコがアキラに迫る。アキラは顔を離しながら聞いてるよと返答した。
ここはレンタルビデオ店「Random Play」。プロキシとして活動している彼ら兄弟の拠点である。
そんな店に現在邪兎屋の4人が揃っていた。
「あたしはそこにいなかったけどそんなにやばいやつにゃん?」
「やばかったぜー。えーっと名前が確か…」
「…『ブジンソード』」
相対していないらしい猫又が聞くとビリーとアンビーが補足する。
「『ブジンソード』…かぁ」
リンが思わずと言ったように呟く。
ブジンソード。
突如現れたエーテリアスであり、分かっていることはあまり多くない。
一つ、今までのエーテリアスとは違う不思議な生態をしている。
まずブジンソードは基本的にエーテリアスしか襲わない。襲われれば応戦はするようだが自ら人を襲いに行くと言う話は聞いたことがない。人よりもエーテリアスを倒すことを優先している、が正しいだろうか。
もう一つは鬼のように強い。
何人かのホロウレイダーが挑んだ記録が残っているがどれも片手間で倒されている。一切声を出さない寡黙な武人であることや持っている武器から『ブジンソード』と呼ばれるようになったとか。
「分かっているのはこれぐらいかな。そもそも見られるようになったのが最近のことだし。そもそも何で探してるんだい?」
「実は前に○○で会ったんだけど、逃げられちゃって...」
「待って、○○? それは確かかい?」
「え? えぇ、依頼の場所だし間違いないわよ」
「…」
アキラは神妙な顔をしながらパソコンをいじる。
画面に地図のようなものを出した。どうやら各所で発生したホロウの入り口らしい。
「ここが××、そしてここが最初にブジンソードが観測された△△。そしてここが今回ニコ達がブジンソードを見た〇〇だ」
「ん? それがどうしたの?」
「…繋がり合うはずのないホロウ間でも目撃されてる」
「そう、エーテリアスはホロウの外に出られない。でもブジンソードは繋がってないホロウで目撃されている…ということは」
ブジンソードはホロウ外を移動できる。
治安局も警戒していたと言っていたがこういうことか。
一体何なんだろうか、実はエーテリアスじゃなかったりするとか…?
アキラは顎に手を当てふとそんなことを思った。
「プロキシ! 作戦会議をするわよ! 何度も邪魔してきて…! とっちめてやるんだから!」
「はいはい」
そう呼ぶニコの声に苦笑しながらアキラは会話に加わった。
「…ねぇ。日曜空いてる?」
やりたいポイントがあるんですけど
ある程度友好と言うか仲のいい描写とかをいっぱい書きたい。