「風が気持ちいいねぇ~」
「そうだね」
現在僕たちはクラスメイトのロッド君に招待された飛行船に乗っている。
ロッド君が中で色々と説明をしている間、外に出て観覧が出来るエリアにエレンと二人で外を眺めていた。
どうやら安全性を高めた飛行船らしくこういう風に外に出て観覧できるエリアが大きくあるらしい。
視界の端にホロウが見えてきた。本当に通るんだここ。
「本当にホロウの傍を通るんだね」
「みたいだね…危ないから中に戻ったら?」
「防壁は万全だって言ってたけど、そうだね」
僕は落ちてもブジンソードがあるけど、もしもエレンに何かあったら困るし。
そう言って戻ろうとしたら何か叫び声が聞こえた。その方向を見てみるとホロウレイダーのようでよく見る仮面をつけた者たちがこちらを指差している。
「ちょっとまずいかも。急いで戻ろ…!」
その瞬間、バシュッという音が響いた。
この音はロケット弾…!
即座にエレンに手を伸ばそうとするが間に合わず飛行船に衝撃が走った。
「あっ…」
エレンが衝撃により僅かに柵に乗り外へと投げ出されそうになる。
思わず体が動いた。
「え…?」
エレンの腕を掴み反転するように腕を引っ張る。今度は僕が外へと投げ出された。
思ったより力強くしてしまったようで僕の体は飛行船から落ちる。
「ケイッッッッ!!!!!!!!!!!!!」
絶望したエレンの顔が見えた。僕の下はホロウが見える。
やばい、とりあえず大丈夫なことを伝えないと。
「エレ…」
その瞬間ホロウに飲み込まれてしまった。
「え…あ…ケ…イ…かひゅっ」
変な所から息が漏れた。あたしを庇ってホロウに飲み込まれたケイに向かって手を伸ばしながら固まっていた。
え、ケイが…? ホロウに…落ち
助けないと
ケイを助けるためにホロウに入ろうと柵に足をかけて。
「エレンッ! 何してるの!?」
6つの手にあたしは羽交い締めにされていてその手はモナ、ルビー、凛だった。
でも…。
「ケイが…ケイが落ちて…!」
「え、嘘…ち、治安局!! 誰か治安局に連絡して!!!!」
「ケイ…! ケイ…ッ!」
頬から何かが流れている気がした。
しまったな…と僕は落ちながら考えていた。まさかエレンを助ける時にそのまま落ちてしまうとは…。
とりあえずビルの上に着地するが。
「あっ…」
肩にかけていた肩掛け鞄の紐が何かの衝撃で切れて落ちてしまいかなり下へと落ちていく。
「やばっ…変身っ」
ビルから飛び降りながらブジンソードへと変身する。何とか鞄を掴むことに成功したが下に降りちゃったし変身を解くのは危ないからこのままいくしかないか…。別に片手でも問題ないし…。
というわけで左手に鞄、右手に刀を握ってホロウ内を歩くことにした。
あまり早めに脱出してもあれかな、エーテル耐性が高いことは伝えてたし…そういえばエレンより高いらしくてエレンが珍しく驚いてたなぁ。
…とりあえずあまり暴れない様に大人しくしよう。
「プロキシィ゛ッ!」
Random Playの扉を蹴破るような勢いで開けられそれに驚いたアキラとリンであったが先ほどの濁った叫び声をあげた人物を認識した瞬間二人は目を見開いた。
「え、エレン・・・?」
気怠そうな雰囲気が平常運転のエレン・ジョーが犬歯をむき出しにながら息も絶え絶えに店内に入ってきた。
「今すぐに〇〇のホロウに入るからナビゲート…! 依頼するから急いで…!!!!」
今すぐに喉元を食い破らんとするほどの剣幕に思わず二人はこくんっと首を縦に落とした。
エレンはもう説明が不可能だろうとついてきたカリンに説明を求める。
「うそっ…ケイが…?」
この店の常連でもあり、リンとも交流があるケイがホロウ内に落下していったという情報を聞いたリンは思わず口元を抑えた。
その瞬間、エレンの視線がリンを貫いた。
「…ケイとどういう関係」
「……た、ただの常連ダヨー」
「…そう」
変な受け答えをしたら殺られる。その時の心境をリンはのちにこう語った。
何か全身から変なオーラが見えるしもうなんか殺意の波動に目覚めた格ゲーキャラみたいになってるし早い所ケイを見つけないと原因となったホロウレイダー達をミンチよりひどいことにするかもしれない。
「ケイが落ちたポイントはここ、流石に移動をするだろうから範囲的にはこの辺までを探索してみよう。痕跡があればいいんだけど」
そのまま進んでいったがエーテリアスがいるだけでケイがいる痕跡は中々見つけられなかった。
最悪のシナリオも頭をよぎる中、エレンが気づく。
「これ…ケイの鞄の切れ端だ…」
地面に落ちていた布切れを確認しエレンの殺気が上がった気がした。
周りの資材などの様子を見てケイが移動した方向を確認し、エレン達は出くわしてしまったタナトスを撃破しさてこれからどうするか…と話そうとした時。
エレンの視界はそれを捕らえた。捕らえてしまった。
「……!」
突然現れたホロウで有名なエーテリアス、ブジンソード。
普段なら出会ったとしても警戒するだけで何かこちらからアクションを起こすことはない。
実際同行していたリンもいったんここから離脱することを提案したが。
「…ぁ」
普段が刀だけ持っているはずのブジンソード、それが今回は左手にとあるものを持っていた。
それは一般的に販売されている特に珍しくもない肩掛け鞄でその見た目は先ほどケイが持っていたような…。
「…ァアッ!」
気が付けばエレンはリンとカリンの静止を無視し駆け出し、獣のような咆哮を上げた。
「ブジンソードォォォォォォォオオォォオオオォオオオオオオオオオッッッッ!!!!!!」
甲高い金属音がホロウの中に響いた
これ書きたかったんですよね。
前の投稿半年前とかマ?
次はいつになることやら…