エルデとかアンテはあるのに
……書くしかねぇな()!
んまぁ作者は初代しかやってないんですけど
「どうぞおかけなさってください」
「どーも」
ぶっきらぼうに言いながら席に座る
俺は目の前の大人の誘いによって、高級ビルの中にいた
要人や偉そうな奴らが来そうなレストランだ
シャンデリアや雰囲気が少し俺にはキツイ
こう言った場所は好きじゃない
「……で、何の用だ」
早く帰りたいのと目の前の大人がとても気味悪い
生徒会の仕事としてクソみたいな大人に何回も会ってきたが、コイツはその中でも…一番ヤバそうだ
顔はまるで黒い炎、俺から見て左目が白い稲妻のようなものになっている
そこから体全体に稲妻が広がっているように思う
思う、というのはコイツの肌面積が少ないからである
手袋をしているせいで手にも広がっているか分からない、どうせ広がってるだろうけど
「まぁまぁ、品物を食べながら…もしくは待つということもしましょう」
「周りくどいヤツだな、俺は一番嫌いだ」
文句を言った俺を諭すようにメニューを渡してくる男
…男としておこう、声も男だし…キショい奴だ
俺はぶつくさ文句を言うが彼は何処吹く風のようである
メニューはちんぷんかんぷんな品物が多い
アビドスという辺境で暮らしていたおかげでラーメンか質素なものしか知らないのである
ご丁寧に料理の絵も乗っていないのでどんなものか分からない
とはいえ全てでは無いので、俺はオーソドックスにステーキを頼むことにした
国産和牛というものらしい……なんか高級そう
いやまぁ、値段が数万クレジットの時点で普通に高級なのだが
「言っとくが金は出さねぇからな」
「えぇ、私の奢りです」
先に公言しておく
こういった大人はあらゆる隙に付け込んでくる
カイザーの糞共の口論がそれだし、不安は潰しておかないと後々足を引っ張る
……あと、単純に金が無い
へそくりを出せば払えるもののそれをしてしまえばヒモになってしまう
ホシノやユメにくっつく男というクソみたいな想像をして俺は即座に撃ち殺した
んな事するくらいなら自殺するわ
そうこうしている間に店員がやってくる
やたらスタイリッシュなアンドロイドだ、おそらく戦闘用
太もも辺りに銃が下げられている辺りキヴォトスらしいな
「ご注文は」
「ステーキとタルト、ワインを二つ」
「かしこまりました」
機械らしくカクカクとした動きで店員は厨房に戻る
柴関ラーメンのような騒々しさは無い、静かだ
クラシックの音楽が流れている…
というか
「ワインなんて飲めんぞ」
酒!飲むわけがない!
俺は未成年だし、そもそもキヴォトスじゃ売買が禁じられていた……気がする
兎も角酒なんて見たことがないのである
「煙草をお吸いだった、のにですか?」
「……もう止めたんだよ」
俺は溜息をつきながら言った
それと同時に戦慄する…こいつ、いつから俺を見てやがる?
実を言えば俺は煙草を吸っていた…その、ブラックマーケットの密造された物だ
品質はとても宜しくないもののすり減る精神をそれ以上削れないようにしてくれていた
…アビドスに来てからめっきり吸わなくなったけれども
「今からでもどうです?」
「彼女に嫌われる」
「あぁ、オシリスですか…では失礼して」
誘われるが、乗りはしない
彼は残念そうな声で言い煙草を取りだした
そして火をつけようと懐をまさぐるがピタリとその手が止まる
そして、不躾に尋ねてきた
「火を下さい」
「頭にあるだろ」
「火の人間は居ますが、私はそうではありませんので……」
え、何?その炎実体やないの?
それもそうかあれが炎だとしたら寝る時とか大変だろうしな
俺は溜息をつきながらZIPPOを取り出した
SRTでサバイバルの時使えるからという理由で持ち込んでいたものである
俺から火を貰い、彼は煙草を吸う
その様子を見ながら店内を見回す
「ここは禁煙じゃないのかよ」
「機械が多いでしょう?嗅覚なぞ何時でも遮断出来るでしょうに」
「そういう問題か?」
流石大人、着眼点が違う
周りの人に迷惑がかかる、という点ではなく周りの人が対策できるからいいだろという心
あまりにも度し難いなこの大人
「……で、話は」
「ふぅーっ……えぇ、拒めないであろう契約を貴方に。」
「はぁ、話だけ聞いてやる」
本題に入れと俺が言うとタバコの煙を吐きながら言ってきた
何処かの映画で聞いたことあるようなフレーズだ
契約は絶対、このキヴォトスはそういう場所だ
破ったら破られた方の側は何でも命令できるだっけ?
知らんがな、そんなん
取り敢えずコイツの話だけ聞いてやろう
俺はそういった意思で話を進める
「死後、貴方の死体を引き取らせて貰いたいのです」
「……随分と先の事を話すな」
当たり前のような顔で俺の死後を引き取ろうとしてやがる
んだこいつ、じじいになっても研究を続けたいのか?
「貴方は近いうちに殺されます、他ならぬ……連邦生徒会長の手によってね」
「面白いな、アンタの世迷言」
カチリと、サードアームを向ける
店内に居る客はほぼゼロに近く、居てもここが見えない位置にいる
そもそもキヴォトスでこういったことは禁止されてな…どうだっけ
そんな俺を見て手をフラフラ振りながら彼は言う
「まあまあ、落ち着いてください…
そもそも貴方も気付いているでしょう?貴方に迫る魔の手に」
「どうだろうな?アンタよりは分かってるかもしれねぇ」
……
コイツは、何を言っているのだろうか
何を当たり前のことを言っているのか
そう思っていた
「言い当てましょうか?貴方は明日死地に赴く
そしてそこで死ぬ気でいるでしょう」
「……」
サイドアームをしまった
コイツは…何故だろうか、どうして知っているのだろうか
「アビドスに迷惑をかけない為、貴方は退学届けを出してかの学校を去る
そしてオシリスやホルスに見られないうちに死ぬ
───────連邦生徒会長を殺してね」
「ほぉ、面白いことを言うな」
お冷を啜る
冷たい感覚がやけに熱い体を冷ましていく
「何を根拠にそんなことを言いやがる?
俺はまだ死ねんし、死ぬわけがない
そもそも俺が連邦生徒会長を殺すなんて──────」
「私は憶測を話しただけなのですが」
しまった、過剰に反応してしまった
あまりにも言い当てられているせいで頭よりも口が動いてしまったのだ
畜生俺の悪い癖だ……ともかく、認めるしかないか
「……俺は二三日後に砂漠に出る。
奴は確実にそこで俺を殺しにくる」
「確証はあるのですか?それは…」
「あるね」
アイツは俺を殺しにくる、間違いない
奴は俺の現在地を知っているのだ…今もまさにそうだろう
盗聴だとかそういうのはどうでもいい、関係ない事だ
「…まぁどうせ死ぬから、死後は好きにしろ
それより俺の体がそんなに気になるものかね?」
俺としてはコイツが俺の体を欲する理由の方が気になる
この先死ぬとか、そんなことよりもずっと気になる
死後に体をロボット化させるとかだったらゴメンだ
「私達は神秘という物を解明する為に…
まぁ兎も角、あなたの身体は崇高に至っているのです
半年前のあの事件、あそこで貴方は……"色彩"と接触し、その身に取り込んだ」
「は、はぁ?」
よく分からないことを言う男
俺はマシンガンのように叩き込まれる言葉を聞くしか無かった
「あの色彩が、ただヘイローのある男子生徒に接触し…取り込まれた
それだけでも貴方を研究する価値があります!今からでもしたいのです!」
「お、おう…」
身を乗り出しながら言う彼を俺は少し引いた様子で見た
コイツが人と同じ顔を持っていたら多分唾が飛び散ってんだろうなぁ
俺は少し現実逃避をしながら思った
「…まあ、死後は好きにしやがれ」
「ありがとうごさいます…それで、対価は如何いたしましょう?」
「あー、契約だしな…そうだなぁ」
俺は届いたステーキにナイフを突き立てながら、言った
「アビドスの借金、半分消してくれよ」
〇
「……ターゲットの反応が砂漠に移動しました」
「分かりました、私も移動します」
「生徒会長自ら行くのですか!?危険すぎます!」
時は過ぎていく
「なんで!どうして……!」
「メシド先輩が……?嘘だ!嘘だこんなの!」
その時まで、審判の下るその時まで
「退学届なんて……なんで!今!」
俺は、その時まで……
「彼には、死以外有り得ません」
「ヘイローを破壊する弾丸を用意しています、数は3個」
「……外せば、キヴォトスは終わります」
「メシド君…どうして……!!」
完結まで、あと数話