もうね、その時の私は凄かったですよ
椅子から転げ落ちてしまってもうケツが痛すぎる
こうした拙い作品を見てくれる皆様に感謝ぁ^〜
ブラックマーケット
そこは例えるならば肥溜めであり、正確に言うならばならず者共の集まりだ 退学者から犯罪者まで多様な種類のカス共がたむろっている
連邦生徒会もお手上げのようで、彼女達の手はここまで来ていない
「俺にとっちゃ好都合だがねぇ」
元の所属が割と問題があるので連邦生徒会手が伸びているのは困るのだ
特にあの生徒会長がすっ飛んでくる、ウン、ホンマに……
「だからここでとっとこ依頼に行くべきだったんですねぇー(Riim兄貴風)」
「おぅそうだな……って!」
真横から声がした
俺はその声にものすごく聞き覚えがあったので飛び上がってしまった
そこには、真っ白な連邦生徒会長の制服を着た人物が居た
独特な髪色に少し幼さを残した顔……なんてこった、連邦生徒会長だ
え?なんでブラックマーケットに居んの?
というかなんで俺の出撃ルートバレてんの?
俺のそんな困惑を知ってか知らずか彼女は挨拶をしてきた
「こんにちはメシドさん……いえ、今は傭兵"ハンク・J・ヴィブルトン"でしたか」
「あんた程のストーカーは居ないだろうよ…」
俺の依頼において使う名前の一つを知っている彼女を見て思わず呟いた
え?何、俺があそこから居なくなった時からずっと追ってたのか?えぇ?
…連邦生徒会長は表面上は凄く平然に装っているが、そのほかが宜しくない
彼女の猟犬……猟狐か?、アイツらが配置に付いているのが分かる
アイツらがいるならば、どういう対応をするか分かるものだ
「で、何しに来た?」
SFガンのセーフティを解除
狭い通路、前と後ろに敵がいるのが分かる
遠くの建物の窓に鈍く光るものが見えた、スナイパーだ
……ふむ、抜かりないこった
「SRTに戻ってきてください、大尉さん」
「俺はもう大尉じゃない、アビドス生徒会の影印メシドだ」
彼女に向けて銃口を向けて
引き金を引いたとて彼女を殺せる訳では無いが、腹いせにはなる
相変わらず彼女は不敵な笑みを浮かべている
瞬間、発砲音が聞こえた
「チッ」
弾かれたSFガンを直ぐに諦め、サイドアームを引き抜く
スナイパーの発砲と同時に前と後ろから敵が詰めてきているのを直感で理解する
挟み撃ちだ、ライオットシールドとショットガン、それに狭い道ときた
「……んだが…」
その程度で俺を捕まえられると思うなよ!
反転した神秘を解放、恐怖を放ち盾を持っていない方に突っ込む
突如感じた恐怖に彼女は一瞬怯え、動けなくなってしまった
「邪魔だ」
「きゃっ」
スライディングで奴の足を蹴り飛ばす
それと同時に転がっていたSFガンを手に取り、出力最大で後ろに向けて撃った
グギャン、と直撃した音が聞こえる
見てみれば彼女の持つライオットシールドを貫通しているのが見える
流石エンジニア部、最高の火力たぜ!
「…して、無線がワンチャン使えるか?」
スライディングから立ち上がり、通路を走りながらヘッドセットの周波数を弄る
毎度毎度作戦で使った周波数は廃棄しているが今回はどうだろうか
まぁ適当にクルクルしてれば相手の声が一瞬でも聞こえるだろうな
『……!、て……は……』
「…もう少し同調させれば…」
クルクルと回していると、一瞬声が聞こえた
これがFOX小隊のものなのか分からない、もしかしたら他の小隊だったりそもそもSRTじゃ無いかもしれない
「追っ手は二人か」
同調させながら背後から迫り来る靴の音を聞く
盾持ちは貫通させてぶっ飛ばしたから違う、ならば小隊長とニコとか言うやつだろうか
ニコはよく稲荷寿司を食べなさせてもらったものだ、割と美味かった
母性あって食事作れるとか良い嫁になるな、アレは
『敵は角を曲がった!こっちも狙撃ポイントを変える!』
「良し、繋がった」
移動しながら同調を完了し、こちらからの通信をoffにする
これでこちらから一方的に通信を盗み聞きすることが出来るわけである
『コピー、FOX4彼が見え次第撃て、兎も角相手の足を止めるんだ』
『ラジャー』
『FOX2、彼の姿は?』
『なんとか…もう少し早くされたら見失う』
彼女達の声が聞こえる
どうも相手はこちらの足に追いついていないようである
だからといって早く進めばFOX小隊のスナイパーにぶち抜かれるだろう
確か彼女はバレット82を使用していた筈、その上狙撃技術もかなりあった筈だ
……うーむ、流石FOX小隊と言うべきか
て、いうか
「今日仕事間に合うかね……」
俺の脳内は仕事に間に合うかどうかという不安に支配されていた
傭兵は信頼が命、今まで裏切りのひとつもしていない俺は信頼されている
しかし傭兵の信頼なんて髪より軽い、粗相ひとつ起こしたら崩れ落ちる、そんなもんだ
んなわけで早く撒きたいが…相手はやり手だ、早く終わる相手じゃない
このまま逃げていれば終わる相手では無い
だったら
「…気乗りはしないが、得意分野だ」
ブラックマーケットで騒げば目を付けられる事は分かっている
特に少し名がある俺みたいな傭兵は後々面倒な事になる
カツアゲする輩だの、足場にしようとしている輩だの……もううんざりだ
そう思っていると無線が聞こえる
『こちらFOX1!FOX4敵の未来位置を予測できるか!?』
『FOX1、恐らくその先の曲がり角を曲がって突っ込んでいくはずだ』
『回り道する……!援護を頼む!』
「…稲荷寿司の野郎と挟み撃ちにする気だな」
悪いが無線は丸聞こえだ
SRTからずっと使っているヘッドセットと無線機だからだろうか
多分そうだと思う、そこら辺の奴で周波数を合わせられて傍受されても困る
流石にSRTもそこまで馬鹿じゃないと思う……多分
というか、退役した筈の人物が持つヘッドセットが使えるということは……
「まさかな」
ふと想像したことを切り捨て、警戒を強める
無線の内容から予想するにこの先の通路にて待ち伏せをしているはず
その上スナイパーからの報告だから俺は見られているという訳だ
撃つ絶好のチャンスを狙ってる、無線を傍受しなかったら今頃撃たれていた
さて
「そこだ」
「!?」
曲がり角に対してグレネードを投げる
予測通りそこには小隊長が居たようである
爆風を避ける為に……こちらに突っ込んできた
「そうくるか」
「ハァッ!」
CQCをご所望のようである、やってやるか
掴みかかってきた彼女の手首を掴みそのまま流れるように足を払い地面に転がす
そのまま間髪入れずにサイドアームをクイックドロウ、ホールドオープンするまで全ての弾丸を叩き込む、神秘も勿論込める
テラーでも良いが、多分彼女が死ぬ
「うぐっ」
小隊長は頭に全弾叩き込まれ、そのまま気絶した
勢いを殺さずに彼女からスタングレネードを奪って副隊長に叩き込む
「見えな──────」
サイドアームの弾切れが見えていたのか突っ込んできていた彼女に閃光が直撃する
とはいえ稼げる時間はほんの一秒程度だ、彼女達も光に対する訓練は受けているはず
だが、俺達にとって一秒という僅かな時間は大変貴重な物だ
神秘の多さに物を言わせ、加速する
ブラックマーケットに存在する建物の屋上を駆け回る
『逃げられました……!FOX4!』
『見えている!』
頭をすぐさまひねる
頬にジンジンとした痛みが走り、目先の地面に穴が空いた
その後に聞こえる濃厚な銃声……狙撃だ
「…狙ってくるか」
この状況で俺を狙ってくるスナイパー何てFOX4の奴だろう
無線でも副隊長が名前を呼んでいたし
しかし、悠長に相手をする必要なんてない
「んじゃ」
『…!また外した……!』
優雅に放たれた弾丸を避けてブラックマーケットの中に潜り込む
どうやら運良く人混みがあったようで俺はそれに紛れた
勿論スナイパー側から見ずらい通路を選んでいる
俺はハン、と笑いながら背を伸ばした
『中々やりますね、メシドさん』
その時、無線から連邦生徒会長の声がした
彼女は俺に対して賞賛の声を上げていたようだ
……それよりも
「よう、最初から分かっていたか?」
無線を傍受していたのがバレたようである
まぁ今の所追っては無いようなのでところでは無い
『いいえ?貴方の動きがあまりに勘が良かったのでもしかしたらと思ったら……1人多いんですねぇ、同調数が
もうその時にはおったまげーでしたよ、えぇ』
「はよ気付けやこのポンコツが」
『るっさいです』
俺がはよ気付けやバカというと暴言で返された、ツライ
尚俺が今会話している連邦生徒会長はこのキヴォトスをワンマンで回しているアホだ
元の所属の時に会わなければいけない時があり、その時に彼女の部屋に入ったのだが……
うん、俺は忘れることは無いと思う…あの光景を
初めて俺は天井まで届く書類を見た、そしてそれを音速で減らしている超人
新人として初めての任務完了の報告を忘れて口をアホのように開けたのを覚えている
「…で、どうするよ」
わざとらしくサイドアームのリロードを音を立てながら終えて、言う
俺にはまだやる気はあるぞ、テメーはどうだ?という意思表示である
それに対して、うーんと悩むような声を上げる連邦生徒会長
ワンチャンこの動作までが彼女の作戦の可能性があるので何とも言えない
あの超人だ、簡単に諦める人では無いだろう
「今回はこれで許してあげましょう」
「ベッ」
後ろからうなじをシバかれた
手刀では無かった為気絶はしなかった…それどころか神秘も込められていない
「…根に持ってんな?お前」
「そうかな?そうかも……そうでしょうねぇ!?」
「ヘブチッ」
今度は頭を手刀でメーンされた、痛い、普通に痛い
少し頭をさすって彼女の方を見てみればいつものスカした笑顔をしていた
「防衛室長かよ」
「あら、あの子に似てます?この顔」
「羊目だったら……タコ目だっけ?だったらピッタリだな」
たわいのない会話をしている
まるで先程の戦闘が嘘のようである
その途中でメシドは時計を確認した
「いけね、依頼の時間がもうすぐだ」
「あら、邪魔してごめなさい」
「謝意が感じられんぞお前」
邪魔した本人がぬけぬけと言いやがる
溜息をつきながら俺は走る
その背中から、彼女の声が聞こえた
人混みの中で人々の声でうるさいと言うのに、やけにその声は響いた
「私は、貴方を何時でも見てますよ……メシドさん」
曇らせタグを消しました
友人から「晴らさなかったら殺す」と死刑宣告を受けたんでね!
……え?あなたがたもそう思ってた?まっさかぁ!
待て、eyes of Horusをこっちに向けるな