先生、ありがとうございます。
ゆる~い日常回です。
皆が大好きなあの人も初出演します。
キャラ崩壊のタグが仕事します。
今回も前回同様短いので頭空っぽで読んでください。
イシュと黒服
シャーレに行って、帰って来る途中。
屯していた不良たちをブチのめして近道を通ろうとした時、後ろから声がかけられる。
「音無イシュさんですね?」
振り返れば顔面がひび割れたスーツの人。
目からモヤが上がっている。バーサーカーのランスロッ◯かな。
「あっ黒服。わっぴー」
「おや、私をご存知でしたか」
「うん。ゲマトリアでしょ。知ってる。それでゲマトリアが何の用?」
マエストロ、ゴルゴンダとデカルコマニーとベアトリーチェがいるよねと補足。
ベアカスはどうなっているかわからないけど、地下生活者は私が殺します。
黒服自体は先生に興味があるだけで私にはあんまり興味がないんじゃないのかな。
「クックック……私は貴方の神秘に興味がありましてね」
「うーん。暁のホルスを取り逃したからだったりする?」
「ええ、それもあります。ですが、それだけではありません。つい先日、貴方の武器について知りましてね」
「うん……?」
「このキヴォトスでは銃が主な武装になっています。裸で出歩く人よりも銃を持っていない人のほうが少ないほどの銃社会です」
頭良さそうな話し方するなー。
コツ、コツ、コツ。アスファルトを踏み鳴らし、歩く姿は靡く白衣を幻視させる。
手を広げながら出来の悪い生徒に説くような身振り手振り。
「今、貴方もショットガンを持っている通り、キヴォトスで銃は普及しております。ですが、以前の武装は何だったでしょうか」
「ええ、そう。一見レールガンに見えます。ですが、レールガンではない。違いますか?」
「黒服がそう思うんだったらそうなんじゃない……かな。しらんけど」
「クククッ……クックック……ええ、ええ、存じておりますよ。貴方の武装は波動砲、でしょう」
「うん。あなた分かっていってるでしょ。勿体ぶるの良くないよ」
「ありがとうございます。覚えておきましょう」
「そして波動砲とは、キヴォトスの外でも形になっておりません。あるにはあるのですが、創作の上だけです」
「そうなんだ」
「ですが波動砲は、あなたの元にあります。これがどういう意味であるかお分かりですか?」
「難しいこと分かるわけないでしょ。おバカ舐めんな。黒服ってそういうところアホだよね」
「これは手痛い反撃です。ええ、では分かりやすくお伺いしましょう」
「音無イシュさん、あなたはどのようにして波動砲を手に入れられたのですか?」
「廃墟で材料集めて作った」
「創作上のものを?」
「できたものはできたものだし……今更、そんなこと聞かれても困る」
「そう、ですか」
コツ、コツ、コツ
考え事をする時の癖、考えをまとめる時の癖なのだろうか。
それから黒服は口を開く。
「黄金シャトルというオーパーツをご存知ですか?黄金ジェットとも呼ばれることもあるそれは、古代遺跡から発掘された、飛行機のような形をしている細工物です」
「「飛行技術を有する古代文明」の存在を仄めかすものです。あなたの波動砲も、宙に浮き、自在に操作できるでしょう」
「あなたの神秘も古代文明に関わりがある神秘であっても不思議ではないでしょう」
「古代文明に関わりがある神秘」
「……ええ、ただの可能性の話です。クックック……」
「ねえ黒服。ほら、出して」
「何をでしょう?」
「スマホ、モモトーク交換しよ。私の勉強の面倒も見てよ」
「クックック。嫌です」
「最高画質の先生の画像送れるけど」
「………嫌です」
「じゃあ嫌なら撮ろう?先生に送るから。黒服だって先生と会いたいでしょ?」
「ええ、それは否定致しません」
「じゃあしゃがんで!」
パシャ!
どこにでもある大通りから逸れた道。
街灯の下で頬に人差し指を当てたイシュに、笑っているような気がする黒服の写真が1枚保存され、先生に送信された。
いえーい、みってるー?今、私は黒服と一緒にいまーす。
「あ、そうだ。ベアカス早く放り出すほうがいいよ。アイツ色彩呼ぼうとするから。まったねー」
「クックック……あなたが何者か気になりますねぇ……クックック……」
先生に黒服とのツーショットを送信。
モモトークを見た先生からめちゃくちゃ怒られて写真も消しなさいって言われたから消した。リオカイチョーに見せられたら良い証拠になると思ったんだけどねー。
なんかじっとりした視線を背中に感じるんだけど。黒服って『私のような体型の子』が趣味なの?そういう性癖なの?こっわ、カーテン閉めて寝よ。
ロンカをいつでも撃てる状態のまま、スカートの裾に移動させておく。
「明日はお菓子作ろっと。カズサにモモトークしたら食いつくかな」
スマホをいじって高額賞金首を探す。
カズサにも久しぶりに会いたいし、明日はちょっと真面目に頑張りましょう。
ここまでお読み頂きありがとうございます。
短く、ゆるーく進めていきたいなと思っています。
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