にじさんじ甲子園2024   作:詞連

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口調がマジムズい
しかし女性ライバー同士の絡みもいいが、男性ライバー同士のあまり見ない組み合わせを妄想するのも、また愉しい


レインボール高校野球部1年目夏合宿

レインボール高校1年目夏

 

 

 大分は湯の国である。

 別府島原地溝に沿って火山が多く存在し、その熱によって暖められた火山性温泉が滾々と湧き出ている。

 当時にまつわる神話、歴史には事欠かず、多くの歴史ある温泉宿が軒を並べる。

 小野町旅館もそのうちの一軒だ。湯治も可能な広い敷地とと天風呂。

 その湯船の中で

 

「あ゛あ゛ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ……」

 

 レインボール高校野球部員、神田笑一が溶けていた。

 神田だけではない。露天風呂には男子野球部員達がそろって、湯船に浸かったり涼んだりとリラックスをしていた。

 

 レインボール高校野球部は、現在小野町旅館にて合宿中である。

 

 

 夏の地方大会2回戦で惜しくも敗退したレインボール高校野球部は、秋の大会に向けて再始動した。

 新キャプテン望月の下による新体制の確立。

 野手全員を左打ちに矯正するという大胆な方針変更。

 そして、小野町監督の実家を利用したこの合宿もその一環である。

 

 

 

「んんん!?何かわたくし、怪我しにくくなったような気がしますわー!」

 

 柵を越えて、女風呂からも声が聞こえる。向こうでも楽しくやっているようだ。

 この手のシチュエーションにおける覗きイベントなどを、実際に行おうとする不埒物は、野球部にはいない。

 普通に犯罪だというのもあるが、それ以上にでろーんさんこと樋口楓が恐ろしい。

 一回戦のデッドボールの瞬間、楓本人への心配と投手の生命への心配で、二重の緊張が走ったのは記憶に新しい。

 神田は、わいわいと騒ぐ女子風呂の様子を聞きながら、変わらないなあ、と思う反面。

 

「……大分寂しくなったよなあ」

 

 3年がいなくなり、随分と寂しくなった男子風呂側を見て、そう呟いた。

 

 夏大会前、18名いた野球部員の内、6名が3年生で全員が男子だった。

 人数は男子の方がまだ多いが、減った分、一気に閑散としてしまったような印象を受ける。

 

「もし、勝ててたら……」

 

 神田は、手を見つめて思い出す。

 2回戦、相手は杵築商工。スコアは3―1。7回表ノーアウト1-3塁で伊東から引き継いだ、火消し目的での登板。

 結果は――7回投げ切って4失点で降板。その後チームは3点返すも届かず8-4で敗退した。

 勢いに乗った格上に対して、火消しとしてはよくやれた方だと思う。小野町監督も

 

「よくやったよ、神田さん」

 

 と褒めてくれたし、他のチームメートも誰一人責めなかった。

 だが、想像してしまうのだ。

 もし、自分があそこで0点で抑えられていたら?

 9回裏で4-4で追いついて、延長で逆転できていたら?

 そしてその先も勝ち進めていたら?

 もしそうなら、ひょっとしたらこの合宿にも3年の先輩達が……

 

「神田くん」

 

 声をかけられ、顔をあげる。チームメイトのジョー・力一だ

 

「俺、そろそろあがるけど、どうする」

「あ、じゃあ、俺も……」

 

 そう言って神田も続く。

 少しの無言の後

 

「わかる、とは言わないよ。野手と投手じゃ、背負う責任の重さは全然違うと思うし。

 けど――勝ちたいって気持ちは同じつもりだよ」

 

 そう言って、ジョーは拳を突き出し

 

「次は勝とう。もっと強くなって」

「ジョーさん……」

 

 言われて、なんて言ったらいいか迷った神田は、しかし、言葉にするのをやめた。

 気持ちは一つ。ならば言葉はいらないだろう。

 故に、ただ拳を突き出して

 

「メイク、風呂でもそのままなんスね」

「今それ言う?」

 

 二人は拳を付き合わせたのだった。




視聴が追い付かないいいい
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