旧ブロリーを(比較的)温厚な性格にしたい!   作:伝説のスーパー

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1話投稿しただけだし、お気に入り数はいって20くらいかな?

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ゑ゛ゑ゛ェ!? 160!? 

応援ありがとうございます!!!
あと、映画までのブロリー周りのことが分からなさすぎるので「独自設定」タグを追加しました。


手のかかる息子とやたら理性のある娘

 

 宇宙の中で一番環境が整った美しい地球がある銀河、通称『北の銀河』―――から最も離れた銀河である『南の銀河』にて。

 

 そこにはナッパッポー星という、生命が生存可能な星があった。

 そこに住む動植物は獰猛なものが少なく、その星を代表するナッパッポー星人もまた温厚な性格をしていた。そのため、ナッパッポー星は平和そのものであり、宇宙で最も平和な星TOP1000に選ばれたこともあるくらいだった。

 

 そんな平穏な世界に、悪夢が訪れる。

 

 突如空から飛んできた閃光によって、ナッパッポー星人のとある村は爆炎に包まれて消滅した。

 その爆発の余波は近くにあった森の木々を薙ぎ倒し、衝撃はナッパッポー星を数周した。

 鳥は一斉に飛び立ち、世界の終焉を嘆くかのような叫び声を絶えず放った。

 

 何事かと慌てて家を出たナッパッポー星人は首を左右に動かし周囲の確認をした。どうやら同じことをする選択をした者は多いようで、皆家を出ていた。

 すると、1人が何かを見つけたようで指を差した。

 それにつられて指差す先を見てみると、そこには空に浮かぶ人影があった。

 幼子のようだが、何やら金色のエネルギーを纏っており、その手には深緑の光が握られている。

 そして、その人影はその光球を隣にあったのどかな村へと振り下ろした。

 

 再び起こる爆発。

 泣き叫ぶナッパッポー星人達。

 彼らは悟ってしまった。自分たちはもう終わりなのだと。

 争いを知らない平和な星で生まれた彼らには、怪物に対して対抗手段がない。

 一応傭兵と契約を結んでいるので電話すれば駆けつけてくれるだろうが、それまでにこの星が持つか怪しい。もし間に合ったとしても、あんな化け物に傭兵が勝てるかどうか。

 

 金色の侵略者が愉快な気分なのか高笑いを上げ、再度手にエネルギーを溜め始める。

 そのエネルギーの行き先はここ、己が住む平凡な村だ。

 突如として現れ、笑い声を上げながら破壊行為を繰り返す侵略者を指さして、誰かが震えた声で言った。

 

 「あ、悪魔だ…」

 

 その声に同意する数多の意思は緑の光に包まれて消えた。

 

 ―

 

 喧嘩の最中、俺を見失ったブロリーは憂さ晴らしでもするように目についたものを破壊し回っていた。

 

 そんな彼の姿を遠目で見つつ、俺は考え込む。

 

 数年の時が経ち、ブロリーは言語を解するようになったが、彼は変わらず破壊を楽しんでいる。

 俺やパラガスがいくら止めるよう説得を試みても止める気配が無い。むしろ、指図されたことに怒りを覚えて破壊の規模は増すばかりだった。

 その怒りの矛先は俺にも向いており、なんなら、彼が暴れる原因は大抵の場合俺だった。

 

 俺は別に彼にちょっかいをかけた訳でない。そんなことをすれば躊躇無く殺しに来るのはよく知っている。

 それなのに、俺が彼が暴れる原因となっているのは、俺が彼を鎮圧するために気絶させてしまったからだ。

 気絶させられるというのは、それはすなわち敗北を意味する。生まれながらの強者であるブロリーにとって、それは耐え難い屈辱だ。

 何せ、彼は赤ん坊の頃にカカロットこと孫悟空に泣かされたことを30年以上経っても覚えている執念深さを持っている。

 泣かされただけでそれなのだから、気絶となればその憎しみは悟空を超えるかもしれない。

 

 そんなわけで、俺が視界に入っただけで全力で殺しにかかってくるので、正直言って教育どころではなかった。

 今はブロリーに勝てる。力は拮抗しているため、あとは知恵勝負なのだが、賢さ26のブロリーには流石に勝てる。罠を張るなりして毎度勝利を得ている。

 だが、その度にブロリーの凶暴さは増す。敗北の屈辱を味わうたびに、俺に対する一挙手一投足が殺意に満ち溢れていく。

 それと同時に、ブロリーは学習している。俺がどういう罠を張るのかを、どういう戦術を使うのかを。

 このままでは、やがてブロリーは知恵すらも拮抗し、彼はいつの日か俺を八つ裂きにするだろう。

 

 まずい。非常にまずい。

 ブロリーに負けるのは良い。だが、その後必ず殺されてしまう。

 家族の情で死ぬ寸前で止めてくれることは無いだろう。ブロリーは俺を憎んでいて、情など欠片も感じていないだろう。確実に殺されてしまう。

 何としてでもブロリーから家族の情を得なければ、何もかもおしまいだ。

 

 ブロリーに家族の情なんてあるのか? と思うかもしれないが、薄くはあるが一応ある。

 フリーザによって消し飛ばされそうになった時に、ブロリーは無意識とはいえパラガスを救ったのだ。

 その後の戦いでも、彼はパラガスに目もくれず、なんなら宇宙空間で死なないようにバリアで守ってあげていた。

 映画でもブロリーはパラガスによって洗脳されていたにも関わらず、洗脳解除後もパラガスを狙うことは無かった。それでも彼が最終的にパラガスを手に掛けたのは、パラガスが自分を置いて逃げようとしたために愛想が尽きたからである。

 現にブロリーは暴れているが、パラガスへ気弾を飛ばしていない。

 故に、あのブロリーにも家族の情というのは確かに存在しているのだ。

 

 まぁ、今の俺がどうやればブロリーに情を抱いてもらえるかは、全くもって分からないが。

 とにかく、頑張ってみるしかないだろう。

 

 そう思いつつ、俺は夕食の時を待った。

 

 一度暴れ出せば中々止まらないブロリーだが、空腹を感じると途端に大人しくなるのだ。

 彼とてサイヤ人。なんなら、『伝説』の名を冠するサイヤ人の中のサイヤ人だ。

 サイヤ人らしく、彼の大食らいっぷりも凄まじい。日によっては100人前すらも食べ尽くしてしまうその胃袋は正に『伝説』。ついでに俺も同じくらい大食らいである。

 俺もブロリーもその気になれば何時までも暴れ続けることができるが、空腹というのは伝説の超サイヤ人といえど不快なものだ。

 

 いや、待てよ?

 俺が飯を作ってあげれば、ブロリーは俺を殺したくなくなるのでは?

 ふと思いついた案ではあるが、かなり良いかもしれない。ブロリーに俺という存在の意義を提示すれば、多少なりとも態度が軟化する可能性がある。

 俺には宇宙の中でトップクラスに美味い食べ物が山程ある地球で過ごした記憶がある。この知識を活かして極上の料理をブロリーに差し出せば、彼の胃袋を掌握出来るかもしれない。

 

 そうと決まれば、パラガスのもとへ行ってこの件を相談してみよう。

 時間的に晩御飯の準備中だろうし、全てを任されることはなくとも、ちょっとした手伝いくらいならやらせてくれるはずだ。

 

 ブロリーにバレないよう、こっそりパラガスの方へと飛び立つ。

 予想通り、パラガスは晩御飯の準備をしており、そこらで仕留めたであろう巨大な獣を調理していた。

 俺が彼の横に降り立つと、彼は少し焦ったような表情をしたかと思えば、俺が降り立ったと分かるやいなや安堵したように息を吐いた。

 彼もブロリーが恐ろしいのだろう。

 

 「ビーナス、言っておくが飯はまだだぞ」

 「分かってるよ。今日は父さんの手伝いに来たんだ」

 「手伝いだと?」

 

 パラガスは料理の手を止め、訝し気に俺を見た。

 

 「ブロリーはどうした?喧嘩してるんじゃなかったのか?」

 「兄さんは今ストレス解消中。最近宇宙を遊泳してばっかりだったし、何も壊せなかったストレスが溜まってるんだと思う」

 

 実際、それもあるだろうが、ブロリーのストレスの9割は俺のせいである。

 襲ってくるからそれを返り討ちにしなければならないのに、そうすればするほど彼の殺意は増していく。もはや当たり屋だ。その迷惑さ、厄介さ、まさに『伝説』の名に恥じないと言うほかない。

 パラガスもブロリーの暴走の原因は俺にあると分かっているようだが、あえて口には出さず、俺の言葉に「そうか」とぶっきらぼうに答えるだけだった。

 ちなみに、ブロリーが兄で俺が妹であることが判明した。まぁ、さして重要なことではないが。

 

 「それで、どうして急に俺の手伝いをしたいと言い出したのだ」

 「………兄さんと仲良くしたいから?」

 「…俺に聞かれても分からんが。まぁ、そういうことならいいぞお」

 

 パラガスは快諾すると俺に歩み寄り、俺の両脇をつっかえに持ち上げて、近場にあったパラガスの腰ほどの高さがある足場に置いた。

 自分でも忘れがちだが、俺はまだ幼児。おそらく年齢にして3、4歳程度である。つまり、地面に足をついては見える範囲も限られているということである。

 まぁ、俺は別に飛べるのでこんなことはしなくても見える高さまで浮いてしまえばいいのだが、彼なりの優しさなのだろうか? 自分が思っているより、彼は俺のことを可愛がっているらしい。

 

 「じゃあ、ビーナス、そこの鍋を見張っててくれ。もし、沸騰して泡が出始めたら言ってくれ」

 「……うん」

 

 まぁ、最初はこんなもんだろう。

 これは別にパラガスが幼児である俺が包丁を使うことに恐れているのではない。何せ、包丁程度では俺が傷付くはずがない。俺と包丁では天と地ほどの差があるのだ。

 単純に幼児が料理のノウハウを知っているはずがないと思っているのだろう。

 せっかくの晩飯だ。サイヤ人が3人もいる家庭環境において、調理失敗による食品ロスは可能な限り避けたい。特にブロリーに関しては満足に食べられなかった場合暴走する危険もある。

 パラガスの選択は親として、そして驚異のパワーを持ったサイヤ人兄妹を持つ身として正しいものであった。

 

 「あっ、そうだ。父さん、兄さんには私が料理を手伝ったってことは内緒にしてくれる?」

 「ん?どうしてだ?」

 「ある程度料理が出来るようになってから知ってもらいたいんだ」

 「…まぁ、良いぞ。黙っていておこう」

 

 ブロリーに「料理をつくってやったぞ!(鍋を見てただけ)」なんてアピールをしてもぶっ飛ばされるだけだ。

 飯のうち5割、いや、7割ほど俺が担当出来るようになれば、ブロリーとて俺の存在価値を認めざるを得ないだろう。多分。

 それまでは手伝っていることを秘密にすることにした。

 

 _

 

 絶えず鳴っていた爆発音が治まった。

 それに俺は違和感を感じ、ふとブロリーがいたであろう方角へ視線を向けてみると、少し元気を失った彼がこちらに向かって飛んできているのが見えた。

 この星はまだ完全に滅び切っていないが、腹が減っては戦は出来ぬ、ということだろう。戦というより蹂躙だが。

 そしてブロリーの空腹に合わせるように今日の晩飯は完成した。ふと見てみると、パラガスは予想が当たったことが誇らしいのか少し得意げな表情をしていた。

 ブロリーは降り立ち、不機嫌そうに言った。

 

 「とうさん、はらへった」

 「ちょうど出来たところだ。しっかり食え」

 

 ブロリーは俺に目もくれず、そこらの家から拝借した机に置かれた数々の料理に釘付けだ。彼は飛び掛かるように食事を始めた。

 

 「私がパラガスのことを”父さん父さん”言いまくったせいで兄さんまでも”父さん”っていうようになっちゃったなぁ…。あとで修正しよっと……」

 

 俺はそう誰にも聞こえないぐらいの小声で呟き、食事に手を付けた。

 異星の食物で出来た料理など変な寄生虫や病原菌がいそうで恐ろしいが、サイヤ人の胃袋が強靭なのか今のところ俺を含めて全員が腹を下したことは無い。

 ベジータも初登場時は変な宇宙人を食べてたし、サイヤ人は病原菌などに耐性があるのだと思う。じゃあ、悟空のウイルス性の心臓病は何なんだと言われれば、まぁ、耐性があるだけで無効ではないのだろう。運が悪かったんだ。

 

 そんなことを考えていると、突然、目の前が吹っ飛んだ。

 

 「どおぉあ!?」

 「は?」

 

 突如として起こった爆発によって、ものすごく聞いたことがある悲鳴を上げながらパラガスが吹っ飛んでいく。

 一体なぜ食卓が爆発したのか? その疑問は次の瞬間に晴れることになった。

 

 「ハッハッハー!! 呑気に飯なんか食ってるからこうなるんだよ!

  ――おっと、自己紹介が遅れたな。正義の傭兵ナウデッド、ナッパッポー星人の救援要請を受け参上っ!!」

 

 俺たちの頭上で大げさな身振りをしながら、見知らぬ男は高らかに笑った。

 どうやら、この星の住人が雇っていた傭兵が今更救援に来たらしい。この星にはもう生き残りが殆どいないというのに、呑気な野郎だ。

 しかし、そんなことはどうでもいい。俺は目の前に広がる光景を見て、そう思わざるを得なかった。

 

 数々の料理が、散らばっている。

 爆発の威力がそこそこ高かったのも相まって原型をとどめていないものが殆どだ。最終手段である拾い食いすら出来やしないほどに、待ちに待った食卓が破壊しつくされていた。

 

 ふと、ブロリーが目に入る。

 ―――呆然としている。ショックで半開きの口には、まだ咀嚼しきっていない食べ物が顔を出していた。

 彼のその哀れな姿を見て、俺はふつふつと怒りが湧いてきた。

 

 可哀想だ。

 彼はまだ3、4歳程度の幼子、それぐらいの年の子供にとって、欲望における食欲の割合がどれほど大きいことか。それを台無しにされて、呆然としている。

 その光景に怒りを覚えない者はいない。

 

 「殺すっ!!!」

 

 奴を見据えながら気を高める。すると俺の髪色は黒から金色に輝きだし、その戦闘力を増大させた。変身の過程で溢れ出たエネルギーが大地を揺らし、ナウデッドと名乗る愚かな男(今すぐ死ぬ男)をひるませた。

 その合間にブロリーはゆっくりと空を見上げ、この惨場をつくり出したのがあの男だと本能で理解。彼の呆然とした表情が、瞬く間に鬼の形相へと早変わりした。

 

 「ころすっ……ころしてやるううううううううううううううううううう!!!!!!!!!!」

 

 ブロリーは怒りのままに超サイヤ人へと変化、二度目の衝撃が大地とナウデッドを襲った。

 ナウデッドは先ほどまでの余裕っぷりとは打って変わって、冷や汗をダラダラ流しながら震えた声で呟いた。

 

 「お、俺…も、もしかしてやばい奴にケンカを売っちまったんじゃ…」

 

 早くも戦意喪失の兆しを見せたナウデッドに、俺とブロリーは飛び掛かった。

 彼はそれに気づいていない。戦闘力に差がありすぎて、俺たちの動きを捉えられないからだ。彼の目には、未だに地面に突っ立っている俺たちが映っていることだろう。

 そしてこの男はその光景を最後に、俺の拳によって頭部を粉砕され命を散らした。

 もちろん、それだけでは終わらない。食事の時間を邪魔された怒りは、こんなものでは収まらない。

 ブロリーは手に気を溜め、小さな気弾を創り出す。

 そしてその気弾を頭部のないナウデッドに放つ。すると、その気弾は突然恒星と見間違うほど大きなものに変化した。

 愚かな男の身体はその気弾に激突し、そのまま地表に押されていく。やがて地表に到達し、都市一つを丸のみにしてしまいそうなほどの大爆発を起こした。

 

 「ふんっ、クズが」

 

 あの男が跡形もなく消し去ったことを確認すると、ブロリーはそう吐き捨てるように言った。

 

 俺はというと、むかつく奴が消えたことに清々したと同時に、初めてのブロリーとの共闘に感動を覚えていた。

 俺に情を感じてくれたのか? いつも俺を殺したそうに見つめてくるけど、あれは度が過ぎたツンデレなのか?

 そんな期待を込めてブロリーを見つめていると、俺の視線に気が付いたブロリーが俺の方に顔を向けた。

 

 「ビーナス…」

 「兄さん…」

 「ビーナス…ビーナスぅ……」

 「ん?」

 

 「ビーナスゥゥゥゥゥウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!」

 「え、ちょ―――ぐわあああ!!?」

 

 ブロリーは俺の顔面に向けて拳を振るってきた。突然のことに俺は反応できずぶっ飛ばされ、その先に偶然あった岩盤にめり込んだ。

 

 今にも和解しそうな雰囲気だったのに!!!!!!どうして!!!?

 

 そう俺は心の中で泣きながらブロリーと戦い、ギリギリではあったが目潰しからのフルボッコでなんとか勝利することが出来た。

 それによってブロリーの憎しみがまた大きくなったのは言うまでもない。

 

 

 

 




パラガス「ビーナスはイイ↑子だなぁ」
ビーナス「そろそろブロリーに負ける…!」
ブロリー「ビーナスウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!」

オリ要素
ナッパッポー星とその住民:ブロリーに壊されるために生まれた。運が悪かった。
ナウデッド:ビーナスとブロリーに殺されるために生まれた男。戦闘力1万は超える凄腕の傭兵だったが、相手が悪かった。

オラに評価をくれ!!!評価を、くれええええええええええええ!!!!(乞食)

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