旧ブロリーを(比較的)温厚な性格にしたい! 作:伝説のスーパー
一応何度も確認しているつもりなんですが、普通に見落としまくってて自分の節穴っぷりにびっくリーです…。
校正力…たったの5か、ゴミめ。
あと、今回は文章量のわりに進展が少ないです。
目を覚ました瞬間、そこは水の中だった。
すぐに上へ飛び出してしまいたい衝動に駆られるが、前回の反省を生かし、まずは周囲の調査をすることにした。
といっても、調査が必要なほど意味不明な場所ではなく、すぐに俺は今いる場所がメディカルマシーンの内部だと分かった。水中で目を開けたせいか少し滲みる。
俺は軽く身体を動かしてみて、痛む場所は無いか確認する。どうやら、骨折等の傷は完治しているようだ。凄まじい回復速度だ。仙豆のせいで影が薄いが、メディカルマシーンも大概な回復速度をしている。
ちなみに服は戦闘の影響かボロボロで、ほぼ下着と変わらないレベルの露出具合だった。パラガスとかが替えてくれても良かったのにと思うが、それほど俺の状態が悪かったのだろうか。
状態が悪いといえば、そうだ。俺は何故生きているのだろうか。
俺はブロリーに負けた。それも、彼に変身を許してからは蹂躙に等しいほど一方的な敗北だった。
ブロリーは俺を憎んでいるし、親の仇と言わんばかりの殺意を放っている。その殺意は、そこらのチンピラが放つような出まかせではなく、一寸の容赦もなく息の根を止めてくる姿を幻視するほど濃厚なものだ。
彼の性格から考えて、俺は敗北すれば確実に殺されると思っていた。
だが、俺は生きている。
あの世に居ることも考えたが、悪人である俺を治療する意味が分からない上に、そもそも肉体無き魂にメディカルマシーンは必要ないのだ。
ブロリーが俺を生かしたとして、その理由は一体なんだろうか。
正直言って、数年間蓄積されてきた殺意を我慢してまで俺を生かす理由が分からない。彼に妹への情があるとは思えないし、あったとしても蓄積された殺意に埋もれているだろう。
俺が一部の料理を作っていることがバレたのか? いや、それでは理由として弱い。何か、俺が意識していない別の何かが彼を突き動かしたのだ。
…ダメだ。考えても分からん。
少しリスキーだが、ブロリーに直接聞いてみるしかない。
もういいだろうと思い、俺は外に向かってノックしてみる。
すると、何やら電子音が響いた後、だんだんと水位が下がっていき、目の前の窓付き扉が開いた。
俺がメディカルマシーンの外へ顔を出してみると、そこには何やら不機嫌そうなベジータが立っていた。
「チッ、目覚めやがったか。この俺に殺されなかったことに感謝しやがれ」
「え、なに急に」
「黙れ! いつか絶対にぶっ殺してやるからな、覚悟しておけよッ!」
そう言ってベジータは去っていった。
それを言うためだけにここに来たのだろうか? 暇なのだろうか。まぁ、彼は将来ニートになるのだ。今回はその片鱗を見せたということなのだろう。
なんて一人で納得していると、近くにいたカエルのような見た目の宇宙人が恐る恐ると言った様子でベジータの行動について補足してくれた。
「ビーナス様、ベジータのやつは貴女が弱っていることを聞きつけ、瀕死のうちに殺してしまおうと企んでおりました。しかし、ひとしきり逡巡した後、それは負けを認めたことと同じことだとベジータは思い直しました。そして帰ろうとしたときに貴女が目覚めたのです」
「あ、ご丁寧にどうも」
そんなことがあったのか。
まだ子供とはいえ、流石のベジータも瀕死の相手に勝利しても何も誇れることは無いと気づいたようだ。彼のプライドが高いがゆえに、俺は一命を取り留めたともいえるだろう。一応感謝しておく。
というか、何でこのカエル型の宇宙人は敬語なのだろうか。そう思って、軽く観察してみた結果、俺をサッカーボールにしようとした罰として岩盤にめり込ませた奴だと分かった。心が屈服している。
まぁ、ベジータのことはどうでもいい。彼との会話は俺に感動を与えるが、それ以上にブロリーが俺を生かした理由が気になってしょうがないのだ。
「ブロリーがどこにいるか知ってる?」
「それは…分かりませんが、ブロリー様は10数分前にこちらに顔を出しておりました。ビーナス様の様子をご覧になった後、不機嫌そうに部屋を出ていきましたが」
「えぇ…。ベジータしかりブロリーしかり、みんな私の顔を見て不機嫌になるじゃん」
「お、お気を悪くされないでください! ど、どど、どうか岩盤だけは…!!」
何やら怯えだした彼が言うには、ブロリーは顔を出した後すぐにこの部屋を離れたようだ。
これも奇妙だ。彼は弱っている相手に進んで追い打ちをかけるタイプだというのに、何もせずに離れていくとは。
ブロリーに決定的な心境の変化が起きたのは確実だ。それもちょっとやそっとの変化ではない。ツッパリ大好きヤンキーが丸眼鏡がり勉にジョブチェンジするぐらいの、とても大きな変化だ。
今の彼はどんな感じなのだろうか? 中々好奇心が刺激される。何だかドキドキしてきた。
俺はその好奇心に突き動かされるまま治療室を後にして、辺りの人に聞き込みをしつつブロリーが居そうな場所を回ることにした。
まずは彼の自室。
扉をノックして反応を待つが、特になし。耳を当てても物音一つせず、寝息も聞こえない。
念のため扉を開けて確認してみるが、無駄にだだっ広い部屋が広がっているだけだった。ベッドと椅子と机が置いてあるだけの素朴な部屋で、スペースを持て余している感がひしひしと伝わってくる。
ちなみに、何故ブロリーに(俺やパラガスにもだが)広い部屋が割り当てられているかと言うと、彼が暴れて色んな人を岩盤にめり込ませたせいで恐れられ、少しでも大人しくなるよう特別な待遇を受けているからである。
それはそうと、どうやらブロリーは自室に居ないようだ。
隣室の人なら知っているだろうか。ノックしてみるとすぐに扉が開いた。
「ブロリーがどこにいるか知ってる?」
「知らねぇよ。お前と一緒に任務に行ってたんじゃなかったのか? くだらねぇ用で俺に話しかけてくるんじゃねぇよチビ。……なんだ? やろうってのか? 上等だよッ!」
「次は食堂かな」
クレーターのある岩盤を背に俺は歩みを進める。
ブロリーは基本的に自室か食堂に居る。その理由としては、彼にこれといって趣味がないからだ。
誰かと鍛錬することもなければ、人を集ってゲームしたり賭博したりすることもない。食堂で黙々と飯を食うか、自室で寝るかの二択である。
前に自室での彼の様子を覗き見てみたところ、椅子に腰かけて荒れ狂う感情を押さえつけるように呻き声を上げていた。それは半日にも及び、ブロリーはもちろんのこと、近辺に住む人たちも苦しそうだった。後者はおそらく騒音が原因だが。
俺の予想通り、ブロリーは食堂に居た。
彼の周りは綺麗に人がおらず、小さいながらも円形に空席が出来ていたので、見つけやすかった。
彼は1人で黙々と飯を口へ運んでいた。周りが騒がしくとも、少しイラついた様子を見せるだけで暴れる気はないようだ。これもパラガスの言いつけによるもの、流石親父と褒めてやりたいところだ。
早速ブロリーに俺を生かした理由を聞きに行きたいところだが、折角食堂に来たのだから俺も何か食べておくことにした。何なら、彼の隣で食べてしまおうか。
『パラガスの日替わり定食』を注文し、受け取る。
ちなみに、『パラガスの日替わり定食』とは、その名の通りパラガスが作る日替わり定食である。数多の星を跨ぎながら数年間3人のサイヤ人の腹を満たす量の料理を作り続けたおかげか、彼の料理スキルは素人の範疇を超え、人々が絶賛するほどの腕を手に入れた。それが、ここ最近とあることがきっかけで露見し、こうして食堂の人気メニューとして名をはせることになったのだ。
実の父親の腕が認められて嬉しい反面、寂しい気持ちもある。
特に、パラガスが定食を作らなければならない関係上、家族で飯を食う機会が極端に減ってしまった。
現在ブロリーは1人で飯を食っているが、本来ならその隣にパラガスが座っていた。その対面には俺が座っていて、3人で何気ない食事の時を楽しんでいた。それがもう偶にしか訪れないということは寂しいものだ。
ブロリーもそう思っているのだろうか? 彼の性格を考えると特に気にしていなさそうだが、あれ以降『パラガスの日替わり定食』しか頼んでいないことから、そう単純な話では無いのかもしれない。
「よっ、兄さん」
彼の隣にトレーを置き、椅子を引いてどっかりと座る。
彼は一瞬だけ俺を睨みつけたが、すぐに顔を逸らして食事を再開した。隣に座ることを了承してくれたと見なしてよさそうだ。
彼にあれこれ聞く前にまずは飯をいただくことにした。今日のパラガス定食はよくわからん肉と野菜のフライと紫色のスープである。
地球を基準で考えるとゲテモノの部類だが、この宇宙全体を基準に考えると見た目も味もかなり良い方だ。前世の影響で舌が肥えた俺が他のメニューを食べるとその味に眉をひそめずにはいられないが、パラガス定食のものはどれもぼちぼち美味いと感じる。
さて、腹二分ぐらいになったので、そろそろ俺はブロリーに事の真意を聞く事にした。
「兄さん、どうして私を殺さなかったの?」
「なんだ? 死にたいのか?」
ブロリーの目が険しくなる。俺はそれに臆さず言葉を続けた。
「いや、そうじゃなくて、単純に興味が湧いた。兄さんの性格的にあの時私を殺さなかったのはおかしなことだったから」
「………お前には関係ないだろ」
関係しかないんだよなぁ。そんな言葉が喉を出かかるが、何とか引っ込む。
この少しの会話で、何となく今のブロリーのことが分かったような気がする。
恐らくだが、彼自身、俺を生かしたことに納得がいっていないのだろう。何故自分自身が納得できないような選択を取ったのかは俺は分からないし、彼自身も分かっていないように見える。
ここからは俺の妄想になるが、多分、彼の深層心理が俺の存在意義を見出したのだと思う。その結果、表と裏でそれぞれ違った考えを持っている、いわゆる自己矛盾を彼は抱えているのではないだろうか。
俺も
しかし、彼のものは中々深刻のようだ。さっきから彼の表情が憎しみや殺意に満ちたものでなく、何かを思い悩むように歪んでいる。
思い悩むブロリーは、正直言って解釈違いだ。彼にはもっとはっちゃけてほしい。彼のためにも、ここは彼の悩みを解決するのを助けるべきだろう。
「兄さんがどんな悩みを抱えてるのか分からないけど、兄さんにぴったりな悩みの解消方法を教えてあげる。それはね、戦いだよ」
「……」
「分かってる。ここで戦ったら父さんに怒られちゃう。だから、今度の仕事で星を制圧する時さ、思いっきり暴れない?」
「…ちっ、いいだろう。次こそは殺してやるッ」
「うん、その意気だ。でも本当に殺すのはやめぶへぇ!?」
突然彼に頬を殴りぬかれ、近くで飯を食っていた人々を巻き込みながら吹っ飛ばされる。
それと同時に幾つもの机がひっくり返り、皿が舞い、今日の昼飯を台無しにされた人々の嘆きが響いた。
そんな阿鼻叫喚な状況をブロリーは歯牙にもかけず、大きく舌打ちをして食堂を後にした。
なんで俺今殴られたの?
あれか、ツンデレか。言っておくが、暴力系ヒロインは今どき流行らないぞ。いやブロリーがヒロインだとは考えたくないが。
彼の心境は分からないが、彼にとって俺は憎い存在。そんな奴が馴れ馴れしく話しかけてきたらイラつきはするだろう。俺だってイラつく。
まぁ、だからといって彼と関わるのを止める気はない。少しずつだが、彼との親睦が深まっているのを実感している。今さっき殴られはしたが、もし2年ほど前の彼であればすぐに俺を殺そうと追撃を仕掛けていただろう。
次の仕事で暴れよう、そんな約束だってすることが出来た。間違いなく進歩していっている。
何時の日か肩を並べて談笑しあえる仲に――は厳しそうだが、セル編の悟空とベジータの関係ぐらいには持っていけそうだ。
ベジータといえば、俺やブロリーが彼を岩盤にぶち込み過ぎたせいか、最近彼は力をつけているらしい。
彼の戦闘力は下手なスカウターでは測りきれないほどになっており、高級なスカウターを使って測った結果40000に到達していた。この数字が出た時、様子を見に来ていたチンピラたちがざわめき、その中心でベジータが得意げな笑みを浮かべていたのを覚えている。
まぁ、俺からすれば彼の戦闘力はカワイイものだ。
今日のような瀕死状態を狙いに来るという例外を除けば、彼は全く脅威にはならないだろう。
しかし、40000か。
確か、初登場時点の彼の戦闘力は18000ほど。彼はまだ子供だというのに、すでに2倍以上の力をつけている。
しかも、彼はまだまだ成長する余地はあるので、その時には10万に届いていてもおかしくは無いだろう。
……あれ? だとしたら、悟空、ベジータを倒せなくない?
18000のベジータで界王拳使ってギリギリだったのに、10万のベジータが相手となれば成す術もなくボコボコにされる未来しか見えない。可能性があるとしたら元気玉だが、クリリン達のサポートが余程的確でないと阻止されてしまうだろう。
かといって、ベジータを地球に行かせないというのはダメだ。でなければ、悟空たちは宇宙にはとんでもない脅威がいるということを知ることが出来ず、修行に対する情熱が控えめになってしまう。おそらく、重力室の中で修行するなんてことはしないだろう。
そうなれば、今後宇宙から地球に襲来してくる様々な脅威に迎え撃つことが出来なくなり、絶望の未来へ直行することになる。
つまり、悟空たちには戦闘力10万、少なくとも4万程のベジータを相手にして勝たなくてはならない。
あれ、地味にやばくないか。派手にやばいぞ。どうすりゃいいんだよ…。
「うぅ、何でブロリーに殴られて早々こんなことを考えなきゃいけないんだ…」
悲しいことに、全部俺が蒔いた種である。つまり俺のせいだ。
俺は頭を抱えた。何も考えずそこらにほったらかしにした種が、あっという間に宇宙を揺るがす世界樹になっていたなんて、一体誰が予想できる。神精樹でもそこまで成長しないぞ。
いや、ある程度の知識を持っているのだから、少しでも考えていれば防げたはずだ。
これを許したのは、実兄をMAD化することに囚われて、
ブロリーはあくまで映画出身のキャラなので、最悪悟空たちに会わないように誘導してしまえばよかったのだが、ベジータは違う。彼は欠けてはならない存在だ。
「おい貴様!! いつまで寝てやがるッ!」
俺の下敷きになっていた者が乱雑に俺を突き飛ばした。
おっとっと、といった感じにバランスを立て直しながら、俺は突き飛ばしてきた犯人を見てみると、怒り心頭なベジータが居た。顔を真っ赤にして拳を硬く握りしめており、今にも殴り掛かってきそうだ。
「ごめん。いるとは思わなかった」
「き、貴様ぁ…! こ、この俺を下敷きにしやがって…!! 最初に会った時に好き放題嘲笑いやがったのもそうだが、貴様はッ、一体どれだけこの俺のプライドを傷付ければ気が済むんだ…!
ゆ、許さんぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!! ぢゃああああああああああああああああああああああああ!!!!」
ベジータが怒り狂い、雄たけびを上げながら突撃してきた。
食堂で暴れるな。そんな思いを込め、向かってくる彼の顔を掴んで食堂にある窓へとぶん投げる。
彼は窓を勢いよく突き破り、舞空術を使ってすぐに体勢を立て直した。彼は俺を睨むべく食堂の方へ眼を向けるが、そこに俺の姿は無い。
俺は彼の背後から肩を叩く。彼はいつの間にと目を見開き、素早く距離を取った。
ちなみに瞬間移動ではない。というか俺は使えない。今回はただ、ベジータの目にも留まらぬ速さで回り込んだだけである。
普段なら肩を叩いて変に存在をアピールせずにすぐ彼を岩盤にめり込ませていただろうが、それをやってしまうと彼が瀕死パワーアップをしてまた強くなってしまう。
悟空たちの勝ち目を出来る限り残したいのだ。正直、焼け石に水な気がしてならないが。
「いちいち癇に障る女だ…!! 舐めたことしやがって…!!」
「まぁ、サイヤ人は舐めプするもんだしね」
「この俺を舐めるのも大概にしろよ!!」
ベジータが飛び掛かり、俺に蹴りを放ってきた。それを防御すると次が、それも防ぐとまた次の攻撃が。間髪入れず攻撃を浴びせ続けてくる。
その一撃一撃が大抵の生命を死に至らしめるほどの威力が込められているが、悲しいかな、俺とベジータとでは戦闘力に差がありすぎる。鉄壁に綿毛で攻撃しているようなものだ。ダメージが入るわけがない。
俺はカウンターに一発の拳を彼の腹にめり込ませる。それだけで彼は一瞬白目を剥き、先程食べたばかりであろう物を吐きだした。
「ガはッ!?…ァ…!!」
「やめた方が良い。お前と私とでは天と地ほどの差があるんだ」
「っ!!……クソッたれ…めッ!!」
俺の発言を挑発と見なしたのか、ベジータはギロッと睨んできた。
その眼から感じるのは敵意、憎しみ、殺意。ブロリーのそれと全く変わらないものだった。実際、ブロリーもベジータも己こそが最強だというプライドを持っているし、俺と言う存在に傷付けられて怒り狂っている。
強いて相違点を上げるのならば、ブロリーと違い、今のベジータには俺に脅威を与える程の力を持っていないという点だ。弱いブロリーと表現すべきか。
別に彼に才能が無いと言っているわけではない。将来的に、今の俺程度の相手なら一発で沈められるほどの力を持つことになるだろう。だが、それは遠い未来の話であって今ではない。
「お、俺がッ…! 俺が宇宙一だああああああああああああああああああ!!!」
ベジータはそう高く咆えると、素早く空へと飛びあがった。
彼は追い詰められていた。そして、追い詰められたベジータがやることなど1つしかない。
「だだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだだ!!!」
それはグミ撃ち。
ベジータのスタミナが切れない限り殺意のこもった砲弾が絶え間なく浴びせられるという、相手に多大なダメージを負わせられるはずの技だ。
俺がブロリーと戦った時に使ったような紛い物でなく、グミ撃ちの特徴の全てを踏襲した模範解答のようなグミ撃ちだ。爆音が絶え間なく鳴り響き、連続して起きる小爆発はド派手の一言。さらには爆煙で敵味方ともに視界を奪われる。
なにより、相手に全く効果がないという点まで再現されている。
俺はグミ撃ちの中を突っ切り、その勢いのままベジータにラリアットを食らわせる。
「ふぅおあ!?」
そしてその勢いのままベジータを岩盤に叩きつけた。
ベジータの全身を凄まじい衝撃が駆けまわり、瞬く間に彼の意識は闇に沈むことになった。
「あっ」
やっべ。ラリアットをして怯ませようとしたらつい流れでベジータを岩盤に叩きつけてしまった。
これも何度も彼を岩盤にめり込ませたせいか。習慣って恐ろしい。
ま、まぁ、たとえベジータの戦闘力が4万だろうが10万だろうが、どっちみち悟空たちの勝ち目は限りなく薄い。彼が瀕死パワーアップをしてしまっても待ち受ける結末に変わりは無いのだ。
そう、今更変えることが出来ない。
「はぁ…」
本当にどうしよう…。
何とか頭をひねって、ベジータを弱体化させるか悟空たちを強化する方法を考えなければ。もしくはそれ以外の方法を。悟空たちを生存ルートに乗せられるのなら何でもいい。
幸い、サイヤ人編までまだ時間がある。
それまでに有効な手立てを思いついていることだろう。多分。
そんな投げやりに近い思考をしながら、俺はベジータを治療室まで持っていき、彼をメディカルマシーンに突っ込んだ。
パラガス「料理人のパラガスでございます」
ビーナス「まだ大丈夫、まだ舞える…!」
ブロリー「…」
というわけでベジータが可哀想な回でした。
これからも多分可哀想な目に遭いますが、MAD的な面白さを含んだ可哀想っぷりにしていきたいですね。
Q.オチ弱くない?
A.いつも弱いので問題ありません
Q.ナッパとラディッツはどうしてるの?
A.ナッパは何とかベジータに食らいつこうと修行中ですが、瀕死パワーアップをしていないので伸び幅はイマイチ。弱虫ラディッツは縮こまってます。
入れようか迷ったけどボツにしたやつ↓
「次の任務まで暴れないかどうか不安だからさ、兄さん、指切りげんまんしようよ。指切りげんまん、嘘ついたらサイバイマンに爆殺さーれるっ」
「この俺がサイバイマンの自爆程度で死ぬと思っているのか?」
ボツ理由:ブロリーのノリが良すぎる
評価を恵んでぇ~くだされよぉぉぉぉ…!(作品違い)
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