旧ブロリーを(比較的)温厚な性格にしたい!   作:伝説のスーパー

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ハ゛ァ゛いぃ…アイディアが尽きましても一生懸命に…


【急募】伝説の超サイヤ人のなり方

 この世界において、もし流星群を見かけたら神様にお祈りする必要がある。

 それは、本当に願いが叶うから逃すともったいない、なんて平和な理由ではない。むしろ、その平和がこれからも続くように願うのだ。

 星空に輝く光が平和を滅ぼす悪魔ではありませんように、と。

 まぁ、その星の住民全員がそう願ったところで、その流星群らしきものが侵略者を乗せた一人用のポッドであることを否定することは出来ないのだが。

 俺達がこれから降り立つナグル星の住人が願っていたとしたら、彼らにはご愁傷様と言う他ない。

 

 3つのポッドがナグル星に降り注いだ。

 人一人が入る大きさの鉄の塊が宇宙から落ちるその衝撃は、ナグル星の住人に侵略者の来訪を知らしめるには十分だろう。

 しかし、クレーターが出来るほどの衝撃を受けたというのに、この一人用のポッドは傷一つつかない。それどころか、中にいる俺にも大した衝撃が通らなかった。

 凄まじい衝撃吸収能力。これで腰を痛めたことは1度たりとも無い。窮屈なことと、ブロリーの前で乗ると異常にドキドキするという点を除けば不満が見当たらない優秀な乗り物だ。

 

 ポッドから降り、クレーターを上る。

 そして、上り切ったところで周囲を見渡してみると、変わった形の森とパラガス、そして俺に殴り掛かってくるブロリーの姿があった。

 

 「ぐへぇ!?」

 

 ブロリーに頬を殴りぬかれ、ぶっ飛ばされる。

 彼はすでに伝説の超サイヤ人となっており、俺は油断しきっていたため素の状態。

 そのため戦闘力に大きな差があったまま思いっきり殴りぬかれることになり、俺は決して無視できない程の大ダメージを受けることになった。

 数十もの木々をなぎ倒していく。

 やがて俺は踏ん張って動きを止め、外れた顎をもとの位置に戻す。そして、ふらふらになりながら元居た位置へ戻っていった。念のため、超サイヤ人になっておく。

 元の場所に戻ると、ブロリーとパラガスが何やら言い合っていた。

 

 「あいつが言ったんだ、次の任務で暴れようってな。俺はそれに従ってやっただけだ」

 「いくら何でもあれは急すぎだ! やるにしても少しくらい待ってやるべきだろう…!」 

 「ちっ、なんで俺が待ってやる必要があんだよ」

 

 なんで急に殴って来たんだと思えば、そうか、前の約束か。

 かなり前のことだから忘れていた。パラガスがパラガス定食を作らなければならない関係上、任務の数が他の人よりも少ないのだ。そのせいで1年近く間が開いてしまった。

 かといって、彼との約束を忘れたのは俺のミスだ。あの速攻さから、きっと彼は今日と言う日を楽しみに待っていたのだろう。そう思うと、より申し訳なく感じる。

 ちなみに、前に偉い人にパラガスを置いて俺とブロリーだけで任務に行く提案をされたが、パラガスが「ブロリーとビーナスだけにするのは心配だ」と言って拒否していた。賢い選択だと思う。

 

 「兄さん、ごめん。そこまで楽しみにしてるとは思わなくって」

 「は? 死にたいのか?」

 「いや、死にたくないから死ぬ気で抵抗するよ。私の足掻きをぜひ楽しんでくれ」

 

 そう言って俺は深呼吸をし、構える。

 伝説の超サイヤ人と超サイヤ人。その差は歴然だ。さらにいえば、俺は最初の一撃でかなりのダメージを受けた。頬を殴られたことによって脳が揺れ、意識が少し霧がかかっているようで何だかはっきりしない。

 圧倒的に俺が不利。しかも、負けても死なない可能性が出てきたとは言え、次はどうなるか分からない以上俺は負けるわけにはいかない。

 しかし、どうやれば負けないかが分からない。いくつか策を考えてみても、どれもパワーで打ち破られて敗北する未来しか見えないのだ。

 そんな現状に心の中のベジータが「もうだめだ、おしまいだぁ」と言って膝をついているが、何とかして見せようではないか。そう自分を勇気づけた。

 

 そうして両者睨み合う中、先に動いたのはパラガスだった。

 

 「待て! ブロリー、ビーナス。任務はどうするつもりだ!?」

 

 パラガスが言っているのは、出来る限り破壊はせずにこのナグル星に住むナグル星人を一人残らず殲滅する任務のことだろう。

 出来る限り破壊せずに、という条件が付いているのは、傷が無ければ無い程その星が高く売れるからだ。あの有名なフリーザ軍とて金で動いている。いや、金のためなら星々を掃除することを厭わないからこそ有名なのだろう。

 それでまぁ、任務はどうするかだが…。

 

 「……父さんがやって。出来るでしょ」

 「俺はビーナスを殺す。邪魔をするな」

 「お、お前ら…!」

 

 パラガスが何かを言おうとしたその時、ブロリーは飛び掛かって来た。

 目標はもちろん俺だ。彼の拳を腕をクロスさせることによって受け、後ろに飛ぶことによってその衝撃を吸収する。

 そして、パラガスから距離を取るべく、俺は全速力でその場を離れた。

 

 ー

 

 侵略者によって放たれた気弾によって、平和な生活を謳歌していた原住民たちの家々が吹き飛んだ。

 その爆発で家の中に避難していたであろう住民達の肉片が飛び散り、瓦礫が空を舞い、砕け散ったガラス片が人々を切り裂いた。

 人々は逃げ惑い、絶望し、中には命乞いをする者もいたが、侵略者はその手を止めることは無かった。幾度も気弾が放たれ、人々の日常が血だまりに沈んでいく。

 当然、やられてばかりの彼らではない。悲鳴と肉片が飛び交う地獄絵図の中で、原住民たちは槍を構えて必死に抵抗を試みた。

 しかし、原始的な槍で戦闘力12000相当の侵略者に傷を与えることなど出来るはずもなく、即席の討伐隊は煩わしいハエを処理するようかのように滅された。

 

 「はぁ…」

 

 侵略者―――パラガスは、本来ブロリーとビーナスが主にするはずだったこの星の原住民の処理を1人でこなしていた。

 彼の溜息は本来3人でやるはずの業務を押し付けられたことが原因ではない。いや、それも十二分にあるのだが、今回の悩みの中心は別のことであった。

 

 パラガスは宇宙帝国を築き上げることを目標に掲げ、そのための情報を得るためにフリーザ軍に入隊した。

 その情報とは大きく分けて3つ、自分以外のサイヤ人の生き残りはいるのか、現在のフリーザ軍の規模はどれくらいか、帝国の本拠地に相応しい星はどこか、である。

 結論から言うと、得た情報は良いものではなかった。

 

 相応しい星探しは順調である。フリーザ軍の管轄下にある星の中には、宇宙でも有数レベルの美しい星が幾つもあった。今はそれらを候補とし、どれが一番かを吟味しているところである。

 しかし、その他の情報は悲報ばかりだ。

 

 まず、フリーザ軍の規模は依然として拡大し続けている。

 フリーザがサイヤ人を滅ぼしたことによって、一時期はその勢いを落としたが、すぐに取り戻し、今では昔よりも加速している。衰退することなく拡大し続けたフリーザ軍と言う組織の規模に、パラガスは眩暈がした。

 ブロリーやビーナスにとっては、フリーザ軍の殆どは雑魚の寄せ集めと言う他ない。なんなら、一部を除けば、パラガスにとっても大した相手ではないのだ。

 しかし、数が多ければ多いほど組織の根絶が難しくなる。どれだけ叩き潰しても必ず誰かが生き残り、フリーザ軍の再建を企むだろう。

 その度に返り討ちにしてしまえばいいのだが、もしもパラガスなどのサイヤ人が寿命などで死んでしまえば、復権したフリーザ軍に折角築き上げた帝国が滅ぼされてしまう。

 そうならないためにも、サイヤ人の血を絶やしてはならない。フリーザ軍根絶を達成するためにも、もっとサイヤ人が必要である。

 

 そのために、パラガスは生き残りのサイヤ人を調べてみるも、己とその子供たち、ベジータ、ナッパ、ラディッツしかいないことを知った。もしかしたらもっといるかもしれないが、フリーザ軍に所属しているのはこれが全てである。

 パラガスは頭を抱えた。サイヤ人の血を後世に継ぐには、あまりにも少なすぎるのだ。

 さらに言うなら、女性がビーナスしかいない。いくらサイヤ人の女性の比率が低いとはいえ、現状1人しかいないのはまずい。重婚も考えたが、それでも破滅は時間の問題である。

 もっと言うなら、生き残りのサイヤ人は戦闘力が低い者ばかりである。ナッパは5000程度、ラディッツは1400ほどだ。パラガスからすれば、そのお粗末な戦闘力は下級戦士だと言わざるを得ない。これではフリーザ軍の少し強めの兵士に負けてしまう。

 一番マシなのはベジータだ。彼はまだ子供だというのに、戦闘力は非常に高い。最近はブロリーやビーナスによる岩盤トレーニングのおかげもあってか、55000にまで上昇している。

 しかし、彼はパラガスが最も憎んでいる男『ベジータ王』の息子である。そんな男の血を継がせたくないし、娘と関係を持たせたくもない。

 自身の子ども達にボコボコにされている姿は清々するが、憎い相手であることには変わりないのだ。

 

 フリーザ軍を倒すための人手も足らず、その後の血の継承も困難。

 調査を始めてから約2年。パラガスの計画には早くも暗雲が立ち込めていた。

 

 「一体、どうすればいいのだ…。ビーナスなら何か思いついてくれるだろうか。いや、忘れがちだがあの子はまだ子供だ。流石に厳しいか。だがしかし…」

 

 パラガスは飛び上がり、目の前に広がる村を見下ろす。

 彼はその村に向かって薙ぐように腕を振るうと、強大なエネルギーが前方に発散し連鎖的な爆発を引き起こした。それによって、村は完全に吹き飛び、後の残ったのは蛇のようなクレーターだけだった。

 彼はその跡を何となく見つめていると、はっとあることを思い出した。

 

 「そういえば、この世界の何処かにはどんな願いでも叶えてくれるドラゴンボールというものが存在する、なんて伝説があったな。それでサイヤ人を、いや、俺たちを不老不死にさせれば問題が解決するかもしれん」

 

 そこまで考え、パラガスは自嘲するように笑った。

 

 「ふっ、戦闘民族サイヤ人が神頼みとは、お笑いだぜ。ありもしない伝説にすがるとは、俺は思った以上に追い詰められているらしい」

 

 遠方にある村を見据え、それに向かって手を向ける。

 エネルギーを、ついでに怒りも込めて気弾を放つ。放たれた気弾は瞬く間に遠方の村に直撃し、見上げる程の大爆発を起こした。

 しかし、これだけの爆発を起こしても、そこらの星よりも大きいナグル星にとっては足の小指の皮が擦り剝けた程度。彼が今までに殲滅したナグル星人は、この大きな星に住むナグル星人の数%程度だろう。

 何とも、”1人”では時間のかかる作業だ。

 

 「……とりあえず、ビーナス達には後で言ってやらないとな」

 

 ― 

 

 結論から言おう。俺は負けた。

 

 敗因は、伝説の超サイヤ人と超サイヤ人の差は広かったことだろう。

 戦闘力に差は開いている。それは認める。だが、伝説のサイヤ人である俺なら戦闘力の差などすぐに埋まるはずなのだ。

 戦えば戦うほど戦闘力が上がっていく。それはブロリーも同じだが、あちらの方が有利なのもあって、その伸び幅は俺よりも低い。そのはずなのに。

 一向に差が埋まらなかった。俺たちは1時間近く戦い続けていたが、依然としてその差は存在していた。

 これは恐らく、伝説の超サイヤ人と超サイヤ人の強化倍率に差があるのが原因だろう。100倍と50倍。倍率の差はちょうど2倍だ。

 例えば、ブロリーが50、俺が100程度戦闘力が増えたとしよう。そこに変身形態による強化倍率が加えられると、ブロリーは5000、俺も5000増えたことになる。つまり、結果的に同じペースで戦闘力が伸び続けるため、その差が永遠に埋まらないのだ。

 

 そんなわけで、華奢な少女がガチムチ少年に勝てるはずもなく敗北した。悔しい。

 だが、こうして思考し、心臓の鼓動を知覚できるということは、俺はブロリーに2回連続で生かされたということになる。それが気になるのだ。

 前に彼は俺の存在意義を見出したのではと考えたが、確証には至っていなかった。

 しかし、今回も俺は生きている。あのブロリーのことだ、2回連続で殺し損ねるなんてことは有り得ない。

 俺に対して何かしらの形で情が湧いた。そう考えても問題ないだろう。

 

 俺は体を起こし、周囲の様子を見ながらブロリーを探した。

 どうやらここは森の中にあるちょっとした広場らしく、そのおかげで彼はすぐに見つかった。

 彼は現在素の状態であり、焚火の近くに座って暖を取っている。俺も焚火の近くで起きたばかりなので、すぐそこにいるのだ。

 また、少し離れたところにはパラガスがおり、そのすぐそばには解体途中の獣が数体吊るされていた。その獣たちを手際よく解体作業するその姿はまさに職人である。

 

 俺は立ち上がり、ブロリーに歩み寄った。 

 パラガスに加勢するのも考えたが、それよりもブロリーと話すことが重要に思えたのだ。

 

 「兄さん、私を生かしてくれて――は違うな、えっと…そうだ。私と戦って楽しかった?」

 「……今回はつまらなかった」

 「? 今回は?」

 

 彼の言葉の真意を探るために聞き返すと、彼は突然立ち上がり、俺を睨みながら言った。

 

 「いいか、次戦う時にお前が今日のような雑魚のままだったら、今度こそ殺してやる」

 「…お、おう」

 

 ブロリーは呆然としている俺をひとしきり睨んだ後、もう良いと思ったのか背を向けて歩き出し、焚火付近のまた別の場所に腰を下ろした。

 俺は何か言おうとしたが、彼から話しかけるなオーラを感じ取ったので、喉まで出掛かったそれを飲み込んだ。

 

 俺とブロリーの間に嫌な沈黙が流れる。

 

 しばらく焚火のパチパチとした音を聞いて気を紛らわしたが、耐えきれなくなった俺はパラガスのもとへ避難することにした。

 吊るされた獣の血の匂いが濃く感じてきたころ、パラガスは振り向き、第一声に「傷は大丈夫か」と俺の容態を気にかけてきた。

 今の俺は、ところどころ骨にヒビが入り皮膚や肉が裂けている。そのため、身体はそれなりに痛むものの、立ち上がれない程ではない。戦おうと思えば全然戦えるだろう。戦闘民族の名は伊達じゃないのだ。

 なので俺は「大丈夫」と答えた。

 しかし、今パラガスの顔を見て思ったのだが…。

 

 「それより、父さんのほうこそ大丈夫? 顔色悪いよ」

 「! …そうか?」

 

 パラガスは確かめるように自身の顔を触ろうとし、解体作業で汚れた手をすんでのところで止めた。

 

 「何か悩み事でもあるの?」

 「……なに、大したことじゃない。少し計画が行き詰まっただけだ」

 

 計画…。宇宙の中で1番環境が整った美しい地球を本拠地として宇宙帝国を築き上げるやつか。

 俺は正直どうでも良い、むしろ支配なんてめんどくさいから反対派よりだが、俺がブロリーをMAD化することを人生の目標にしているように、彼にとってはそれこそが生きる野望なのだろう。

 ここは少し話を聞いて、アドバイスするとしよう。多分、彼よりもこの世界に詳しいからな。

 

 「その原因は?」

 「…サイヤ人が足りんのだ。サイヤ人が居なければ、フリーザ軍の根絶も、帝国の存続も厳しいものになる。何とかしてサイヤ人の数を多くしなければならないのだが、その方法がなかなか…」

 「飛ばし子のデータとか無いの?」

 「飛ばし子を集めて何になる。貧弱な戦闘力の者に帝国の未来を任せられるわけがないだろう」

 

 その貧弱な戦闘力の者の中には、宇宙最強の存在になる者もいることを教えてやりたい。孫悟空っていう地球育ちのサイヤ人なんだが。

 まぁ、そんなことを言ってもパラガスは信じないだろう。飛ばし子は弱い、サイヤ人なら誰しもが知っている常識だ。実際、今の悟空は戦闘力は10いくかぐらいだ。そんな奴が最高戦力になるなんて言われて誰が信じようか。

 パラガスは即戦力を求めているのだろう。しかも、募集要項に絶滅危惧種であるサイヤ人であることが条件付けられている。そりゃあ、人が来るわけが無いよね。

 

 「サイヤ人以外を仲間にするのはどう?」

 「ダメだ。他の星の奴らにはフリーザを憎む理由が無い。信用出来ん」

 

 そうだろうか? フリーザ軍は数多の星を侵略しているから憎んでいる人は数えきれないぐらい居そうだが。

 いや、パラガスが言っているのは、サイヤ人に匹敵するほどの戦闘力を持った者のことを言っているのだろう。

 この宇宙では戦闘力1000もあれば惑星最強レベルだ。しかし、それはサイヤ人の平均以下の数値である。パラガスはこれ以上を求めている。

 が、それほど腕の立つ人材はフリーザ軍が殆ど確保している。ついでに言うと、この世界は力が強い奴ほど悪に染まりがちなので、よりフリーザを憎む必要が無くなるのだ。

 なるほど、これなら確実にフリーザを憎んでいてかつ戦闘力も期待できるサイヤ人を募集するのも頷ける。

 なら、そうだな。

 

 「これは風の噂で聞いたことなんだけどさ、この宇宙の何処かにどんな願いでも叶えてくれる物があるらしいよ。それで強いサイヤ人を召喚してもらったら?」

 「ああ、ドラゴンボールか。だがあれは伝説だろう」

 「でも伝説の元になった物はあるかもよ。ほら、火のない所に煙は立たぬって言うし」

 「ふむ…」

 

 パラガスが黙ってしまった。

 俺の言葉を真に受けるのか馬鹿馬鹿しい話だと無視するのかは彼次第。どちらに傾こうと俺はそれを支援するつもりだし、原作に干渉しそうになったら未来の俺が頭を抱えて策を導き出してくれると信じている。

 さて、俺が出来るのはここまでだ。これ以上はネタバレになってしまう。

 というか、こうして情報を制限しないとすぐに頭を抱える事態になってしまう。ただでさえ、ベジータのせいで頭を抱えているのに、さらに問題が発生したら抱える頭が足りなくなる。

 かといって顔色の悪いパラガスを放っておくことは出来ない。心がふたつある~。

 

 なんて思っていると、パラガスの手が止まっていることに気が付いた。そして、少し離れた場所には腹を空かせてやや不機嫌になりながら待っているブロリーが居る。

 

 「父さん、手伝うよ」

 「……ああ、助かるよ」

 

 俺とパラガスは作業に取り掛かり始めた。もう何十何百と繰り返し続けた作業のため、俺とパラガスの連携は完璧である。

 そんな作業中でもパラガスは思案し続けているのか彼の表情には何処か影があった。俺はと言えば同じく考え事をしており、少し前のブロリーの発言を思い起こしていた。

 

 『次戦う時にお前が今日のような雑魚のままだったら、今度こそ殺してやる』

 

 あの時の彼の声色には若干の失望が感じられた。

 確かに威勢よく立ち向かっておきながら特に逆転することもないワンサイドゲームを繰り広げてしまったのは悪いと思っている。戦闘好きなブロリーにとって、それがどれほど退屈なことか。

 このままでは折角築き上げることが出来た関係を壊してしまうだろう。

 だが、俺にあの実力差を埋める手段は無い。もともとの戦闘センスも、サイヤ人としての才能も彼の方が上だ。俺はそれを前世ありの知恵ブーストで何とか埋めていただけのこと。

 それが意味の無いものになって来た今、彼との差を埋めるのは『伝説の超サイヤ人への覚醒』しかない。

 

 …伝説の超サイヤ人か。

 十中八九つい覚醒してしまうほどの激しい怒りが必要なんだろうけど、そんなストレス感じたくないし何かの拍子で覚醒しないかな。

 

 

 




パラガス「…」
ビーナス「なるべくストレスなく覚醒したいなぁ」
ブロリー「つまんね」

ブロリー
 1100万 → 1600万 
 SS:8億 LSS:16億
ビーナス
 1500万 → 2500万
 SS:12億5000万

ベジータ
 40000 → 55000
 俺が、超べジ(略

Q.パラガスって下級戦士を下に見たりするの?
A.ベジータらエリート戦士の態度を見る限り多分する。なんなら、今作ではブロリーとビーナスとかいう奴らが馬鹿みたいに強くなっているのでそれにちょっと脳を焼かれてるかも。

Q.パラガスって帝国の未来がとか考えるタイプだっけ?
A.正直分からんけど、せっかく作り上げた帝国がすぐに壊されることを望む悪役はいないと思うのでこうした。

展開のスピードについて…

  • 速い
  • 普通
  • ウスノロ…
  • さっさと映画まで行け
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