精霊使いの伝説   作:テルメン(白)

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エリスの無茶ぶり。それに応える昼寝王

side ライナ

 

「あー、死ぬかと思った!!」

 

俺はエリスに襟を掴まれ引きずられてエリスの部屋に着いた。 

 

「む、それは悪いことをした。せめて苦しまないように一瞬で・・・・・」

 

エリスは剣を抜いた。

 

「あー!!大丈夫だから!!」

「そうか」

 

俺が両手を振って否定すると満足そうに剣を納めた。

 

「参謀、ライナ、頼むぞ」

「いや、なんで俺が参謀なんだよっ!?」

 

否定すると首に剣を突きつけられた。

いったい何度目だろう?

 

「はい!やらせていただきます!!」

「それでいい」

 

剣は首から離れた。

 

「頑張ってください」

 

リンスレットが小声で応援してくれた。

ありがとう。

 

「あー、とりあえず戦闘スタイルだ。エリスは近距離型、リンスレットは遠距離型。俺は一応万能型。さらに詳しく分類できるけど、これは省く」

 

俺は今日のチーム対抗戦の戦法をホワイトボードに書く。

 

「俺が突撃して攪乱。敵が慌てているところをリンスレットが狙い撃ち。わかりやすいけど、効果的な作戦だ」

「ふむ、確かにな」

 

エリスはうんうんと頷く。

 

「今日の戦法の弱点は、後方支援を先に倒されることだ」

「上空でしたので今回はありませんでしたが」

 

さらにグリフォンがついていたのでよっぽどのことがない限り大丈夫だ。

 

「けど、同じ作戦は二度通用しない。対策が練られるからだ」

 

リンスレットは同意する。

 

「そうですわね」

「なら、とっとと新しい作戦を立てろ」

「そんな簡単にできるもんじゃねーよ」

 

一番簡単なのはごり押しだな。

これは搦め手に弱い。

 

「しかも、下手な作戦を考えると逆手にとられる」

「そうですわよね」

「そうなのか?」

 

エリスはよくわからないようだ。

 

「まあ、このメンバーならよっぽどのことがないかぎり後手に回っても大丈夫だけどな」

「ふむ、そうか」

 

エリスはたぶん意味がわかっていないだろうな。

会議が終わったのでリンスレットは既に外に出ていった。

 

「んじゃ、俺は昼寝に・・・・・」

「待て、ライナ。お前に頼みたいのとがある」

 

エリスに呼び止められた。

なんだかめんどくさそうだな。

いや、確実にめんどくさいことだろう。

でも断ったらスパッと首が切断される。

 

「・・・・・それで、頼みって?」

 

俺は勇気を出して聞いてみる。

 

「私の精霊魔装を剣にしろ」

 

はい、無茶ぶり。

 

「ちなみに聞くけどできないって言ったらどうなる?」

「私の論文が発表されることになる。首と胴体が離れて何秒で意識が消えるのか。という論文がな」

「是非やらせていただきます!!」

 

というわけで、めんどくさい作業をやらされる。

 

「とりあえず精霊刻印を見せろ」

「いいだろう」

 

なぜか上からものを言うエリス。

 

「んー、あー、うん」

「いつまで私の手を見ているつもりだ!」

 

顔をほのかに赤くして大声で訴える。

かわいいと思ってしまったのは内緒だ。

 

「ちょっとくらい大人しくしろよ」

「さっさとしろ!」

「はぁー、んじゃ、精霊刻印の解析、改変っと、一回精霊魔装を使ってみてくれ」

 

エリスが腕を上げる。

すると風が集まり一つの剣になる。

 

「成功みたいだな」

 

失敗してたらスパッとなっていただろう。

 

「よくやったぞ、ライナ」

「はいはい、つーわけで俺は昼寝を・・・・・」

「性能テストだ。というわけでライナ、斬られろ」

 

エリスは精霊魔装の剣<風翼の剣>を向けてきた。

 

「って、こうなるのかよぉぉぉおーーーー!!」

 

俺の昼寝の時間はこうして無くなったのだ。

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