精霊使いの伝説   作:テルメン(白)

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偽りの魔王

sideカミト

 

現在、俺はライナに頼まれた侵入者を捕まえるために、林へ入った。

 

「あの女、絶対殺す!!」

 

侵入者らしき人物がそう叫んだ。

 

「お前が侵入者か」

「ああ!?」

 

凄い形相でこちらを睨んできた。

 

「ひっ」

 

クレアは俺の後ろに隠れる。

 

「まさかあんたに会えるとはな。カゼハヤ・カミト」

 

俺の名前が出てきたので、記憶を思い出す。

 

「・・・・・どこかで会ったか?」

「いや、会ったことはねぇが、貴様の名前は有名だぜ。俺と同じ精霊使い」

「なに!?」

 

侵入者はボロボロになっていたフード付きの外套を脱いだ。

 

「なあ、今日のとこは見逃してくれねーか?あの女に追いかけ回されたせいで、いまはあんたと戦う気分じゃないんだ」

 

俺は侵入者に同情した。

 

「そんな目で俺を見るな。俺はこいつを手に入れさえすれば、それでよかったんだが・・・・・」

「が?」

「あの女は絶対殺す!!」

 

エリスがなにをやったのか気になるが、疲弊しているなら好機だ。

 

「ダメだ」

「ちっ」

 

俺は侵入者へ接近する。

 

「ーーーーー顕現せよ、牙狼精霊!」

 

刹那、地面に光の紋様があらわれ、獰猛な狼の姿をした精霊が召喚された。

 

「我・契約文を捧げ・天空を踊る光の魔獣を放つ!」

 

俺は走りながら魔法を完成させて、牙狼精霊を光の獣で相殺する。

 

「ちっ!ーーーーー顕現せよ、破雷精霊!」

 

刹那、手のひらから青白い雷光が、放たれた。

 

「求めるは雷鳴>>>・っ!?」

 

魔法で相殺しようとしたが、時間が足りず咄嗟に右手に握られていた短剣で切り裂く。

 

「稲光!!」

 

相手が動きを止めていたので、魔法を完成させて放つ。

雷は侵入者へ凄まじいスピードで向かう。

 

「っぐ!?」

 

侵入者は腕を交差させて防御した。

気絶はしなかったが、両手は麻痺してしばらく使えないだろう。

 

「消耗さえしてなければこの程度・・・・・」

 

侵入者は苦しそうな顔をしている。

 

「終わりだ」

 

俺は侵入者を気絶させようと近づく。

 

「掛かった!」

 

侵入者がダガーを握って刺そうとしいた。

 

「お前がな!」

 

こんなに短い時間で痺れを取ったのは驚いたが、想定内だ。

俺は短剣を、エストを長剣にしてダガーを弾く。

 

「ーーーーー顕現せよ、剣精霊!!」

 

侵入者はダガーを持っていた手とは逆の手に剣精霊を顕現させる。

侵入者は剣精霊を振るう。

 

「当たるかよ!」

 

俺はそれを避けて、後退する。

 

「やっ!」

 

今まで俺のいた場所にクレアの鞭が通り侵入者を攻撃する。

 

「オラッ!」

 

侵入者は剣精霊で鞭を返す。

 

「求めるは雷鳴>>>・稲光!」

 

俺は隙をついて、稲光を発動させる。

 

「ーーーーー顕現せよ、魔光精霊!!」

 

しかし、読まれていたのか、禍々しい光の槍に相殺される。

その衝撃で、砂埃がまい、視界を悪くする。

 

「じゃあな!!」

「待てよ!」

 

俺は侵入者がいた場所へ剣を振るうが、既にそこには居らず、視界が晴れたあと、侵入者の姿はどこにもなかった。




ジオがかなり弱い?
いやいや、エリスに数時間追いかけ回され続けられたら仕方ないよ。
というか、神威切れまで粘ったジオは凄いよ。

ちなみにジオになにか忘却欠片を持たせるつもりです。
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