sideカミト
現在、俺はライナに頼まれた侵入者を捕まえるために、林へ入った。
「あの女、絶対殺す!!」
侵入者らしき人物がそう叫んだ。
「お前が侵入者か」
「ああ!?」
凄い形相でこちらを睨んできた。
「ひっ」
クレアは俺の後ろに隠れる。
「まさかあんたに会えるとはな。カゼハヤ・カミト」
俺の名前が出てきたので、記憶を思い出す。
「・・・・・どこかで会ったか?」
「いや、会ったことはねぇが、貴様の名前は有名だぜ。俺と同じ精霊使い」
「なに!?」
侵入者はボロボロになっていたフード付きの外套を脱いだ。
「なあ、今日のとこは見逃してくれねーか?あの女に追いかけ回されたせいで、いまはあんたと戦う気分じゃないんだ」
俺は侵入者に同情した。
「そんな目で俺を見るな。俺はこいつを手に入れさえすれば、それでよかったんだが・・・・・」
「が?」
「あの女は絶対殺す!!」
エリスがなにをやったのか気になるが、疲弊しているなら好機だ。
「ダメだ」
「ちっ」
俺は侵入者へ接近する。
「ーーーーー顕現せよ、牙狼精霊!」
刹那、地面に光の紋様があらわれ、獰猛な狼の姿をした精霊が召喚された。
「我・契約文を捧げ・天空を踊る光の魔獣を放つ!」
俺は走りながら魔法を完成させて、牙狼精霊を光の獣で相殺する。
「ちっ!ーーーーー顕現せよ、破雷精霊!」
刹那、手のひらから青白い雷光が、放たれた。
「求めるは雷鳴>>>・っ!?」
魔法で相殺しようとしたが、時間が足りず咄嗟に右手に握られていた短剣で切り裂く。
「稲光!!」
相手が動きを止めていたので、魔法を完成させて放つ。
雷は侵入者へ凄まじいスピードで向かう。
「っぐ!?」
侵入者は腕を交差させて防御した。
気絶はしなかったが、両手は麻痺してしばらく使えないだろう。
「消耗さえしてなければこの程度・・・・・」
侵入者は苦しそうな顔をしている。
「終わりだ」
俺は侵入者を気絶させようと近づく。
「掛かった!」
侵入者がダガーを握って刺そうとしいた。
「お前がな!」
こんなに短い時間で痺れを取ったのは驚いたが、想定内だ。
俺は短剣を、エストを長剣にしてダガーを弾く。
「ーーーーー顕現せよ、剣精霊!!」
侵入者はダガーを持っていた手とは逆の手に剣精霊を顕現させる。
侵入者は剣精霊を振るう。
「当たるかよ!」
俺はそれを避けて、後退する。
「やっ!」
今まで俺のいた場所にクレアの鞭が通り侵入者を攻撃する。
「オラッ!」
侵入者は剣精霊で鞭を返す。
「求めるは雷鳴>>>・稲光!」
俺は隙をついて、稲光を発動させる。
「ーーーーー顕現せよ、魔光精霊!!」
しかし、読まれていたのか、禍々しい光の槍に相殺される。
その衝撃で、砂埃がまい、視界を悪くする。
「じゃあな!!」
「待てよ!」
俺は侵入者がいた場所へ剣を振るうが、既にそこには居らず、視界が晴れたあと、侵入者の姿はどこにもなかった。
ジオがかなり弱い?
いやいや、エリスに数時間追いかけ回され続けられたら仕方ないよ。
というか、神威切れまで粘ったジオは凄いよ。
ちなみにジオになにか忘却欠片を持たせるつもりです。