早起きな団子剣士
side ライナ
朝、俺の頭上には剣が刺さっていた。
勿論、寝る前にはなかった。
枕のある位置に剣なんか刺さっていたら眠れないからだ。
「ふむ、起きたかライナ。では行くぞ」
「あー、今日はチーム対抗戦だったな、って、こんな時間に起こすことはないだろ!!」
「なにを言っている?今日はお一人様一個限定、月に一度、百セットのとろける団子の発売日だろうがぁぁぁぁあ!!」
「おぉぉぉぉぉ!?っぶねぇ!?」
エリスが剣を振るった。
俺はそれをしゃがんで避ける。
「って、リンスレット、お前も付き合わされてるのか」
「ええ、ふぁー、今日はチーム対抗戦だったので早めに寝たですけど、こんな朝早くに起こされると・・・・・」
俺とリンスレットは同時にため息を吐いた。
「さっさと着替えろ!!」
「その前に、剣を下ろしてもらえませんかね?」
俺の首には剣が当てられていた。
「エリスさん、止めましょうね?」
「・・・・・わかった」
エリスがすんなりと剣を納めた。
だが俺は気づいていた。リンスレットがエリス以上の覇気を放っていたことに・・・・・
「すぐ着替えるから、少し外で待っていてくれ」
触らぬ神に祟りなし。
なので俺はそれに触れないでおく。
制服に着替え終わった俺はドアを開ける。
「待たせたな」
「よし、それでは行くぞ!!」
俺たちはエリスについていく。
ーーーーー◇ーーーーー◇ーーーーー
エリスはどんどん進んでいく。
町を外れ、木々が生い茂る、森に入っていく。
「あのー、こんなところに店があるんですか?」
「ああ、水が綺麗でないとおいしい団子は作れないらしい。だからこんなところに店を作ったそうだ。ほら」
エリスが指差す方向には小さな店があった。
「って、もう行列ができてるな」
そこには既に十数人でできた列があった。
「あ、エリスちゃん、貴方もとろける団子を?」
「ああ、そうだ」
エリスはなか良さそうに話していた。
友達だろうか?
「お友達?」
「ああ、そうだ。ヴィヴィアン。ライナとリンスレットだ」
するとヴィヴィアンと呼ばれた女性がこちらをまじまじと見てきた。
「ライナくん・・・・・覚えてる?」
「どっかであったっけ?」
思い出そうとするが、出てこない。
「ま、小さかったから覚えてないか。それならいいの」
「なんか悪いな」
寂しそうに笑いながら手を振る。
「知り合いだったか?」
「ま、そんなところよ。会ったのは一度だけだけどね」
「そうか、お、開店したみたいだぞ!!」
「え!?本当!?」
ヴィヴィアンは興奮したように店を見る。
「さあ、行くぞ、お前たち!!」
「お、おう」
「こうなったら最後まで付き合います」
ヴィヴィアンも混ざって四人で団子を食べた。
その団子は本当に口に入れた瞬間とろけた。
他にも色々な団子を食べた。
ヴィヴィアン、貴方はどうしたんだ?
貴方がいないと呪装刻印はどうなるんだ!?
と、思う人もいるかもしれませんが、大丈夫です。
そしてエリスを黙らせるリンスレット
このリンスレットはエリスと互角に戦える実力者です。
この章で実力が・・・・・!?
さて、どうなるかはお楽しみに。