精霊使いの伝説   作:テルメン(白)

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理不尽な姉妹

side ライナ

 

遅い昼食をだんごのみで終わらせた俺たちは、学園に戻る。

だが、リンスレットとクレアにフィアナは他の店に入っていった。

多分、普通の昼食を食べるのだろう。

 

「そうだ、ライナ、ヴァレンティア聖祭の警備、手伝ってくれるよな?」

「え、いや、めんどくさ・・・・・はいっ!!わかりました!!カミトと一緒に頑張ります!!」

「は!?俺を巻き込むなよ!!・・・・・はい!!一生懸命警備します!!」

 

俺とカミトは両手を上げて手伝うと約束した。

首に剣を当てられたら断れないさ。

それとカミト、俺昼寝の時間を削った罰だ。

 

「ふむ、そうか」

 

なんか満足した顔で寮に帰っていった。

 

「ライナ、お前、よくも巻き込んでくれたな!!」

「俺の昼寝の時間を削って受けないでもいい補講に付き合わせたお返しだ!!」

 

そう、昼寝の恨みは恐ろしいのだ。

そう口論しているうちに、日が暮れる。

 

「ーーーーーって、もうこんな時間か」

「昼寝の時間が!?」

 

こんなことなら口論なんかしなければよかったと軽く後悔した。

 

「なんで男がアレイシア精霊学院にいる?」

「「は?」」

 

後ろから声をかけられたので振り返るとそこにはブロンドの髪の冷たい氷のような目をした少女がいた。

 

「いや、なんでって言われても転入したとしか、なぁ」

「まあ、そういうことになるな」

「あり得んだろ。ここは姫巫女の学院だ。第一男には精霊と契約なんてできない。魔王を除いてな」

 

おかしいな?俺たちのことは学院に広まっているはずなのだが、

 

「例外なんだよ、俺たちは」

 

俺はグリフォンを召喚する。

 

「なっ!?」

 

少女は距離をとって、剣を抜いた。

 

「あー、まあ、でも、魔王とかそういうのはどうでもいいって言うか、なんと言うかだな・・・・・」

 

カミトが警戒を解こうとするが、少女はこちらを睨むばかりだ。

 

「・・・・・」

「俺はどっちかって言うと、昼寝王の方がいいけどな」

 

少女は剣を腰に戻す。

 

「わかった。君たちが学院生なのも、精霊使いなのも認めよう」

「あ、じゃあ帰っていい、もう眠いんだわ」

「ああ、時間を取らせたな」

 

俺は、俺に与えられた寮の部屋に向かう。

 

「あ、最後に名前だけでも、俺はライナ・リュートだ」

 

一応、足を止めて名乗る。

 

「ヴェルサリア・イーヴァ・ファーレンガルトだ」

 

ファーレンガルト、どっかで、というか、毎日顔を会わせているな。

つまりエリスの親族か、

 

「エリスには世話になってるよ」

 

主に剣を突きつけられて。

 

「エリス・・・・・そうか、妹をたぶらかしたのか・・・・・フフフフっ」

「おい、なんかヤバそうだぞ、ライナ」

「ああ、ヤバそうだな」

 

少女から殺気が溢れている。

 

「はははははははは!!」

 

少女は巨大な鎧を纏っていた。

しかも、巨大なくせにメチャクチャ速い。

 

「って、あれはあのときの!?」

「今は逃げることに集中しろ!!」

「どこへ逃げようと無駄だ!」

 

俺は心の中で、暴走した複写眼保持者か!!

とつっこむが、止まらない。

 

結果、俺の睡眠時間が逃走と結界の機転を破壊されたことにより、激減した。




はい、シスコンのヴェルサリアが暴走しました。
やっべぇ、ライナ、ストレスで死なないか心配になってきた。
姉妹揃って理不尽でした。
さて、ヴェルサリアはどうなるのでしょう?
今回は短めでした。
そして間違えて投稿しました。
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