精霊使いの伝説   作:テルメン(白)

24 / 52
姉と妹と昼寝王

side ライナ

 

「ーーーーーきろ、ライナーーーーーリスにーーーーー」

 

もう少し寝かせてくれ。

 

「マジで起きろって!!遅れたらどうなるかーーーーー」

「うお!?起きた起きた!!」

 

俺は慌ててキョロキョロと辺りを見回す。

 

「はぁー、あと五分・・・・・」

 

エリスがいなかったので俺は再び眼を瞑る。

 

「騎士団の手伝いするんだろ!!」

「あー・・・・・めんどくせぇ」

 

しぶしぶ起き上がり、着替えはじめる。

 

「朝食はそこに置いてあるからな」

「ありがとな」

 

そういえば昨日、エリスの姉に追いかけ回され、カミトはクレアの部屋ではなく、俺の住んでいる部屋に逃げ込んだんだった。

 

「おにぎりか」

「ああ、キッチンにあった米、勝手に使ったぞ」

「ん、別に構わねーよ」

 

俺はパンではなくおにぎりを食べながら風王騎士団の本部へ向かう。

 

ーーーーー◇ーーーーー◇ーーーーー

 

曲がり角で誰かにぶつかるなんてことはなく、目的地前に到着した。

 

「よく来たな、ライナにカミト」

 

後ろからあくびをするエリスが歩いてきた。

 

「あー、エリス、お前のねーちゃんどうにかしろよ。昨日追いかけ回されたおかげで寝不足だ」

「・・・・・無理だ」

 

だよなー、とカミトと一緒に諦めた顔をした。

 

「私もヴェルサリアのせいで寝不足だ。チームも決まっているというのにしつこいしな・・・・・」

 

エリスも苦労しているらしい。

 

ーーーーー◇ーーーーー◇ーーーーー

 

騎士団総会が始まった。

エリスはいきなり俺を呼ぶ。

 

「お前がやれ」

「いや、こういうのは団長がやるんじゃ・・・」

「団長命令だ」

 

それでいいのかよ。

しかも、周りの団員たちは当たり前だといった顔をする。

 

「はぁー、わかったよ。本日、学院は休講で、ヴァレンティア聖祭で学院生のほとんどが街に出ることになることだろう。一般市民の前で決闘沙汰など起きないように、皆心して任務にあたってくれ。これでいい?」

「ーーーーーということだ、わかったか?」

「はいっ!」

 

エリスが返事を促すと騎士団の少女たちはいっせいに返答した。

やはり一応でも団長を務めているだけのことはあるのか?

エリスは紙を渡してきた。

そこには呪装刻印やら書かれていた。

なるほど、これをまとめて言えと、そういうことか。

 

「学院都市には呪装刻印の商人組織ーーーーー<骸連盟>の連中も潜入しているらしい、学院生になにか接触をはかってくるかも知れないから、注意してーーーーー」

「ーーーーーエリスーーー!!」

 

いきなり扉が開き、昨日、俺たちを追いかけ回した本人が現れる。

 

「ちっ!ヴェルサリアか!!」

 

エリスは剣を抜く。

 

「はぁー、みんなー、ほっといて仕事しよう」

「はい」

 

他の団員たちはぞろぞろと外に出ていく。

 

「俺たちも行くか」

「そうだ・・・・・」

 

カミトの案に乗ろうとした瞬間、

 

「待て、ライナ」

「ぐぇ!?」

 

いきなりエリスに襟を掴まれた。

 

「お前には少し手伝ってもらうぞ。ヴェルサリアの相手は数時間かかるからな」

「がんばれよ」

 

カミトはさっさと出ていった。

逃げやがった!!

 

「貴様!昨日の!!」

「ふ、ライナ!ヴェルサリアを引き付けろ!!」

「おい!エリス!?」

「死ね!!」

 

エリスに文句を言おうとしたらヴェルサリアが槍をこちらに向けて突進してきた。

言うだけ無意味だな。

というか、その槍はどこから出した?

 

「うお!?ぶねぇ!?」

「まだまだ!!」

 

避けたところに追撃をかけるヴェルサリア。

 

「っ!?くっ!ちょ!?ま、待てっ!て!!」

 

俺はとにかく槍の連続突きを避ける。

 

「なかなかやるようだ。だがこれならどうだ!!」

「は!?そこから!?速度が!!まだ上がんの!?」

 

槍の速度が上がり、服が切れていく。

ってか、エリス、早くしてくれ。

エリスの方を見ると、こちらを見ているだけだった。

 

「おい!エリス!!」

「はっ!?はぁぁぁぁ!!」

 

エリスは今気づいたといった反応をして、ヴェルサリアの後頭部を殴ろうとする。

 

「甘いなエリス!!」

 

ヴェルサリアが精霊魔装を発現させる。

ヴェルサリアの精霊魔装は巨大なわけで、室内で使ったので天井が崩れる。

 

「しまっ!?」

「隙あり!!」

 

エリスは精霊魔装を剣で殴った。

 

「うぐっ!?」

 

ヴェルサリアは小さく悲鳴を上げ、精霊魔装が解除される。

 

「気絶している・・・・・」

 

しかし、あんな分厚い装甲からどうやって攻撃をしたのだろう?

 

 

「なあ、エリス、あんな分厚い装甲の上からどうやって攻撃を通したんだ?」

「ん?あれは鎧透しだ。いや、さすがにヴェルサリアの相手は疲れたな」

「いや、お前、作戦忘れて・・・・・」

「ふむ、なにか言ったか?」

「・・・・・なんにも」

 

俺は剣を突きつけられる前に否定しておく。

 

「では、私たちも見回りに行くぞ」

「そうだな」

 

俺たちはヴェルサリアを放置して見回りに行く。




ヴェルサリアの城砦精霊の精霊魔装の硬い装甲をssお馴染みの鎧透しで攻略したエリス。
身体能力と技はエリス>>>>ヴェルサリアになっています。
精霊の扱い方となるとヴェルサリア>>>>エリスになっています。
まあ、今回は場所の問題で負けましたが、屋外では強いです。
ほかにもいろいろ・・・・・
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。