side ライナ
俺は今、学園を少し離れた森にいる。
「あら、ライナくん、ほんと、よく会うわね」
「ああ、そうだな」
ヴィヴィアンに挨拶する。
恐らく、こいつが呪詛義手の開発者だ。
「ああ、思い出したのね」
「まあな。そんで、なんでこんなもんを作った?」
俺は呪詛義手を取り出し、見せる。
「え、なんでそれが・・・・・」
「は?いや、なに、その反応?」
さっぱりわからない。
「それは破棄したはずよ。なんでここに・・・・・」
「は?んじゃ、犯人じゃないのかよ」
「もうとっくの昔に足は洗ったわ。貴方のおかげでね」
どういうことだ?
「思い出したのでしょ?私は貴方にプライドを粉々にされたあと、これを作ったの。そしたら凄く禍々しくて、思わず壊して捨てたの。それで貴方を越えられないってわかったから止めたの」
「いや、さっぱり意味わかんねーぞ」
どうしてそうなったのか、さっぱりだ。
「うお!?」
いきなり後方から襲撃された。
「ヴィヴィアン様!!」
そこにはローブに身を包んだ、女がいた。
「誰?」
ヴィヴィアンは知らないらしい。
「ヴィヴィアン様、私の名前ヴェノーザ、貴方の研究を継いだ者です!」
ヴェノーザと名乗る女はヴィヴィアンの呪装刻印がどれだけ素晴らしいか一方的に喋る。
「あー、はいはい、もう私は足を洗ったの。巻き込まないで!」
「特にあの謎の呪装刻印を刻んだ義手は素晴らしい!!噛んだ精霊を吸収し、その特性を得るといったーーーーー」
あ、ヴィヴィアンがめんどくさそうな顔をしていた。
「貴方も見たはずだ!今日の学生のお遊びを!!レン・アッシュベルの魔術を無効化した!!」
「・・・・・へぇ、つまり、あの生徒にあの義手を渡したのは貴方って訳?」
「ええ!そうです!!破棄された腕を再現したレプリカですが素晴らしいかったでしょ!!」
ヴィヴィアンが頭に青筋を浮かべている。
「ふふふふ、よくも余計なことをしてくれたわね・・・・・」
「ヴィヴィアン様?」
「貴方のせいで!ライナくんに疑われたじゃない!!」
「ゴバッ!?」
ヴィヴィアンの右アッパーがローブ女の顎にはいる。
ローブ女は吹き飛び、木の枝に引っ掛かる。
「あれが犯人みたいよ」
「そうみたいだな。んじゃ、求めるは光陣>>>・縛呪」
ローブ女を縛呪で拘束する。
「レン・アッシュベルの・・・・・そういうことね」
「ま、内緒にしておいてくれ」
「いいわよ。今度デートしてくれるなら、ね」
ヴィヴィアンがウインクした。
ヴィヴィアンみたいな大人の女性がウインクするのは無理があるはずなのだが・・・・・
容姿が整っているため、無理をしている。という感じはなく、むしろ可愛らしいと思える。
「はいはい、また今度な」
「ええ、約束よ」
こうして、学園を騒がせた呪装刻印と呪詛義手の犯人は捕まったのだった。
なんかヴィヴィアンがヒロインしている。
あれ?あんまり思い入れのあるキャラじゃないのにな。
はっ!?俺って歳上が好きなのか!?
まあ、ロリコンじゃないだけましか。