精霊使いの伝説   作:テルメン(白)

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魔王の眠り 昼寝王の目覚め

side カミト

 

男の精霊と二人の少女が消えた瞬間、胸と頭に激しい痛みを感じた。

 

「ぐぁぁっ・・・・・!?」

 

胸を押さえうずくまる。

 

「カミト!」

 

クレアたちが駆け寄ってきた。

 

「どうしたの!カミト!」

 

クレアが訊いてくるが痛みで答えられそうにない。

 

ーーーーー人が死ぬ。

ーーーーーしかし全てがどうでもいい。

ーーーーーさあ終わらせよう。

 

頭の中にあの声がまた響く。

それに連れて胸の痛みが強くなる。

 

ーーーーー全てを。

ーーーーー望むままに。

ーーーーー解放する。

 

だんだんと意識が朦朧としてきた。

 

「俺から・・・・・離れ・・・・・ろ・・・・・!」

 

俺は最後に気力を振り絞ってクレアたちに命令する。

俺が俺でなくなる前に。

 

ーーーーー開け。

ーーーーー殺せ。

ーーーーー全てだ。

 

ーーーーー目に見えるもの全てが・・・・・

 

「カミト」

 

エストの声が聞こえた。

契約精霊だったな、お前も俺との契約を破棄して・・・・・

どうやら声に出せないようだ。

 

「私はあなたの剣。だからーーーーー」

 

ふと、唇に柔らかい感触が・・・・・

どうやらキスされたようだ。

 

『邪魔を・・・・・するな・・・・・剣精霊風情・・・・・がっ!』

 

俺の口から無意識に声が発せられる。

こいつが、俺の中の化け物。

それが聞こえるのと同時に頭と胸の痛みが引いていく。

 

「・・・・・エスト、助かった」

「よかった。最後にお役に立てて」

 

エストは儚い笑みを浮かべて、無数の光の粒子となっていく。

 

「さようなら、カミト」

 

エストは完全に虚空に消えた。

 

「エス・・・・・ト・・・・・」

 

身体から力が抜けていくのを感じ、俺は倒れた。

 

ーーーーー◇ーーーーー◇ーーーーー

 

side ライナ

 

「カミト!」

 

俺は赤い髪の少女の、弟子の名前を叫ぶ声に起こされた。

 

「カミトが、どうかしたのか?」

 

まぶたを開けようとして気づいた。

 

「どういうことだ・・・・・?」

 

まぶたは既に開かれている。にも関わらず、視界は黒に被い隠されていた。

 

「ライナ、起きたのか。話は後だ、カミトの様子はどうだ?」

 

この声はエリスか、俺はエリスに手を引かれ、座らさせられる。

 

「あー、悪いんだけど、今、ちょっと眼が見えないんだよ」

「ふざけている場合じゃないのよ!」

 

フィアナに怒鳴られた。

 

「いや、本当だから不味いんだよ」

「「「「なっ!?」」」」

 

少女たちから驚きの声が発せられた。

 

「たぶん、呪い的ななにかだと思うからちよっと頑張って解除してみるわ」

 

俺は複写眼を発動させる。

 

「うぇ!?」

 

思わず驚いてしまった。

なぜなら、視界にはピッチリと古代語が敷き詰められ、今も変化し続けていたからだ。

 

「どうしたんですか?」

「あー、リンスレットか?なんていうかな、これ解くのに丸十日くらいかかるわ」

 

こんなめんどくさい複雑な魔法を使えるのは親父くらいだろ。

ったく、なんでこんなことをしたんだ・・・・・




ライナパワーダウン!&エストが居なくなる!
そしてカミトは気絶!
さらに敵チームにお姉ちゃん+リューラ。
どうなるチーム・スカーレット?

遅れてすみません!!
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