side カミト
目を覚めすと、そこは羽毛布団だった。
確かライナの布団だよな。
「これは・・・・・」
見ると怪我をした箇所には、ところどころ包帯が巻かれていた。
結び目が粗いのは愛嬌か。
だが、骨折した腕はきちんと固定してほしい・・・・・。
「まだ起きてはいけません、カミト」
「おわっ、エスト!」
すぐ横に、裸のエストが寝ていた。
いや、足にはニーソをはいているけど、なんか、毎回思うがなんで裸は平気なのに脚はダメなんだ?
「いや、ちょっと腕を固定するだけだから」
「私がやります」
「じゃあ、頼む。適当な長さで真っ直ぐで、なるべく頑丈な物を俺の腕に当ててくれ」
「はい、少し待っていてください」
エストがトコトコとテントから出て行って、木の枝をたくさん持ってきてくれた。
「どれがいいですか?」
「それだ、手前の、太いやつ」
「これですね」
エストが枝を折れた腕に当てる。
「あとは包帯で枝ごと固定してくれ」
「はい」
グルグルと、少し雑だが応急処置は終わった。
「ありがとな、エスト」
礼の気持ちを込めて撫でる。
「んっ・・・・・」
エストは気持ち良さそうに目をつむる。
そしてエストが焼失した後の話を聞いた。
俺の意識の中で、一瞬だけエストの<本体>と繋がったこと。けれど、その<門>は閉ざされてしまい、今のエストは伝説の<魔王殺しの聖剣>とは独立した人格だということ。
そして、聖女アレイシアとの想い出がエストにとっては与えられた記憶でしかないこと。
エストにとっては俺と契約してから約二ヶ月の記憶が本当の記憶だそうだ。
ようするに、エストはエストだということだ。
「カミト、本当に後悔していないんですか」
撫でられていたエストが顔を上げ、見つめてくる。
「言ったろ。魔剣だろうが聖剣だろうが、お前は俺の剣だ」
「でも、私はカミトの命を・・・・・」
「なあ、エストーーーーー」
エストの言葉を遮る。
「今のエストは、本来の<魔王殺しの聖剣>の十分の一くらいの力しかないんだろ」
「はい、カミト」
「だったら、蓄積する呪いも十分の一くらいだってことだ。それくらいだったら、俺にだって解ける筈だ」
複写眼(仮)を発動させて見せる。
「カミト、その眼は・・・・・?」
「ライナとは少し違うな、術式を解析できる魔眼だ。だから呪いも解析して、解呪できる。だから安心しろ」
頭を撫でてやる。
「それに、叶えたい<願い>が見つかった」
それは、エストを本物の聖剣にすること。
「だから俺と一緒に戦ってくれ、エスト」
「はい、カミト。私はあなたの剣ーーーーーあなたの望むままに」
あくまで無表情に、しかし力強く頷くエスト。
と、そのときだ。
テントの入り口が、開く。
「・・・・・おー、起きたみたいだな・・・・・」
ライナが眼をつむりながら布団に倒れこむ。
「おい、空気読め、って、もう寝てる」
寝るの早すぎるだろ。
少し呆れながら、エストと顔を合わせて笑う。
ひゃっほーーい!
エミヤアサシンが当たり、フレガチャで15万ほどでアンリマユが当たったぜ!!
モチベーションが上がり、スラスラと指が動く!
ということで投稿しました。