昼寝王のチーム対抗戦
side ライナ
「ライナ・・・・・チーム対抗戦のだぞ。起きろ」
「うぅー、あー、おはよう、義母さん」
「ああ、おはよう、ライナ。さっさと着替えて朝食を食え」
「ん、わかった」
午前はチーム対抗戦なのでちゃちゃっと終わらせて寝よう。うん、それがいい。
「チームメンバーはローレンフロスト家の長女か」
「ああ、カミトのチームに入ってもよかったんだけどな、あいつ俺に甘えるからな」
「ああ、そうだな」
昨日も属性付属魔法を作って教えてしまった。
しかも、あいつ天才だからな。複写眼もないのに丸一日でモノにする才能がある。
「あいつもかなりの天才なんだよな。魔術はダメだけど」
「そうだな。それは私も認めているよ」
グレイワースも認めているようだ。
「ところで、感知タイプの結界はどうだ?」
「正確に設置するだけだから・・・・・明日くらいに全部終わるかな?」
「そうか、わかった」
グレイワースは席を立つ。
「いってきます。ライナ」
「いってらっしゃい。義母さん」
グレイワースは部屋から出ていった。
「さて、俺もそろそろ行くか」
食べ終わったので皿を洗い食器棚に戻す。
ーーーーー◇ーーーーー◇ーーーーー
俺はリンスレットと約束していた待ち合わせ場所に向かう。
「待たせたか?」
リンスレットが先に来ていたので謝る。
時間はピッタリなので遅れてはないはずなんだけどな。
「大丈夫です。それほど待ってませんから」
リンスレットは大丈夫だといってくれた。
「んじゃ、カミトの試合、見に行くか」
「はい」
俺はリンスレットに着いていく。
広場に着くと、水晶玉のようなものに試合の状況が映っていた。
「なかなかだな。勘を取り戻してるな」
「あれは・・・・・やはり・・・・・」
リンスレットは気づいたようだ。
「内緒にしてやれ」
「わかってます」
リンスレットは水晶玉に向き直る。
「あ、カミト、リミッター外したな」
カミトがエスタブールの魔法を使い、脳のリミッターを外し、一気に四人を切り伏せる。
「クレアが全然出てないな」
「多分、最後の一人を倒してると思います。ほら」
リンスレットが水晶玉を指差すので見ると、クレアが謝りながら最後の一人を倒していた。
「そうだな」
「ええ、クレアはいつも影で活躍しているんです。さて、次は私たちの出番ですよ」
「そうだったな」
俺たちは<門>を通って元素精霊界へ向かう。
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「作戦は昨日話した通りだ。グリフォンにもお前の言うことを聞くように言ってある」
「わかりました」
試合開始だ。
「支援頼むぞ」
「任せてください」
グリフォンはリンスレットを乗せて飛び立つ。
「俺も行くか」
氷虎を召喚して、またがり移動する。
「避けろ!」
魔術の発動が見えたので回避を命令する。
「甘いわよ!」
雷属性の魔術を避けたが、後ろから水属性の魔術が後ろから迫ってきた。
「氷虎、凍らせろ」
氷虎が吠えると、水属性の魔術は凍てつき、落ちて砕け散る。
「なに!?」
驚いている水属性の精霊使いの少女を凍らせる。
「氷の盾だ」
氷虎が地面を強く踏む。すると、氷の壁が地面から出てきた。
「っく!?」
雷の魔術を放とうとしていた少女は攻撃を中断する。
「氷虎、やれ」
氷虎が氷の壁を突き破り少女へ突進する。
「っ!?」
少女は氷虎の突進は避けたが、氷の壁を突き破ってできた氷のつぶては避けきれずにダメージを受けた。
「二人目、そして・・・・・」
足元が盛り上がる。
「跳べ!」
氷虎は木上に飛び乗る。
先程までいた場所に、棘が飛び出た。
「遠距離発動か、でも場所がっ!」
氷虎が跳躍する。先程いた木の枝に棘が突き刺さる。
「間隔は十秒程度か」
かなり遅いが、隠れて正確に攻撃できるなら十分だな。
「よっと」
俺は反魔法を発動させ、土の棘が出る前に無効化する。
「は!?」
「見つけた」
ビックリした相手か思わず声を出したようだ。
「破氷の大槍!」
俺は右手で魔術を発動させる。
氷虎が吠えて魔術を強化する。
「はっ!!」
相手は精霊魔装であろう大槌を地面に叩きつける。すると、地面が盛り上がり盾となった。
「なるほど、面白い能力だな」
壁が壊れてその破片がこっちに来た。
「俺のマネか」
対処の方法なんていくらでもあるんだよな。
「突っ込め!」
一番効果的な対処をする。
氷虎は吹雪を纏いながら突進しているので小さ土の塊は凍てつき、砕ける。
「きゃあぁぁぁ!!」
敵である少女は気絶した。
「試合終了だな」
残りの三人はリンスレットが倒していたからだ。
なぜわかるかって?
一人倒すごとにグリフォンに鳴いてもらっているからだ。
三人目を倒す少し前に三回聞こえた。
「ライナ、三人倒しました。そちらも終わったようですね」
「まあな、んじゃ、帰るか」
来た時と同じように<門>から外に出る。
余った時間は昼寝でもするか。
指怪我しているのにもう書き溜めがない!?
ちくせう。