もしも黒服がそんなに悪いやつじゃなかったら   作:伝説のボトル

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とは言ってももうすぐネタ切れだけどね


もしも黒服がそんなに悪いやつじゃ無かったら その5

風紀委員会の朝は早い

何せゲヘナはキヴォトストップクラスの治安の悪さを誇る場所であり、いつ犯罪や騒動が起きてもおかしくない。それらに対応するために、風紀委員は朝早くから登校しておく必要があるのだ。

 

今日も執務室にはペンの音が鳴っている

アコはチラッと時計の方を見る。壁に掛かった時計は午前10時30分をちょうど指していた。朝早くから仕事をしているとはいえだいぶ早く書類が消えていく。

カリカリカリカリカリカリカリカリ

アコ「・・・」

カリカリカリカリカリカリカリカリ

ヒナ「・・・」

カリカリカリカリカリカリカリカリ

アコ「・・・」

カリカリカリカリカリカリカリカリ

ヒナ「・・・」

カリカリカリカリカリカリカリカリ

ヒナ「ふぅ、とりあえず今日の業務はあらかた終わらせたわ。少しくらい休憩とってもいいわよね?」

アコ「え、ええ。もちろんですけど・・・」

ヒナ「それじゃ、仮眠室借りるわね。1時間くらい休んだらちょっと外出るから」

アコ「・・・わかりました。」

タッタッタッ

ガチャ

バタン

 

アコは執務室にイオリと2人残された。

 

アコ「・・・おかしいですね。」

イオリ「何がおかしいんだ?」

アコ「何って!何から何までおかしいですよ!まず業務の処理速度が違います!ここ数日は今までの平均速度よりも約1.75倍程度早いです!そしてその速度で業務を終わらせた後は必ず仮眠室を利用しています!今まで仮眠室を利用したことは先生に強制的に休まされた数回のみ、自分から利用したことは一度もありません!細かいところで言えば姿勢がいつもよりピンとしていたり、目のクマが若干改善されていたり、推測される睡眠時間が伸びていたり髪が、というかなんか全体的にツヤツヤしていたり・・・」

 

イオリ「アコちゃんお前そんなに委員長のこと好きだったのか・・・」

アコ「んな!?違いますよ!私はただ委員長の補佐の役割として委員長の健康管理をしていただけです!」

イオリ「いやそんな細かく観察してたらもはや健康管理の域を超えてると思うけど・・・でも、別に今言ってたことっていいことなんじゃないか?聞く限り前よりいい生活してそうだし。」

アコ「いえ!そういことではありません!確かにいい影響があったかもしれませんが、もしそれが怪しい薬によるものだったら?もしも何か悪いものに引っ掛かっていたら?十分に可能性はあり得ます!」

イオリ「いやないだろ。あの委員長のことだよ?」

アコ「人には誰だってうっかり失敗してしまうことだってあります!よって可能性は0%ではありません!」

 

アコ「なので!私はこれから委員長を尾行して委員長がどうして健康的になっているのか、その正体を探ろうと思います!」

イオリ「おーおーそっか。勝手にすればいいんじゃないか?ちょうど今は比較的仕事も少ないし。私には関係ないことだし。」

アコ「何を言っているのですかイオリ。あなたも行くのですよ。」

イオリ「は、はぁ!?何で!何でそこに私を巻き込むんだ!?1人で行けばいいだろ!」

アコ「考えてみて下さいイオリ。ゲヘナの治安の悪さはキヴォトス一です。そんなところに長時間、ましてや比較的名の知れている私1人だけで外に出歩いて無事で済むと思いますか?そんな美味い話はありません。なので目立たず尾行するための人数を減らして尾行します!そのために!単独で戦闘能力の高いあなたが必要なのです!」

イオリ「確かに理にかなってはいるが、私は行かないぞ!」

アコ「無駄ですよ!どれだけ抵抗したところであなたは強制的に連れて行きますからね!」グイグイ

イオリ「ちょちょ、引っ張るなって!てか力強いな!」

 

こうして、アコとイオリによる委員長尾行の旅が始まった!(強制的)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アコは物陰から、こっそりと歩いていくヒナを見つめている。下半身には黒いズボンを履いており、上半身はいつもの変態的な服装ではなく全体をしっかりと覆っている。顔はサングラスに黒いマスクと、全身黒で目立つしむしろ怪しい服装をしている。*1

 

アコ「・・・」

イオリ「・・・」

アコ「あっ、曲がりました。行きましょう。」テクテク

イオリ「いや行きましょうじゃなくて、何でこんなことをする必要があるんだよ。」テクテク

アコ「もう一度説明しなければなりませんか?」

イオリ「そうじゃなくて、普通に聞けば良くないか?その服装目立つし。」

アコ「いや目立たないでしょう。黒いですし。」

イオリ「それを目立つと言っているんだが」

アコ「普通に聞いたところではぐらかされる可能性があるじゃないですか。なのでこうする必要があるんです。私だって好きでこんなことをやっているんじゃ・・・あっあそこの建物に入りましたよ!きっとあそこで何かやっているに違いません!」

イオリ「いやあそこはただの映画館だろ。何もないって。」

アコ「映画館なんて上映中は皆映画に集中して周りを見ないから何か取引するならうってつけじゃないですか!早く行きましょう!」

イオリ「ダメだこいつ話聞いてない」

モブ生徒1「おいおいあそこに風紀委員会の銀鏡イオリと天雨アコがいるぞ!何やってんだ?」

モブ生徒2「しっ、声がでかいぞ!あいつらにバレたらなにされるかわかったもんじゃねぇ!早く離れるぞ!」

モブ生徒1「あ、ああ、確かにそうだな。退散退散っと・・・」

イオリ「・・・普通にバレてるし」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

アコとイオリは映画館の中に入っていく

中にはそれなりに人がいて人混みに紛れヒナを追っていく。

その向かう先には万魔殿の議長である、羽沼マコトがいた

 

アコ「な、マコト議長!?どうしてこんなところにいるのでしょうか!?」ヒソヒソ

イオリ「知るか!というか委員長とここで会っていること自体がおかしいだろ!」ヒソヒソ

アコ「あっ!何か話してますよ。・・・くうぅ、ここからでは遠くて聞こえませんね・・・もう少し近づきましょうか?」

イオリ「やめとけやめとけ、バレるだけだ。」

アコ「そうですね・・・というかあなたもなんだかんだ言って乗り気になっていますね?」

イオリ「ここまで来たら引き返せないだろ・・・」

アコ「まあそれもそうですね、とにかく今は追うのが先です。2人も歩き出したので行きましょう。」

 

 

ヒナ「待たせたかしら?」

マコト「いや?私もついさっき来たところだ。」

ヒナ「ならよかったわ。今日の予定は外せないもの。わざわざ仕事の合間を縫って来たんだから、あなたも来てくれないとどうしていたかわからなかったわ。」

マコト「キキキッ、そうしやすいように仕事を回す量を減らしたんだからな。そろそろ行くか。」

ヒナ「ええ、そうしましょう。」

 

 

イオリ「んで、どの映画を見るのかとかわかるのか?」

アコ「わかりますよ。今日は前々からヒナ委員長が若干の執着を見せていた話題の映画、『変なビデオ』の公開日です。なのでヒナ委員長たちは『変なビデオ』を見るはずです!さあチケットを買いましょう!」

イオリ「結構人気だって聞いたけど、まだ売っているのか?」

アコ「売っていなかったらその時はその時、どうにかするだけです。」

 

売り場スタッフ「申し訳ありません、そちらの当日券は先ほど売り切れてしまったんですよ。ですのでまた日を改めてお越し下s「ジャキン」」

アコ「・・・出して下さい。」

売り場スタッフ「いえ、ですから「出して下さい。」」

アコ「出さないと、どうなるかわかりますよね?」

売り場スタッフ「で、でももう席が空いてないですよ?」

アコ「後ろで立ちながらでもいいですから!早く!それとこのことは絶対に誰にも言わないでくださいね?言ったらどうなるかは分かりますね?」

売り場スタッフ「は、はいいいぃぃぃ!」

イオリ「(´Д` )」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

シアター3

 

アコ「何とかギリギリ忍び込めましたね!」

イオリ「あんまり大きな声で喋んない方が良いって、聞こえるぞ?」

アコ「大丈夫です。ヒナ委員長の位置は最前列に近いです。しかしここは最後列の更に後ろの廊下のスペースにいます!」

イオリ「あの委員長のことだしなぁ・・・と言うかここから見えるのか?」

アコ「ええ!こんなこともあろうかと暗視機能付きの双眼鏡を持って来ました。これで様子をしっかり確認できますよ!」

イオリ「ホントそういうところは優秀だよな、今みたいに1人で突っ走らなければもっと良いんだけど

アコ「一言余計ですよ。」

 

 

そんな話をしているうちに映画は始まっていく。

アコは最初から最後までずっとヒナを監視していた。ちなみにアコが途中途中で何か報告をしていたがイオリは監視よりも映画の方に見入っていたので大して聞かず適当に返事をしていた

 

アコ「あ!今何かマコト議長と話していますね」

イオリ「別に話してても良いだろ」

アコ「くううう、私に読唇術ができれば!」

イオリ「聞いてないし。そもそもできても向き的に見えないだろ」

アコ「た、確かに!」

イオリ「というかあんまり喋らないでくれ。委員長にバレるし映画に集中できない」

アコ「んな!?イオリあなたは委員長より映画の方を優先するのですか!?」

 

約2時間ほど経って、映画の上映が終了した。館内が照明で明るくなり、観客がゾロゾロと帰っていく。

 

アコ「ま、マズイです!こっちに来て下さい!早く隠れますよ!」

イオリ「ん?あー、うん。」

 

観客たち「いや最高だったな!・・・特にあの最後のシーンとかはゾワっときちゃったよ〜。」ザワザワ

ヒナ「ふふふ、良い映画だったわね。」

マコト「ああ、特にホシノの怯えた演技や喜んでる演技が最高だった。」

ヒナ「あら奇遇ね、私も同じことを考えていたのよ。」

マコト&ヒナ「「あっはっはっは」」

 

イオリ「ザワザワしてて何も聞こえないな・・・」

アコ「・・・ふむふむ・・・なるほど・・・」

イオリ「え?聞こえるの?」

アコ「何やら女優さんの演技について絶賛してましたね!」

イオリ「お前もう色々おかしいよ」

アコ「まあ何はともあれここでは何か怪しい動きは無かったですね!さぁ、追いましょう!」

イオリ「もう良いだろ、戻らないか?」

アコ「戻るわけがないでしょう!まだ何があるかわかりませんからね!行きますよ!」

イオリ「はぁ・・・」

 

その後もイオリとアコはヒナとマコトの後を追って、カフェに行ったり・・・

 

アコ「あ!あそこのカフェに入りましたよ!行きましょう!」

イオリ「入ったらどう考えてもバレるだろ!」

・・・

アコ「ふう、結構美味しかったですね」

イオリ「・・・いや結局普通に楽しんでないかこれ?」

 

 

ショッピングモールへ行ったり・・・

 

アコ「次はあそこのショッピングモールですね!」

イオリ「時間大丈夫かこれ・・・」

・・・

アコ「たくさんアイドルグッズ買ってましたね!全く何であんなものにハマってしまうのか、いくら委員長といえど分かりかねます!」

イオリ「アコも大概結構買ってたくせに・・・」

アコ「これはですね!私がどうして委員長がこんなものにハマっているのかを研究するために・・・」

イオリ「分かりかねますとか言ってたのに・・・」

 

 

ゲームセンターに行ったり、とにかくストーキングした。

 

アコ「次はあそこのゲーセンですね!」

イオリ「まだ行くの・・・?」

・・・

アコ「委員長ヘッタクソでしたね!マコト議長は上手かったのが腹立ちます・・・」

イオリ「たかだかクレーンゲーム如きであそこまで熱中するのもどうかと思うが、委員長の苦手分野が見れて面白かったな」

 

 

そして!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その尾行の結果!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

特に何も問題ないことがわかった!

 

アコ「・・・何も無かったですね。」

イオリ「何も無かったな」

・・・

イオリ「だ・か・ら!言ったじゃないか!別に委員長を尾行なんてする必要ないって!」

アコ「分かってないですね!良いですか!今回の備考で分かったことは、委員長は何も問題なかったということです!収穫0だったわけではありません!」

イオリ「いやそんなこと最初からわかりきっていたじゃん!そんなことのためにこんな夕方まで付き合わされたこっちの身にもなってくれよ!」

アコ「ついてくるという選択をしたのはあなたでしょう!?」

イオリ「アコが引っ張って来たんだろ!?」

 

ヒナ「2人とも何やってるの?」

 

アコ「・・・」

イオリ「・・・」

ヒナ「・・・」

アコ「い、委員長?これには深ーい訳がございましてですね?」

ヒナ「いやあなたずっと尾行してたでしょ?イオリも一緒に連れて。」

アコ「ま、まあ確かにやったことはその通りですけど!」

ヒナ「あなた仕事まだだいぶ残ってなかったかしら?」

アコ「・・・あ」

ヒナ「・・・まあ百歩譲って貴方が尾行してたことは許すとしても、関係のないイオリまで自分の暴走に巻き込むのはどうかと思うけど?」

アコ「・・・(超汗)」

ヒナ「何か言うことは?」

 

 

アコ「も、申し訳ありませんでしたぁぁぁぁぁぁ!!!

 

 

その後、アコは罰として大量に仕事が増え、反省文の提出が追加された。先生にも犬プレイされたとかされてないとか

イオリはアコよりかはまだ軽いがそれでも仕事が増え、先生に足を舐められたとか舐められてないとか・・・

*1
ちなみにイオリは服装はそのままでサングラスをかけている




はい、ゲヘナ編でした
続きはマジでネタが無いので遅くなります
「覚悟」の準備をしておいて下さい。

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