最強の幼馴染が弱体化したので今度は俺が守ろうと思う 作:怠惰
「ジブンのターンっすね!ドレッドモンキーとカメレオンヤンキーでそのまま特攻っす!」
「メアリーで受ける」
《飛んだ不良品ね。もう一回逝って人生やり直してきなさい?》
障子から顔を覗かしたメアリーと死ぬまで遊んで倒れたヤンキー達。それによって彼女の前はガラ空きになった。だが、彼女は少しも慌てていない。そうだよな?これで終わりな訳が無い。
「まだ自分のターンは終わって無いっすよ?ジブンのデッキのキャラが破壊された事により、"お礼参りの
成程、だから少しも慌てて無かったのか。あっという間に空っぽのスペースにヤンキーが埋め尽くされていく。これは厄介そうだな。
『……長くなりそうね。今日の夕飯どうする?』
「カレーが良いな、辛過ぎない奴」
『はいはい、ゆっくり煮込ませるから丁度良いわね。終わったら言ってね』
「あれ?勝負の結果は見なくて良いの?」
フラッとやって来た元最強の幼馴染様は、ただ様子を見に来ただけの様で。そのまま戻ろうとしたのでそう尋ねた。
『結果は分かりきってるからわざわざ見ないわよ』
そう言って部屋に戻って行った。そこまで、言われて負けたら死ぬ程文句を言われるだろう。私のデッキを使っといて!と怒られそうだ。
「悪いな、元々負ける気は無かったんだがもっと負けれなくなった」
「フッ……。そうやって言っても、なかなか難しいんじゃ無いんすかぁ?さっきとは逆の展開で追い詰められてるのはそっちっすよ」
確かに。周りはヤンキーに囲まれて状況としては最悪だ。ピンチに見えるだろう。
「さぁ、これで終わりっすね!化け物の前の前座にしては、大したことなかったっすねセンパイ」
雑魚っすね!と煽られながら、あっという間にキャラは倒され、俺は追い込まれていく。
「一残しっと。芸術点も追加で欲しいっすねぇ」
ギリギリ耐えた。が、後一撃でも喰らえば終わりだ。やはり、使うしか無いな。
「いでよ悪霊の召喚士!自信を犠牲にし、エースモンスターを呼び出せ!!」
《あぁ、私の命を使い。あの方を今此処に……アヤティナ様を!》
その瞬間、空が曇り空間は暗く重苦しくなった。まるで説教中の教室の様な居心地の悪い空間でただ一人。
やっぱ強いわ、強すぎてキモイわ。だからあんまり使いたく無いんだよ。でも使わないと何故か幼馴染様が怒るからな。顔が似てるからシンパシーでも感じてるのかな。
「だぁ!!負けたっす」
そう言って地面にへばりついて騒ぐので、騒音を考えて家へと引き摺り込んだ。それから、三人でカレーを食べた。
どうやら、アヤナが弱体化した事は色々と噂になっておりこれからも今回みたいな刺客が来るらしい。それは面倒臭そうなので、先回りして倒そうと思う。
「アヤナさんのボディーカードとして頑張りましょうね!センパイ」
「俺はいつからお前の先輩になったんだ」
全くもって訳が分からないが、後輩が出来た。まぁ、気にしないでおこうと思う。