爪としてまどマギ世界に転生しました!…いやなんで? 作:アップルプルプル
取り敢えず爪の義手が無い問題をなんとかしよう。服は爪のものだから丈夫とはいえ、武器がないんじゃあただ服と身体能力が高いだけの一般人になってしまう。
まあ色々試してみよう。適当にそれっぽいこと言ってたら出てくるだろ。
~数分後~
一切出てこねえじゃねえかクソが!おいこれ詰みか?
…時間も遅いし、家に帰るか。
・・・
家には自分一人しかおらず、親戚は全員縁を切ったらしかった。こいつ良いとこ一つもねえな。しかも理由が仲違いて。
因みに学校には2年までは時々登校する程度で、休んでる間は大体魔女退治か特訓をしていたらしい。それでもテストの点が良いの腹立つ。流石に3年になってからは危機感を覚えたのか、きちんと登校するようになったらしいが。
なにか入ってるかなと、試しに冷蔵庫を開けてみると色々な食材が入っていた。記憶をたどると家事全般をこいつはこなしていたらしい。しっかり栄養とか考えて料理するとか、意外と家庭的なのが余計腹立つ。性格以外完璧なんだが?顔もイケメンだし*1。
取り敢えずなんかメシ作って食べて風呂入って寝よう。これからどうするかは明日決めることにする!
~翌日~
何曜日か確認するの忘れてました。しっかり月曜日です対戦ありがとうございました。
くたばれ
・・・
はい、登校中です。怪しまれないように記憶の真似をしつつ学校に向かっております。こいつは基本的に友達がいないぼっち陰キャなので一人で登校です。悲しくないの*2?やべ、俺も悲しくなってきた*3。
教室に入ると、金髪の女子が驚いた顔してこちらを見ていますね。そうです。皆さんご存知マミさんですね。自分もまどマギに疎いとはいえマミるくらいは知ってます。あれだろ?頭食われんだろ?グロいのは俺はごめんだね。ん?LORを知ってるならある程度耐性あるだろって?
…君のような勘の良いガキは嫌いだよ。
だから誰と話してんだよ
・・・
はい。昼休みになりました。中学校なので弁当とかは持ってこれませんでした。ついつい作って持ってくるとこだったぜ。
「ちょっといい?」
「?」
どうしたんだマミさん。
「一緒に食堂でご飯でもと思ったのだけど…」
…?怪しいな。俺の記憶だとこいつとマミさん仲悪いはずなんだけど…これはなにかあると見ていいな。
「…別に構わんが、お前から飯のお誘いとは珍しいな?」
「今日は誰かと食べたい気分で…」
「そうかい。まあいいさ、一緒に行こう」
ということでまさかのマミさんと食事です。でも両方話すことはないです。これじゃあいつもと変わらないじゃないか!
「ねえ」
「…んお?」
不意に話しかけるのやめてもろて
「屋上に来てくれる?話したいことがあるの」
そういったマミさんの顔は真剣だった。こりゃあ断れねえな。
「わかった」
さて、なんの話だろーな―
・・・
屋上です。はじめて学校の屋上に来ました。なんかテーマパークに来たみたいだな―(?)
とか思ってたらマミさんが何故か変身しました。え?まさかここで殺り合うんですか?
「単刀直入に聞くわ。貴方は誰?」
「…は?」
何いってんだこいつ。記憶喪失か?
「貴方は魔女との戦いで死んだはずよ。」
「…」
確かに俺のソウルジェムは壊れている。それなら死んでてもおかしくは無いか。
「もう一度聞くわ。
貴方は誰なの?」
「…さあな。俺にも詳しいことはわからん」
これは本当。
「話はそれだけか?」
「…そうよ。ま、貴方も知らないって言うなら、そういうことにしといてあげる。…あ、そうそう
もし貴方が魔男だったら、手加減はしないから」
「…そうか。」
「…最後まで愛想の悪い子。少しは表情を変えたら?」
「余計な御世話だ」
…薄々勘づいてはいたが、やっぱり俺は無表情なんだな。
〜マミside〜
「…」
思えば、ソウルジェムの秘密を知ったのも彼経由だったわね。彼からソウルジェムには重大な秘密が隠されていると言われ、半信半疑でキュウべえに聞いたら、とんでもない答えが返ってきた。
曰く、ソウルジェムの穢れが溜まると魔女になるということ。
曰く、ソウルジェムは魂のようなもので、ソウルジェムがある限りは肉体を回復させる事ができるということ。
曰く、ソウルジェムが破壊されると死亡してしまうということ。
それらを聞いた私は、しばらく立ち直る事が出来なかった。
でもある日、突然彼が家に押しかけてきて、ご飯を作ってくれたの。
『お前がいないと競争性がないから、魔女狩りも楽しくない。だからメシでも食ってとっとと機嫌を直せ。』って言ってくれた。
無表情だったのはちょっと不満だけど。少しくらい元気づけるために、作りでもいいから笑ってくれたっていいのに。
でもご飯は美味しかった。
次の日から私は復帰した。彼といつも通り、最も戦果を挙げた方がグリーフシードを得る事が出来るというルールで戦った。
彼は戦うときだけ少しは口角を上げる。そんな彼の楽しそうな表情が、私は好きだったのだろうか。いつしか彼に見惚れる事が多々あった。
だから彼のソウルジェムが壊れた時は凄く辛かったし、邪魔してくる人がいなくなったともその時は思った。
翌日の魔女狩りはあまり楽しくなかった。いつの間にか彼と狩りをしていることが、私の生きがいだったのだろう。
だからこそ、最初は驚いたの。だって目の前でソウルジェムを金曜の夜に砕かれた人が、月曜の朝にはピンピンして学校に来てるんだから。
でも、雰囲気が大分違うし、話し方も彼に似ているけどどこか違和感があった。
絶対なにかあると思って彼を屋上に呼び、魔男かどうかを問いただしたけど、本人もよくわからないとか言う始末。
もしかしたら魔男が変装しているかもしれないと読み、釘を刺してみたけれど、彼は『…そうか。』と、いつも通りの無表情で言うだけ。
…ねえ、今の貴方を、私は信じてもいいの?
ヒロインはマミさんです。良かったですね