爪としてまどマギ世界に転生しました!…いやなんで?   作:アップルプルプル

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「『技名』」です

贅沢な2話投稿です


処刑者の魔男戦〜三天王との接敵〜

「うんっしょ!」

 

 佐倉が扉を開け、頭の中に入る。

 

「わあぁ!」

 

「これは…」

 

 建物の中は非常に豪華で、まるで結界の中にいることを忘れてしまいそうだった。現に巴は感激を受けているし、暁美も言葉を失っている。

 

「これが、あいつの結界の最深部か?」

 

 佐倉は内心ワクワクしながら階段を登っていき、一番大きな扉を開けた。巴たちも佐倉に続き、扉の中に入っていった。その中には、3人の大人が立っていた。

 

「…!人がいる」

 

「ホントだな」

 

「連れ去られた人たちかしら?」

 

 しかし、その3人の雰囲気はとても重く、今にも戦闘が始まりそうな気配がした。巴たちもなにか感じ取ったのか、戦闘態勢に入る。

 

処刑者の使い魔

黒い沈黙 赤い霧 調律者

 

 すると突然調律者が柱を作り、発射する。

 

「うわあぁあ!」

 

「この使い魔…さっきとは全然ちがッ!」

 

 次に赤い霧が突っ込み、追撃をしようとする。

 

「暁美さん!」

 

 巴が赤い霧の足にリボンを巻き付け、転倒させる。

 

「そおりゃ!」

 

 佐倉が槍で赤い霧を刺そうとするが、

 

「ッチ!」

 

 黒い沈黙がそれを阻止する。

 

「『クリスタルアトリエ』」

 

 黒い沈黙がそういうと、どこからか双剣が現れてこちらを斬らんとする。

 その時、暁美が時を止めようとしたが…

 

「…!出来ない!」

 

「何が出来ないの!?」

 

「時間操作が出来ない!っは!」

 

 暁美は盾を調律者に防がれているのを見つけた。

 

「あそこの黒服の女が私の時間操作を妨害してる!」

 

「ッ!」

 

 巴は調律者を倒そうと銃を撃とうとするが、

 

「あれ…?身体が…動かない!?」

 

 調律者による「『劣化した錠前』」の影響で、巴は動けなくなっていた。

 

「流石にっ…2対1はっ…厳しいぞ!!!」

 

 黒い沈黙と赤い霧の相手を佐倉はしていたが、徐々に不利になっていった。

 

「…!私が時を止めようとすると、黒服の女はこちらに手をかざしてくる…それに、マミさんの方にも手をかざしている…それに、私のことも拘束すればいいだけの話…まさか!」

 

 暁美はあることに気づき、再び時を止めようとする。

 

「かかったわね!」

 

 巴の方にかざしていた手を打ち抜き、巴の拘束を解除する。

 

「ありがとう暁美さん!助かったわ」

 

 そのまま巴はそのまま撃ち返そうとするが、

 

「!きゃああああっ!」

 

 足に「『劣化した鎖』」をつけられ、遠くに投げられる。

 

「マミさん!「うわああっ!」ッ杏子!?」

 

 佐倉の方を見ると、ボロボロになった佐倉がいて、それにトドメを刺そうとする赤い霧がいた。暁美は佐倉を助けようと動くが、

 

「杏子!あぐっ!」

 

 調律者によって動きを封じられる。ここまでか。そう佐倉達が思ったそのとき…

 

「『ティロ・フィナーレ』!」

 

 巴の技が見事に調律者に当たり、調律者はふっとばされる。その隙に暁美は時間停止を行い、佐倉を救出することに成功する。

 

「マミさん、助かったわ。」

 

「さっき助けてくれたから、これでおあいこね。」

 

 調律者以外は比較的ピンピンしているが、調律者だけボロボロの状態だった。

 

「一気にあの女性を仕留めるわよ」

 

「「はい!」」

 

 そう意気込んだその時、調律者の口が三日月のように歪み、手を高く掲ぎ、手を握ってこういった。「『衝撃波』」と。

 

「「「うわああああ!」」」

 

 3人は吹っ飛び、今の一撃で一気にボロボロになった3人は、魔法で治療をしようとするが、そんなことさせまいと黒い沈黙と赤い霧が肉薄してくる。

 

「私が相手をするから、二人は回復してて」

 

 そう言って、比較的ダメージを食らっていない暁美が立ち上がる。

 

「…死なないでよ」

 

「言われなくても」

 

 暁美は機関銃を取り出し、敵に向かって撃つ。黒い沈黙は追撃から脱落するが、赤い霧は剣を巨大化させ、弾丸をすべて防ぐ。

 

「これならっ!」

 

 暁美は更に手榴弾を赤い霧に向かって投げる。

 

「…!」

 

 赤い霧は突然足元に来た手榴弾を防げず、そのまま爆発を喰らう。

 

「…」

 

 赤い霧はこちらを凝視したのち…

 

「『EGO発現』」

 

 赤い霧は突然全身に鎧のような物を纏い、最終的には頭部も覆い隠される。

 

「なにそッ!」

 

 赤い霧は到底人間が出せるとは思えない速度で暁美に肉薄する。暁美は咄嗟に時を止めようとするが、調律者がそれを許さない。

 

「よく耐えてくれたわ!」

 

「ここからはあたし達に任せろ!」

 

 回復が完了し、絶好調となった巴と佐倉が暁美を守る。

 

「ありがとう、助かったわ」

 

「早く治療して、こっちに加勢しろよな!」

 

「えぇ。言われなくてもそうするつもりよ」

 

 佐倉は巴と目配せをし、肉薄をしてきた赤い霧に攻撃を繰り出す。

 赤い霧はそれを跳ね返し、攻撃しようとするが巴の援護によりそれは叶わなかった。

 

 しかし、彼女たちは失念していた。黒い沈黙と調律者のことなど、赤い霧の対処と自身の治療で一杯一杯で忘れていた。

 それがもたらす結果は…

 

「『furioso』」

 

「ッ!」

 

「なあっ!?」

 

 暁美は突然背後から聞こえた声に驚きつつも回避しようとしたが、それも調律者が錠前で妨害する。

 

(私…ここで…死ぬの…?)

 

 黒い沈黙は既にこちらに銃を構えており、死を悟った暁美は静かに目を閉じた。

 …が、いつまで経っても痛みも衝撃も受けない。妙だと思った暁美は静かに目を開き、驚愕する。

 

「なんとか…間に合ったわね」

 

 目の前には、脳天を撃ち抜かれた黒い沈黙がいた。やがて黒い沈黙は消滅し、グリーフシードを落とす。それほど強い相手だということだったのだろう。

 赤い霧は巴と佐倉が共同で作った拘束技にかかって動けなくなっていた。

 

「暁美さん。彼女にトドメを!」

 

「…!わかったわ」

 

 巴の一言で意識を戻した暁美は、身体が動けるようになっていることに気づき、すぐさま赤い霧に銃口を向け、発砲した。

 弾丸は赤い霧の脳天を貫き、赤い霧はグリーフシードを落として消滅した。

 

「さて、後は…」

 

 調律者はこちらを凝視した後、「『劣化した妖精』」を放つ。

 

「おわっとと」

 

 それを3人は間一髪で避けて、着弾点を見てみると複数の斬撃跡があり、段々跡が広がっていく。

 

「食らったらひとたまりもないな…」

 

 調律者は再び衝撃波を放とうとするが

 

「それは知ってる」

 

 暁美が掲げていた手を打ち抜き、

 

「マミ!あとはお願い!」

 

「ええ、任せて!」

 

 佐倉が調律者を拘束し、

 

「『ティロ・フィナーレ』!」

 

 巴の一撃で倒すことに成功した。

 

「ふう…3体ともグリーフシードを落としてくれたから、1人1個づつ使えるわね。」

 

 3人がグリーフシードで穢れを取った後、

 

「あっ!グリーフシードが!」

 

 グリーフシードが上へと上昇し、最終的には天井をすり抜けていった。

 

「…上に行けば茨璃くんがいるのよね。」

 

「恐らくね」

 

「…あたしたちで終わらせてやろうぜ。」

 

「…そうね。あそこにエレベーターがあるから、それで上まで上がりましょう。」

 

 3人はエレベーターに乗り、最上階へと向かった。

 

「ここが…」

 

 エレベーターの扉が開くと、これまた大きな扉があった。

 

「…気を引き締めて行くわよ。」

 

「ああ!」「ええ」

 

「それじゃあ…はあっ!」

 

 巴が一気に扉を開け、そこにいたのは…

 

「やっぱり…あなただったのね。茨璃くん」

 

「…」

 

 巴達が見慣れた爪の義手の整備をしていた、処刑者の魔男バラル・クロウが鎮座していた。




結界内の三天王は、オリジナルより遥かに弱くなっているので、弾丸を跳ね返したり避けたりするなどという芸当は出来ません。


4 まずは調律者を近接戦で倒さないと話は進まない。調律者は機動力と近接戦が、他二人より遥かに低い代わりに、遠距離攻撃がかなり強いため、早めに倒しておきたい。
 赤い霧には、仲間が多ければ多いほど強くなるという理由もあるので、開始30秒で倒せなかったら詰みだと考えろ。

5 これ以降は考えるのめんどくなったからそれぞれの解釈で自己解決して…(無責任)
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