東方水仙想   作:ゆっくり無色饅頭

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久々の投稿です。
水仙の口調忘れて見直した……


その仙人 妖怪嫌いにして

ここは、魔法の森の更に奥地。そこに水仙の修行場がある。館の様な造りで、名前を『流仙楼(るせんろう)』と言う。今日は朝から客人が来ているようだ。長い金髪に、ドアノブカバーの様な帽子。紫色の服を着て、スキマと呼ばれる空間から上半身だけを出している。彼女は八雲紫。この幻想郷の管理人である。水仙はずっと座禅を組んだ状態でじっとしている。まるっきり八雲紫を無視して居るのだ。まず彼女、草伽華水仙は妖怪が嫌いである。そして何よりも、八雲紫が胡散臭いのだ。その二つから、水仙は八雲紫が特に嫌いである。

 

「いい加減なんか言って欲しいわ。流石にこの空気は気まずいし。」

「貴女と話す事などありません。帰って下さい。」

「やっと喋った。貴女昨日また妖怪を殺したのね。死体が三体転がってたわよ。」

「何の事でしょう?私は知りませんが。」

惚けやがったこの仙人……と言わんばかりの呆れ顔を紫がして居るのを白蛇が見ていた。しかし、見ていただけで何も言わなかった。またも、重苦しい空気が流れる。やはりその場で話始めるのは紫だった。

 

「はぁ……貴女、これを見なさいこれを。」

「文々。新聞……?あぁ、あの鴉天狗の。こないだ来たので追い返したんですがね。」

「どうやって?」

「能力で鎌鼬を……」

「やめたげてよぉ!」

 

彼女の能力は『流れを操る程度の能力』。例えば血流。これも流れ。それすらも操ることができる彼女に対してあらゆる生物は勝ち目が無いのだ。たとえ妖怪であっても。

文は『風を操る程度の能力』しかし水仙に言わせてみれば風とは空気の流れ。相性最悪である。

 

「話が逸れたわね。まぁ読みなさい今だけでいいわ。」

「スペルカードルール……?なんですかこれは。」

「 (やった!食いついた!)これがスペルカードの白紙よ。これに力を込めて、思った通りの弾幕を放つ事が出来るの。」

「つまり、これと通常弾幕で相手を倒せばそれで勝ち。そうゆう事ですか?」

「せ・い・か・い☆あ、白紙はあげるわよ。まだあるし。」

 

そう言って紫はスペルカードの白紙を5枚だけ置いていった。そのスペルカードを拾ってから水仙は首に白蛇を引っ掛けて、『流仙楼』から出かけて行った。

 

そしてここは人里。ここは水仙の流仙楼を除けば唯一と言っていいほど落ち着ける場所である。まず、妖怪がほとんどいない。居るとすれば満月になると変身する半人半獣か、不老不死の蓬莱人くらいだ。あれはまだ水仙の許容範囲だ。つまり嫌いな妖怪が居ない。最高の場所である。

 

「おぉ、水仙様だ。」

「お!久しぶりですな!」

 

割と人里でも水仙は人気である。よく人里から出る用事のある人間のボディガードをやるからだ。

 

「どうも。あ、そうだ。博麗神社はどっちでしたっけ?」

「あちらの山道を登っていけばつきますよ。」

「ありがとうございます。」

 

ちなみに人里の人間達は白蛇が喋るとは知らない。まず人前で白蛇が喋ったりはあまりしないのだ。喋ると、かなり喋りやすい相手ではあるのだが。

 

「ふぅ……この階段。長いですね。参拝客居るのでしょうか?」

「居ないんじゃね?さっきから誰も降りて来ないしよ。」

「貴方も一応仙蛇なのですからもうちょっと喋り方をですね……」

「いーじゃねーか。これが蛇仙『白鱗の白蛇』なんだから。」

白蛇の種族は妖怪であり仙人であると言う特殊な存在である。基本妖怪であることに変わりはないのだが。ちなみにこの蛇の姿はただの変化。本当は人の様な姿をして居る。何故蛇の姿のままなのか?それは、こうして水仙にぶら下がってたほうが楽だからだ。白蛇の能力は『あらゆる物に変化する程度の能力』。自分をあらゆる物に変える事が出来る。それだけだ。

白蛇を首にかけているせいもあるが、多少疲れながらも水仙は博麗神社に向かって階段を登り続けるのだった。




ちなみに水仙が読んだ文々。新聞はレミリアのときの奴と同じです。
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