水仙は階段を登り切り、一息つこうとした。しかしそれは急に上から飛んできた弾幕で止める羽目になった。しかし水仙は焦らない。どんな強力な攻撃も、水仙からすれば『流れ』があるのだ。それを見る事で一番効率良く力の加わる場所を探し出し霊力力を打ち込む。水仙の長い人生で見つけた一つの手段。
「仙拳。」
弾幕は炸裂することなく、ドムッ!とボールのようにひしゃげて跳ね返っていった。霊力を打ち込まれた弾幕は黄色い髪の箒に乗った少女に直撃する。弾幕ごっこの途中だったようだ、悪いことをしたと少し反省する。
「痛てて……何すんだよー。」
「すいません。飛んできたものでつい打ち返してしまいましたよ。」
「打ち返した⁈ど、どうやったんだよ!」
「こうです。」
霊力を右手に纏わせる。金髪少女は目を輝かせてみている。すると空から不機嫌そうな紅白の巫女服をきた少女も降りてきた。
「せっかく弾幕ごっこしてたのに邪魔が入るなんてね。」
「すいません。あ、なんなら私としていただけますか?今日初めて弾幕ごっこをするんですよ。」
「へ?珍しいわね。弾幕ごっこを知らないなんて。最近来たの?」
「いいえ、かなり前からいますよ。」
「まぁいいわ、やったげる。魔理沙が。」
「そうそう私が……ってええええ⁉︎なんで⁉︎」
結局魔理沙が水仙の相手をすることになった。ちなみに白蛇は邪魔だから降りてもらった。残機3スペルカード3だ。
「さて、始めますか。はぁっ!」
水仙は初心者とは思えない量の弾幕で魔理沙を攻める。しかもうまく魔理沙の避けにくいように撃っているため、かなり魔理沙が危なっかしい動きをしている。
「上手すぎだろ!本当に初心者か⁉︎」
「ふふふ……褒めていただけて嬉しいです。嬉しいついでに!スペル!」
〜仙術『
まるで本当に陽炎が起こったかのように揺らめく弾幕が、魔理沙を襲う。魔理沙残機2
「ちっくしょー!難しいスペルカードだな!だったらこっちだって!スペル!」
〜彗星『ブレイジングスター』〜
マスタースパークをブーストにし、魔理沙が箒ごと突っ込んでくる。しかし、全く当たらない。流れを読むことで、次来る場所を捕捉しているのだ。ブレイジングスターはスペルブレイクし、弾幕も消滅する。
「くっ……結構強い!」
「ふふっ……久々に本気で楽しめそうです。スペル!」
〜仙拳『流々想拳』〜
大量の弾幕。それは変わらない。しかしこのスペルの特徴は弾幕が飛び散るようにばら撒かれた後、猛スピードで真っ直ぐ突っ込んでくる。急に突っ込んでくる弾幕に反応しきれず、魔理沙は被弾した。魔理沙残機1
「くっそ!このままじゃやられっぱなしで終わっちまう!スペル!」
〜恋符『マスタースパーク』〜
水仙はうまくかわす。もう分かっているのだ。魔理沙の使ってくるのは突っ込んできたり真っ直ぐだったりと、やたらパワー重視なのを。それに対し水仙の柔の戦い方はかなり有利だ。
「悪いですが、終わらせます。スペル!」
〜仙術奥義『流柳仙歌 花鳥諷詠』〜
魔理沙の最後の残機をかすめ取っていったそのスペルは、霊夢ですら見惚れるほどだったという。