週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ:リングマ進化、ガチグマ

「よし、サザレそっちの準備は?」

「大丈夫だよ~全10機の撮影用ロトムとの同期もOK、何時でも撮影開始できるよ」

「そっちは?」

「グマァ!!」

「ならばよし、それじゃあレッドさんとサトシさん始めますよ」

「いいよ」

「こっちもOKです!!」

 

時間は夜7時、すっかり夜になった空には黄金にも見える程に美しく神々しい満月が浮かび上がっている。絶好の月見日和だが……今日ばかりはそんな事をしている暇はない。これから夜の配信を行う、基本的に夜に配信を行う事はないが今回ばかりは特別だ。ナナカマドやオーキドからも可能ならば生配信でリアルタイムでの情報を欲しいと言われているのでこうしている。

 

「やれやれ……今回ばかりは否が応でも話題になるな、さて始めるか!!」

 

ワザとらしく腕を振るいながら空へと掲げた、レッドとサトシはそれを知っている。世界で一番強いレジェンドチャンピオンマスターレッドに最も近いと言われたチャンピオン、ダンデの代名詞でもあるリザードンポーズと似ている。思えば彼も相当のエンターテイナーだった。それに倣ったという所だろう。

 

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。本日は―――普段と趣を変えて新たな紹介をします」

 

・おっ?

・なに新しいって

・こんなの今までなかったぞ?

・新戦法?

・なんだなんだ何事だ?

・ナンジャモ:ラビ氏、ボクに隠れて何面白いことしようとしてるのさぁ~?

 

「今回このような形をとらせていただいたのはこの御二人が私の元を訪ねて下さった理由でもあるんです」

「ポケモン、ゲットだぜ!!皆、今日もポケモンバトルしてるか?俺は相棒のピカチュウと一緒に毎日楽しんでるぜ!!皆こんにちわ、俺サトシ!!こっちは相棒のピカチュウ!!」

「ピッピカチュ!!」

「……レッド」

 

・ナンジャモ:ぜ、前言撤回……

・ま、まあこの二人相手じゃな……

・言うてナンジャモだってこの二人とコラボしてるじゃん

・そ~そ~バトルしてたじゃん

・ナンジャモ:あんなのをコラボって言えるかぁ!!?ただの不意打ちだよ!!相手の技関係ないね!!

・草

・地面

・蓄電

・貯水ドオー

・モトトカゲ

・ナンジャモ:ボクが苦手としてる奴を出すなぁぁぁぁ!!!

 

「さて、そもそもどうしてこの御二方が来て下さったかと言えばリングマに関してです。以前の配信でリングマの進化の可能性について言及したと思いますが、遂にその進化に必要なアイテムが入手出来たという事ですので是非、私のリングマで試してみて欲しいという事だったのです」

 

・マ、マジで!!?

・えっ俺達世紀の瞬間の立会人になってる?

・うおおおおおおおおっ生きててよかったぁ!!!

・マジで貴重な瞬間だぞこれ!!

・ナンジャモ:ろ、録画!!アーカイブなんて言ってられない、自分で録画ぁ!!

 

「今回はそれに合わせて10機のカメラロトムを飛ばしてあらゆる角度から情報を確認できるようにしております。それでは―――行くぞリングマ」

「グマッ!!」

「ピートブロック、いっけぇ!!」

 

・ピッチャー振りかぶって、第一球!

・投げたぁ!!

・リングマナイスキャッチ!!

・ストライクアウト!!

・ナンジャモ:ポケベースじゃないってば!!

・って、あらっ光が!!?

・えっマジ?

・し、進化が始まった!!

 

「リ、リングマの進化が始まった!!」

「……でっかくなってる」

「上半身、いや全体が巨大になってる……!!」

「―――……ワギィィィィィィィ!!!!」

「これが、ガチグマ!!」

 

・うおおおおっ!!?

・こ、これがリングマの進化!!?

・す、すげえマジで進化しよった!?

・マジで世紀の大発見だぁ!!

・ナンジャモ:ボク凄い感動しちゃった……そうだ、初めて見たポケモンの進化を思い出した

・確かにそれは感動する。

 

「これが大昔にいたリングマの進化形、ガチグマ……」

「リングマの状態での高さは2mでしたが、今のガチグマは2.6mはある……成程これほど一気に巨大化するから身体を支える為に二足歩行ではなく四足歩行の体勢を取っているのか」

「ピカピ、ピカピカチュピ」

「ピカチュウ?あっガチグマの身体のこれ、泥だ。でも柔らかいって硬い!!?えっどうして……あっ強く叩くと硬くなってる!!」

「成程、ダイラタンシー……瞬間的に硬くなる泥の鎧、これは確かに普段は動きを阻害せずに防御性能も期待出来る、バトルしたい」

「相変わらずそっち方面だと饒舌になりますね」

 

・い、いやサラッとどんどん研究者みたいに情報出してくのもスゲェよ

・一気に情報出過ぎぃ!!

・頭の月模様も洒落乙だなぁ……満月?

・いや、模様が雲っぽいから朧月って言うんじゃないか?

・なんか気怠げっぽい顔もまた可愛いぜ!!

 

「さてそれじゃあ折角なのでバトルでの力も……レッドさんお願い出来ます?」

「勿論っ……何か来る!!」

「じ、地面から何かが来る!!」

 

・な、何だ地震か!!?

・今度は一体何なんだ!!?

・うわあああなんか出てきたぁ!!?

・もう何なんだよ!?

・マジで何!!?

 

「今度は一体何なんだ!!?というコメントを見て」「光の速さでやって来た」

「風よ!!」「大地よ!!」「大空よ!!」

「世界に届けよデンジャラス」「宇宙に伝えよクライシス」

「天使か悪魔かその名を呼べば」「誰もが震える魅惑の響き」

「ムサシ!!」「コジロウ!!」「ニャースでニャース!!」

「時代の主役はあたしたち!!」「我ら無敵の!!」

「ロケット団!!!」「ソーナンス!!」

 

「……なんだまたお前らか」

 

・ちょwwww

・レッドさんwwww

・レッドさんの落胆っぷりがやばいwww

・マジで失望してるwwww

・すっげぇ冷めた目だ

・うわぁこれは恥ずかしいwww

・ワロタwww

 

「またお前達かロケット団!!!」「ピピッカチュ!!」

「無敵という割にはサトシさんに負け続けな上に組織自体はレッドさんに壊滅させられ、前回は私のカビゴンだけで倒されておいてよくもまあそんなでかい口が叩けますね、何度も出てきて恥ずかしくないんですか?」

 

・ちょっwwwwヌシェwwwww

・辛辣!!すっげぇ辛辣!!!

・いやまあそうだろうけどさぁwwww

・レッドさんに何度ロケット団って叩き潰されてる?

・知らんのか、俺も知らん

・ナンジャモ:えっとカントーでしょ、ジョウトで……2、3回は壊滅させられてるね。

 

「い、いきなり何て事言うのよ!!は、恥ずかしい訳ないでしょうがよ!!世界があたしたちを待っている以上、我らロケット団は不屈なのよ!!」

「こういう美学を分からない奴はモテないんだぞ!!!」

「全くだニャ!!!」

「いや、美学は分かりますけど実害受けてる側としては至極迷惑なだけです」

 

・ぐう正論。

・まあ確かに……

・今回の場合一番の被害受けてるの主だしな

・ああ、庭の修繕……

・あっち方面って結構金食うんだぜ?

 

「ま、まあいいわ……兎に角!!そこの珍しいポケモン、ガチグマは私たちロケット団が頂くわ!!」

「現代では絶滅していると言われているポケモンをボスに献上すれば……!!」

「ロケット団の再興にも役に立つ上にニャー達は」

「「「幹部昇進支部長就任いい感じ!!!」」」「ソ~ナンス!!」

 

・……ロケット団ってマフィアだよな?

・うんポケモンマフィア

・もうお笑い芸人にしか見えないんですけど。

・俺も

・激しく同意。

 

「それでロケット団、ギャラドスを模したメカでガチグマを奪いに来たと……そんな技術力があるなら起業なりして真面目に働けばいいのに……バカなことしてないで働けよ」

「うるっさいわね!!さあ、兎に角ガチグマゲット~!!!」

「「応!!」」

 

・うわ来たぁ!!?

・キャタピラにドリルにアーム搭載とか盛り沢山か!!?

・欲張りだな!!?

・って来てる来てる来てる!!

・ナンジャモ:ラビ氏逃げてぇええ!!

 

「ガチグマ受け止めろ!!」

「ワギィィィ!!!」

 

・うっそぉ!!!?

・体格差どんだけあると思ってるの!!?あっさり止めたよ!!?

・キャタピラがギュラギュラ言ってるのに平然と受け止めてるぅ!!?

・何このパワー!!?

・ああアームがって、片手で押さえつけながらアームを掴んだぁ!!?

 

「すっげぇパワーだ!!」

「サトシさん、ガチグマは地面タイプも入っています。ピカチュウでの援護攻撃を!!」

「よし分かった!!」

「ピカチュウ、俺達も」

「ビガァ!!」

 

・うわっレッドさんのピカチュウ来た!!?

・出たよ普通のに比べてちょっと大きめでこの低めなピカチュウ!!

・サトシさんのピカチュウと比べると大きいな!!?

・いやぁPWCSでは白熱しましたねぇ

・ボルテッカー合戦は燃えた。

 

「「ピカチュウ、10万ボルト!!!」」

「「ピカァァァァチュゥゥゥゥゥ!!!!」」

 

・W10万ボルトォ!!

・ガチグマごといったが大丈夫か!?

・あっ全然平気っぽい!!マジで地面タイプあるなこれ!!

・ノーマル地面か!!

・そして、うわぁっそのまま持ち上げたぁ!!

・ンで放り投げたぁ!!?

 

「ぶちかませぇガチグマぁ!!」

「ワァァァァァギァァァァァァア!!!!」

 

・ええええええええっっ!!!?

・鉄のメカを一撃で粉々に粉砕したぁ!!?

・なんちゅうパワー!!?

・こ、これが昔にはいっぱいいたん?

・太古、怖い……。

 

「何なのよ~!!折角コメントにも対応するようにして来たのにぃぃぃい!!!!」

「あっでもなんか俺達一部人気っぽい」

「それで喜んでるんじゃないニャァ!!?」

「コメントだとあたしたちよりあっちが注目されてるし~!!」

「これじゃあラブリーチャーミーじゃなくて完全なコメディリリーフだぁ!!」

「「「やな感じぃぃぃぃぃ!!!」」」

 

「ホント、何しに来たんですかあの人たち……あ~あ、庭の修繕費に警察とかポケモンリーグへの連絡、ポケモンさん達へのケアとかもしないと……」

「げ、元気出してくださいラビさん!!ガチグマがこんなに強い事が分かったんですから!!」

「……バトルしよ」

「……もうそれでいいか、んじゃ残りはレッドさんとのバトルという事で」

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