週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ:暴君顎ガチゴラス

ラビのアトリエ。許可がなければ絶対に入れないようにしている、唯一の入り口である扉はコンピューター制御であり内部にはロトムが数匹のローテーションを組んで待機しており、扉は回線が入っており、それらの回路の中にはポリゴン2が管理者として潜んでいる。そこまでして守らなければいけない物がそこにはある。そんな部屋にシロナを連れてきた際にはロトムもポリゴン2も驚いていた様子だった、サザレ以外を通した事がないのに……兎も角、シロナを伴って中へと入る。そこにあったのは……

 

「―――これは」

 

巨大なキャンバス、大人が両腕を精一杯伸ばしても決して覆えない程に大きなキャンバスに描かれている絵。それを見てシロナは言葉を奪われたような気分へと陥っていた、実際に言葉を取り上げられたわけではない、だがそれ以上の表現が出ない程の物がそこにあったのだ。

 

宇宙を背にしながらも猛々しくも美しい、そして神々しい姿を見せている神がそこにいる。その情景を切り取ったと言ってもいい程にリアルに表現された質感と呼吸音が今にも聞こえてきて動きだしそうな……ディアルガとパルキアがそこにいた。

 

「貴方、これはっ―――」

「……パラドックスポケモンの故郷、というのも可笑しな話ですが、彼らが生息していたパルデアの大穴、そこに何があったかはお話ししましたね?」

「タイムマシンよね……?聞いた時は信じられなかったけど彼らがこの時代にいる事を踏まえたら納得せざるを得なかったわ」

「それを消しに来たんですよ、神々が」

 

シロナにはタイムマシンの事を語ってある、シロナを信用しているのもあるがそれ以上にこの人ならば聞かせる意味と意義があると思ったからである。それを聞いてシロナは目を見開いたが、直ぐに納得した。実際に神を見た、そうでなければこんな絵は描けない。

 

「……成程ね。納得だわ、ディアルガとパルキアが出張るって事はそのタイムマシンが相当に害悪だったって事なのよね?」

「ええ。稼働させることで時空間に影響が出て看過出来なくなったからその原因を取り除きに来たと言ってましたよ。その時は子供たちがタイムマシンを止めに行ってる時ですからもう必死になって神を説得しましたよ、それで資格を見せろとか言われてバトルに突入です」

「―――よ、よく無事だったわね貴方!?」

 

我ながらそう思う。本当にダークライをもしもの時の切り札として連れていて正解だったと思っている。ダイケンキも連れていけたら盤石だったのだが……それはそれで家が大変な事になりかねないので無理な考えだった。

 

「ヒスイの時代に私の祖先が書いた日誌があるのよ、その日誌にあったの。時の神ディアルガ、空間の神パルキア、凄まじき力にて時と空間を司り管理する者。その力、世界すら作り変える事も容易なりって」

「それは、興味深い日誌ですね」

「でしょ?私の祖先は何をやったのかしらね……なんでも調査団をやってたって書いてあったけど追い出された的な事が書いてあったのよ、その時は死ぬかと思ったし本当に大変だったって文字が滲んでたわ」

「(あれ、それってレジェアルの主人公じゃね……それが何でシロナさんの祖先……?)」

 

ラビにまた一つ、謎が生まれた瞬間だった。

 

 

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。本日ご紹介するポケモンさんは此方」

「ガアアアアアアアアアアアアアラアアアアアアアス!!!!」

「ガチゴラスさんですってうるっさいよアンタ!!」

「ゴラァァァ♪」

 

・おおっ化石ポケモン!!

・ラムパルドに続いて二匹目!!

・というかうるっせぇ!!?

・声でっかぁ!!?

・そして直ぐに甘えた声を出す。

・ホントどうなってんだよ。

 

「ガチゴラスさんは岩とドラゴンの複合タイプのポケモンさんです。カロス地方でその化石は多く発見されており、カロスの化石ポケモンとも呼ばれていますね。暴君ポケモンという分類を与えられており、その強さ故に生態系の頂点だったとされています」

 

・へ~これでドラゴンなのか

・どっちかと怪獣系だよな。ニドキング系

・でも俺は好きだぞカッコいいし力強い!!

・恐竜と言えば!!ってフォルムだよなぁ

・いやぁマジカッコいい。

 

「最大の武器はこの顎です、分厚い鉄板すら容易く噛み千切る程のパワーを秘めて生きていた時代の無敵の王者ともされています。復元された個体を観察した結果、その強さからは想像出来ない程に警戒心が薄く、寝ている時なんて完全に無防備です。この強さ故に主だった天敵はいないとされています」

 

・強さ故に天敵なし、故に警戒する必要もなし

・正しく王者の理論だな。

・強ければ敵などいない、よって無敵!!それを体現してやがる。

・尚、氷タイプが来たら逃げるしかない。

・言ってやるなwww

 

「特性は頑丈顎、夢特性は石頭ですね。私の弟が夢特性のガチゴラスさんを持ってます、頑丈顎は噛み付く系の技の威力を1.5倍にするという特性です」

 

・出たよ弟さん。

・ラムパルドもゲットしてなかったっけ?

・今度はそっちに夢いったんかいwww

・にしてもAGO技って……何がある?

・いやAGO技ってアンタ……

・分かりやすいだろ。

 

「噛み付くや噛み砕く、炎雷氷の三色牙に毒々の牙、サイコファング、ガチゴラスさんが覚えるだけでもこれだけ挙がりますね。他にも食らい付くや必殺前歯なども該当します」

 

・あ~言われてみたら一発で理解出来るラインナップ。

・成程、噛み付き系だわ

・特性もある意味バッチリだな。

・そうなると石頭は……?

・顎が頑丈だから頭も頑丈になった……?

・な、何か微妙かも……

 

「頑丈顎でのシナジーも大きい上に各タイプでの打ち分けが可能なので優秀なアタッカーになれます。サイコファングで相手の壁を粉砕する事も出来ます、しかもインファイトや地震なども習得可能なので本当に技範囲が広いんですよね」

 

・牙技だけでも凄い範囲だからなぁ……

・それの高火力な岩とドラゴンが加わるって訳か……

・エグい、エグいことになるぞwww

・鋼で行けるかなって思ったのに……

・炎の牙あるからな?

 

「加えてロックカットや龍の舞も覚えるので自力で加速しつつも火力を上げることが出来ます。ステルスロックや強制交代を強いることが出来る吠えるも出来ますので役割は多いですね、あと角ドリルも搭載してます」

 

・マァジかぁ……

・火力バカかと思ったのに

・割と器用だぞこの暴君。

・おいサラッと一撃必殺技の存在を潜ませるなぁ!!

・スルーする所だったわ!!?

 

「そして、このガチゴラスさんですが気を許す相手には極めて人懐っこいのです。その証拠と言わんばかりに甘えるが使える上にじゃれつくまで使えます」

 

・嘘でしょ!!?

・そんな強面な暴君面で嘘いうなよ!!

・やめろよ、そんなのにじゃれつかれたら死ぬわ、比喩抜きで。

・冗談抜きで死にそうだから困るわ。

・それな

 

「ゴラ?」

「進化前のチゴラスさんが関係しているのかもしれませんね。チゴラスさんは無邪気な甘えん坊ですから、それが影響してか私のガチゴラスさんも酷く甘えん坊です」

「ゴラッ♪」

「だから噛むなって……抱っこもダメ、というかもう出来ないから……」

 

・カ、可愛い……

・構って欲しいのかな?

・こりゃチゴラス時代は良く甘えてたんだな、抱っこもして貰ってたのかな。

・今のも催促かwww

・仕草とかは結構可愛いんだけどなぁwww

 

「因みにガチゴラスさんは諸刃の頭突きを覚えるので石頭で反動を一切気にすることなく突撃が可能という利点もあります。弟もそうしているらしいです。因みに龍の舞さえ積んでしまえば、マルチスケイルカイリューを一撃で吹き飛ばすほどの威力になります。と言ってもその分、牙系の威力が上がらず汎用性が落ちてしまうので一長一短ですね」

 

・一撃大火力の石頭か、技範囲の頑丈顎って感じか。

・どっちも魅力的すぎない?

・俺は石頭かなあ……他に反動技覚えるかで変わるかもしれないけど

・私は頑丈顎かしら、一人で範囲も威力もあるって助かるし。

・悩ましいwww

 

「タイプの関係で弱点は多いですが、その技範囲と威力で相手に確実に圧を与える無敵の王者ガチゴラス。皆さんもいかがでしょうか」

 

 

配信を切る。ガチゴラスは期待を込めたような目で自分を見て来る、遊んで欲しいのだろう。身体は大きくなっているので全く変わっていない。しょうがないので相手をしてあげようと思ったら、何故か吹っ飛ばされてきたアーマーガアがガチゴラスの頭部に命中した。

 

「―――なんで!?」

「ガアアアッガアアアアアアアアアアアア!!!」

「いやおい何があってお前飛んできた!?お~い!!だ、大丈夫か!?」

「ゴァァアアラス!!」

「あっはい大丈夫なのねって、レッドさんとまた戦ってるのかよ!!?懲りないなあいつ……ガチゴラス、あっちまで乗せて行ってくれ」

「ラス!!」

 

 

伏せてラビが乗りやすいようにするガチゴラス。理由は何であれ自分と一緒に居てくれるのが嬉しい。チゴラスの時からよく遊んでくれた、バトルにも沢山出してくれた。だが進化はしたくなかったのだ。大きくなったら抱っこも遊んでもくれないと思った。

 

「おいおいおい、レッドさんメガシンカさせてるじゃねえか!?あのバ鴉、メガリザードンとやり合ってるのか……もうどうなっても知らねぇぞ……?」

「♪」

「お前さんは暢気でいいなぁ……」

 

だがラビはそんな事もなく、沢山遊んでくれた。今してくれてるように撫でてもくれる、抱っこしてくれなくなったのが唯一の不満だが、それ以外は文句はない。大好きなお兄ちゃんだ。

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