週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ:ヘビーボムバンバドロ

『うなぁぁぁぁぁっ!!!レビに負けたぁぁぁぁ!!!』

「あ~はいはいそうですか、これで何度目何日ぶり?」

『14回目17日振りって何言わせるんだよお兄ちゃん!!それにチャンピオン転落じゃない!!』

「分かってる、チャンピオンに挑戦して負けたお前が悪くて弱い。勝ったレビが正しくて強い」

『ガッフゥッ!!?』

 

レビの連絡を受けて少しした頃、今度は弟から連絡が来た。現ブルベリーグランキング2位、ブルベリーグ四天王筆頭、砂嵐の申し子とも言われる砂嵐の使いに長けたレベ。生粋のロマンチストで特に岩タイプを好んで採用している、相棒はバンギラス。

 

『ううっ……レビ姉ちゃんなんかこの前より強くなってるんだよ、どうなってんだよ……』

「そりゃ俺が口出ししたからな、一部技構成やらを変更させて戦術にも修正を加えたから」

やっぱりかぁ!!お兄ちゃんらしさがある訳だよ、つうか姉ちゃんだけにアドバイス送るのズルくない!?ボクにはくれないのに!!』

「だってお前欲しいって言わないから」

 

実はアローラキュウコンを前回紹介したのはレビからのリクエストというのも関係している、それで紹介しつつも立ち回りなどの修正案を進言してみたのだが、如何やら速攻で採用されてチャンピオン再奪取を目指したレベが負けたらしい。

 

『じゃあ頂戴!!今度こそチャンピオン定着を目指すんだから!!』

「そう言いながら一体何回お前らはチャンピオンの奪い合いをするんだよ、一部からは恒例行事とか言われてるって聞いたぞ?」

『知らないよそんなの、それが嫌なら自分達が強くなって挑戦すればいいだけの話じゃない。それすらしないでそんな事言ったって全く痛くもないし怖くもないよ』

 

これだ。自分の弟妹達に共通している事とも言えるが、勝負の世界に対してはかなりシビアというか冷淡ともとれるような冷静さを発揮する。まあ闇落ちスグリ程の物ではないが、好きな物なんだから全力で取り組むし努力もするタイプなのである。

 

「そう言えばさ、スグリが4位なんだよな?」

『うんそうなんだよ、ビックリしたよお兄ちゃんのグライガーを持ってたからさ。それでボクも仲良くなってさ、偶にグライオン同士でバトルしてどんなふうにしよっかとか話し合ってるんだ~』

 

如何やらレベはスグリとはかなり仲が良いらしい。砂パであるレベにとってグライオンは相性のいいポケモンだから当然ではあるだろう。

 

「ンで四天王で一番弱いのって誰、結局レビの奴言わなかったし」

『あ~……姉ちゃんはあの人大っ嫌いだろうから当然だろうね、俺も嫌いだけど。カキツバタっていう先輩なんだけどさ、なんていうか普段から態度が好い加減だし3年留年もしてるような人なんだよなぁ……ロルも大嫌いだよ、リーグ部会議に来る時は絶対に寝るし』

「あ~そりゃ嫌われるわ」

 

弟妹達が嫌う要素の塊と言ってもいいカキツバタ、ドラゴンタイプの使い手で自分の出身であるイッシュ地方のジムリーダー、シャガの孫。昼行灯と思わせて切れ者、などではなく唯の昼行灯というのが割と的確な表現ともされる。

 

「腕前は確かなんだろ?」

『確かって言っても俺達に一度も勝った事ないから大したことないよ、お兄ちゃんだったらダイケンキとオノノクスで全抜き余裕じゃない?』

「それは戦ってみないと分からないねぇ」

『勝てるよ絶対!!』

 

仮にも四天王の先鋒に対してこの物言い、どれだけ信頼どころか信用が無いのかがよく分かる。

 

 

 

 

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。本日ご紹介するポケモンさんは此方」

「ヒヒウゥゥゥン!!!」

「バンバドロさんです」

 

・おおっでかい!!

・いやホントでかいな!?

・バンバドロとはまた渋い所を

・えっカゴの実?

・そうじゃねぇだろうよい

 

「バンバドロさんは地面単タイプのポケモンさんです。逞しい身体と強靭な精神力を備えており、どんなことがあったとしても声を上げる事もなく、勇ましく立ち向かいます。得意技のキックで敵をなぎ倒してしまいます」

 

・見るからにでっかいからなぁ……

・確かにこれで蹴られたら間違いなく死ぬな……

・そもそも蹴られるようなことをするな。

・俺悪戯しちゃって蹴られて顎砕けた事あるわ

・ファ!!?

・ついでに内臓破裂で死に掛けたわwww

・笑い事じゃねえよ!!?

 

「と言っても性格はかなり大人しく気性も温和なのでそれこそ過激な悪戯をしなければ蹴られたりする事はまずありません。というか車を破壊する程の威力があるのによくもそれだけで済みましたね……相当手加減はしてくれたんでしょうね、それか泥のプロテクターを付けていなかったか」

 

・あ~そう言えば細かったからプロテクターなしだね。

・だとしても良く生きてたな。

・三途の川って奴で爺ちゃんと婆ちゃんが手振って笑ってたわwww

・いや笑えねぇからな!?

・何かヨノワールが手招きしてた気もする。

・ガチサンズリバー!?

 

「そして最大の特徴が体重です。その重さは920キロ、その重さは最大級とされるホエルオーの2倍以上の重さです。この重さとそのパワー故にアローラ地方の一部公道では走行を禁止しています、ですが同時にパワーにも優れている為に運送業では欠かせない存在になっています。10トンを超える荷物を三日三晩運び続ける事が出来る程です」

 

・おっも!!?

・ふッと!!?

・太くねぇって!!

・あ~ガラルだとアーマーガアと同じ位には重宝されてる

・えっガラルだとあの戦闘狂重宝すんの?

・此処のアーマーガアと一緒にするなぁ!?

 

「特性はマイペース、持久力。夢特性が精神力です。マイペースは混乱と威嚇が効かない特性、持久力は攻撃を受けると防御が上がるという物で攻撃を受ける程に硬くなる特性です、物理受けには最適な特性ですね」

 

・へ~どれも強い特性じゃん。

・個人的には精神力、いや持久力も欲しいな。

・物理受けとして凄い強いなぁ……

・物理受け、ああそういう意味か……ホント此処の放送局の単語は独特だ。

・受け、ふむバンバドロは受け……っと。

・おい腐ってるのがいるぞ。

 

「バンバドロさんは基本的その重さ故に速度はありませんが、その分体力と攻撃と防御に長けています。重さを活かせるヘビーボンバーを習得出来ますので対フェアリーには十分すぎる一打になりえます。マイペースを利用してダブルバトルでは威張るを打って貰って疑似剣舞とするコンボもありますね」

 

・あっ成程、混乱しないのをそう使うのか。

・珍しいなダブルの活用を言うなんて。

・マイペースの悪口言うから

・えっあれ悪口じゃないだろ!?

・あ~あマイペースちゃんを苛めた~

・いーけないんだいけないんだ

・誤解だぁぁぁぁ!!

 

「持久力を用いた物理受けと流しをしつつもステロを撒きつつも吠えるで相手を引きずり出しながらダメージを与えていく戦術も可能です。鉄壁などで能動的に防御を上げる事も可能なので、マイペースや精神力でも出来る事です、砂地獄で物理アタッカーを捕まえて消耗を誘うという事も出来ますね。得意技の十万馬力で相手を文字通り圧殺する事も可能です」

 

・思った以上に物理受け以上の仕事が広い。

・特に物理が硬いからそれを活かしつつ、やって来た物理を逃がさないか。

・重さ利用のヘビーボンバーと十万馬力が主戦力か。

・地味にグラスフィールドで半減されんから十万馬力好き。

・ああ、グラスフィールドってそういう効果あったな。

 

「持久力ならばボディプレスで防御を攻撃に転用可能です、加えてかなりタフなのでカウンターも活用しやすいですね。そして地割れも覚えますのでいざという時には頼りに出来ます」

 

・持久力からのボディプレ……

・しかもめちゃくちゃ重い……

・うわぁ考えたくねぇ……

・文字通りに押し潰しそう。

・でも頼りになりそうで俺気に入った。

 

「気は優しくて力持ち、鉄壁要塞のバンバドロ。貴方も如何ですか?」

 

配信を切る。今回はレベが好みそうな地面タイプをチョイスした、と言ってもパーティの兼ね合いで採用されるかは分からないが……それでも彼方はダブルバトルが主な訳だしある程度は採用は検討されるだろう。

 

「ヒヒゥゥン」

「んっ如何した?ああ、分かったんじゃ行くか」

 

バンバドロの背中に飛び乗るとバンバドロはゆっくり歩きだしていった。そして徐々に速度を高めて、地響きのような音を立てながらも疾駆していった。

 

 

「今日は頼むぞラビ、今回は力が必要な芸術なのだ!!」

「はいはい、頼むぞ」

「ヒゥゥゥン」

 

旦那の頼みを断る程、俺は野暮じゃない。生憎、バンバドロは芸術は理解出来ないが、ラビの頼みならば無条件で力を貸す。力しか能がない自分に出来る事ならば幾らでもやる。

 

「おおっ実に素晴らしい、この力強さ、実にアヴァンギャルド!!だが驚いたぞ、これ程のパワーだとは……」

「この位楽勝だよな」

「ヒウウウン!!」

 

無論だ!!と返しながらも更に力を込める、そして荷物を一気に引きずっていく。まだまだ俺の力はこんな物じゃないと地面を蹴って更に力を発揮する!!

 

「やり過ぎだよ」

「ヒゥゥゥウン……」

「ハッハッハッハッ!!構わんさラビ、悪意があった訳ではないし寧ろ割れた路面の接着剤を工夫して彩を加えるのも悪くないかもしれぬな、金継ぎのようになるかもしれぬ。これは新しい芸術の形だ、実にアヴァンギャルド!!」

 

思わず力を出し過ぎて地面を割ってしまったバンバドロ、シュン……とするがコルサは寧ろこれも芸術になると喜んでいる。まあそれなら……とラビもバンバドロを慰めるのであった。

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