「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。今回紹介するのは此方」
「キュッ!!」
「ミミッキュさんです」
| ・うわぁっミミッキュ!!? ・ギャアッ亡霊!!? ・布の悪魔ぁ!?! ・化けの皮の悪魔!!? ・散々すぎる言われようである。 ・当たり前だろ!?こいつとんでもねぇんだぞ!! |
|---|
「ミミッキュさんはゴーストとフェアリーの複合タイプです。まあ何と言いますか……本当に異質なポケモンさんだと私も思いますね。ミミッキュさんはピカチュウを模している布を被っておりまして、これは浴びるだけでも体調を崩してしまう程に苦手な太陽光から身を守る為でもあります。この布が破れてしまったりすると夜なべで直す程に大切な物で、私も時々破れてしまった際の縫合を頼まれますね」
| ・太陽苦手なのか ・ドラキュラかお前は。 ・まあ明るい所が好きってゴーストタイプって違和感あるし……イメージ的に ・実際は割と明るい所でもいる奴は多い。 ・ロトムとか平然と出て来るからな ・んで家電に入るまでがセット。 |
|---|
「何故ピカチュウなのか、というのかは人間と仲良くなりたいと思った時に大人気のピカチュウに化けたら仲良くなれるのでは?という物だったというのが主流な説です。実際の所は?」
「キュッキュッキュッ!!」
「うん、私の肩の上でシャドーボクシングしないでくださぐぇっ!?」
「キュッ!!?キュ、ミキュ!!?」
「だ、大丈夫ですから……安心してください」
| ・それでピカチュウ、俺達にすり寄り添った結果なのか。 ・これ、他のポケモンに化けてた可能性もあるのかな? ・イーブイとかもありそうだな。 ・というか、ミミッキュを肩に乗せるのはOKなのか? ・ミミッキュ自体は1キロないから大丈夫だろ。 |
|---|
「ただし、ミミッキュさんの布を捲った本体を見ようとする事だけはしないでください。図鑑の為に研究者が中身を見ようとしたら謎の病にかかったとかショック死したとかそういう逸話もある位です、私も縫ってあげてる時は代わりとしてピカチュウタオルケットを被って貰ってます」
| ・こわ!!? ・病にショック死!? ・穏やかじゃないですね……。 ・幾らピカ様に化けても隠せないゴーストタイプ。 ・それ、一歩間違えたらヌシもやばいんじゃ…… ・でも破れたら縫って、って言って来るぐらいには信頼されてるんだろ? ・大丈夫だろ、だよね? |
|---|
「そんなミミッキュさんの特性は化けの皮、夢特性は今のところ判明していません。化けの皮というのは一度だけ、攻撃を無効にしてその後に少量のダメージを喰らうという物ですね。この攻撃を無効という部分が凄まじく、メガシンカポケモンさんの必殺の一撃だろうがZワザだろうが無効にします」
| ・出たよ…… ・この悪魔がごとき特性よ。 ・必殺の大文字を無効化された時の喪失感よ…… ・皮の首が垂れるだけでほぼ無傷。 ・ホントこれねwwww |
|---|
「欠点はステロやまきびしといった物は普通にダメージを喰らいます、混乱による自傷ダメージは化けの皮が剥がれてしまいますし技の追加効果は無効化出来ません。凍える風のダメージは防げますが素早さダウンはどうしようもないみたいな感じです。それと矢張り連続技にも弱いです」
| ・こうしてみると結構隙はあるんだな ・だとしても強いのがなぁ…… ・対ガブリアス決戦兵器とかって言われる位だし ・確かにガブに対してすげぇメタ張ってる。 ・という事はガブはこいつで怖くない!? |
|---|
「実際、対ガブリアス性能は高いですね。有効打は地面タイプ位でしょうか……ミミッキュさんはその化けの皮を盾にして剣舞か爪研ぎにビルドアップで攻撃を上げたり、安全に鬼火に電磁波とかトリックルームを発動させることが出来ます。私はトリックルーム展開をお願いしてます」
| ・おま、ビルドアップまで出来るのか ・何処でやってんだ……? ・きっと気にしたら負け。 ・気にしたら病気。 ・やめて!? |
|---|
「ゴーストタイプらしく癖のある変化技を多数覚えます。呪いや痛み分けも使えますので単純に攻撃を上げて戦うだけではないのが魅力です。攻撃役として見てもじゃれつくに影打ちにシャドークロー、ドレインパンチ、ウッドハンマーに飛び付くなどがあります。技威力に少々不安がありますがそれこそ剣舞でカバーすれば全然いけますからね」
| ・なるほど~技威力がなければ強くなればいいじゃない理論 ・矢張り攻撃、攻撃は全てを解決する!! ・はいはい飛び膝は見切りで膝割りましょうね ・ギャアアアアアア!!!!膝蓋骨と腓骨をやっちまったぁぁぁ!! ・せ、専門的すぎて分からねぇです!? ・つまりいてぇって事だ!! |
|---|
「型破りなどでもこの化けの皮は貫通出来ますので昨今では対策法は確立されつつありますね。なので私は単純に盤面を整える事に特化して貰ってます、パーティの下の力持ちです」
「キュキュキュキュッ!!」
「わ~……って私は持ち上げなくていいんですよ」
| ・地味にこれってスゲェパワーじゃね……? ・ミミッキュの体格ではこれは…… ・やっぱりさん付けは本気メンバーじゃない、にしても強いだろ絶対。 ・というかさん付け云々はそれでいいのか? ・聞いてみろよ、というか好い加減雑談枠やろうぜヌシ |
|---|
「え~……これでも本業があるので此方に時間を割き過ぎるのも問題だと思うんですよ、というかこんな三十路手前のおっさんの雑談なんて需要ないでしょ」
| ・あるに決まってるでしょうがぁ!! ・合法ショタの雑談枠!!あります!! ・いろいろ相談に乗って欲しい!!旅の話も聞きたい!! ・つうかスパチャも解禁しようぜ、何でしてねぇんだよ ・おう課金させろ ・庭の修繕費カンパさせてくれ~ |
|---|
「と言われましても……貯蓄はありますし……課金するなら自分のポケモンさんにして下さった方が私は嬉しいですので。それでは今回は此処まで」
と配信を切る。雑談枠なんて変な事を喋るのを防止する意味でもやっていない、旅の内容だけに限定しても言わない方がいい物がいっぱいある。
「お疲れ様ラビ、今日も良い配信だったよ」
「ありがと」
「そう言えばどうして今日はミミッキュだったの?」
「んっ~?ちょっとな」
ミミッキュはイクハのパートナーポケモンだから……ただそれだけの理由だ。と思っているとミミッキュが袖を掴んで来た、如何やらまた破れてしまったらしい。
「よし縫ってやるよ、それじゃあまずは……タオルケット被ってな?」
「キュキュ!!」
自分の行動は愚かなのだろう、だと分かっているのにやめられない……ピカチュウに成り切ろうとしても成り切れなかった自分に苛立ちを募らせ続けていた。そんな時に出会ったこの人は自分を肯定してくれた事が何よりも嬉しかった。そして……破れてしまった自分のそれを嫌な顔一つせずに縫ってくれるのも……。自分はピカチュウにはなれないけれど、この人のミミッキュになれると、確信出来た時は嬉しかった。だから自分はこの人を護る、この家に近づく不逞な輩には呪いと地獄を見せてやるのだ……でも好い加減に布が破れないように気を付けないと……と思いながらも直してくれるのが嬉しくなってしまう自分が恥ずかしかった。