「……ロトム、ラバイ以外のブルベリ学園関係者全員着拒で」
『了解ロト。スグリ、ゼイユはやめておくロト』
流石長い付き合いのロトムだ、シンオウ地方からの付き合いだからか自分の思考をよく理解している。ラビはロトムを複数匹所持しているが、バトルで使うのがこのロトム。基本的にスマホロトムとしての役目に専念して貰っているがいざという時はロトムとして戦って貰う事になっている。
『ラバイから電話来てるけど如何するロト?』
「繋いでくれ」
弟からの連絡に応えないほど自分は野暮ではない、それにあれなら上からの命令でも自分に連絡はしないだろうから個人的なそれだろう。
『兄さん、全くスゲェ事やったな。ブリジュラス何時の間に持ってんだよ?』
「ブルベリ学園の時から」
『旅に出る何年も前じゃねぇか!!?』
「あの時からブルベリ学園は研究所的な側面が強くてな、ポケモンの道具進化関連でそれらしき物を大量にかき集めてたんだよ」
進化の石は当然としてヤバチャが進化する為に必要な割れたポット、ストライクとイワークに対してのメタルコートなどなどそれこそ大量。と言っても中にはガセの情報などもあり玉石混交と言った感じで当時はまだ分かっていなかったアイテムも多かった。
『ラビ、折角だどれか一つを君にあげよう。そうだな……そう言えば最近ジュラルドンをゲットしていたね。それ関連でこれなんてどうだろうか、と言っても全く分からないけど……好む物かもしれないし試してみてくれ』
という感じで押し付けられたのがまだ使い道が分からなかったジュラルドンの進化道具である複合金属だった。貰ったのも飛び級での卒業も近かったのでラビはそのまま卒業し、その後にブリジュラスへと進化させた。
『兄さんの配信でブリジュラスが出てきて今こっちは大騒ぎなんだぜ?ンでどうにかしてコンタクトをとってブリジュラスのデータを収集させてほしいって連絡送りまくってるって話だ』
「来てるけど全部着拒してるからな」
『だろうなぁ……こっちにもブリジュラスはいるけどそれでもリーグ部のカキツバタって奴が偶然進化させたもんでさ、しかも当人はブリジュラスを貸し出す事を頑なに拒否するから研究したくても全然出来ねぇ。だから兄さんにどうしてもコンタクトを取りたいんだよ』
「例の留年生か」
『俺達も困ってんだよ……ブルベリーグの5位なのもある、つってもそれより上がカキツバタを全くフォローする気ゼロなのは笑うけどな、いやスグリは多少フォローしてたか……?』
「詳しいな」
『そりゃ顧問だからな』
多分、その気になったらラバイが一番強いんだろうなぁ……という事は分かる。何せラバイの相棒はレベと同じバンギラスだが、鋼などを組み入れているダイゴ的なパーティになっている。
「ンで俺にどうしろって?」
『別に?それよりも兄さん―――特別講師としてリーグ部に来ないか?ンでそこで紹介しつつバトルやらないか』
「……ほう?」
「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。今回紹介するのは此方」
「ド~ラ~パ~ル~トォッ!?」
「ゲゲゲッゲンロ~ガ~!!」
「ルトォォォ!!!」
「ゲンガァァァァ~!!!?」
「……ドラパルトです」
| ・えっ今何が起きた? ・ドラパルトが地面から出たと思ったら急に倒れて、ゲンガーが笑い出した……? ・ナンジャモ:あ~ゴーストらしく出ようと思ったらゲンガーに身体掴まれて失敗したみたい ・キバナ:ンで、それにドラパルトがキレてシャドーボール乱射だな。 ・なるほど~ ・そして当たり前のようにいるキバナさんぇ…… ・ナンジャモ:僕に対する反応なし!? ・だってナンジャモは正直、来過ぎて新鮮味無いし。 ・何度も出てきて恥ずかしくないんですか? ・ナンジャモ:そこまで言うか!? ・キバナ:面白ぇ所だな此処は!! |
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「ドラパルト~戻ってこ~い……あ~あゲンガーがぼろ雑巾……ドラパルトはドラゴンとゴーストの複合タイプです。進化前のドラメシヤさんがドラゴンタイプとしてはヌメラ以上に弱いと言われていたのが此処まで強くなったか、と言いたくなる程に強いです。頭にはカタパルトのような穴があり、そこにはドラメシヤさんがスタンバイしています。専用技でもあるドラゴンアローは此処からドラメシヤさんを発射します」
| ・ヌメラよりって相当じゃね? ・いやマジで弱いぞ。 ・キバナ:ドラゴンタイプマスターを目指す者としてはドラメシヤは試練ともいわれてるな。 ・へぇ~そんなレベルなのか。 ・コイキングみたいなもんか? ・それに近いかもな、ニュアンス的には。 ・というか撃って大丈夫なのか? |
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「迷惑どころか、ドラメシヤさんは撃たれる瞬間を今か今かと楽しみに待っている程です。加えて群れの中でも一番速い個体はドラメシヤさん達に懐かれ、憧れの目線を持たれます。この事から仲間意識はかなり強いポケモンさんという事は読み取れます」
| ・ええっ…… ・撃たれたいのか……ジェットコースターに乗るような感覚なのかな。 ・まあ俺達だってスリル体験したいからって絶叫マシン乗るしな……。 ・にしてもカッコいいな~戦闘機みたいな。 ・こういう感じのあるよな。 ・全翼機だっけ? |
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「ドラパルトの特性はクリアボディにすり抜け、夢特性が呪われボディです。私のドラパルトはすり抜けです。すり抜けは分かりやすく言えばバリアー貫通能力です、両壁に神秘の守り、白い霧や身代わりを貫通して相手にダメージを与える事が可能です」
| ・げぇマジかよ!!? ・耐久低いポケモンの生命線、両壁封じだとぉ!? ・しかも身代わりも効かないのかよ!?キッツぅ!! ・じゃなくても変化技効かねぇ、技封じとか…… ・強すぎない? |
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「ドラパルトの特徴はその圧倒的な素早さです、最速とも名高いテッカニンやマルマインに次ぐ程の物があると私は思っています。そして平均以上の攻撃、優秀な耐性、多彩な取得技からカスタマイズ性が非常に高く物理・特殊・両刀・サポートのどれもこなせるのでこれがテンプレートだという特定が出来ない程に万能です」
| ・えっそんなに? ・マルマインって冗談抜きでバカみたいに速いぞ。 ・それに次ぐレベルって……。 ・それでいて万能って…… ・どうしろと? ・キバナ:そりゃ頑張れ。 ・有難いお言葉だなこん畜生!! |
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「ハッキリ言ってできる事が余りにも多いので、私にも紹介が難しいポケモンさんでもありますね。ドラゴンアローを主軸にした物理型、シャドーボールや龍の波動主軸の特殊型、ゴーストタイプでもあるので金縛りや呪いなどで相手を翻弄するサポート、両立する両刀型などなど様々な活かし方があります。なので私のドラパルトを紹介する事にしますね」
| ・マジでカイリュー並みに出来る事多いやん……。 ・あれよりマシだろ、神速がないだけ。 ・神速だけで頂点に立ったポケモンカイリュー ・でも、ゴーストあるからカイリューにつよい? ・……それだぁ!! |
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「私のドラパルトは電磁波や鬼火を撒きつつもシャドーボールで一定の距離を保ったまま、呪いなどで相手の焦りを誘いつつも壁を張って守りを固める感じですね。なんだったら影分身も出来ますからそれらを維持してバトンタッチもします」
| ・うわぁ……うっわぁ…… ・あ、相手にしたくねぇ……!! ・ドラゴンタイプで曲者系の戦法ってどんだけきついんだろう……。 ・しかも速い、どう捉えろと? ・必中系の技を使うとか……。 |
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「相手が状態異常の時には火力が上がる祟り目も相性がいいですね。相手が逃げそうになったら纏わり付くで交代封じも出来ますし」
「ドラァァァ……」
「相手を逃がさず狩り切るのがこの子のポリシーです」
| ・うへぇえ…… ・キバナ:こいつは相当に厄介だな……挑発は必須か……? ・ナンジャモ:いやいや、すり抜けならこっちも変化技で対抗するのも ・キバナ:それもありだが、サイコファングで壁の破壊準備もしねぇと……。 ・ナンジャモ:先制技で先に動くのも重要だね ・ジ、ジムリーダーがガチ考察してる……。 ・ドラゴンストームキバナが此処まで……。 ・ナンジャモが真面目な顔してる……。 ・ナンジャモ:うぉいだからボクの扱ぃ!!! |
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そんなこんなで配信を切る、終わるともういい?と首を傾げて来るドラパルトに頷くと待っていたドラメシヤ達が我先にと群がってくる。本当に慕われている、と思っているとドラメシヤ達は自分にも群がってくる。
「おおっ?なんだ遊んで欲しいのか」
「メシャ!!」「メッシ!!」「メッサ~ラ!!」
「なんか違うの居なかった?まあいいや、相手してやるよ」
様々な事で振り回されている自分のトレーナー、まあそれは自分も同じなのだが……自分のそれは仲間から来る悪戯程度で可愛い物だ。だけど……この人が背負うのはそれ以上、それゆえだろうか止まり木になって彼を休ませてあげられるような存在になろうと決めたのは。
「なんだドラパルト、おおっ!?なんだ背中に乗れって!?」
「ルト」
「分かったよ、んじゃ今日は空の旅だな」
自分にはこうする事しか出来ない。我が子らが自分に求める愛を彼にも向ける位しか出来ない。だから困った時があったら何時でも声を掛けて欲しい、自分達は何時でも貴方の力になる。と言っても流石に伝説のポケモンとのバトルに駆り出されるのは勘弁してほしいが……いざという時は使って欲しい。自分達は、持てる全てを持って龍の矢となって困難を打ち砕くつもりだ。