週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ:オブシディアンバサギリ

「ラウドボーンフレアソング!!」

「ボォォオオオオオン!!!!」

 

ハルトの相棒ことラウドボーン、頼もしく成長しているその一撃は容易くテラリウムドーム内のポケモンの体力を削り取り、捕獲可能圏内へと追い込んだ所を確認するとハルトは見事なアンダースローでボールを投げて命中させ、数回の揺れと共にゲットが完了した。

 

「うおっしゃい!!ズガイドスゲットだぜ!!」

「お見事、しかしフレアソングであそこまで削るとは……中々のパワーですね」

「俺の相棒ですから、なっラウドボーン」

「ボウッフ」

 

当然だ、と言わんばかりに軽く炎の息を吐きながらも自慢げな顔をするラウドボーン。中々の信頼関係を築けているらしい。現在ラビはキャニオンエリアに足を踏み入れている、様々なエリアが気になっているがブルレクにこのエリア関連の物が出ているのでやってきた、そして早速ハルトは気になったポケモン、ズガイドスが居たのでゲットを敢行した。

 

「でも化石ポケモンが普通に生活してるなんて凄い所だなラビさんの母校」

「どのように生活するかを観察する為に放たれているんでしょうね、アオイさんは何か捕まえ―――」

「ニャオニクス、ゲットぉ!!」

「したみたいですね」

 

何やら軽くボロボロになっているがニャオニクスをゲットしたらしいアオイ、ミライドンが少し心配そうな顔をしているが一体何があったのだろうか……。

 

「何でそんなにボロボロになってんだよ」

「だ、だってこの子トリックで自分と岩の位置を入れ替えてテレポートの代用にするんだもん……しかも嘘泣きからチャームボイスで繋げてきて苦戦させられちゃって……だから、こっちもスピード自慢のタイカイデンで何とかしたって感じです」

「フム……少し出して貰っても?」

「あっはい、出ておいで」

「ニャクス」

 

出てきたのは全体的に青い毛並のニャオニクス、如何やらオスの個体らしい。それに向けてロトム図鑑を向けてみる。

 

「如何だロトム?」

『解析完了ロト、コノニャオニクスノ特性ハ悪戯心ロト!!』

「やっぱり夢特性だったか」

「えっ夢特性!?」

 

アオイの話から奇妙だとは思っていたが、矢張り夢特性の個体だったらしい。だとするとこのニャオニクスは自分の強みを確りと理解した上で相手に有利な戦術を取っている事になる。よく捕まえられた物だ。

 

「悪戯心のニャオニクス、それで最速でトリックで移動しつつ嘘泣きで特防を下げてきたという訳ですか……アオイさん、この子相当に強いですよ」

「良かったじゃんいい奴捕まえられて」

「や、やった~!!これから宜しくねニャオニクス~!!」

「ンニャァ!?ウンニャァー♪」

「ニャァァハァァ……」

 

抱き着かれた事に驚きつつアオイの身体の感触を楽しんでいるのか顔が緩んでいるニャオニクス、それを見て本当に大丈夫かな……と不安を覚えるマスカーニャなのであった。

 

「んおっ?お兄ちゃんじゃん、何だこんな所に居たんだ」

「レベ、お前こそ何でここに?っておっラムパルド、元気か?」

「パァァルド」

 

そんなこんなをしているとレベが此方へとやってきた、ライドポケモンとしてラムパルドに乗っているのだが……乗り心地は良いのだろうか?とさり気無く不安になった。

 

「いやさ、このエリアはボクの管轄内だからね。こうして見回りとかいろいろしてんだよね」

「ほ~ん」

「お二人ともいいポケモン見つけた?」

「勿論、俺はズガイドスをゲットしたぞ!!」

「私はニャオニクス!」

「あっそのニャオニクスよく捕まえられたね!?最近ここらで悪戯ばっかりする奴だったのに」

 

如何やらテラリウムドームでも有名な個体だったらしく、アオイがゲットした事に驚きを禁じ得ない。まあ別に捕まえていけないという訳でもなく、寧ろ捕まえてくれて良かったのだと言われるとアオイも安心するのであった。

 

「ンで実はさ、最近変わったポケモンを見つけたからこれから見に行く所なんだよ」

「変わったポケモン?」

「ああ、良かったらお兄ちゃんたちも来ない?意見聞きたいし」

 

そう言われたらいかない訳にはいかない、レベのラムパルドの案内の元でそこへと向かってみる事にした。そしてそこに居たのは―――

 

「ほらあいつだよ、ストライクのボスみたいになってるんだ」

「うわ何あれ、すっごい迫力……」

「何あれ超カッコいい」

「だよねだよね」

 

アオイは気圧されるほどの迫力を放つポケモン、だがハルトとレベは超カッコいいポケモンにしか映っていないのかワクワクを募らせている。が唯一ラビだけがそれを見て驚いていた。

 

「―――レベ、今すぐあいつを捕獲しろ。あいつは強いぞ」

「えっマジで?」

「ああ、岩タイプのな」

「岩タイプなら行くぜぇ!!バンギラァス!!」

「ギラァアアアアス!!!」

 

と相棒のバンギラスを繰り出しながらもバトルを挑むレベにそのポケモンは両腕の黒曜石のような光沢をもつ巨大な斧を振り回しながらも迎え撃つ構えを取っていた。

 

「ラ、ラビさんあのポケモン知ってるんですか?」

「ええ知ってますよ、まさか現存してるとは……ヒスイポケモンですよあれ」

「マジで!?」

「マジです、折角ですからあれは今回の配信で取り上げましょう」

 

 

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。引き続きブルーベリー学園から特別講師としてお送り致します。今回紹介するポケモンは此方です」

「お兄ちゃん捕まえたぁ!!よし出てこい!!!」

「グラッシャァァァァァアア!!!!」

 

・ショタのお兄ちゃん呼び、最高ですってうおおおお!!?

・可愛いってわああああああ!!?

・ナンジャモ:あっレベ氏ってなんかすげぇの来たぁ!!?

・キバナ:なんだマジですげぇの来たな!!なんだこいつ!!?

・アイリス:す、すっごい迫力!!

 

「いやぁ中々に苦戦した!!こいつ凄いよシザークロスとかの威力半端ないんだもん!!バンギラスに全く怯まないからガチになってた!!でもなんか意気投合したよ!!なっ!!」

「グラシャ!!」

「ハハハハハッこいつめ~」

 

・か、肩組んどる……

・ナンジャモ:レ、レベ氏本当に大丈夫?腕のお、斧?で怪我しない?

・ナンジャモが凄い常識的だ……

・まあなんだかんだでジムリーダーだしそりゃな。

・でもすっげぇ立派な斧だな……

 

「そのポケモンはバサギリ、ヒスイ地方の伝承にも登場するポケモンでストライクの進化形です。恐らくですがこの辺りに生息していたストライクの一匹が進化したのでしょうね」

「えっこいつハッサムみたいな進化形なの!?」

 

・えっヒスイポケ?!マジで!!?

・ブルーベリー学園で発見されたの!?大発見じゃん!!!

・おいおいおい近年のブルーベリー学園からの発見多いな!!

・尚、生徒による発見。

・教員は何もしてないのかよ。

・仕事しろ。

 

「バサギリはストライクが特殊な鉱石である黒の輝石という石の影響を受けて進化した姿と言われています。その石は現在では既にないとされていますが、近年では火山地帯から稀に見つかると言われてます。恐らくこの辺りの石は火山辺りから持ってきたのかもしれませんね、あの大きな石が同じ成分を含んでいたりとかはありそうです」

「へぇ~それでこんな姿になるのか……」

 

・ナンジャモ:メタルコート的な感じで進化したんだね。

・火山かぁ……探してみたらあるのかな?

・でも稀になんだろ?

・そこはまあ、うん……根性で。

・どんなポケモンなんだろ。

 

「岩と虫の複合タイプ、動きは遅く見られがちですが両腕の巨大な斧を容易に振り回せる程に俊敏で攻撃力でもハッサムを超える程だとされていますが、羽は退化していて地上での活動に適応している種とされています。ヒスイ時代ではバサギリの刃が欠けて落ちた部分を石器として使用していたという資料もあります、加えて石器である事を考えると欠ければ欠ける程に切れ味は増していく可能性もありますね」

 

・はえ~面白いなぁ

・素早さ的にも上なのか。

・まあハッサムで速いイメージあるけど鋼で重いからな。

・ストライクの方が素早いから納得だわ。

・パワーありそうだもんな

 

「特性については……そうですね、ストライクを参照するならば虫の知らせ―――レベ、シザークロスは攻撃をした後でした?」

「いや初撃だったよ、先手とられちゃってさ。その後は岩雪崩とかで攻められたけどそっちはシザークロス程威力はなかったよ」

「そうなると力尽く……いやシザークロスは対象外だな。そうなると―――切れ味、か?」

 

・何々何、一人で考えないで教えてくれよ!!

・最早やってることが完全に研究者なんよ。

・使用技のタイミングと体力減衰の有無とか正にそれだよな。

・マジで何が出来ねぇんだよこの人。

・まあ此処の主だし。

 

「ああすいません、恐らくですがバサギリの特性は切れ味ですね。切れ味はエルレイドなどが持つ特性でもあるのですが、斬撃系の技の威力を上げるという物です。アクアカッターやシェルブレード、リーフブレードに聖なる剣、サイコカッター、シザークロスなどが該当します」

 

・あ~何となく伝わる伝わる。

・なるほど、それで岩雪崩との差で判断したのか。

・えっでもなんで?

・キバナ:岩雪崩なら力尽くの対象になって威力が上がるからな。

・そこで判断すんの!?

 

「資料には岩石の斧での強力な一撃は大木をも両断し、周辺に岩石の破片を撒くと書かれてましたね。それが恐らくバサギリの専用技とも言えるものなんでしょうが……レベ、貴方はその子のトレーナーになった訳ですから色々と調べなさい」

「ラジャりました」

 

・可愛いwww

・やべぇマジでかわいいぞ。

・誰だよこの子の事老け顔だったりしてとか言ったやつ。

・結婚したい。

・おい

・お前そっちもいけるのかよ!!?

・ナンジャモ:流石に笑えないよそれ。

・ナンジャモも引いてるよ

 

 

そんな所で配信を切っておく、恐らくこれでブルーベリー学園は色んな意味で大変な事になるだろう。だがこれについては遅かれ早かれだろうし、それなら早めに分かった方がいいだろう。

 

「にしても良いなぁ……俺も欲しいなぁ」

「う~んでもカッコいいなぁバサギリ……よしバトルしようぜハルト!!俺は当然バサギリとラムパルドだ!!」

「おっ何だやるか!?それなら俺は……っていきなりダブルか!?運用出来るの!?」

「四天王を舐めるなよ!!」

「やったろうじゃねぇか!!」

 

さり気無く自分の切り札でもあるバンギラスの強さをこれ以上見せないようにする辺り本当に強かだ。さて、バサギリをちゃんと扱えるのかは見物だ。

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