週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ:雪達磨モードヒヒダルマ

「それでアオイさんとハルトさんはどんな様子なの?」

「テラリウムドームを程々に楽しみながらブルレクに精を出してるよ。取り合えず貯まるまではそのままなんだと思うぞ」

「そう、それならよかったわ。あの二人からもテラリウムドームに関する意見を貰えたら上々ね」

 

生徒会長を兼任するチャンピオンのレビ、別にチャンピオンはそう言う事をしなくても良い筈なのだが普通に立候補して普通に当選して部活も頑張っている女学生なのでラビは何も言わない。寧ろこの世界の学校だとチャンピオンって生徒会長もやるんだっけと素直に思った。

 

「お前の方はいいのか、近々カキツバタと戦うって話を聞いたけど?」

「問題ないわよ、私が負けると思ってるの兄さん」

 

と言ってもカキツバタの変化はレビだって承知の筈、3位に順位を上げているその実力は油断出来ないしレビも恐らく本気で勝ちに行く事だろう。

 

「普段は使う事はないのだけどいざという時に使おうと決めている子を出そうと思ってるわ」

「そんな奴いるのか、俺のダークライみたいな感じか?」

「そんな感じ、と言っても兄さんほどメジャーではないんだけどね」

 

まあ伝説や幻のポケモンが複数存在していたとしても不思議ではない世界、ラティアスを所持しているジョーイさんが居ればダークライとラティオスを同時に持っているトレーナーだっているのだから可笑しくはないだろう。

 

「因みにどんな子なんだ?」

「ちょっと暴れっぽい所もあるけれど、とてもいい子よ。私にとても懐いてくれててね、私の相棒はキュウコンって分かってるのに嫉妬しちゃう可愛い子よ」

「好かれてるな」

「フフフッ当然よ」

 

一体どんなポケモンなのかは分からないが、レビとしてはとても信頼しているらしい。ならばいい、トレーナーとしてポケモンとの信頼関係は極めて重要なのだから。

 

「そう言えば知ってる?ナンジャモさんの配信の影響もあってか学園に査察が入るって噂よ」

「俺からしたら余りにも遅すぎる感じがするけどな……」

「ラバイ兄さんの進言が漸く受け取られたと言った感じかしらね、全く大人って面子ばっかり気にするんだから嫌ね」

「そういうもんさ」

 

大人である自分からすると耳が痛い話な気がしてならない。

 

「さて兄さん、折角だから私に関するポケモンの紹介して貰える?」

「どういう流れでだよ」

「だって各エリアを巡って紹介をしたんでしょ?チャンピオンの私ともしないと不公平じゃない」

「そうかな、そうかも……」

 

 

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。引き続きブルーベリー学園からお送りします」

「ブルーベリー学園リーグ部、ブルーベリーバトルランキング1位のレビです、今回はお手伝いとして参加させて頂きます」

 

・おおっ妹さんも一緒か。

・ナンジャモ:おっ~レビ氏だ。

・ホント美人な妹さんだ……

・羨ましい……

・たいていの妹はロクなもんじゃねぇぞ。

・ヌシは如何思う?

 

「私は良い妹を持てたと思いますよ、誇れる子です」

「誇れる妹です」

 

・意外と乗り良いなブルベリチャンピオン。

・というか仲良いんだろうな本当に。

・笑顔だもんな。

・この子もお兄ちゃん大好きっ子か?

・それはそれで萌えるな。

 

「本日ご紹介するポケモンさんは此方」

「ルゥゥゥゥウマァ!!」

「あらヒヒ―――いえ違うわね、もしかしてリージョンフォーム?」

「ええ、今回はガラルヒヒダルマさんです」

 

・えっヒヒダルマさんって炎タイプのあいつ!?

・そう、あのゴリラ。

・え~あいつにリージョンいたんか

・しかもまた雪か。

・どんだけ多いんだよ雪適応型。

 

「ガラルヒヒダルマさんは氷単タイプのポケモンさんです。寒冷地に適応した姿で頭の雪玉は食糧庫となっており、木の実などを入れておいて冷凍保存しておく習性があります。寒冷地に適応した関係ですが、炎袋の退化に伴い闘争心は鳴りを潜め、性格も温厚かつ臆病な性質なものになっています。人間が近づくと雪達磨の振りをしてやり過ごそうとする程です」

 

・あの喧嘩っ早いヒヒダルマが

・何があって寒冷地に行ったんだろうな。

・その辺りこそ研究する人がいるタイプの疑問だな。

・でも仲良くなれそうな気はしなくはないな。

・まあ喧嘩っ早いよりかはな。

 

「但しアローラロコンなどとは違って元の発熱器官や念動力を完全には失っておらず、技としてはしっかりと炎技やエスパー技を使う事は可能です」

 

・は~そうなのか。

・それはそれで面白いな。

・でも氷タイプが炎技使うってのも大分違和感が

・まあ言うてやるな。

・幅があっていいじゃん。

 

「そんなガラルヒヒダルマさんの特性はゴリむちゅう、夢特性がダルマモードです」

 

・ご、五里霧中?

・それ四字熟語だよ

・ナンジャモ:ゴリムチュウ?ゴリラポケモンだから?

・キバナ:そっち説がでかいらしいぞ。

・んじゃゴリラが夢中なの?

・意味分からん。

 

「ゴリむちゅうは拘り鉢巻きと同じ効果を持った特性です。攻撃が上がる代わりに一度選択した技しか使えなくなるという物です、これらにスカーフを合わせて攻撃と素早さを上げるという戦術も取れますね」

 

・うわ癖強いな!?

・でもその分攻撃上がるんだろ?ヒヒダルマって攻撃高いし有用じゃない?

・あ~確かに。

・キバナ:しかも拘り系と同じって事は上昇率が相当に高い筈だしな。

・ナンジャモ:それこそ拘り系と同じなら相当な物だよね

・うわこわ

 

「私のヒヒダルマさんはダルマモードです。これは原種ヒヒダルマと同じものなのですが、これは体力が減るとダルマモードという特殊な状態へとモードチェンジを行います。この際に原種ヒヒダルマはエスパータイプが追加され、ガラルヒヒダルマさんは炎タイプが追加され能力値も大幅な変化を遂げます。原種ヒヒダルマの場合は特殊が一気に伸びて素早さが落ちます」

 

・は~特性で変化するのか!!

・キバナ:モルペコの腹ペコスイッチみてぇなもんだよな

・ナンジャモ:ギルガルドのバトルスイッチみたいでもあるね。

・体力起因で発動するのか

・でも一気に戦術変わるのは大変だな。

・相手も自分もな。

・んでガラルの場合は?

 

「ガラルヒヒダルマさんの場合は一種の先祖返りを起こす為か炎タイプが加わります、加えて一気に大人しい性格が荒々しく、炎で自分の身体が融けるも一切厭わない荒くれ者になります。そして一気に素早くなりつつ更に攻撃が上がります。この時の破壊力はラムパルドに迫る程の物があります」

 

・えっそんなにやばくなるの!?

・ラムパルド並みにやばくなるってこわ……

・しかもクソ早いんでしょ?

・キバナ:こいつもあるからオレ様、中々勝てねぇんだよなぁ……

・ナンジャモ:ああそう言えばメロン氏には全敗何だっけ?

・アイリス:まあ相手が氷タイプだからねぇ……。

 

「面白いわね、どっちの特性出しても活かし方一つでかなり運用が変わるわね」

「どっちも癖が強いからね、私は腹太鼓とか身代わりで体力を意図的に削ってダルマモードを発動させたりもしますね」

 

・あ~そうか、意図的に削るのもありなのか

・でも削る意味ってあるの?

・キバナ:そりゃあるぞ、一撃で倒されたら変化する間もないって事だからな。

・あっそっか。

・ナンジャモ:意図的に本気を出せるラインまで調整するって事だからね

 

「と言っても原種ヒヒダルマは元から力尽くの特性を持っていますから、追加効果こそ望めませんが威力という点においては劣っています。ですので効果を発揮出来る点を上手く使いながら蜻蛉返りなどで差別化を図りたいですね」

 

・あ~そうか、ヒヒダルマって力尽くか。

・そう考えると結構難しいな。

・追加効果あるガラルヒヒか、ないけど火力ある原種ヒヒか。

・アイリス:個人的には使いやすいのは原種ヒヒダルマかな。

・ナンジャモ:同じく、ボクもそう思う

・キバナ:スカーフ持たせつつ火力出したいならガラルヒヒも良いと思うけどな。

 

「こんな火力ばかりが注目されがちですが、意外と変化技のレパートリーもあります。欠伸、挑発、身代わり、鬼火、アンコール、腹太鼓と侮れないものばかりです」

「私だったらスカーフを持たせつつ相手によって蜻蛉しつつ交代、そこから再度出してスピード&パワーで圧を掛けるわね。レベだったら鉢巻きでパワー&パワーで圧を掛けるでしょうけど」

「目に浮かぶね」

 

・でも言うてゴリむちゅうの効果も侮れないぞこれ

・いやマジでな、道具と併用すると凶悪さが増す。

・鉢巻きかスカーフの二択かな。

・ナンジャモ:こういうの特性もあるのは面白いなぁ

・キバナ:オレ様としてはこいつは頭いてぇんだよなぁ……。

 

「私は腹太鼓させてから、オボンで一旦回復して相手の様子を見つつ、攻撃を受けて再びダルマモードで押せ押せになるのも好きですね」

「あら兄さんったら激しいのね」

 

・ちょっwwwレビさんwww

・絶対その言い方確信犯だろwww

・悪意はないけどじゃれてるwww

・絶対遊んでるwww

・ナンジャモ:仲がいいのは良い事だ~

・アイリス:対策としては先制で潰しちゃうことかな。

・キバナ:それが一番楽だな。

・ナンジャモ:ガチ物理受けとかなら止められるかな?ドヒドイデみたいな

・あ~なんかいけそうな気はする。

 

 

そんな所で配信を切る、背後ではサービスでダルマモードの姿をレビに見せているヒヒダルマの姿がある。鼻の部分からは炎が噴き出していてかなりユニークな姿になっていてかなり面白い。

 

「う~ん個性的ね、私も欲しいわね。氷と炎という組み合わせも面白いわ」

「氷使いとしては惹かれるか」

「ええ惹かれるわ」

 

 

自分を繁々と観る友の妹君、その視線が熱くて融けそうになるのはダルマモードになっているから故ではないだろうと信じたい。しかしまだ自分はさん付けなのか、と思う。矢張りあのヒヒダルマを超えない限り難しいのだろうか、だとすれば自分はまだまだ強くならなければ……。

 

「あら、何か元気になったわね。決断でもしたかしら?」

「よく分かるな」

「そりゃずっと氷タイプと一緒だもの」

 

……一先ず、エスパー染みたこの子からは離れたい。心を読まれてるみたいで落ち着かない。

 

 

 

 

「さあ来るなら来なさいカキツバタ、チャンピオンとして貴方を迎え撃つわ」

「へん、負けねぇぜレビ。今までのオイラと思ってたら、怪我するよぃ」

「ええでしょうね。だから私も全力でお相手するわ、行くわよユキノオー、そして―――私の愛馬!!」

「バシロォォォオオオッス!!!!」

「お、おいおいマジかよぃ……スゲェのが出て来たよぃ……!!?」

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