週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ:呪いの剣ソウブレイズ

「という訳です、このような事をお願いするなどあってはならない筈なのですが……何分護衛対象がポケモンを持っていない教員な物でして……」

 

エリアゼロの調査の認可、それが下りてしまったが肝心のブライアに伝える前にやるべき事がある。それは護衛の問題。ハッキリ言って自分はやりたくない、だがかと言って他に適任者と言えばアオイとハルトになってしまうし、そうなると他のメンバーを巻き込んでしまう恐れがある。なので先手を打ってメンバーを此方で選定しておく事にしたラビ。

 

『事情は分かったわ。私としてもエリアゼロに関しては興味があったの、それを調べられるならこちらとしても断る理由なんてないわ』

『俺もです、あのパラドックスポケモン達が沢山いるところ見てみたいです!!なっピカチュウ』

『ピッカピカチュ!!』

『何時行く、俺も同行する』

 

シロナを始め、サトシ、レッドからも好意的な意見を貰えて素直にホッとしているラビ。実際これで断られると誰が適任なのかと困ってしまう。最悪自分の知人に声を掛ける必要が出てきてしまうのでそれを避けられて一安心。

 

『でもそこは貴方の話を聞く限りかなり危険なのよね、私達だけで本当に安全を確保出来ると言っていいのかしら』

『可能ならそこに行った事がある人に同行してほしい所ですね、登山のガイドみたいな』

『正論』

 

矢張りそうなると……

 

「それならば私が務めます。私はオーリム、フトゥー両博士から直接の依頼を受けてエリアゼロに入った事があります」

『それなら安心ね、貴方なら腕も確かだしね』

「余り持ち上げないでくださいよ」

『そうでもないわよ、ダイゴ君がこの前貴方を今度の大会に招待できないかって言ってたわよ?』

「ゲェッ……」

 

正直そういうのは勘弁してほしい。昔は旅で地方のリーグに全て出場を目指していたが、如何にもガラル辺りで懲りたというか満足してしまった感があるので遠慮したい所だ。

 

『あっそれいいですね、俺もラビさんと大会でバトルしてみたいですね!!』

『それなら俺も』

「ア、アハハハッ……し、仕事の方で余裕が出来て気が向いたら……という事で」

『分かったわ、ダイゴ君には上手く言っておくわね』

 

盛り上がっている二人とは別にシロナは此方の心情をくみ取ってくれているらしい苦笑を浮かべている。一先ず護衛の目途が付いて良かった……と思う反面、やっぱりあの二人にも声は掛けないとダメかなぁ……と思うのであった。

 

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。引き続きブルーベリー学園から特別講師としてお送り致します。今回紹介するポケモンは此方です」

「―――ッレイッ、ソウゥ……」

「ソウブレイズさんですって一々んな事しなくていいですって……」

 

 

・うおおおなんだ超カッコいい奴来たぁ!!

・なにこれ超かっけぇ!!

・黒い鎧に身を包みながら剣を携えるとか超いいじゃん!!

・ホント男ってこういうの好きよね、女には理解出来ないわ

・アイリス:私分かるよ?カッコいいよね

・ナンジャモ:うん、カッコいいよねソウブレイズ

・……あれぇ?

 

「ソウブレイズさんは炎とゴーストの複合タイプです。グレンアルマさんと同じカルボウさんから進化するポケモンさんで道具の違いによって分岐進化をします。両腕の剣は炎とゴーストタイプのエネルギーで構成された剣です、普段は小刀サイズですがいざ戦闘となれば巨大化します」

 

・イーブイみたいなもん?

・多分……。

・可変式かよかっけ~!!

・ロマンの塊かよ。

・そして、スゲェカッコいいな。さっきも膝ついてヌシの手にキスしてたし

 

「その身に纏う鎧には怨念が染みついており、その騎士然とした凛々しい出で立ちではありますが、勝利のためには騙し討ちや闇討ち、他者を盾にする事を厭わない冷酷な性格です」

 

・その鎧には怨念がおんねん

・あ~そういう系

・何か色んな意味でグレンアルマと真逆だなぁ

・でもヌシのは騎士然としてるな。

・ねえ何で無視するの、構って、構ってくれよ

 

「私のソウブレイズさんはグレンアルマさんのお姉さんで双子だったんです。此方はかなり強気な性格で色んな意味で逆ですね。特性は共通して貰い火、夢特性が砕ける鎧で弟さんと同じく夢特性持ちです」

「ソウ……」

「そう厳しい顔をしないで上げてください、彼だって頑張ってるんですから」

 

・あっお姉さんなんだ。

・強気な女性剣士、有だな!!

・何が?

・結婚したい。

・お前もう女なら何でもいいんだろ。

 

「砕ける鎧でのデメリットをビルドアップで帳消しにしつつ、上がったスピードと攻撃を有効に扱う戦術を得意としてしますね。専用技とも言える無念の剣とは相性がいいです、この技は言うなれば炎タイプ版のドレインパンチですから防御が削られてもこれで耐久を補う事が出来ます」

 

・あ~そりゃ強いわ

・砕ける鎧での耐久低下をカバーできるのは良いなぁ。

・ビルドアップでもそれが出来るしうまいやり方だわ

・剣の舞もいけそうだけど、そっちだと耐久を戻せないからなぁ

・どっちも良さあるけどな。

 

「彼女の場合はワザと攻撃を喰らって鎧を砕けさせる戦術を取ります。ダメージを最小限に抑えるように掠らせるんですよね、それで特性を発動から懐に飛び込む戦法を得意としています」

 

・マジで真逆だな!!

・グレンアルマなんて臆病なのに何つうクソ度胸

・確かにこれは弟の事を軟弱者とか思ってそうですわ。

・だから厳しい顔した訳ね

・もうちょっと立派になれとか言いそう。

 

「高い攻撃力からの無念の剣を活かすという意味ではフレアドライブの自傷ダメージの回復にも有効です。砕ける鎧でなくてもニトロチャージで防御を落とす事無く上げる事も可能ですから、夢特性じゃないと思っている人も安心です。更にアイアンヘッドや毒突き、ソーラーブレード、インファイトなども覚えるのでかなり幅広く戦えます。ゴースト技としてはシャドークローや影打ち、ゴーストダイブやポルターガイストなどもいけます」

 

・俺のカルボウ貰い火だったけどニトチャの存在あったわ。

・貰い火だって決して悪い訳でもないだろ?

・キバナ:そうだぞ、貰い火とゴースト踏まえれば三タイプを無効に出来るんだぞ。

・ナンジャモ:そう思うと凄いエグイね。

・炎ノーマル格闘、うわマジだ。

 

「他にもクリアスモッグで相手の積みをリセットしたりも出来ます。変化技としては鬼火、挑発、呪い、金縛り、剣の舞なども習得可能です」

 

・中々のラインナップだな。

・そして剣舞ありかぁ……爆発力目当てなら剣舞だな。

・アイリス:私は剣の舞かな、そっちの方が攻撃上がるし。

・キバナ:ビルドアップなら耐久も補えるだろ?ああいや貰い火なら剣舞でいいのか。

・ナンジャモ:本当に色んな戦い方があるなぁ。

 

「呪いの鎧を纏う炎の騎士ソウブレイズ、貴方も如何でしょうか」

 

・う~んカッコいいなぁどっちも良いなぁ。

・正直どっちも好きですねぇ。

・キバナ:戦うとしたらシンプルに地面技押しか?

・ナンジャモ:イカサマでもいいんじゃない?

・アイリス:サザンドラの悪の波動とかでもいいかもね

 

 

 

その辺りで配信を切る。ソウブレイズは配信を終えても自分の傍を離れる事がない、本来のソウブレイズとは随分と異なっている性格をしているが、オノノクスの影響だろう。膝をつく彼女にラビは少しだけ困っている。

 

「そんな畏まらなくてもいいんだけどなぁ……」

 

 

ソウブレイズはまるでグレンアルマのような振舞をする、それは彼女がグレンアルマへと憧れを持っていたから。弟がそれになった時は自分は喜んだのだが、弟は何一つ変わらなかった。臆病で正々堂々と出来ない軟弱な弟、故か自分は敢えて呪いの鎧を纏いソウブレイズへと進化をした。

 

「ソゥ……」

 

主たるラビの手にキスを落とす。騎士然とした振舞をする、ソウブレイズは呪いの鎧の怨念によって冷淡で残忍な性分になる、だが自分はそうはならない。自分が憧れたグレンアルマのように騎士として愛する主人を守り抜くと誓った。姿など関係なくその気にさえなれば自分のなりたい物になれる。

 

「ソゥゥ……」

 

何時か弟にも勇気を出して前へと進んでほしい。そんな思いを抱きながら主を守る剣として振舞うソウブレイズであった。

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