週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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インディゴ:バトルオブチャンピオン

「ギャアアアアアアアッス!!」

「火炎放射!!」

「グアアアアアアアンッ!!」

 

コライドンの炎が開戦の合図となり、それに応じる形で放たれた火炎放射が激突する。そこへミライドンの電撃波が飛来する、が、ガブリアスがそれを防御する。

 

「やっぱり威力が高いわね、エレキメイカーのような特性を持ってるって事かしら」

「日照り、いや動きと気配が良くなってる―――翼で打つ!!」

 

火炎放射同士の激突が爆発する、爆煙の奥から一気に懐へと飛び込んで来るコライドンのインファイトを翼で打つで受けつつもいなすリザードン。明らかに動きの良いコライドンを尻尾で払いのけると今度はミライドンが突撃してくる、それをリザードンは独自の判断をして雷パンチで防御、そこへガブリアスがドラゴンクローを繰り出す、しかし反応が著しく後ろ足をスラスターのようにして一気に後ろへと引いた。

 

「レッドさんシロナさん!!コライドンとミライドンはフィールドを味方にしつつ、その環境下で能力を上げる事が出来るんです!!」

「その日照りとエレキフィールドはそいつらの特性のせいです!!」

 

ミライドンとコライドンを持っているアオイとハルトが口を挟む。一度だけではあるが二人はバトルフォルムになった二匹と目の前の相手と戦っている。その時の経験を活かして二人へとアドバイスを送る。

 

「成程、日照りと葉緑素の併せみたいなものか」

「こっちはエレキメイカーとサーフボードかしら」

 

ハドロンエンジンと緋色の鼓動、それが両者の特性。エレキフィールドを展開しつつも、それで己の特攻を1.33倍し更に電気技の威力をエレキフィールドで底上げするミライドン。日照りにしつつ攻撃を1.33倍にしつつ炎の技の威力を上げるコライドン。二つの異なる時代から来ているからこそ併せ持つ特性、だが―――

 

「有難うねアオイちゃん、良い情報よ」

「ハルト、ナイス」

 

チャンピオンの二人は全く動じていなかった。確かにあの特性はかなりの脅威だろう、だがしかしガブリアスは電気技が効かない。リザードンにしても得意技の威力を上げてくれるのだから余計に好都合とも言える。

 

「リザードン、ギアを上げるぞ」

「グオオオオオオッ!!!」

 

その言葉に応えるが如く、大きく呼吸をしてから吠えると尻尾の炎が一段と巨大になった。そして炎の色が徐々に青白く変化していった。その光景にコライドンは驚くが直ぐに吠え返しながらも跳躍、空中で爆炎に身を包むと一気に飛び込んで来た。

 

「フ、フレアドライブ!!」

「レッドさん来ますっ!!」

「―――煉獄!!」

「ゴァァァァァッ……グアアアアアアアアア!!!」

 

迫り来る晴れ緋色の鼓動発動中のフレアドライブ、それに対してリザードンは極太の青い炎の渦を発射した。炎の渦を一瞬連想したが、直ぐに違うと分かる。そのスピードと威圧感、それは瞬時にコライドンを飲み込んだ。炎をも焼き尽くす地獄の炎たる煉獄、日照りの恩恵を受けたそれはコライドンのフレアドライブを完全に消し飛ばす破壊力を発揮、コライドンを地に堕とした。

 

「思い切りもいい、気に入った」

 

 

「アギャアアアアアアアアッスッ!!!」

 

ミライドンはゆっくり、上昇しながら天を仰ぎ見た、そしてそのまま何かを発射した。それを見た瞬間にサトシとラビは守りに徹する。

 

「ピカチュウ、ウオノラゴン流星群が来るぞ!!迎撃準備!!」「ダイケンキ、準備!!」

「ピッカ!!」「ウラァ!!」「ケンッ!!」

 

超高範囲を攻撃する流星群、最大の技を封じられてこそいるがもう一つの切り札は残っていると言わんばかり。だがシロナは焦りもしなかった、ガブリアスに目配せ、それを受け取ったガブリアスは姿勢を低くしながらその時を待った。

 

「ギャアアアアアアアアアッ!!」

 

ミライドンの咆哮と共に打ち上げられた流星が流星群へ化けようとした瞬間、それを狙い打った。

 

「天空に舞え、ガブリアス!!ドラゴンダイブ!!」

「ガアアアアアアアアアッ!!!」

 

刹那、ガブリアスの姿が掻き消えるとともに周囲に爆風が巻き起こった。それは音速を突破した際に発生するソニックウェーブ、超高速の世界へと到達したガブリアスはそのままの速度でドラゴンタイプの力を高めながら流星群へと突撃、それら全てを打ち払って行った。そしてミライドンが驚きと共に言葉を紡ごうとした瞬間―――その目の前へと姿を見せた。

 

「ギャァ―――」

「ガアアアアブァァァ!!!」

 

渾身の一撃をミライドンへとぶちかました、天空へと舞ったガブリアスは流星のように大地へと降り注いだ。その一撃でミライドンは完全に動けなくなっていた。

 

「貴方をこのままにしておけないわね」

 

それを確認するとシロナ、そしてレッドはボールを構えて投げた。ボールは二匹へと直撃し、ボールの中へと吸い込まれていった。数度の揺れと共に甲高い音が響き渡り、ゲットが完了した。

 

「……コライドン、ゲット」

「ミライドンゲットね、なんちゃって♪」

 

心なしか嬉しそうなレッドと茶目っ気を出すシロナ。それに真っ先に拍手が上がるのだが、それを上げたのは何故か土埃塗れになっているブライアだった。

 

「す、素晴らしい……学園のチャンピオンとはまた格が違うな……う~むレビ君とレベ君も素晴らしいトレーナーだと思っていたが、上には上がいるものだな」

「それは同意ですけど、何でそんなボロボロなんですか」

「い、いや折角のチャンピオンの戦いだから、つい身を乗り出していたら爆風を諸に受けてしまって……落ちた挙句ゴロゴロと……」

「何やってんですか」

 

と溜息交じりではあるが、ラビは少しだけ残念だった気がしなくもなかった。ミライドンとコライドンを自分がゲットする事を考えていなかった訳ではなかった。可能であればゲットしたかったなぁと思わなくもないが、この二人ならば妙な使い方も可笑しなことにもならない安心がある。

 

「ゲットするとは思いませんでしたよ、気に入ったんですか?」

「極めて力押しな所がある、バトルの技術がない。だけどこいつは伸びる、俺が育てる。駄目?」

「ご自由にすれば良いと思いますよ、貴方ならば妙な事をする馬鹿も居ないでしょうし」

「私はどっちかというと保護した方が良いと思ったのよ、なんというかこの子は……危険な感じがしたから。電気技が得意ならガブリアスで抑え込める私が適任だと思ったの」

「成程、納得です」

 

一先ず―――何とかゼロラボにまで到達する事が出来て一安心だ。

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