週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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インディゴ:インザラボ

「ええっとコライドンはドラゴンと格闘タイプで、得意技はアクセルブレイクって技です。体感的ではあるんですけど効果抜群だと更に威力が上がってる感じがするんです、あっでもこれは気のせいかもしれないので当てにはしないでくださいね?」

「……いや、多分正しい。チャンピオンなんだから自分の感覚をもっと信じろ」

「はっはい!!」

 

「ミライドンはドラゴンと電気タイプでイナズマドライブって技が使えるんです。アクセルブレイクと一緒で効果抜群だと威力が上がってる感じがします……多分ですけど」

「成程、貴重な意見を有難うね。大丈夫、貴方だって私と同じチャンピオンなのよ。チャンピオンはチャンピオンらしく、ねっ」

「はい!!」

 

無事コライドンをレッドが、ミライドンをシロナがゲットしてなんとか状況を収める事に成功した一同。一先ず二人は簡単な説明をアオイとハルトから聞いている所。

 

「しかし本当にゲットしちゃうとは……言うまでもありませんが運用は気を付けてくださいね?」

「大丈夫、こいつは俺に従う。分かるから」

「何が如何して何故分かるのかは敢えて聞かないでおきます」

 

正直なことを言えばコライドンを捕まえたレッドの事は心配していない。何故ならば古来のパラドックスポケモンは基本的に弱肉強食の掟に従っている故に自らを下した強い相手には従ってくれるからである。イダイナキバも自分の指示には素直に従ってくれる、元から温厚なチヲハウハネを除けば一番従順なパラドックスポケモンである、次点で悪戯好きなハバタクカミ。

 

「シロナさんの方は……まあガブリアスで何とか出来るから心配はないか……貴方なら何の心配もありませんし、寧ろミライドンの影響でサトシさんへのリベンジも良いんじゃないですか?」

「あらやだ、褒めても何も出ないわよ。でもそうね、この子を万全に扱えるようにはなってみたいわね……実は新しく電気タイプのポケモンを加えようってずっと思ってたのよ。レッドさんやサトシ君のピカチュウを見てるとどうしてもって考えちゃうのよね」

「分かります分かります」

「へへへっ照れるなピカチュウ」

「チャ~♪」

 

まあこの二人のピカチュウは例外中の例外すぎる存在でもあるのだが……その強さを見ていたら電気タイプのポケモンが欲しくなってしまうのはよく分かる。

 

「さてと、場が収まった所で本題に戻って―――これが恐らくゼロラボだろう、オモダカさんから教えて貰った外見とも一致している」

「そうだった!!ここが目的地のゼロラボ、すっげぇこんな秘密基地みたいなのがあるなんて科学の力ってすげ~!!」

 

コライドンとミライドンのお陰で随分とそれたが、これで漸くゼロラボへと進む事が出来る。改めて見ても圧倒的な存在感だ、これを忘れていた自分達は何だったんだろうと思う一方でゼロラボ目前、つまりミラコラドンと戦っていた部分は酷く荒れている事にサトシが気付いた。

 

「そう言えば……この辺りって凄い荒れてますよね、コライドンとミライドンが頻繁にバトルでもしてたんですかね」

「……それもある、だろうけどそれだけじゃない。規模がデカすぎる、あの二匹だけじゃない」

 

戦いの規模からと破壊の痕跡から状況を分析、直ぐに正解に辿り着くレッド。矢張りこの男のバトルに関する知識や嗅覚は尋常ではない……と思っている最中、そっとシロナが声を掛けて来る。

 

「(もしかして、此処でディアルガとパルキアと戦ったのかしら……?)」

「(ええ。ジョウトとイッシュのあれらのパラドックスと戦った後に)」

「(あの子らの後に!?よく無事だったわね……)」

「(もう寿命が縮まりましたよ)」

 

もうあの時ほど身の危険を感じたことはない、マジでダークライを連れてきて良かったと思わなかった時はなかった。そんなやり取りをしていると―――

 

『―――青ディスク認証完了。ゼロラボ内ノエレベーターノ行先ヲゼロノ大洞窟ニ変更、アクセス権限拡張終了、ゲートロック解除』

 

ゼロラボの閉ざされていた扉が開け放たれた、如何やら入り口のロックを解除する装置へアオイとハルトがオモダカから預かったディスクを挿入したらしい。

 

「開いた、これで中に入れる」

「何だかよく分からねぇけど科学の力ってスゲェ~!!」

「何かそればっかり言ってません?」

「兎も角だ!!これで中に入る事が出来る、さあゼロラボへと入ろうじゃないか!!」

 

徐々に元気が増してきている気がするブライアに嫌な予感が止まらないラビ、なんだか学生時代のあれこれを思い出してきてしまった……シンボラーが守護していた古代遺跡に土地神を祀っていた祠、それらをブライアが……

 

「頭痛くなってきた……ええいとにかく行きましょうか」

「……苦労してたのね」

「現在進行形でね……」

 

あのテンションのブライアを止めるのは本当に苦労するのだ。基本的に理性をテンションが凌駕するのでそれまで酷く気にしていた筈の事を完全に忘却して勢いで行動しまくる。その証拠と言わんばかりに護衛されている立場なのにゼロラボへと突撃していった、それはまだいい、サトシやアオイとハルトが一緒だったからまだいい。そんなサトシは

 

「すっげぇこれ何の機械なんだろうなピカチュウ」

「ピィカ~……ピッ?ピカピ!!」

「あっこれピカチュウの昔の姿予想図だってさ、ピカチュウ昔こんな感じだったかもしれないだって、ライチュウみたいに大きいな」

 

ラボに入って直ぐに壁に掛けられている資料や機械に興味津々、だがあっちは別に目に入った物をみているだけでブライアのような気は一切ない。だが―――肝心のブライアは

 

 

「こ、この資料は―――!!?何と言う事だこれはオーリム博士の論文じゃないかぁ!!?しかも発表されていないものがこれ程にあるなんて!!?これを是非とも研究したい、これらを纏めて発表したいぃ!!」

「ちょっちょっとブライア先生駄目ですって!!此処にあるの全部ペパーのお父さんお母さんの物なんですからぁ!!!?」

「ご、後生だから!!少しで良いから読ませてくれたまえ!!こんなチャンス滅多にないんだぁ!!」

「ちょっ力強っ!?コ、コライドン手伝って!!」

「ア、アギャッ!!」

「ミ、ミライドンも!!」

「ギャギャッス!!」

 

子供二人とポケモン二匹に必死に止められていた、なんて酷い絵面なんだろうか……冗談抜きで頭どころか胃までキリキリして来た……

 

「これからテラパゴスの事まであるのに、もう不安しかないよぉ……」

 

思わずそんな弱音を吐いたラビの肩をシロナとレッドが優しく叩くのであった。

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