週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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インディゴ:ステラ

到達したゼロの大洞窟の探索、自然の洞窟に無数の結晶がある為にやや歩きづらいのでスピードはそこまで出せず、ゆっくりと進んでいくのだが……皆の警戒心は強かった。何故ならば先程行き止まりに差し掛かったが、そこで奇妙な輝きを放つキラフロルと遭遇したためだ。

 

『こいつは俺が、ピカチュウバトルだ!!』

『ピカァ!!』

 

サトシのピカチュウが対応する事になった、のだが―――そのキラフロルが放ったヘドロウェーブのスピード、精度、量が明らかに異常でありピカチュウは避け切れずに防御を選択したのだが

 

『ピカァァァァッ!?』

『ピカチュウ大丈夫か?!』

 

ピカチュウが想像以上にダメージを受けてしまったのだ。それにはレッドやシロナ、アオイとハルトも驚きを隠しきれなかった。ピカチュウは直ぐに立て直して反撃の10万ボルトでキラフロルは倒され、ボロボロになりながらも何処かへと逃げて行ってしまった。そしてそれと同時に道を閉ざしていた結晶も消失した。

 

「ピカチュウ大丈夫か?」

「ピフィファピファファヒュ」

「オボンの実やらを持って来て正解でした」

 

ピカチュウのダメージをオボンの実で回復させつつ前へ進むが先程よりもずっと慎重に進んでいく。先程のダメージはヘドロウェーブの威力ではない、効果抜群レベルのダメージを受けている。

 

「でもピカチュウは電気タイプ、毒タイプは等倍の筈よね」

「全てのタイプを内容するステラテラスタル、つまりそういう事かも」

「あっ成程そう言う事ですか」

「それが信憑性が高いかもしれないわね」

 

と何やらレッドの言葉にサトシとシロナが賛同するが、アオイとハルト、そしてブライアは首を傾げている。なのでラビが総括した意見を出す。

 

「つまり、ステラとは全てのタイプを内包している。タイプが一致する技の威力は更に上がるという事なのかもしれません、特性が適応力且つタイプ一致級の威力になると思った方がいいかもしれませんね」

「そうなると厄介ね……しかも仮に不一致だとしても威力は上がる可能性がある」

「でもそれだと技範囲が広いポケモンが相当にやばい事になりません!?」

 

まだまだ情報不足故に何とも言えないが、ステラテラスタルについてはこれ以上に警戒を強めなければいけないだろうと思っている所で頭上から爆音が襲い掛かってきた。そこには先程のキラフロルと同じ輝きを纏っているオンバーンが明らかに此方を敵視するように見つめていた。

 

「さっきのキラフロルの仲間か!?」

「先程の奴が伝えていた―――待って待ってデスカーン!!私を盾にしないで!?というか私よりもずっと君は頑丈だろうに!!!?」

「ガ~ン?」

「次は、俺」

 

今度は自分が試すと言わんばかりにレッドが前に出た、リザードンは翼を広げてオンバーンへと向かって行く。スピード自慢である筈のオンバーンと互角のスピード勝負を繰り広げる中、爆音波が放たれた、本来レッドのリザードンならば回避も容易な筈だがそれをあえて受けた。

 

「グオオオオンッ……?ガアアアッ!!」

 

それを受け流すようにしながらも反撃のドラゴンクローを放つ、だがそれに対して合わせられたドラゴンクロー、それによってリザードンのドラゴンクローが消滅した。同時にオンバーンのドラゴンクローも消滅したが、それにレッドは目つきを鋭くした。

 

「隙を与えるなリザードン、地球投げ!」

「ッグオオオオオオオッ!!!」

 

ドラゴンクローの消滅に驚いているリザードンを即座に正気に戻す声が響くと、リザードンは即座に地球投げの体勢へと移行した。素早くオンバーンを掴むと翼の根元を押さえながら一気に地面へと叩きつけた。

 

「ッ―――オバン……!!」

「レッドさん、そのオンバーンは私が捕まえてもいいかしら?私の方で調べてみたいわ」

「分かった」

 

オンバーンをゲットするシロナ、先程のキラフロルには逃げられてしまったので此処で確保しておく必要があった。テラスタイプ:ステラを身に纏うポケモンのテストケースとして様々な事を調べる事が出来る。

 

「レッドさん、戦った感想は如何です?」

「……感覚としてはタイプ不一致の技威力も上がってる、だけどそれはタイプ一致ほどではない。タイプ一致の半分ぐらいかな……それでも器用なポケモンがこれをして来ると考えるとかなり厄介な事になる。それとタイプ一致は適応力ありの一致級にまで上がると思っていい、ドラゴンクローに対消滅が起きたのが良い証拠、それとタイプその物はそのままになる、オンバーンならタイプその物はドラゴンと飛行のまま」

「(すっげぇ殆ど当たってるよ……)」

 

テラスタイプ:ステラの仕様を此処まで正確にいい当てるのは流石と言わざるを得ない。というか本当に何で分かるのだろうか……とラビは引いている。リザードンの挙動や息遣い、表情の全てから情報を取り出して判断していると思うと本当に恐ろしい。

 

「そうなると、このステラ……かなり、扱いが難しいのではないだろうか」

 

半分程デスカーンに仕舞われながらもブライアがそう言った。ハッキリ言ってかなり尖っている、他のテラスタルがタイプを変えられるだけなのを考えると相当に出来る事が多い。

 

「だが同時に思う、これらの根源かも知れないゼロの秘宝、テラパゴスとは一体どのような存在なのかと。何故眠りについているのか、なぜこのような力がテラパゴスの近くで発生しているのか……これは絶対に解明しなければならな―――待って待ってデスカーン閉めないで!!ラビ、お願いだからやめさせてくれ今私変な事言ってないだろう!!?」

「まあ貴方は素が変な人ですからその人が発する事が全て変だと言えば変ですけど」

「酷くないか!?」

 

まあ実際テラパゴスに関しての意見は正しい。それもテラパゴスを調べてみないと分からない事ばかり。つまり―――

 

「進むしか、ありませんね」

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