週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ:逆上?ジジーロン

「メープル、そっちは?」

「ドブ、ブルルッ……」

「分かった、調合も後でやろう。取り合えずこれをやろう」

 

パルデアへと戻って来たラビ。新しい家族であるテラパゴスを迎え入れて何時もの日常が始まった。そんな日々の中でイラストレーターとしての仕事をしているとテラパゴスは何をしているのか不思議そうな目で見ている、なので近づいて観察したかったのだろうがそれをサザレが抱き上げて止めに入る。

 

「気になる?」

「パゴ」

「でも邪魔したら駄目だよ?今お仕事中だから」

「パァ~ゴ?」

「そう、お仕事」

 

テラパゴスは何をしているのかまだ理解していないが、真面目な顔つきで筆を取っているラビの姿を目に焼き付けている。それ以上に熱っぽい視線を送っているサザレにもテラパゴスは興味を惹かれている。

 

「パ~ゴ」

「ぁっ……ごめんごめん!!おやつ食べる?」

「パゴッ!?パ~ゴ、パァ~ゴ!!」

「はいはい」

 

テラパゴスの好物はマゴの実を使った甘いポフィン、ラビが作り置きしておいたのを与えると美味しそうに食べる。その姿を見て癒されていると―――

 

「フゥッ……ったく大変な依頼が来たもんだ」

「お疲れ様、今飲み物出すね。メープルの分も」

「ああ、頼む」

 

ソファにラビが座った。テーブルの上でマゴの実ポフィンを食べているテラパゴスを見てラビは少しだけ頬を緩ませているとサザレからお茶を貰う。

 

「随分と熱中してるね」

「アグからの依頼でね、アグも頼まれたって言ってた。色違い指定だから余計に気合も入るさ」

「色違いとはまた珍しいね。まあラビとの所にはちょいちょいいるけど」

「茶化すなよ、何せ依頼が色違いのレックウザだ」

「レックウザ……って確かホウエン地方の!!」

「そう、ホウエン地方に伝わる伝説のポケモンの一体だ」

 

天地海、ホウエン地方にはこのそれぞれを司ると言ってもいい伝説のポケモンがいる。大地の化身グラードン、海の化身カイオーガ、そして裂空の覇者レックウザ。

 

「グラードンとカイオーガの戦いを鎮めたって言うあのレックウザ!?」

「ああ、つってもあれは創作だぞ」

「えっそうなの!?」

「ああ。あくまでそういう伝説があって、それから作られた創作だ。今はその説が有力になっている、まあそれは置いといてだ。今回は色違いのレックウザ、如何にもこうにも大変な仕事でメープルにも苦労掛けちまってる」

「ブルルッ……」

 

絵に納得がいっていないのか、ポケモン図鑑の本を開いてレックウザの項目を探しているメープルの姿が映る。プロ意識が高くやるからには全力を尽くすのがメープルの流儀。

 

「でも伝説のポケモンの色違いなんて存在するの?」

「するさ、伝説のポケモンにもある程度の個体数がある。幻と比べたら数こそ少ない傾向にあるけどな、例えばカントーの伝説の鳥ポケモンだってオレンジ諸島やカロス地方でも確認されてる」

「成程~それで肝心のレックウザの色違いってどんな色なの」

「黒さ、緑色の部分が黒くなってる。だからオノノクスの色を参考にしつつ色をブレンドしてるんだが……どうにも違うんだよ」

 

黒にも様々な物がある、深みのある黒や艶のある黒に安らぎを齎す黒と色々ある。どれがレックウザの黒なのかを導き出す必要がある。幸いなのがアグからも難しい依頼だから遅くなっても良いとは言われている事だろうか。

 

「取り合えず、今は黒いポケモンを片っ端から描いてみてそこから合う黒を出そうとしてる段階だな……ちょっと一息入れないとダメかもな、メープルお前も一息入れとけよ」

「ブルッ」

 

図鑑に熱中する様子に肩を竦める、やる気がある事は結構だが……。

 

「パ~ゴ、テラ~」

「あらあら、もう食べちゃったの?」

 

最中にもポフィンのお代わりをおねだりしてくるテラパゴス、本当にマゴの実が気に入ったらしい。それならば新しく出してやるかと準備しながらも他の味のポフィンが目に入る。

 

「……ちょっと、味変しないとダメかもな」

「パゴ?」

「ごめんごめん、お前さんにはちゃんとマゴの実ポフィンを出してやるさ」

 

 

 

「皆さんこんにちは、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。本日ご紹介するポケモンさんは此方」

「ロ~ン……」

「ジジーロンです」

 

・おっ?なんかのんびりっぽいのが来たな。

・アイリス:ジジーロンだぁ!!可愛いなぁ~

・キバナ:おっジジーロンたぁ渋い所を突いてくるじゃねぇか

・なんだなんだドラゴン使いが騒いでおられるぞ。

・ナンジャモ:って事はドラゴンタイプ?なんかそうは見えないけど。

・ヌメルゴン的な物を感じる。

 

「ジジーロンはノーマルとドラゴンの複合タイプ、標高が3000mを超える山に生息しており食料の木の実を求めて山から下りてきます。そしてドラゴンタイプではありますが、その性質は極めて温厚で大人しく、子供好きな性格をしています」

 

・あっドラゴンタイプなんだ。

・でもノーマルとの複合って珍しいな。

・中々みないなノーマルドラゴンって。

・そんなにおとなしいの?

・大人しいぞ、アローラだとよく見る。

 

「その性質から子供が集まる公園や学校の校庭に姿を現す事が多く、休み時間などに現れると子供と一緒に遊ぶ姿が多いです。希少なドラゴンタイプとしてはかなりオープンなポケモンさんとされています。加えて賢く、子供が危険な目に遭いそうになると助けてくれる事から親御さんからは感謝と信頼を寄せられておりそのお礼に木の実を貰って住処に帰る事も多いそうです」

 

・へ~面白いなぁ

・随分とおおらかだな。

・近所で人気の爺ちゃんみたいな扱いだなぁ

・ドラゴンタイプとしては相当に珍しいタイプじゃない?

・アイリス:そうだね、此処まで大人しいのは珍しいよ。

 

「但し、その優しさと交友を大切にするあまり仲の良い子が酷い目に遭うと周囲はおろか虐めた者の家まで息吹で焼き尽くすという荒さもありますので注意が必要です」

 

・あちゃぁwww

・そこはドラゴンタイプだな。

・アイリス:でも友達として此処まで頼もしい子はいないよ

・キバナ:ジジーロンの生態さえ知ってれば手出しすればやべぇ事になる事も見えるからな。

・あ~……まあそれは確かに。

・まあそれでもやりそうなバカはいそうなのがあれだな。

・いるだろうなぁ……。

 

「特性は逆上、草食。そして夢特性がノー天気です。逆上は体力が減ると特攻が上がるという特性です、羽休めで体力を回復する事で再度特性を発動させるという事も可能です」

 

・あ~面白いな。

・回復技あるなら相当にいいなぁ。

・キバナ:ジジーロンは動きは遅い方だから技を受けるのは基本だからな、結構あってるな。

・アイリス:うん、カウンタータイプの戦いがあってるから扱いやすいよ。

・ナンジャモ:おおっ高評価。ボクも欲しい。

・ナンジャモは別に……。

・ナンジャモ:なんでやっ!!

 

「さてジジーロンさんは攻撃と素早さは低めなんですが特攻が非常に高くあのポリゴンZと並び立つほど、そしてこの逆上が加わるとそれはもう凄い威力になります。特殊の技のレパートリーはもう凄いです、年の功と言わんばかりです」

 

・えっポリZ並なの?

・あいつ、とんでもないよね?

・特性込みの破壊光線止められる奴が限られるレベル。

・それと同じって……

・しかもこいつの場合特性が複数使えるというな。

・そしてどれだけ器用なんだ……?

・ナンジャモ:ラビ氏が言うからには相当なんだろうなぁ

・アイリス:私も器用なのは知ってるけどどの位なんだろ。

・キバナ:オレ様も把握しきれてねぇな

 

「タイプ別に分けると……ノーマルがハイパーボイス、破壊光線。エスパーが神通力、氷が冷凍ビーム、吹雪、凍える風。草がソーラービーム、エナジーボール。電気が10まんボルト、雷、電撃波。ゴーストがシャドーボール。炎が火炎放射、大文字、熱風。格闘が気合玉。水が波乗り、ハイドロポンプ、水の波動。悪がバークアウト。飛行が暴風。虫がシグナルビームっとこんなもんですかね。因みに私のジジーロンさん調べです」

 

・―――多っ!!?いやマジで多い!?

・12タイプ出来てるじゃねぇか!!?

・キバナ:お前のジジーロン器用ってレベルじゃねぇぞ!!?

・アイリス:すごーい!!私のジジーロンでも此処までじゃないよ!!

・ナンジャモ:相変わらずとんでもないラビ氏……そんな後輩を持つボクもやばいのでは!?

・はいはいワロスワロス

 

「これだけではなく、蛇睨みや追い風、瞑想、ど忘れ、影分身、吠えるといった変化技も使いこなします。こんな姿ですが空も飛べますから活躍の機会は多いですね。私のジジーロンさんは白い霧が得意で白い霧で相手の視界を奪って霧の奥から無数の特殊技で攻め立てたり、複数の変化技を使って能力を上げたり相手の動きを縛る老獪な戦い方を得意とします」

 

・へ~白い霧ってそんな使い方あるのか。

・爺と言われるだけはあるな……!!

・アイリス:ジジーロンだよ?

・キバナ:意外なテクニシャンだなこいつ。

・ナンジャモ:相対したらかなり厄介そうだなぁ

・面白いなぁこんなドラゴンもいるのか。

 

「草食も草食で相手の宿木の種や茸の胞子も無効化してくれますからかなり頼れますよ。頼れるジジーロン、いかがでしょうか」

 

・う~ん面白いな、これはこれで欲しい。

・逆上も中々面白い特性で逆転の一手にもなるな。

・キバナ:オレ様もこいつ活かす術考えてもいいな。

・ナンジャモ:動きが遅いから速攻アタッカーに注意かな?

・アイリス:そうだね。その辺りに気を付ければうまく回るよ。

 

そんな所で配信を切る。黒ばかり見ていたので白に目を向けてみたが、いい目論見だったかもしれない。そんな時にオノノクスがジジーロンへと木の実のおすそ分けをしている、如何やらチヲハウハネが面倒を見ていた木の実畑が実ったらしい。

 

「おっ俺にもくれよオノノクス」

「クス」

 

 

本当にここは豊かで賑やかな所だ。貰った木の実を頬張りながらも改めてジジーロンは周囲を見る。多くのポケモン達が生活しヤンチャしたりのんびりしたり見ていて飽きない土地だ。木の実も美味いし言う事がない。

 

「ガァアアアアアア!!!」

「一々煩いよお前!!ちゃんとやるから並べっつの」

「ガァァ!!」

「ルゥゥゥウウクォンヌ!!」

「ガッ!?ガアアアアアアアア!!!」

「やるならあっちでやれ喧嘩!!」

 

……まあ、些か喧しいのも混ざっているけど、それもご愛敬だろう。のんびりと見物でもするとしよう。




久しぶりに剣盾起動してヨロイ島うろついてたら、色違いカリキリにぶつかり、折角なのでゲットしたら証もちというミラクルが起きて声出しちゃったwww
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